2014年10月 のアーカイブ

正月の支度

2014年10月31日 金曜日

気温は低くないものの朝から雨が降っています。

当地では3連休の予報も雨のようで、明日は多くの七五三参りや結婚式があり、夕方まで何とかもって欲しいと願うばかりです。

さて、今日で神無月もお仕舞い、月の暦も残り2枚となりました。

支部宮司会

支部宮司会

昨夕は相模中連合支部(中郡二宮町・大磯町・平塚市・伊勢原市・秦野市)の宮司会が御嶽神社(秦野市平沢)で開催され、忘年会や初集会などの日程調整、各種協議や報告がなされました。

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家庭のまつり(神棚まつり)の正月準備に向けて、神宮大麻の調整やその広報物などがが配られました。

今日は企業の新年祈祷の申込みもあり、いよいよ新しい年の支度が始まります。

竹島之碑建立

2014年10月30日 木曜日

昨日(29日)、神道青年全国協議会の創立65周年事業として竹島之碑建立の式典が行われ、禰宜がOBとして参加しました。

開催地は島根県隠岐の島町で、空路で出雲を経由して隠岐諸島の島後(どうご)に入りました。

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到着後、西郷港近くの水祖神社(みおやじんじゃ:式内社・旧郷社)に参拝。

玉若酢命神社(たまわかすみことじんじゃ:式内社・隠岐国総社・旧県社)では、隠岐造(おきづくり)の本殿や随神門(ともに国指定重要文化財)、樹齢2000年ともいわれる八百杉(やおすぎ:国指定天然記念物)、隠岐造の茅葺き屋根住宅・億岐家(おきけ:国指定重要文化財)、宝物殿に収蔵される駅鈴(えきれい)・隠岐倉印(おきそういん:ともに国指定重要文化財)などを拝観、その歴史を肌で感じました。

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その後、隠岐国分寺、後醍醐天皇行在所跡などを見学しました。

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飛行機や高速船で到着した青年神職約100名と合流し、水若酢神社(みずわかすじんじゃ:式内明神大社・隠岐国一宮・旧国幣中社)で正式参拝、そして境内で記念植樹を行いました。

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島後の北端に向かい、石碑建立地である久見(くみ)の氏神さま・伊勢命神社(いせみことじんじゃ:式内明神大社・旧郷社)に参拝、隠岐造の本殿(国指定重要文化財)の見事な彫刻に、しばし見とれるほどでした。

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島根半島の北方約50㎞位置する隠岐島は、大山隠岐国定公園に属し、海食崖(かいしょくがい)の美しい景勝地であるとともに、豊富な海産物に恵まれています。

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島民である杉原由美子さん(元小学校教員)が著した「メチのいた島」は、竹島にいたニホンアシカと隠岐島民の交流の史実が物語化されています。

上述の久見は、かつて竹島漁労の拠点でした。

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この久見港を見下ろす吉浦野営場の高台に、高さ180㎝、五箇石(ごかいし:緑色凝灰岩)や隠岐片麻岩(へんまがん)を用いて、「竹島之碑」が建立されました。

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多くの地元関係者も招かれ、除幕式の後に、日本海平安祈願祭並びに殉職者慰霊祭が執り行われました。

全国から集まった青年神職の奉仕に加え、県内青年神職による神楽演奏、女子神職による御殿神楽(ごてんかぐら)が奉奏(ほうそう)されました。

石碑の下に広がる穏やかで美しい海を眺め、160㎞向こうの竹島に思いを致し、平和に領土問題が解決することを願って式典に臨みました。

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<参考> 産経記事

明治天皇御製 よもの海 みなはらからと 思ふ世に など波風の たちさわぐらむ

菊華展が始まりました

2014年10月30日 木曜日

15日に続き、昨日は職場体験学習で、市内中学校から2年生の女子生徒2名が来社しました。

七五三祈祷の手伝いやその準備、授与所における御神札の授与、拝礼作法、雅楽体験などの体験学習をしてもらいました。

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その最中、比々多小学校の1年生100名余りが、生活科の授業「神社探検~秋探し」で境内を訪れました。

