2011年11月 のアーカイブ

神社庁65周年・県総連55周年大会

2011年11月30日 水曜日

本日、「神奈川県神社庁設立65周年・県神社総代会連合会設立55周年記念大会」が横浜ロイヤルパークホテルで開催され、当社から宮司・禰宜・責任役員・総代14名で参加したしました。

みなとみらい

みなとみらい

記念式典では、吉田茂穂庁長と斎藤文夫県総連会長の式辞の後、記念表彰が行われました。当社からは、長嶋信愽大総代が功績表彰の栄に浴しました。

表彰おめでとうございます

表彰おめでとうございます

続いて、神社本庁 久邇邦昭統理 代理・田中恆清総長、神宮 鷹司尚武大宮司 代理・森参事、神道政治連盟 長曾我部延昭会長、山谷えり子参議院議員、有村治子参議院議員らが来賓として挨拶されました。

第3部では、外務官・大使として活躍された岡崎久彦氏による「最近の国際情勢と日本外交」と題する記念講演が行われました。

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歴代首相の指南役であった安岡正篤氏の安岡教学は、人間として徳性が一番大事であるということに触れ、古典を読むことが大切であると説かれました。

その上で、主題とはまるで異なりましたが、三国時代に諸葛孔明(しょかつこうめい)が主君である蜀(しょく)の皇帝・劉禅(りゅうぜん)に上奏した『出師表』(すいしのひょう)の漢詩を朗読しながら解説を加えられました。

祝宴では、持田文男県議会議長の挨拶、義家弘介参議院議員の乾杯で始まり、500名近くの参加者が、終始和やかに賑やかに時間を過ごしました。

参加された総代の皆さま、朝から夜遅くまでお疲れさまでした。

祈りと感謝

2011年11月29日 火曜日

土地区画整理事業による工事で、祠(ほこら)を移動することになり、お祓いに伺いました。

屋敷内には邸内祠(ていないし)が2社おまつりされていて、家の方のお話ではお稲荷さんではなく、山の神と水神さんだということでした。

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日本の神さまは、「八百万神」(やおよろずのかみ)といわれるように、多くの神々が存在します。四季折々自然の恵みに富んだ風土と、農耕を中心にした生活の中で、暮らしとともに祈りと感謝を捧げ、森羅万象に神を感じてきました。

『古事記』や『日本書紀』に登場する神々、全国の神社におまつりされる神さま、そしてお稲荷さんや田の神、山の神、道祖神や水神さんなど、民間信仰の神さまに至るまで多くの神さまが存在します。

北島三郎さんの名曲「まつり」でも、「・・・山の神 海の神 今年も本当にありがとう・・・♪♪」と唄われています。

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この地域は豊かな金目川が流れ、台地の畑を潤し、水田を豊富にし、人々が四季折々に祈りと感謝を捧げて暮らして来ました。

区画整理事業により、まちなみが変わりつつありますが、原点に思いを寄せてまちの発展を願うところです。

神道は日用の間にあり -度会延佳・陽復記-

伊勢原北地区まち歩き

2011年11月28日 月曜日

本日、伊勢原市景観まちづくり市民ワークショップの第6弾として、伊勢原北地区のまち歩きが実施され、禰宜がメンバーとして参加いたしました。

午前9時、伊勢原駅北口に集合した参加者は、東大竹の大宝寺へ向かいました。

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大宝寺は、千手山慈眼院と号し、浄土宗知恩院末のお寺で、阿弥陀如来がご本尊です。また、千手観音は相模第三十一番札所、延命子育地蔵尊は相模第二番札所となっています。住職から詳しい話を伺うことができました。

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御堂には「せみ凧」が沢山飾られていましたが、明治末期の和尚さんが考案された伊勢原に伝わる伝統玩具です。

その後、伊勢原火伏不動尊に参りました。丁度28日の縁日にあたり、ご開帳された木彫りの不動明王を拝むことが出来ました。文化13年(1816)の大火では、このお不動さんでぴたりと火が止まり、火伏不動といわれるようになったそうです。

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冠婚葬祭などに必要な品々を揃える豊田屋で足を止めながら、呉服屋の多い商店街を抜けて伊勢原大神宮へと参りました。

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伊勢原大神宮は旧村社で、元和6年(1620)創建という、歴史としてはそれほど古くはありませんが、この地を開拓した伊勢(三重県)出身の山田曾右衛門により勧請されたお宮で、地名発祥の由縁があり、珍しい内宮・外宮二殿形式の建物です。

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宮司さんは兼務社の新嘗祭で留守でしたが、権禰宜さんから由緒について話を伺うことが出来ました。

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大神宮前からバスに乗車し、上粕屋に位置する産業能率大学へ行きました。大学構内には、中世の建物址(掘立柱建築址)が色違いのタイルで残されていました。

