2014年5月 のアーカイブ

6月の予定

2014年5月31日 土曜日

真夏のように非常に暑い一日でしたが、明日も暑さが続くようです。皆さまにはご自愛申し上げます。

夕刻、まが玉祭(5月17日・18日)の反省会を開催し、60名以上の関係者にご出席をいただきました。

楽しく、賑やかに、あっという間の2時間でした。

楽しく、賑やかに、あっという間の2時間でした。

さて、皐月(さつき)も今日でお仕舞い。明日から水無月(みなづき)となり、当社神職の装束も更衣(ころもがえ)となります。

6月は1日(日)月次祭、8日(日)真田神社虫送祭、15日(日)崇敬者祭、28日(土)大祭・国府祭反省会、30日(月)夏越大祓となっています。

神社行事以外では、8日(日)神奈川県神道青年会御神田「お田植ゑ」、11日(水)神青協一都七県協議会総会、12日(木)神道政治連盟中央委員会、県敬神婦人連合会役員会、17日(火)県神社庁神葬祭研修会、24日(火)中・平塚・伊勢原連合神社総代会役員会、相模中連合支部社頭講話研修会、27日(金)県神社庁協議員会など、関係諸団体の総会や行事などの予定があります。

社頭ポスター 水無月

社頭ポスター 水無月

境内を俯瞰

2014年5月30日 金曜日

5月としては記録的な暑さとなっています。

明日は市内5校の小学校で運動会が開催されますが、こまめに水分を摂取するとともに、熱中症対策を十分に施して欲しいと思います。

高所から社殿を拝む 28日撮影

高所から社殿を拝む 28日撮影

日中の車内は冷房が必要な暑さですが、お宮の境内は比較的涼しく過ごすことができます。

今日で5日目となった高所の枯枝処理ですが、順調に仕事が捗(はかど)り、境内一円の森は〝 常若 〟(とこわか)で蘇(よみがえ)ったようです。

欅のご神木

欅のご神木

さて、日が沈む頃から青葉梟(あおばずく)が「ホーッ、ホーッ」とよく鳴いています。

毎年、青葉の季節に飛来して、欅(けやき)の上に営巣し、雛が(ひな)巣立つまで洞(うろ)で生活しています。

梟(ふくろう)は夕闇の境内を俯瞰(ふかん=高い所から見下ろすこと)し、まるで夜の森を守る番人のようです。

高所27メートルから眺める境内林

高所(27メートル)から眺める境内林

皐月躑躅

2014年5月29日 木曜日

今日は北から南まで広く真夏日が続出するほどの暑さでした。

当社では6月1日から装束(しょうぞく)を更衣(ころもがえ)するため、あと2日は冬の狩衣(かりぎぬ)でのおまつり奉仕となります。

部品販売会社新築工事の地鎮祭では、テントの中に扇風機が用意されていたものの、参列者はネクタイなしでの参列となりました。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

さて、今日は旧暦5月1日。

皐月(さつき)は陰暦5月の異称で、接頭語の「さ」は五月雨(さみだれ)、早蠅(さばえ)などと同じ意です。

早苗(さなえ)月ともいいますが、この「さ」は神稲の意で、早乙女(さおとめ)、桜と同じです。

神社の土手では、ちょうど皐月躑躅(さつきつつじ)が見頃となっています。

2

4

6

7

9

11

DSC02957

DSC02966

夕方、発達した積乱雲が空を覆い雷雨となりましたが、しばらくは夏のような暑さが続きそうです。

高所枯れ枝処理作業

2014年5月28日 水曜日

午前中、神社下の御神田(神奈川県神道青年会)のくろつけ作業が行われました。

来る6月8日(日)には「お田植ゑ」が行われます。

御神田のくろつけ

御神田のくろつけ

さて、境内樹木の枯れ枝下ろしも今日で3日目となりました。

DSC02862

2月の大雪以来、大きな枝の塊が参道の頭上高くに引っ掛かったままでしたが、本日は27メートルの高所作業車を用いて何とか無事に取り除くことができました。

DSC02908

これで当座は一安心です。

高所から撮影をしましたので、後日投稿したいと思います。

ご婚約おめでとうございます

2014年5月27日 火曜日

今日の生日(いくひ)の足日(たるひ)に、高円宮妃久子殿下(たかまどのみやひひさこでんか)第二女子・典子女王殿下(のりこじょおうでんか)と出雲大社(いづもおおやしろ)宮司・千家尊祐(せんげたかまさ)氏の長男、禰宜・千家国麿(せんげくにまろ)氏のご婚約が内定しました。

午前中には、天皇皇后両陛下のもとへ内定報告がなされ(宮内庁発表)、午後3時にはご婚約内定記者会見がありました。

恐れ多きことながら、高円宮妃久子殿下には、大山参りの折に当社宮司に親しくお話を賜り、禰宜も神道青年全国協議会周年大会ご台臨(たいりん)の折に、控室で拝謁(はいえつ)の栄に浴しています。