小学校の先生も体験学習の中学生を本当の巫女さんだと思ったそうです。

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境内では菊華会の皆さんが菊を搬入中でしたが、小学生はここでも秋を感じてくれたのではないでしょうか。

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夕刻、第69回榊会正式参拝(元総代の会)を執り行い、18名の会員が参列しました。

榊会の皆さんも菊の展示を楽しんで頂けたと思います。

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ブログでは菊の品位ある香りを楽しめませんので、是非ともお参りの上ご覧ください。


時局研修会

2014年10月28日 火曜日

いよいよ菊華展の準備が始まりました。

今年はテントを用いず本格的な設営となり、菊華会の皆さんの意気込みを感じます。

明日から順次、菊の搬入が始まります。

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さて、午後から相模中連合支部の半日研修会が平塚八幡宮で開催され、宮司以下禰宜・権禰宜4名が参加しました。

今年は時局研修会として、日本大学教授・百地章先生を講師にお招きして憲法問題について学びました。

不運にも本年は様々な自然災害が発生していますが、現行憲法には非常時の緊急事態条項がありません。今後大きな地震が発生する可能性を考えると、可及的速やかに論議がなされるべき問題です。

また、北方領土や尖閣諸島、竹島問題を始め、最近は中国船による小笠原諸島付近での赤珊瑚(あかさんご)の密漁が報道されています。

世界各国が現状の実態に合わせて憲法を何度も改正しているのに、このままでは領土の島々は周辺諸国から脅かされ、海産物や海洋資源は全て思うようにされてしまう危険をはらんでいます。

時局研修会

時局研修会

戦後の行き過ぎた個人尊重により、家庭内暴力やそれ以上の事件、もはや家族崩壊の危機さえ感じる社会を生み出しています。東日本大震災で家族や地域の絆が大いにクローズアップされましたが、日本の憲法ほど家族をおろそかにしている憲法はないともいえます。

人にはそれぞれの人柄があり、国にはそれぞれの国柄があります。

長い悠久の歴史と伝統に培われた文化、四季折々の自然に恵まれた、世界に誇るべき日本の国柄に相応しい、日本らしい憲法を、自らの手で、将来を担う日本人ために。

そのような憲法をつくるべき時を迎えているのではないでしょうか。

感謝の真心を

2014年10月27日 月曜日

午前中、神奈川県神社庁において平成26年臨時協議員会が開催され、平成25年度の業務報告、歳入歳出決算報告、平成26年度の補正予算について審議され、上程議案通り可決されました。

また、老朽化に伴い建て替えの決まった庁舎の建設についての報告がなされました。

11月20日には、隔年で行われている神職大会が箱根で開催される予定です。

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さて、今年も拝殿には、氏子・崇敬者による「奉献米」が沢山上がっています。

まさしく〝感謝の真心〟であり、生産者にとっては田から採れた〝 たからもの 〟(宝物)です。

11月23日には、古くから行われている秋の実りへの感謝、「新嘗祭」(にいなめさい)を「新穀勤労感謝祭」として斎行します。

比々多地区内(三ノ宮・栗原・神戸・木津根橋・串橋・笠窪・坪ノ内)では、感謝の真心を捧げるべく、例年通り奉献をお願い申し上げる次第です。

奉献米

奉献米

明日は菊華会による菊小屋立てが行われます。

ざる菊

ざる菊

七五三参り おめでとうございます

2014年10月26日 日曜日

市内の幼稚園や小中学校では、運動会や文化祭などの大きな行事が終わりましたが、10月最後の日曜日、七五三参りは今年一番の人出となりました。

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来週の11月1日(土)、2日(日)、3日(月)の3連休は、更に多くの晴れ着姿で賑わいを見せそうです。

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28日には菊華会による小屋立てが行われますので、菊の香り漂う境内で素敵な写真撮影ができると思います。

