本日は、昨年亡くなった方の一年祭(祖先のまつり)のご奉仕がありました。神道によるお葬式を神葬祭(しんそうさい)といいますが、これは日本固有の民族精神に基づく儀式です。
命は一つ限りでも、代々ご先祖さまから子や孫に脈々とつながるものだとする考えは、民俗固有の信仰ともいえます。
神道では、墓所を奥津(都)城(おくつき)と表現します。お墓でのお参りの仕方は「二拝二拍手一拝」で、神社や神棚での作法と同様です。
(葬儀からある一定の期間は、故人を偲んで拍手の折に音をたてません。)
仏教のお宅に神棚と仏壇があるように、神葬家(しんそうけ)には神棚と祖霊舎(御霊舎みたまや)がまつられます。
神さまとなった故人のお力をいただき、家庭に平安と繁栄がもたらされるよう、心をこめる思いは他の宗教ともかわりがないことだと思います。