2018年10月 のアーカイブ

頭を垂れて

2018年10月31日 水曜日

神無月も今日でお仕舞いとなりますが、七五三詣の問い合わせのみならず、新年の企業祈祷の連絡が入るようになりました。

社頭では来訪者が続き、総代さんによる酒祭の下準備、中学生の職場体験学習の事前訪問、バス会社との神奈川県神社庁「天皇陛下御即位三十年奉祝記念大会」(11月29日)、また「兼務社巡拝会」(2月25日)の打ち合わせ、兼務社総代さんの要件、更には歴史文化を活かした比々多地区のPR事業の関係者打ち合わせ等がありました。

IMG_5931

さて、歩道の拡幅工事に伴い、7月に仮移転をした庚申塔(こうしんとう)が元のところへ無事に据えられ、工事関係者参列のもと奉告祭(ほうこくさい)をお仕えしました。

古くから大山道(おおやまみち)の道標(どうひょう)としての役割を担いつつ、これから先も街道を行き交う人を見守る道祖神(どうそじん)として静かに鎮座(ちんざ)されることでしょう。

石屋さんは工事が予定通りに捗(はかど)った点でも安心されたようです。

帰りの道中も無事でありますよう、頭を垂れて帰路に就(つ)きました。

秋の団体参拝

2018年10月30日 火曜日

一昨日は秋の恒例行事として「第77回榊会正式参拝」を執り行いました。

元総代の皆様が親しくお参りになり、式後の直会(なおらい)では、旧交を温めるとても和やかな場となったようです。

IMG_5913

23日には真土神社の皆様、そして本日は平塚八幡宮御一行様のお参りがあり、昇殿参拝後は各施設を御案内させて頂きました。

晩秋の季節ですが、団体参拝が続いています。

菊小屋建て

2018年10月27日 土曜日

今朝は比々多神社菊華会の会員が集まり、お昼まで菊小屋建てが行われました。

明日から搬入作業が始まり、今年も菊華展の開催です。

気品のある菊の観賞を、是非とも多くの皆様にお楽しみ頂きたいと思います。

ざる菊

ざる菊

ざる菊も一気に咲き始め、七五三詣の家族連れがカメラに収めていました。

古代から一貫して変わることなく

2018年10月26日 金曜日

伊勢の神宮には、年間1500に及ぶという恒例のお祭りがありますが、その中でも最も重要とされるのが「神嘗祭」(かんなめさい)であり、6月と12月の月次祭(つきなみさい)とともに、「三節祭」(さんせつさい)と呼ばれています。

今年も去る10月15日から17日にかけて、外宮(げくう:豊受大神宮)と内宮(ないくう:皇大神宮)において、由貴大御饌(ゆきのおおみけ)、奉幣(ほうべい)、御神楽(みかぐら)の儀等が斎行(さいこう)されたとのことです。

そののち25日まで、別宮(べつぐう)・摂社(せっしゃ)・末社(まっしゃ)・所管社(しょかんしゃ)125社全ての社で神嘗祭が斎行されました。

天皇陛下には勅使(ちょくし)を遣(つか)わされ、幣帛(へいはく)を御奉納になる奉幣(ほうべい)が執り行われますが、皇居内水田で御自らお育ての稲穂を神宮に奉(たてまつ)られるとともに、当日朝には皇居内の神嘉殿(しんかでん)において神宮を御遙拝(ごようはい)、賢所(かしこどころ)の内陣(ないじん)において御拝礼ののち御告文(ごこうもん・おつげぶみ)を奏(そう)せられます。

この間、15日には外宮で陸曳(おかび)き、16日には内宮で川曳(かわび)きという「初穂曳」(はつほひき)が盛大に行われ、当県からも毎年参宮団が参加しています。

懸税

懸税

また、比々多神社下の御神田で収穫された新穀は、全国の農家からの奉納と同様に、懸税(かけちから)として正宮(しょうぐう)の内玉垣(うちたまがき)に懸(か)けられます。

米を主食とする日本人が大切にしてきた伝統であり、古代から一貫して変わることのない、天皇と国民が一体となった形で行われるのが神嘗祭です。

七五三詣

2018年10月24日 水曜日

10月は週末の度に、地域でも諸行事が行われていますが、神社では七五三詣の参拝者で境内が華やぐ時期を迎えます。

幼稚園や学校行事の振替休日により、月曜日の問い合わせも増えています。

七五三御守

七五三御守

さて、女児の七歳・三歳、男児の五歳・三歳に産土神社や崇敬する神社へ参拝し、これまでの無事成長に感謝するとともに、更なる生育と御加護を祈るのが七五三詣です。

厄年(やくどし)のお祓いと同様、数え年で行いますが、満年齢で行う事が多くなっています。

古来、男女ともに三歳になると「髪置(かみおき)の祝」が行われ、これを機に髪を伸ばし始めました。また、五歳の男児は「袴着(はかまぎ)の祝」があり、七歳女児は付け帯を取り去り、帯を締める「帯解(おびとき)の祝」が行われました。