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本日お参りの皆さま、おめでとうございました。

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頃合い

2014年10月24日 金曜日

3日間続いた雨も上がり、すっきりとした青空の爽やかな一日となりました。

昨晩は都内と県内の協力神社が集まって、一心泣き相撲実行委員会を開き、今年の反省と来年の開催に向けた課題などについて話し合いました。

来年の比々多場所は9月6日(日)に開催する予定です。

拝殿の電灯

拝殿の電灯

さて、この度拝殿内の電灯を増設するとともに、社殿内の照明を全てLEDに交換しました。

29日の晩には、第69回榊会正式参拝を執り行うので、皆さんの反応を知りたいところです。

昨日は秋の季節の最後、二十四節気の「霜降」(そうこう)でした。今日はボイラーの火入式、鞴祭(ふいごまつり)の打ち合わせがあり、温もりを求める頃合いにつき、殿内も赤い絨毯を敷き詰めました。

明日、明後日は七五三参りも本格的になってきそうです。

御神酒あがらぬ神はなし

2014年10月23日 木曜日

神社で購読(月4回・毎週月曜発行)している神社新報に、「日本酒の日」に定められている10月1日、「日本酒で乾杯推進会議」の総会・フォーラムが開催(明治記念館・530人参加)された記事が掲載されていました。

昨年12月、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されましたが、日本酒を含めた日本食に対する評価や関心は高まっているようです。

日本人の食文化は、「海幸山幸」(うみさちやまさち)という神話の世界で表現されるように、山や川、海といった四季折々の自然に恵まれた伝統的なものです。

当然のことながら、年中行事との関わりも深く、その文化的側面は外国人にとっても、とても興味深いところだと思います。

御神酒

御神酒

昨日の朝、総代さんがお見えになりましたが、「酒祭」(さかまつり:11月6日)に先立って沢山(さわやま:三段の滝)の清掃整備作業を11月1日に行うことになっています。

酒祭は酒造神である「大酒解神」(おおさかとけのかみ)「小酒解神」(こさかとけのかみ)に沢山(さわやま)の御神水(ごしんすい)や、海川山野のお供えものを捧げてもてなします。

そのご神徳により、新酒の醸造安全と酒類業者の繁栄がもたらされるわけです。

「御神酒あがらぬ神はなし」といわれるように、日本酒が神々に捧げられるものであることは言うまでもありません。

うずらみか

うずらみか

研修と記念大会

2014年10月22日 水曜日

前線の影響で昨日から雨が続いています。明日は師走の寒さになるようで、風邪などひかぬようそれぞれにご注意ください。

さて、昨日は神奈川県神社庁と神奈川県神社総代会連合会共催の「神社実務研修会」が稲毛神社において開催され、県内各地より神職・総代100名ほどが参加しました。

宗教法人法についての基本的な認識、祭りにおける神饌(しんせん)の意義、神社と氏子・地域における今日的な課題などについて半日間学びました。

私たち神職は、年間を通じて数回の研修を受講しますが、総代との合同研修ということで、知識や素養を高めるというよりはむしろ、問題意識や課題の共有といった点で有意義な機会となりました。

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また、本日は東京都神道青年会の創立65周年記念大会が東京ドームホテルで開催され、一都七県の青年神職や来賓など200名余りが参加しました。

組織の節目にあたり、その活動を振り返って原点を見つめ直し、さらに先に進んでいくということはとても重要なことです。

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記念講演には、下村博文文部科学大臣をお迎えして、「日本文明が世界を救う」という主題のお話を拝聴しました。

自身のお伊勢参り、熊野詣での体験から見えたもの、「自然との共生」「日本の国柄」「日本の原風景」「争いをしない」「違いを見つけて活かし合う」・・・など、日本文化の源流である神道の精神に触れ、宗教戦争における「和の精神」「共同の精神」の果たす役割、東京オリンピック・パラリンピックを機会に、神社の、神道のもっている哲学、精神性の高さをあらゆる場面で発揮する使命などについて、多くの示唆を得ることができました。

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日本の神社

2014年10月21日 火曜日

日本の神社 』 通巻37号「寒川神社」(10月28日発行)に、「国府祭紹介」(22・23頁)、「国府祭ゆかりの古社を訪ねる」(26・27頁)という特集がありました。

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「相模國式内社の会」で新規に作成を進めている「相模十三社めぐり」パンフレットの最終校正が届きました。

年末にはお知らせ出来ると思います。