また、典子女王殿下には、ご幼少の頃、松濤幼稚園(渋谷区)の遠足で比々多神社にお成りになっています。

出雲大社にて 平成20年2月

出雲大社にて 平成20年2月

一方の千家氏は、禰宜が國學院大學時代に机を並べ、前出の青年会でも何度もお会いする機会がありました。(写真)

出雲大社の祭祀は、皇室の御祖神・天照大御神(あまてらすおおみかみ)の第二御子・天穂日命(あめのほひのみこと)の神裔である出雲国造(いづもこくそう)が世々つかさどることになっています。

現在の宮司職には、第84代出雲国造・千家尊祐氏がお務めになっています。

悠久の歴史を超えて、神さまのご神縁で結ばれたお二人といえます。

sankei gougai 26.5.27

水無月大祓

2014年5月26日 月曜日

この数日、水無月大祓(みなづきおおはらえ:6月30日)の準備を進めています。

全国津々浦々の神社でも執り行われますが、半年の間に知らず知らずのうちに身に付いた罪穢(つみけがれ)を祓い、清らかな身に立ち返る神事です。

人形(ひとがた)の奉製作業

人形の奉製作業

人形(ひとがた:写真)に氏名を記入のうえ息を3度吹きかけ、身体全体を撫(な)でて罪穢を人形に遷(うつ)します。

授与品 茅ノ輪守

授与品 茅ノ輪守

夏越大祓(なごしのおおはらえ)には特製の「茅ノ輪守」(ちのわまもり)を授与しています。

DSCF3503

思ふこと みなつきねとて 麻の葉を きりにきりても 祓ひつるかな

『後拾遺和歌集』 和泉式部

出雲研修旅行 2日目

2014年5月25日 日曜日

山陰屈指の名湯・玉造温泉に鎮座する式内社・玉作湯神社(たまつくりゆじんじゃ)に朝一番の参拝。

当社のご祭神でもる櫛明玉命(くしあかるたまのみこと)をおまつりする神社で、境内には約350点の玉類(国指定重要文化財)を収める収蔵庫もあります。

DSC02629 DSC02662 DSC02639

温泉地を旅立ち、先ずは縁結びの親神さま・八重垣神社で正式参拝。

宮司さんから大社造(たいしゃづくり)の本殿構造や出雲神楽に歌われる佐久佐女(さくさめ)の森のお話、宝物収蔵庫に展示される本殿壁画(重要文化財指定)や鏡の池(縁結占の池)など、境内一円を懇切丁寧にご案内いただきました。

DSC02669 DSC02684 DSC02696

意宇(おう)六社の一、神魂神社(かもすじんじゃ)へ。

現存最古の大社造のご本殿(国宝)を拝み、神話の世界に誘(いざな)われました。

DSC02698 DSC02705 DSC02712

出雲国庁跡に隣接する出雲国総社・六所神社へ。

ここでは禰宜さんから由緒や六角形の亀甲紋、建造物や諸祭事などについて、詳細な説明を伺うことができました。

DSC02721 DSC02726 DSC02741

同じく意宇六社の一、出雲国一之宮・熊野大社に参拝。

古来、杵築大社(きづきたいしゃ=出雲大社)と並び、出雲国の大社として遇される格式高いお社で、境内・施設など整備が行き届いていました。

DSC02748 DSC02749 DSC02756

須佐之男命(すさのおのみこと)が「八岐大蛇退治」(やまたのおろちたいじ)の後に、稲田姫(いなだひめ)とともに美しい雲の立ち昇るさまが清々しい(須賀宮)として、日本で初めて宮殿をつくったとされる須我神社(すがじんじゃ)。

また、我が国で最も古い歌「八雲立つ 出雲八重垣 つまごみに 八重垣つくる この八重垣を」は和歌発祥の地として伝えられています。

DSC02774 DSC02780 DSC02782

出雲国最古の八幡さん・平濱八幡宮・武内神社へ。

霊験あらたかで、平日ながら病気平癒のご祈願が続いていました。

DSC02794 DSC02800 DSC02799

出雲研修旅行の締めくくりは、出雲国二ノ宮・佐太神社へ。

重要文化財に指定される大社造の三社のご本殿はとても豪壮ですが、損傷も生じているとのことで神さまは御仮殿にお遷り中で、御造営修復工事が行われていました。

DSC02817 DSC02820 DSC02829

本研修旅行では、神話につながる出雲国の由緒正しき古社・名社を参拝することができました。

また、それぞれの宮司さんや禰宜さん、権禰宜さんからも多くの説明を受けることができ、とても有意義な機会となりました。

出雲研修旅行 初日

2014年5月25日 日曜日

昨日に続いて、社頭は初宮参りなどのご祈願や御朱印参拝などで賑わいました。

さて、相模類社会の有志で出掛けた出雲研修参拝(22・23日)の様子をご報告します。

DSC02460 DSC02476 DSC02481

羽田から空路で飛び立ち、米子空港からゑびす様の総本宮・美保神社へ向かいました。

居合わせた権禰宜さんより、橿原神宮(かしはらじんぐう)や平安神宮明治神宮の設計に携わった建築家・伊東忠太氏の設計監督により造営された国指定重要文化財のご本殿について詳しくお話を伺うことができました。

