2010年2月 のアーカイブ

朔日準備

2010年2月28日 日曜日

南米チリで起きた大地震(M8.8)は、国内全域に注意報が出るほどの津波を引き起こしました。振り返ると、1月のハイチ大地震(M7.0・死者23万人)、昨日沖縄本島で起きた地震(M6.9)など、自然災害の脅威は計り知れないものです。

鳥居の下から十五夜さんを望む

鳥居の下から十五夜さんを望む

今日は今年2度目の十五夜。明日は満月ですが、満月の日は引力がもっとも強くなるそうです。スマトラ沖の巨大地震(平成16年・M9.3・死者22万人以上)の調査(独立行政法人防災科学技術研究所)によれば、地殻のにひずみがたまった時に、月や太陽の引力が地震発生の最後の引き金になりうるそうで、今後の調査研究の成果を期待したいところです。

神社庁のポスターも張り替え

神社庁のポスターも張り替え

2月は28日しかなかったので、あっという間の感があります。朔日(ついたち・一日)の準備を進めましたが、4月の大祭が控えているので慌ただしい3月になりそうです。
数日でひな祭り

数日でひな祭り

雨の境内

2010年2月27日 土曜日
八分咲きで見頃を迎えた梅

八分咲きで見頃を迎えた梅

神奈川では一昨日(25日)、昨年より12日遅く春一番が吹きました。19日のブログで、「雨水・春一番・ウグイス」と書きましたが、境内で今日初めてウグイスの鳴き声が聞かれました。

雨に苔むすケヤキ

雨に苔むすケヤキ

河津桜も見頃

河津桜も見頃

寒が戻り冷たい雨が降る中、今日は新宿から大型バスで「古代史を巡る旅」のご一行様が来られました。
皆さん熱心に遺跡や博物館を見学されて帰られました

皆さん熱心に遺跡や博物館を見学されて帰られました

一昨日、栗原の方からいただいた桜島大根(8㎏)

一昨日、栗原の方からいただいた桜島大根(8㎏)

西谷戸組男子の懇親会がありました

三ノ宮・西谷戸組(16戸)男子の懇親会がありました

 

おみくじ

2010年2月26日 金曜日

冬季オリンピック(バンクーバ)で、浅田真央選手が見事銀メダルを獲得しました。女子フィギアスケートでは、伊藤みどりさんの銀(アルベールビル)、荒川静香さんの金(トリノ)に続く快挙であり、多くの国民に感動を与えてくれました。

日本の代表として大きな期待がかかる中、その重圧を感じさせない自然な笑顔と平常心が、その人気を高みに押し上げているのかもしれません。

オリンピックなどの勝負の世界は、最後の最後までわからないところに魅力を感じ、そして挑戦する努力や勇気が更なる感動を与えてくれるものです。

運命を賭(と)して、のるかそるかの勝負をすることを、“乾坤一擲”(けんこんいってき)といいますが、最大の努力を尽くしたものにとっての結果は、まさしく神のみぞ知る境地になるわけです。

神社にある「おみくじ」は、物事の決定や吉凶の判断の為に行われる占いの一種です。固いことを言うと、神さまによる判断を仰ぐわけですから、本来は努力を尽くしたうえでその吉凶や善悪の判断をいただくべきものです。

しかしながら、その結果を素直に受け入れて努力をする生真面目さが、日本人がもって生まれた誠の心だと思います。

吉凶の運勢は常に巡るものです

「当たるも八卦(はっけ)当たらぬも八卦」という言葉を聞いたことがあると思いますが、易(えき)の占(うらな)いに*八卦(はっか)というのがあります。

*八卦・・・乾(けん)・兌(だ)・離(り)・震(しん)・巽(そん)・坎(かん)・艮(ごん)・坤(こん)の8卦を基本に64卦の変化を生じ、天地人全般の現象を象徴する。

