2012年8月 のアーカイブ

雨が欲しい

2012年8月31日 金曜日

葉月もお仕舞いですが、相変わらず日差しの強い一日となり、ご祈祷や地鎮祭でも汗びっしょりとなりました。

今日は立春から数えて「二百十日」(にひゃくとおか)。昔から「八朔」(はっさく)や「二百二十日」(今年は9月10日)とともに三大厄日とされ、台風の襲来を警戒すべき日、言わば荒日(あれび)です。

御神田の稲穂も穂を出して、少しずつ頭を垂れ始めました。農家にとっても台風が気になる時期に入ります。

御神田の稲穂

御神田の稲穂

しかしながら、雨が欲しいのが現状で、境内では夕方1時間以上掛けて樹木に水遣りをしています。

さて、神社本庁から国旗啓発のポスターが到来しました。

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昨晩は、U-20(20歳以下)のサッカーワールドカップにおいて、ヤングなでしこが韓国を破って初の準決勝進出を果たし、多くの観客が日の丸を振っていました。

ロンドンパラリンピックも始まりましたが、選手団の健闘、活躍を期待するところです。

日供祭に参列

2012年8月30日 木曜日

今朝6時、伊勢原市倫理法人会厚木市倫理法人会の役員会が比々多神社で開催されました。

両者は9月1日付で合併し、厚木伊勢原倫理法人会として新たなスタートを切るそうです。

社会教育団体として、心の教育を目指すとともに、地域社会に寄与する活動を行っています。

日供祭

日供祭

朝6時半の報鼓(ほうこ)とともに、役員が殿内に着坐。

日毎朝夕の御饌(みけ)を献じる日供祭(にっくさい)に参列いたしました。

日々の営みへの感謝、国家安泰、生業繁栄の祈りを込めた後、ご神前の奉名帳に記帳された方々のお名前を奏上しました。

清掃奉仕を終えて

清掃奉仕を終えて

その後、境内一円の清掃奉仕をしていただきました。

お掃除により、それぞれの心も清められたことと思います。

今日一日の安全、幸せをお祈り申し上げます。

先人の叡智に学ぶ

2012年8月29日 水曜日

昨日、第14回伝統文化セミナー「自然災害と復興-先人の叡智に学ぶ-3」が神社本庁において開催されました。

第1部講演の講師には、京都大学教授・佐伯啓思氏。

第2部座談会では、フリージャーナリストの山村明義氏が司会をつとめ、佐伯氏、國學院大學教授・岡田荘司氏、(株)海洋プランニング・熊谷航氏という豪華な面々。

座談会

座談会

マスコミを対象に行われたセミナーのため、大人数ではありませんでしたが、「自然災害とともに歩んで来た日本人の精神の軌跡をたどり、復興に向けた神社の使命、自然との共生や文明のあり方などを模索する」という趣旨にかなった内容となりました。

疫病や地震、津波、台風、噴火など、災害列島といわれる日本では、それらが神社やおまつりの起源となっていること、大災害が記録となり、その苦難を防ぐ「まつり」が毎年繰り返し行われることにより、組織の秩序となり、共同体の維持機能を成している。(岡田氏)

そういった国難から先に進めるために、何らかの儀式は必要であり、〝政教分離〟の本当の意味を国や自治体は考え直すべきであり、解釈を正す必要性がある。(佐伯氏)

どこの地域でも、おまつりが人々の心の復興を果たしている。(山村氏)

植林や植樹のあり方

資料  植林や植樹のあり方(熊谷氏)

鎮守の森は、感謝(恵み)と畏れというグレーゾーンを形成し、そういった考え方が共生を生む。(熊谷氏)

西洋では、病気に薬、津波にスーパー堤防という専門家の仕事であるが、多重防災、様々な知恵を総合化する必要性。生物多様性や多神教の考えが大切。(佐伯氏)

理屈ではなく、千年以上続いてきた「神社やまつり」の中に、復興への精神が見いだせる。(熊谷氏)

この度の大震災では、結びや絆が表現されたが、大きな結びやつなぎを神社は昔からもっていた。(山村氏)

戦後の復興は米国の方針であり、価値観が表面から消え、個人主義、経済主義が横行し、自然観、人生観、歴史観という人間を支えるものが失われた。そういう精神、価値の見直しが復興に最も必要。(佐伯氏)

