2019年2月 のアーカイブ

静かなつごもり

2019年2月28日 木曜日

久しぶりに雨が降り続き、気温の上がらぬ一日となりました。

雨音と鳥の鳴き声に包まれた静かな晦日(つごもり)です。

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さて、弥生の予定です。

1日(金)月次祭、2日(土)南金目神社(平塚市南金目)祈年祭、3日(日)八剱神社(平塚市上吉沢)祈年祭、日月神社(伊勢原市沼目)祈年祭、4日(月)・5日(火)中・平塚・伊勢原連合神社総代会研修会、10日(日)真田神社(平塚市真田)祈年祭、11日(月)相模國府祭類社会、14日(木)総代慰労会、15日(金)月次祭、17日(日)人形感謝祭、21日(木)責任役員会、25日(月)総代会、27日(水)相模式内社の會巡拝会

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所管神社巡拝 その2

2019年2月25日 月曜日

昨年の9月12日、13年ぶりとなる所管神社連絡協議会の「巡拝研修会」を開催しましたが、本日は残りの11社を巡りました。

正式参拝

正式参拝

午前8時半、20社51名の神社役員さんが当社に集まり、先ずは正式参拝を執り行いました。

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その後、バス2台に分乗して目的地へと向かいました。

御嶽神社 伊勢原市池端

御嶽神社(伊勢原市池端)

当初は雨予報のため、雨具を準備して覚悟のうえ出掛けましたが、お蔭様で青空が広がり始めました。

日月神社(伊勢原市沼目)

日月神社(伊勢原市沼目)

これまで同様、各社の役員さんに由緒や歴史、運営等についてお話を伺いました。

神明社(伊勢原市上平間)

神明社(伊勢原市上平間)

熱心に資料を準備されているお宮もあり、とても参考になりました。

稲荷神社(伊勢原市下平間)

稲荷神社(伊勢原市下平間)

昨年の台風被害やその対応、また社叢(しゃそう)の樹木管理等、それぞれの課題や工夫に耳を傾けました。

十二柱神社(伊勢原市田中)

十二柱神社(伊勢原市伊勢原)

計画道路の建設に伴う境内地処分や木の伐木、旧来の木製幟(のぼり)をアルミ製に変更等の取組みには関心も高かったようです。

御嶽神社(伊勢原市伊勢原)

御嶽神社(伊勢原市伊勢原)

大祭では幟立てを行う神社が多い中、その労力や安全面を考えて、常設のアルミ製ポールへの検討を進めているお社があることも分かりました。

諏訪神社(伊勢原市日向)

諏訪神社(伊勢原市日向)

昨年から所管神社に加わった日向地区の3社は、初参拝の方が多かったようです。

日向神社(伊勢原市日向)

日向神社(伊勢原市日向)

移動の車中も良き交流と情報交換の場となりました。

飯綱神社(伊勢原市日向)

飯綱神社(伊勢原市日向)

本日の研修開催にあたり、境内の清掃のみならず、温かな迎え入れの準備にあらためて感謝する次第です。

五霊神社(伊勢原市上粕屋)

五霊神社(伊勢原市上粕屋)

車に乗ったり降りたりでしたが、大変有意義な充実した交流の一日となりました。

神明社(伊勢原市白根)

神明社(伊勢原市白根)

天皇陛下御在位三十年記念式典

2019年2月24日 日曜日
本日午後2時、国立劇場において天皇皇后両陛下御臨席のもと、政府主催による「天皇陛下御在位三十年記念式典」が執り行われました。

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以下、宮内庁ホームページより、天皇陛下のお言葉を掲載します。