DSC02491 DSC02493 DSC02509

そして、一行は昨年大遷宮を迎えた出雲大社で正式参拝。

総務部長さんから今次の大修造事業に関する苦労話の一端を拝聴し、感慨深いお参りとなりました。

DSC02511 DSC02515 DSC02518

神話の世界を彷彿(ほうふつ)させる出雲大社ですが、平日にもかかわらず大勢の参拝者で賑わいを見せていました。

名物の出雲割子蕎麦(いづもわりこそば)に舌鼓(したつづみ)を打ち、島根県立古代出雲歴史博物館をゆっくりと見学しました。

DSC02525 DSC02531 DSC02534

鎌倉時代始めに造営された巨大なご本殿の「宇豆柱」(うづばしら)や大量に出土した青銅器や大刀(たち)、『出雲国風土記』の世界などについて学ぶ機会となりました。

DSC02566 DSC02547 DSC02553

続いて、島根半島の西端に位置する朱に彩られた日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)に参拝。

伊勢の神宮が「日の本の昼の守り」に対し、下の宮本社である日沈宮(ひしずみのみや)は「日の本の夜を守る」との勅命(ちょくめい)により創建された尊き神社で、重要文化財に指定される桃山時代の艶(あで)やかな建築は目を見張る美しさです。

DSC02570 DSC02579 DSC02591

「国譲り神話」や「国引き神話」の舞台であり、出雲国に八百万(やおよろず)の神々が集う神在月(かみありづき)の神迎神事(かみむかえしんじ:旧暦10月10日)を執り行う〝 稲佐の浜 〟(いなさのはま)に立ち寄り、神さまの息吹(いぶき)を感じてきました。

DSC02610 DSC02611 DSC02615

出雲国の神在祭(かみありさい)の最後に全国の神々が立ち寄り、神等去出(からさで=旅立ち)となる万九千(まんくせん)神社にお参りし、玉造温泉へと向かいました。

神前結婚式

2014年5月24日 土曜日

研修をかねて出雲へ出向いていた関係で、2日間ブログをお休みしました。

出雲研修については、あらためて報告させて頂きます。

タウンニュース 5月23日号

タウンニュース 5月23日号

風薫る晴れの佳き日、神前結婚式のご奉仕がありました。

DSC02839

今日の強い日差し以上に、ご両人の〝 晴着 〟(はれぎ)姿は境内に異彩を放つとともに、御殿の中では厳粛な雰囲気を醸し出していました。

ご結婚おめでとうございます

ご結婚おめでとうございます

日本男児たる紋付羽織袴(もんつきはおりはかま)の益荒男(ますらお)ぶり、大和撫子(やまとなでしこ)たる白無垢(しろむく)の手弱女(たおやめ)ぶりが、何とも初々しく見て取れ、周りをも幸せな気持ちに誘(いざな)ってくれました。

弥栄

弥栄

兎(と)にも角(かく)にも、お二人の限りない幸せと、ご両家の弥栄(いやさか)を祈るばかりです。

環頭大刀

2014年5月21日 水曜日

近隣の田んぼでは田植えの準備が始まりましたが、今日の雨は水不足を解消する恵みとなったでしょうか。

境内も雨に包まれた静かな一日となりました。

さて、京都大学から装飾大刀(そうしょくたち)の調査で研究生がやって来ました。

古墳の副葬品(ふくそうひん)では、被葬者の階級が最も高いとされるのが装飾大刀です。

さらにその中でも環頭(かんとう)大刀が最も貴重とされています。

相模国内からは金銀で飾られた装飾大刀が20数例見つかっていますが、環頭(かんとう)大刀は南足柄の2例、伊勢原市の2例、海老名市と藤沢市のを合わせて6例しかありません。

そして最も古く技法が精巧なのが、三之宮郷土博物館収蔵の環頭大刀把頭(かんとうたちつかがしら:伊勢原市指定文化財)です。

環頭大刀把頭

環頭大刀把頭 三之宮郷土博物館収蔵

この把頭は大正時代に栗原古墳(三ノ宮)近くで耕作中に発見されたものです。

古墳時代(4~7世紀)末期のものと考えられ、まさしく権力の象徴とされる儀仗(ぎじょう)用です。

金銅製(こんどうせい)の鋳造品(ちゅうぞうひん)で、楕円形の環の中に龍の頭部を配したもので、鍍金(ときん)が鮮やかに残っています。