意志にかかわりなく巡る運命とは異なり、運勢は四季のように巡ってくるものですから、それに逆らわずに生きるのが自然の摂理というわけです。

因みに、女子フィギアスケートで優勝した金妍児(キム・ヨナ)選手の母国・韓国の国旗は、太極旗(たいきょくき)と呼ばれますが、中央に万物創造の太極(青と赤の陰陽)があり、4隅に八卦の乾(天)・坤(地)・坎(水)・離(火)が描かれています。

御神像調査

2010年2月25日 木曜日

今朝早くから、市文化財課の安藤さんと諏訪間さんが国選定技術保存者の桜井さんを伴って来られました。御神像修復調査の為です。

仏像が銅製など半永久的なつくりのもの(木彫りも多い)があるのとは異なり、御神像は木造ですから、当然のことながら朽ちるわけです。しかしながら、木は生きていると感じる日本人の感性がそこに込められています。

西洋が石の文化であれば、日本は木の文化です。法隆寺のように、木の特質を生かした日本最古で最大の建造物もあれば、お伊勢さまのように20年ごとに造り替える(神宮式年遷宮)ことにより、伝統や技術を次世代に伝えていく素晴らしさがあるわけです。

木の文化の象徴であるお伊勢さま

木の文化の象徴であるお伊勢さま

 御神像は御神体ですが、お宮の杜(もり)にある木々一本一本も御神木であり、神さまの宿る木です。

米国の23%、中国の14%、イギリスの10%に対し、日本の国土に占める森林面積は66%もあります。私たちのご先祖さまが大切にしてきた木を育てる文化を考え直し、子々孫々に伝えていきたいものです。

提灯献灯のお願い

2010年2月24日 水曜日

4月22日(木)の例祭(れいさい・春祭り)を前に、提灯献灯(ちょうちんけんとう)の募集をしています。

一張10,000円の御奉納をいただいています。

(初年度のみ提灯作製の為、15,000円)

4月5日から例祭当日まで(18日間)掲げさせていただきます。

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*詳しくは社務所(0463-95-3237)にお尋ねください。

背負う

2010年2月23日 火曜日

何の気はなしに下校時の小学生を見ました。その背負っているランドセルは、赤、黒、青、ピンク、水色、茶色と彩りが多様になっていますが、背負う子どもの心は今も昔も変わらない気がします。

御守も色とりどり

児童安全の「ランドセル御守」は各色あります

昨春、愚息が一年生になり、ひと月余りで二年生になるわけですが、ランドセルが歩いているくらい大丈夫かなと思っていたのが、しっかり背負っている様子に子どもの成長のたくましさを覚えました。

背負うというと、最近は赤ちゃんをおぶる姿を見かけなくなりました。表情を見られる抱っこの方が、親も子も安心をするのでしょうか。

“草食系男子”なるカテゴリーがありますが、父親はやはり子どもに背中を見せて、たくましく育てることが大切であり、それが親として背負う大切な役割であると思います。

背負うということは重い責任が伴うものです。政治も国民も大衆迎合(たいしゅうげいごう)の世の中ですが、景気が底のご時世にあって、家庭も地域も国も背骨を大切に生きていきたいものです。

ご先祖さま、おじいちゃん・おばあちゃん、お父さん・お母さん、自分たち、子どもたち、孫たち・・・背中は大事です。

ご先祖さま、おじいちゃん・おばあちゃん、お父さん・お母さん、自分たち、子どもたち、孫たち・・・背中は大事です。

言霊

2010年2月22日 月曜日

今日は平成22年2月22日です。2時22分に記録の写真を撮ろうかと思いましたが、残念ながら撮り損ねました。この日の記念入場券や記念切符を求めたり、この日に入籍をするなど其処彼処(そこかしこ)で記念にする方がいたことと思います。

日本に限らず、ぞろ目にこだわる国は多いかもしれませんが、日本では縁起担ぎとして、「昆布」(喜ぶ)、「鯛」(めでたい)などの語呂(ごろ)を用いたり、「4」(死)、「9」(苦)などを忌(い)みの数字として病院やホテルなどでは使用しないなどの例は多く見られます。

語呂ではないものの「弐」の文字の二を三に表記する扁額(へんがく)

