2017年4月 のアーカイブ

伝統の担ぎ方

2017年4月30日 日曜日

今年も国府祭(こうのまち:神奈川県無形民俗文化財指定・5月5日)が近づいて来ました。

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当社の氏子は三ノ宮、栗原(くりばら)、神戸(ごうど)、木津根橋(きつねばし)に分かれていますが、今年の年番は三ノ宮(木津根橋を含む)です。

今朝は三ノ宮の青年(三和会)が神輿(みこし)担(かつ)ぎの練習を行いました。

当社の神輿は独特の担ぎ方なので、伝統の技、背丈の均衡、掛け声など、一つずつ丁寧に確認していました。

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主権回復の日の参拝

2017年4月29日 土曜日

4月28日はサンフランシスコ講和条約の発効により、我が国が主権を取り戻し、再び歩み始めた「主権回復の日」でした。

昭和27年のその日から数えて、今年は65年目にあたります。

毎年、神道政治連盟神奈川県本部では靖國神社に参拝し、公のために尊き命を捧げられた英霊(えいれい)の御霊(みたま)を鎮めるとともに、恒久平和の祈りを捧げています。

靖國神社は明治2年、明治天皇の思し召し(おぼしめし)により九段の地に創建されましたが、来る平成31年に御創立150年を迎えます。

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全国で唯一護國神社が存在しない神奈川県ですが、英霊顕彰(えいれいけんしょう)を続けるとともに、国家や国民を守る安全保障や外交問題について考え、国際平和を維持していくことが大切です。

碧天の境内

2017年4月28日 金曜日

蒼天(そうてん)、碧天(へきてん)、碧空(へきくう)、青空(あおぞら)といった大空のもと、境内の新緑が美しい季節になりました。

お参りの方々の表情も、とても気持ちが良さそうに映(は)えて見えます。

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今年2月から実施されたプレミアムフライデー。

政府や経済界が推奨し、月末金曜日に午後3時に仕事を終えて帰るというものですが、先月は年度末、今月は大型連休前となり、実状はなかなか難しいようです。

最近は「ワーク・ライフ・バランス」(仕事と生活の調和)や「働き方改革実行計画」なども提唱され、〝 減り張り 〟(乙張:めりはり)をもつことが、充実した生活や健康、幸せといったことにもつながるようです。

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連休中は、どうぞ新緑に包まれた神社へお参り下さい。

様々な疲れから心が癒(い)やされ、新たな「気」や導きがもたらされることでしょう。

神殿遷座祭

2017年4月27日 木曜日

一昨日の午後6時、神奈川県神社庁の神殿遷座祭(しんでんせんざさい)が斎行(さいこう)されました。

既に3月下旬に新庁舎の竣功を迎えていますが、神殿に神さまをお遷(うつ)しする祭事が執り行われました。

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斎主(さいしゅ)・副斎主を副庁長が、本庁使(ほんちょうし)を庁長が務め、祭員・伶人(れいじん)など、県内神職26名のご奉仕でした。

「カケコー」という鶏鳴(けいめい)の声に導かれ、御神体(ごしんたい)である「御」(ぎょ)が絹垣(きぬがき)に包まれて、浄闇(じょうあん)の中を仮殿(かりでん)から新殿に遷御(せんぎょ)となりました。

神座(しんざ)に奉安(ほうあん)となり、御楯(おんたて)、御桙(おんほこ)、四神旛(ししんき)などの威儀物(いぎもの)が飾り立てられました。

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今後、5月30日に竣功奉祝祭(しゅんこうほうしゅくさい)が斎行される予定です。

粽づくりの準備

2017年4月26日 水曜日

大祭の片づけや整理が済まない内に、国府祭(こうのまち:5月5日)の支度を整える頃となりました。

今年は花の時期が遅い分、境内では八重桜がようやく満開となっています。

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さて、国府祭で参拝者に頒布(はんぷ)する粽(ちまき)づくりの準備が始まりました。

花と同様、茅(かや)の生育が非常に遅く、例年よりも丈がかなり短い状況です。

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国府祭の類社(寒川神社川勾神社・比々多神社・前鳥神社平塚八幡宮六所神社)では、それぞれ粽の作り方に違いがありますので、当日は各社にお参りの上、粽をお受けになって下さい。