これらは別々の行事ながら、子供の段階的な成長を神さまに願うことから、陽数(ようすう)である七五三に行われるようになり固定化されたようです。

11月15日前後の良い日を選んでお参りすることが多いですが、成長の節目に合わせた行事ですから、家族揃ってお祝いすることの意義が大きくなっています。

寒くも時はなりにけるかも

2018年10月23日 火曜日

秋も末となり霜が降りる意の「霜降」(そうこう)、初候は「霜始降」(しもはじめてふる)です。

朝夕の冷ややかな空気に、季節が進んでいることを実感します。

秋萩の 枝もとををに 露霜置き 寒くも時は なりにけるかも 『万葉集』巻十・二一七〇 作者不詳

1224643

寂寥(せきりょう)の心もちになりますが、実りに感謝する季節です。

春の「祈年祭」(きねんさい)と対になる「新穀勤労感謝祭」を11月23日(金)に執り行います。

今日は、氏子から初穂米を献納して頂くための袋を関係者にお届けしました。

先人のもとまで

2018年10月21日 日曜日

予報通りに、好天の日曜日を迎えました。

午前9時に秋の大祭「正祭」(しょうさい)を斎行(さいこう)しました。

続いて、午前10時には招魂社(しょうこんしゃ)において、先の戦で尊き命を落とされた比々多地区182柱の英霊(えいれい)を称(たた)え、戦没者慰霊祭(せんぼつしゃいれいさい)を執り行いました。

戦没者慰霊祭

戦没者慰霊祭

境内では骨董蚤の市(こっとうのみのいち:比々多観光振興会主催)が初開催され、蚤の市(22店)の他、飲食や農産物の販売、花苗の無料配布(400鉢)が行われ、多くの人出で賑わいました。

骨董蚤の市

骨董蚤の市

午後1時には、比々多地区太鼓連の囃子(はやし)屋台が集結し、鎮魂太鼓の奉納が始りました。

太鼓の競演

太鼓の競演

2時間という限られた時間でしたが、雲一つない青空の下、各地区の太鼓の音が比々多の里に轟(とどろ)き、故郷(ふるさと)の懐かしい響きが先人のもとまでも届いたのではないでしょうか。

received_243589789669241

厳かさと賑わい、そして和やかな一日でした。

秋晴れの賑やかな一日

2018年10月20日 土曜日

明日の正祭、慰霊祭、鎮魂太鼓奉納を控えて、それぞれの立場で多くの方々が祭事や行事の準備を進めて頂きました。

総代さんは神社周辺や元宮(もとみや)の草刈り、境内・境外の注連縄(しまなわ)張り、大欅(おおけやき)の縄綯(なわな)い、午後からは、酒祭(さかまつり:11月6日)に向けて、沢山(さわやま)へ林道や祭場の視察に足を運んで下さいました。

また、シルバーの人たちは招魂社(しょうこんしゃ)周辺の清掃活動、比々多地区自治会連合会では鎮魂太鼓奉納の区割り(ライン引き)やテント等の設営に時間を割いて頂きました。

そして、比々多観光振興会は骨董蚤の市(こっとうのみのいち)の区割りやテント設営、花苗準備を整えました。

IMG_5655

招魂社裏の駐車場では、今年も栗原地区のみかんオーナーまつりが開催され、神社下の御神田では神奈川県神道青年会による抜穂祭(ぬいぼさい)、稲刈りが多くの子供たちの参加を得て実施されました。

七五三詣を始め、御参拝の方々には御不便もあったかもしれませんが、秋晴れの賑やかな一日となりました。

大国主神の国譲り

2018年10月19日 金曜日

神奈川県神社庁から冊子『みんなの神さま』が届きました。

今年は「大国主神の国譲り」(おおくにぬしのかみのくにゆずり)です。

20181019110247127_0001

出雲国(いずものくに)では、旧暦10月は全国から八百万(やおよろず)の神々がお集まりになることから神在月(かみありづき)といわれています。

国譲り神話の舞台である稲佐(いなさ)の浜では、神々をお迎えする神迎(かみむかえ)神事が執り行われます。

国譲り神話の舞台 稲佐の浜

稲佐の浜と弁天島

尚、冊子「みんなの神さま」をご希望の方は、当社( hibita38@gmail.com )または神奈川県神社庁へお尋ね下さい。

職場のまつり

2018年10月18日 木曜日

大安吉日の昨日、事務所移転に伴う社屋のお祓いに出向きました。

引っ越しは数日後のため、神棚は会社におまつりされているということで、新しい神棚と祭具類を一緒にお清めしました。

NCM_0001

「家庭のまつり」と同様、「職場のまつり」も大切になさっていることが窺(うかが)い知れました。

今年も2ヶ月余りとなりましたが、神社では新年におまつりする御神札の準備を始めています。