語呂ではないものの「弐」の文字の二を三に表記する扁額(へんがく)

これは、“言霊”(ことだま)といわれる日本古来からの精神文化に根付くものと思われます。

『万葉集』の柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)の歌に、

志貴島(しきしま)の日本(やまと)の国は事霊(ことだま)の佑(さき)はふ國ぞ福(さき)くありとぞ

とあるように、私たち神職の奏上する祝詞(のりと)では、発する言霊の力を大切にしています。

祝詞は神さまへの「称(たた)えごと」

祝詞は神さまへの「称(たた)えごと」

 

人を批判するのは簡単ですが、ほめることって意外と難しいことです。

ご祈願

2010年2月21日 日曜日

「春浅し」といった寒さ残る日でしたが、社頭は多くのご祈願の方で賑わいました。人生には折々にいくつもの節目がありますが、この人生のまつりを人生儀礼といいます。

午前中には結婚式がありました。ご新郎・ご新婦は、着付けのため早朝からの準備で大変だったと思いますが、粛々と引きしまった素晴らしい結婚式になったのではないでしょうか。

三三九度固めの盃

三三九度固めの盃

 夫婦という小さな共同体の始まりですが、交わした3つの盃のように、和を以て一年ずつ年輪が大きくなり、幸せが広がることを願っています。

おめでとうございます

おめでとうございます

神戸の青年会長さんは第2子のお宮参りでした

神戸青年会長さんは第2子のお宮参りでした

 御祈願は、恒例の祭典や行事・結婚式の予定以外は、随時(8:30-16:30)承っています。

祖先のまつり

2010年2月20日 土曜日
本日は、昨年亡くなった方の一年祭(祖先のまつり)のご奉仕がありました。神道によるお葬式を神葬祭(しんそうさい)といいますが、これは日本固有の民族精神に基づく儀式です。
自宅での一年祭

自宅での一年祭

 命は一つ限りでも、代々ご先祖さまから子や孫に脈々とつながるものだとする考えは、民俗固有の信仰ともいえます。

墓地での一年祭

墓地での一年祭

 神道では、墓所を奥津(都)城(おくつき)と表現します。お墓でのお参りの仕方は「二拝二拍手一拝」で、神社や神棚での作法と同様です。

(葬儀からある一定の期間は、故人を偲んで拍手の折に音をたてません。)

祖霊舎(それいしゃ)

祖霊舎(それいしゃ)

 仏教のお宅に神棚と仏壇があるように、神葬家(しんそうけ)には神棚と祖霊舎(御霊舎みたまや)がまつられます。

神さまとなった故人のお力をいただき、家庭に平安と繁栄がもたらされるよう、心をこめる思いは他の宗教ともかわりがないことだと思います。

雨水

2010年2月19日 金曜日

今日は二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、「雨水(うすい)」です。

冷たい氷が解けて水となり、雪も雨に変わるという頃合いですが、二十四節気は、古代中国の中心地(黄河の中下域)の気候を基準にしている為、温暖な日本とは合わない名称や時期もあります。

遅咲きですが、社務所前の梅の蕾(つぼみ)が一輪、綻ぶ寸前です。

遅咲きの梅の蕾(つぼみ)が一輪、綻(ほころ)ぶ寸前です。(社務所前)

 しかしながら、四季折々の気象(きしょう)に富み、農業を中心とした生活を営んできた日本人にとっては生活の大切な指針として重視されてきました。もうすぐ南から春一番が吹く時期でもあり、ウグイスの鳴き声も聞かれそうです。

落幡神社の殿内

落幡神社の殿内

今週から3月半ばまで、兼務社の祈年祭が続きます。今日は、石座神社(秦野市鶴巻鎮座)と落幡神社(秦野市鶴巻鎮座)の祈年祭が執り行われました。

五穀豊穣を祈るおまつりで、注連縄(しめなわ)にも稲穂が掛かっています。

注連縄(しめなわ)に掛かる稲穂は五穀豊穣の祈り