神輿山車供奉行列

2017年4月25日 火曜日

大変お待たせ致しました。

大祭(22日)の神輿(みこし)・山車(だし)供奉(ぐぶ)行列の様子をお知らせ致します。

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氏子の各青年会(三ノ宮:三和会、栗原:栗原祭保存会、神戸:神戸青年会)では、古くからの伝統に従い、立ち御神酒(おみき)で内清浄(ないしょうじょう)を、火渡りで外清浄(げしょうじょう)を行い、宮詰め時間を迎えました。

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先ずは三ノ宮の青年の宮詰めです。

御殿内(ごてんない)に上がり、大地の神さまの神威(しんい)を高揚(こうよう)させるかのように、神輿の回りで地団駄(じだんだ)を踏みました。

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続いて、栗原・神戸の青年も定刻通り宮詰めとなり、境内は賑わいました。

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供奉行列(ぐぶぎょうれつ)の所役(しょやく)を召(め)し立て、名前を呼ばれた奉仕者がそれに呼応して「オー」と称唯(いしょう)の声を上げると、境内から大きな拍手が起こりました。

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「イヤートーサーッセ」(弥遠長に栄え給えの意)という勇ましい担ぎ手の声とともに、宮立ちを迎えました。

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行列が御立ちとなった境内では、神楽殿において垣澤社中(かきざわしゃちゅう)による里神楽(さとかぐら)が演じられました。

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神さまの神威を更に高めるため、宮司が御幣(ごへい)を以て振り奉幣(ほうべい)を執り行い、三ノ宮・栗原から神戸渡しとなりました。

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神戸の宿を神輿が練り、行在所(あんざいしょ)で着御祭(ちゃくぎょさい)を執り行いました。

そして、発輿祭(はつよさい)をご奉仕して御立ちとなりました。

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今度は神戸から三ノ宮・栗原に神輿渡しとなり、東名高速をくぐって神戸原に抜けると、人形山車(にんんぎょうだし)が万全に整っていました。

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再び化粧塚(けしょうづか)を越えて、身形(みなり)を整え、いよいよ宮入りに向けて意気も盛んになってきました。

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神輿と三基の人形山車が縦一列に並び、カメラやビデオを構える人たちが大勢現れました。

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神社の駐車場にも宮入りを待ちかねて人、人、人の群れとなっています。

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心配していた空模様も何とかもち、行列や山車も雨支度なしの姿でお宮に向かいます。

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安全の再確認と注意を促し、いよいよ宮入り時間を迎えます。

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揃いの法被(はっぴ)姿で大きな塊(かたまり)をつくり、神輿が波のうねりのように静かに、しかしながら勇壮に運ばれて行きました。

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歓喜に包まれる中、無事に神さまが還御(かんぎょ)となりました。

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神さまを本殿にお遷(うつ)しして、鎮座を寿(ことほ)ぐ「ちまき行事」の始まりです。

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人で埋めつくされた境内の四方八方に、ちまきが撒(ま)かれました。

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その後、関係者で鎮座祭(ちんざさい)を執り行い、感謝の祈りを捧げました。

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暮れゆく境内に、青年のたたく太鼓の音が甲(かん)高く、いつまでも響きわたりました。

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所狭しと並んだ露店をのぞく子供たちの姿は微笑ましく、賑やかで楽しい祭礼でした。

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ご理解ご協力を頂いた皆様方にあらためて御礼申し上げます。

撮影協力:増山正芳氏

例祭式

2017年4月24日 月曜日

大祭当日(22日)の様子、先ずは「例祭式」をご覧下さい。

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今年は神奈川県神社庁の副庁長を献幣使(けんぺいし)としてお迎えし、午前10時に例祭式(れいさいしき)を斎行(さいこう)しました。

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年に一度の大祭には、参列者もきちっとした身形(みなり)で参列されますが、神職は祭祀(さいし)服装に関する規程に従い、男子は衣冠(いかん)、女子は正服(せいふく)で神事に臨みます。

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境内に設けられた祓所(はらえど)で、先ず修祓(しゅばつ)の儀。