私たちは、この地域に何のために生きているのか(熊谷氏)、何が大切なのか、何を守るべきか(佐伯氏)、古典や信仰を学ぶことで失ったものを探る(岡田氏)、これらが次世代への投げかけ。

先人の叡智に学ぶことの大切さを再認識いたしました。

献幣使随員の御奉仕

2012年8月28日 火曜日

本日は大山阿夫利神社の秋季例祭でした。

平安時代からの式内十三社のつながり、現在は相模中連合支部、そして伊勢原市内鎮座のお付き合いで、例年通り宮司が例祭式に参列いたしました。

伊勢原駅前の鳥居

伊勢原駅前の鳥居

また、この度は献幣使(けんぺいし)随員(甲)のお役として、禰宜が祭典のご奉仕をすることになりました。

献幣使さんの装束

献幣使さんの装束

戦前は、使者である「幣帛供進使」(へいはくきょうしんし)が、国や各自治体からの幣帛を御神前にお供えしました。

しかしながら、戦後は一宗教法人として、神社本庁からの幣帛を「献幣使」がお仕えして祭詞を奏上しています。

本日の献幣使は、神奈川県神社庁・庁長、鶴岡八幡宮・吉田宮司がつとめました。

『神社祭式同行事作法』(神社本庁編) 「献幣図」

『神社祭式同行事作法』(神社本庁編) 「献幣図」

明治初年に春日大社(奈良)から伝わった大和舞(やまとまい)などが御神前に奉奏(ほうそう)され、神恩(しんおん)に感謝し、神慮(しんりょ)をなぐさめ、1時間半にわたる祭儀がつつがなく斎行(さいこう)されました。

五風十雨(ごふうじゅうう)を祈り、五穀豊穣を願い上げました。

いせはら文化・芸術めぐり

2012年8月27日 月曜日

朝夕の涼しさは感じるものの、日中の炎天はもう少し続きそうです。

周辺の田んぼでは、穂が少しずつ頭を垂れてきました。

大山を背に

大山を背に

さて、今年も「いせはら文化・芸術めぐり」が開催(10月1日~31日)されます。

当社では、併設の三之宮郷土博物館の無料拝観(10月1日~26日 9:00-16:00)を実施いたします。

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自然と歴史に恵まれた秋の伊勢原を再発見してみてください。

夏まつりのお手伝い

2012年8月26日 日曜日

24日(金)から26日(日)、居木神社(いるぎじんじゃ;品川区大崎鎮座)の例祭で禰宜がお手伝いに出掛けました。

宮神輿

宮神輿

往古は武蔵國荏原郡居木橋村に鎮座し、「雉子(きじ)の宮」と称し、〝 ゆるぎの松 〟 なる大きな御神木があったといわれています。

江戸初期に目黒川氾濫の難を避けるため、現在地に遷座され、大崎の鎮守となっています。

例祭式(25日)の神饌(しんせん)

例祭式(25日)の神饌(しんせん)

日本武尊(やまとたけるのみこと)を主祭神に、高龗神(たかおかみのかみ)、大國主命(おおくにぬしのみこと)、倉稲魂命(くらいなたまのみこと)、天兒家根命(あめのこやねのみこと)、菅丞相(かんのじょうしょう)、他3柱をおまつりしています。

例祭式前の列立(れつりゅう)

例祭式前の列立(れつりゅう)

24日(金)は宵宮(よいみや)で、氏子町内会の神酒所(みきしょ)御魂入れ、町内有志奉納演芸や宵宮神輿渡御(みこしとぎょ)。

25日(土)は例祭式、各町内神輿の宮入り・浦安の舞奉奏(ほうそう)、和太鼓演奏、有志奉納演芸。

26日(日)は宮神輿御神幸(ごしんこう)渡御、猿田彦の舞、有志カラオケ大会など。

例祭式後に記念撮影

例祭式後に記念撮影

品川拍子といわれる太鼓と笛の音に合わせ、勇ましい掛け声で神輿が担がれます。

小学生による浦安の舞奉奏

小学生による浦安の舞奉奏

暦の上では秋まつりですが、この暑さは本番の夏まつりです。

正祭・慰霊祭会議

2012年8月25日 土曜日

本日は朝から総代さんが清掃奉仕。

非常に暑い中でしたが、土手の草刈りや枝下ろしなど、一所懸命ご奉仕いただきました。

今晩は正祭・慰霊祭会議でした。自治会や太鼓連、総代など50名が出席しました。

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「正祭」(しょうさい)は、神地「神戸」(ごうど)を賜ったことに感謝する秋の大祭。