在位三十年に当たり,政府並びに国の内外から寄せられた祝意に対し,深く感謝いたします。 即位から30年,こと多く過ぎた日々を振り返り,今日こんにちこうして国の内外の祝意に包まれ,このような日を迎えることを誠に感慨深く思います。 平成の30年間,日本は国民の平和を希求する強い意志に支えられ,近現代において初めて戦争を経験せぬ時代を持ちましたが,それはまた,決して平坦な時代ではなく,多くの予想せぬ困難に直面した時代でもありました。世界は気候変動の周期に入り,我が国も多くの自然災害に襲われ,また高齢化,少子化による人口構造の変化から,過去に経験のない多くの社会現象にも直面しました。島国として比較的恵まれた形で独自の文化を育ててきた我が国も,今,グローバル化する世界の中で,更に外に向かって開かれ,その中で叡智えいちを持って自らの立場を確立し,誠意を持って他国との関係を構築していくことが求められているのではないかと思います。 天皇として即位して以来今日こんにちまで,日々国の安寧と人々の幸せを祈り,象徴としていかにあるべきかを考えつつ過ごしてきました。しかし憲法で定められた象徴としての天皇像を模索する道は果てしなく遠く,これから先,私を継いでいく人たちが,次の時代,更に次の時代と象徴のあるべき姿を求め,先立つこの時代の象徴像を補い続けていってくれることを願っています。 天皇としてのこれまでの務めを,人々の助けを得て行うことができたことは幸せなことでした。これまでの私の全ての仕事は,国の組織の同意と支持のもと,初めて行い得たものであり,私がこれまで果たすべき務めを果たしてこられたのは,その統合の象徴であることに,誇りと喜びを持つことのできるこの国の人々の存在と,過去から今に至る長い年月に,日本人がつくり上げてきた,この国の持つ民度のお陰でした。災害の相次いだこの30年を通し,不幸にも被災の地で多くの悲しみに遭遇しながらも,健気けなげに耐え抜いてきた人々,そして被災地の哀かなしみを我が事とし,様々な形で寄り添い続けてきた全国の人々の姿は,私の在位中の忘れ難い記憶の一つです。 今日この機会に,日本が苦しみと悲しみのさ中にあった時,少なからぬ関心を寄せられた諸外国の方々にも,お礼の気持ちを述べたく思います。数知れぬ多くの国や国際機関,また地域が,心のこもった援助を与えてくださいました。心より深く感謝いたします。 平成が始まって間もなく,皇后は感慨のこもった一首の歌を記しています。 ともどもに平たひらけき代よを築かむと諸人もろひとのことば国うちに充みつ 平成は昭和天皇の崩御と共に,深い悲しみに沈む涼闇りょうあんの中に歩みを始めました。そのような時でしたから,この歌にある「言葉」は,決して声高に語られたものではありませんでした。 しかしこの頃,全国各地より寄せられた「私たちも皇室と共に平和な日本をつくっていく」という静かな中にも決意に満ちた言葉を,私どもは今も大切に心にとどめています。 在位三十年に当たり,今日こんにちこのような式典を催してくださった皆様に厚く感謝の意を表し,ここに改めて,我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります。

一心泣き相撲比々多場所

2019年2月23日 土曜日

今年も「一心泣き相撲比々多場所」を来る9月16日(月)敬老の日に開催することになりました。

平成22年に実施してから10回目を数えます。

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今年は30分早めて、午前10時受付開始となります。

詳細・申込は専用サイトからお願い致します。

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花飾り

2019年2月21日 木曜日

今年も各家庭で役目を果たした人形を納める時期となり、境内では優秀の美を飾り展示を行っています。

お申し込みは「人形感謝祭」(3月17日)の前日までとなっています。

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さて、雛人形(ひなにんぎょう)の花飾りには、左近の桜(さこんのさくら;向かって右=男雛・女雛から見て左)・右近の橘(うこんのたちばな;向かって左=男雛・女雛から見て右)がありますが、これには魔除けと不老長寿の意があります。

また、桃の節句ということで、同じく邪気を祓うとされる桃の花を飾ります。

蕾を膨らませた梅

蕾を膨らませた梅

境内では遅咲きの梅が蕾(つぼみ)を膨(ふく)らませていますが、季節の花として縁起の良い紅梅(向かって右)・白梅(向かって左)も飾られます。

河津桜

境内の河津桜

祈年祭と天皇陛下御即位三十年奉祝奉告祭

2019年2月17日 日曜日

昨日は祈年祭の準備で、氏子総代さんによる境内等の注連縄(しめなわ)張りが行われました。

祈年祭は「きねんさい」または「としごいのまつり」と読み、古く律令制で規定された重要な祭祀(さいし)です。

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秋の新嘗祭(しんじょうさい・にいなめさい)と対になっていて、五穀豊穣と国家安泰を祈る祭りです。(現在では、五穀豊穣のみならず諸産業の繁栄を祈念します。)