神社本庁の幣帛(へいはく)である「本庁幣」(ほんちょうへい)、宮司以下祭員、献幣使及び随員、参列者一同を真榊(まさかき)の大麻(おおぬさ)と塩湯(えんとう)で清めて御殿(ごてん)へと参進しました。

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伶人(れいじん)の奏でる雅楽(ががく)が流れる中、参列者は拝殿いっぱいに広がって着座し、開式の合図の報鼓(ほうこ)が鳴り響きました。

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粛々とした雰囲気の中、宮司一拝(ぐうじいっぱい)、開扉(かいひ)、献饌(けんせん)、祝詞奏上(のりとそうじょう)、本庁幣献幣(ほんちょうへいけんぺい)、献幣使祭詞奏上(けんぺいしさいしそうじょう)、浦安の舞奉奏(うらやすのまいほうそう)、玉串拝礼(たまぐしはいれい)、本庁幣徹幣(ほんちょうへいてっぺい)、撤饌(てっせん)、閉扉(へいひ)、宮司一拝と進み、閉式の報鼓(ほうこ)を以て、滞りなく例祭式をお仕えすることができました。

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秩序を重んじて祭式(さいしき)通りに祭祀(さいし)を斎行(さいこう)し、参集殿で神と人が一体となる直会(なおらい)を執り行いました。

撮影協力:増山正芳氏

密かな緊張と興奮

2017年4月23日 日曜日

大祭を無事、盛大に斎行することが出来ました。

遅ればせながら、先ずは宵宮(よいみや)のご報告です。

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一昨日(21日)の定刻午後7時、動座祭(どうざさい)を常の通り斎行(さいこう)しました。

氏子の三ノ宮・栗原(くりばら)・神戸(ごうど)の各青年会、「三和会」「栗原祭保存会」「神戸青年会」の囃子(はやし)太鼓が鳴り響いて気持ちが高ぶる中、青年の鉄棒(かなぼう)を先頭に参道をゆっくりと参進して御殿(ごてん)に上がりました。

祝詞奏上(のりとそうじょう)、玉串拝礼(たまぐしはいれい)の後、一切の灯火(ともしび)が落ち、神職の「オーオーオー」という警蹕(けいひつ)が浄闇(じょうあん)の境内に響きわたる中、ゆっくりと静かに本殿から神さまが神輿(みこし)にお遷(うつ)りになりました。

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明日に控えた年に一度の大祭を前に、参列者の表情からは密(ひそ)かな緊張と興奮を押さえるような様子が感じ取れました。

今日は宵宮

2017年4月21日 金曜日

今日は例祭の宵宮(よいみや)。

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朝から宮総代はもとより氏子中が集まり、祭典の支度を進めました。

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それぞれの役割で、神楽殿(かぐらでん)や山車屋台(だしやたい)、神輿などを清め、渡御(とぎょ)の祭具を整えました。

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空模様を少し気に掛けながら、天高く聳(そびえ)える幟(のぼり)に、神さまが降り立つのを待ちわびて見上げました。

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俵に餅を詰め入れ、一つ一つ動作を確認しながら、ちまき行事の習礼(しゅらい)を行いました。

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午後7時の動座祭を控え、関係者は斎戒沐浴(さいかいもくよく)のため自宅に戻りました。

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4日間のご奉仕

2017年4月20日 木曜日

今日から4日間、氏子総代さんたちのご奉仕です。

会議で打ち合わせた内容を朝一番に確認し、竹の伐り出し、境内全域・元宮(もとみや)・行在所(あんざいしょ)・化粧塚(けしょうづか)などの注連縄(しめなわ)張り。

御供え

御供え

駐車場や駐車禁止等の看板立て、警固(けいご)用の杖(つえ)作り、奉納板の設置などをこなして頂き、午後からは餅つきを行いました。

その間、警備会社との入念な打ち合わせ、100店近く出店する露店の組合との確認作業も行われました。

ちまき用の餅

ちまき用の餅

神職も社殿内の清掃と設営、神事に用いる榊(さかき)類の準備、御礼状等の準備を進め、充実した一日の働きを終えました。

夕方は、宮司以下禰宜(ねぎ)、権禰宜(ごんねぎ)、助勤(じょきん)の神職が拝殿に集まり、大祭式の次第通り、入念な習礼(しゅらい)を行いました。

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