また、慰霊祭は比々多地区自治会連合会との共催で執り行い、地区の戦歿者に感謝の祈りを捧げます。

鎮魂太鼓奉納では、8つの太鼓連となでしこ会が競演し、比々多の郷に太鼓の音が響きわたります。

今年は10月14日(日)の開催です。是非とも多くの方々にお運びいただきたいと思います。

昨年の様子

昨年の様子

相模中連合支部総会

2012年8月24日 金曜日

神奈川県神社庁は、10支部(川﨑、横浜北、横浜中、横浜南、鎌倉横須賀三浦連合、相模湘南、相模中央、相模原、相模中連合、足柄小田原)に別れています。

当支部は「相模中連合支部」で、中郡(大磯町・二宮町)・平塚市・伊勢原市・秦野市に鎮座する184社で構成されています。

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昨日は、管内神職68名の内21名が箱根湯本に集まり、年1回の定例総会を開催いたしました。

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新旧年度の事業や会計など、上程の議案が無事審議され、お楽しみの懇親会に移りました。

今期の予定として、10月19日に平塚八幡宮で古事記研修会を開催いたします。

神社は法人

2012年8月23日 木曜日

神社には、神さまをおまつりする本殿、お供え物を奉(たてまつ)る幣殿(へいでん)、祈りや願いをこめる拝殿(はいでん)などの社殿をはじめ、鳥居や参道、狛犬、神楽殿(かぐらでん)、社務所、手水舎(てみずや)などの境内建物が配置されています。

そして、それらを取り巻く樹木が鎮守の森をつくり、神社らしい雰囲気を醸し出し、私たちの心を普遍的に和ませてくれます。

SYADEN

また、四季折々の自然とともに、春まつりや夏まつり、秋まつりなどが行われ、幟(のぼり)や提灯(ちょうちん)、露店や神輿(みこし)、山車(だし)、神楽(かぐら)や伝統芸能、各種行事などが一層その景観をつくりだしています。

MIKOSIこうした人々の祈り、憩いや交流の場である神社は、神聖さを保ちながら公共性と存続性を大切にする法人組織・機構として成り立っています。

戦前の神社はその公共性から、〝宗教〟という範疇(はんちゅう)の外に置かれ、神官・神職は公務員の待遇を受け、国や地方公共団体から制度的な供進や補助により、経済的な保護・監督がなされて来ました。

しかしながら、敗戦により占領軍の指示による宗教法人令の下での「私法人」となりました。その後、全国の神社が結集し、その総意によって神社本庁を設立し、傘下の神社は宗教法人としての手続きを行いました。

昭和26年4月に公布された宗教法人法により、現在に至るまでその財産を承継しています。

YASUKUNI

宗教団体は「聖と俗」という二面性をもっているのが他の法人との大きな相違点です。

「聖」は宗教活動そのもので、宗教法人法にいう①教義を広め②儀式行事を行い③信者を教化育成することです。これらは公共機関による干渉や介入が許されないところです。

そして、「俗」の一面として、その財産の維持運営管理を図らねばならず、それは本来の宗教活動の健全な歩みを確保するためのものです。

森の動植物や虫たち

2012年8月22日 水曜日

本日も残暑厳しく、日差しの強さは昨日以上でした。

しかしながら、境内の其処彼処には秋の装いも感じられます。

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それを一番感じ取っているのは森に暮らす動植物や虫たちです。

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日中の蝉時雨(せみしぐれ)はまだ衰えませんが、ヒグラシやツクツクボウシの鳴き声が移り変わりを感じさせてくれます。

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夕方、日課となっている境内一円の水撒きを行いました。

樹木も潤いを取り戻した気がいたします。

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明日は二十四節気の「処暑」(しょしょ)。

暑気は止む時期となりますが、台風も気になる頃合いです。