当社は平安中期に成立した『延喜式』掲載の神社であり、式内社(しきないしゃ)と呼ばれています。

古くは幣帛(へいはく)が捧げられ、国司(こくし)が祀(まつ)る官社(かんしゃ)であったことから、現在でも白丁(はくちょう)奉仕者が幣帛料(へいはくりょう)を収めた唐櫃(からひつ)を担ぎ、御神前に奉(たてまつ)っています。

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来る2月24日には、宮中において天皇陛下御即位三十年の祭祀が斎行されるとのことで、併せて天皇陛下御即位三十年奉祝奉告祭をも執り行いました。

春の初めながら年度最後の祭儀にあたり、役員任期を終える方々にとっては思入れのある一日となったことでしょう。

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儀式の目的や成果

2019年2月14日 木曜日

初午(はつうま)は稲荷社を祭る日ですが、2日が土曜日にあたったこともあり、工場の稲荷祭が二の午(にのうま)の本日に集中しました。

ある工場では、とても冷たい風に参列者一同が身震いしていましたが、梅の花香る風情の中でお仕えすることが出来ました。

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初めて参列された外国人の方から、儀式の目的や成果について尋ねられました。

「祭り」の意義は、日頃の神恩(しんおん:神の恩恵)に感謝するとともに、更なる神威(しんい:神の威力)を頂くことにあります。

そのことにより、祭る側が思いを共にすることができます。

そして、意を新たにして各々が力を発揮することが大切であり、お稲荷さんは農業や商工業に大きな力を添えて下さる神さまとして、古くから信じられていることもお伝えしました。

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見るなの禁

2019年2月12日 火曜日

今日は各国の外国人ライター(5名)が、モニターツアーでお参りになりました。

旧宮山の元宮や埒面古墳(らちめんこふん)、併設の三之宮郷土博物館を御案内した後、境内や祈祷の様子、神輿を御覧頂きました。

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拝殿に上がり、神社建築や作法について説明し、本殿(ほんでん)の御扉(みとびら)に関して「見るなの禁」を喩(たと)えてお話しました。

日本神話において、イザナギは黄泉国(よみのくに)にイザナミを追いかけますが、イザナミから「我(あ)をなみたまひそ」(自分のことを決して見ないように)とお願いしますが、待ちきれずにイザナギは火を灯し、変わり果てたイザナミのおぞましい姿を目にして逃げ帰ります。

また、トヨタマビメが産殿(うぶや)に入り、ホオリノミコトに「妾(あ)をなみたまひそ」と頼まれたにもかかわらず覗(のぞ)くと、八尋和邇(やひろわに=サメ)に姿を変えていて、出産後に海へ消えて行きます。

外国のギリシア神話や旧約聖書ではタブーを犯した側に罪が求められますが、上記では約束を破って見た側に罪がなく、見られた側が恥じらいを感じる点が強調されているともいえます。

2679回目の誕生日

2019年2月11日 月曜日

今日は住居の軒先や商店の入口、市内を走るバスなどで、日の丸を目にしましたが、国民の祝日で「建国記念の日」です。

初代・神武(じんむ)天皇が奈良の畝傍山(うねびやま)の橿原(かしはら)の地に御即位になった紀元660年から数えて、2679回目の我が国の誕生日にあたります。

御案内の通り、4月30日には約200年ぶりとなる御譲位(ごじょうい)により、5月1日に皇太子殿下が126代目の天皇陛下として御即位になります。

昨年から「平成最後の〇〇」といった挨拶を方々で耳にしますが、新しい御代という、改元による〝 始まり 〟への期待も高まります。

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本日の佳日(かじつ)にあたり、全国では様々な奉祝行事が催されました。

また、今月24日には天皇陛下御即位三十年を奉祝する政府主催の記念式典が行われますが、宮内庁庁舎前には特設記帳所が設けられるようです。

我が国の誕生日にあたり、神話から連綿と続く天皇陛下の御存在についてあらためて思いを致すとともに、悠久の歴史が永遠に続くよう弥栄を祈念する次第です。

めでたく麗しく

2019年2月10日 日曜日

今年は統一地方選挙の年にあたり、社殿における当選祈願や後援会の事務所開き神事をお仕えする機会があります。

候補予定者や支援者の切実な願いを受けて祝詞(のりと)を作文しますが、神さまに申す詞(ことば)ですから、言葉を選び、めでたく麗(うる)しい大和言葉(やまとことば)で綴(つづ)ります。

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明治天皇御製

天地(あめつち)もうごかすといふ言の葉のまことの道はたれかしるらむ