産能大・桜井先生の案内で建物の6階まで上がり、伊勢原市内を見渡しました。景観を俯瞰することによって、見えてくるものもあります。

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自然に囲まれた大学キャンパスの風景を眺めながら、新東名や国道246号バイパスの建設予定地を横目に、関東ふれあいの道を進みました。

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次に向かったのは上粕屋神社。神職は常駐しませんが、氏子の方々の努力でとても境内が整備されています。

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樹齢500~600年の欅(けやき)の老木は風格と歴史を感じさせてくれます。

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宮鐘には、「萬民豊楽」「風調雨順」と刻まれていました。

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主君である上杉定正に謀反を疑われた太田道灌公は糟屋館(かすややかた)で刺客に命を奪われましたが、その道灌公を守ったとされる家臣の墓地が七人塚として残されています。

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洞昌院は曹洞宗の古刹で、境内に太田道灌公の墓所(胴塚)があります。下糟屋の大慈寺も墓所とされ、首塚があります。

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行程の最後に向かったのが、国の有形文化財に指定される山口家住宅。

邸内の雨岳文庫は、地域の歴史や文化保存だけでなく、生涯学習の場として情報発信をしています。

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「景観によるまちづくり」を視点として、計6回にわたる地区別(比々多・大山・成瀬・大田・伊勢原南・伊勢原北)まち歩きが開催され、5回に参加いたしました。

これらは、ほんの一部ではありますが、それぞれの歴史の奥深さ、文化の幅広さ、自然の魅力など、伊勢原の景観を再発見することが出来ました。

季節によって目に写る風景も異なり、これが私たちの暮らすまちなみの素晴らしさだと思います。

今後、新しいまちづくりの尺度の1つとして、景観計画がまとめられると思いますが、先人の残した財産を後世にも残していきたいと感じました。

礼儀と配慮

2011年11月27日 日曜日

霜月最後の日曜日、分散化が特に顕著でしたが、七五三参りで社頭は賑わいました。

また、戌の日とあって、安産祈願のお参りも大勢ありました。

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そのような中、県ウオーキング協会の事業で400名の団体が同時にやって来ました。事前連絡をいただいていたものの、殆どがお手洗い休憩ということで、長蛇の列が出来ました。

七五三や初宮参りで写真を撮る家族の一コマには、少々邪魔もの?になったようです。(-_-;)

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神社は、不特定多数の人たちが日々出入りしていますが、静謐を望んでお参りされる方もあり、集団の場合には話し声などに配慮してもらいたいものです。

また、トイレ休憩のみで立ち寄られる方もありますが、礼儀として一礼ぐらいはして欲しいと思います。

参集殿では、厳粛に祖先のまつり(三十年祭・二十年祭)を執り行いましたが、騒々しくなかったか気になりました。

ご先祖さまの御霊安かれとお祈り申し上げます

ご先祖さまの御霊安かれとお祈り申し上げます

今晩は総代さんが集い、新穀勤労感謝祭の会計整理を行いました。

明明後日(30日)、県神社庁設立65周年・県総代会連合会設立55周年記念大会が横浜ロイヤルパークホテルで開催されますが、当社からは15名で参加する予定です。

十種祓詞

2011年11月26日 土曜日

今朝は霜が降り、遠く富士山も雪が被りました。そして、寒さとともに徐々に紅葉が色付いてきました。

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境内では、七五三参りの家族の姿が見られましたが、明日(27日)は最後の賑わいとなりそうです。

出張祭典では、地鎮祭や年祭(祖先まつり)がありました。

五年祭

五年祭

夕刻、病気平癒祈願祭がありました。

当社では、祝詞(のりと)の中で、「十種神宝」(とくさのかんだから)と「ひふみ祓」を唱えます。

十種神宝とは、「瀛津鏡(おきつかがみ)・辺津鏡(へつかがみ)・八握劔(やつかのつるぎ)・生玉(いくたま)・足玉(たるたま)・死返玉(まかるがえしのたま)・道返玉(ちがえしのたま)・蛇比礼(おろちのひれ)・蜂比礼(はちのひれ)・品々物比礼(くさぐさのもののひれ)」をいい、饒速日命(にぎはやびのみこと)が天神(あまつかみ)から授かったものです。

その子である宇摩志麻治命(うましまじのみこと)は、天皇の御殿に十種神宝を奉斎(ほうさい)して、鎮魂(ちんこん)の儀式を行い、長寿を祈願したといいます。 sinkyou3ひふみ祓とは、「一二三四五六七八九十」(ひふみよいむなやこと・ひとふたみよいつむゆななやここのたりや)と唱える鎮魂の祓詞(はらえことば)です。

『旧事紀』(くじき=先代旧事本紀・旧事本紀)には、「もし痛むところあらば、この十宝を合わせて一二三・・・九十といい、ゆらゆらと振れ、然らば死人といえども蘇生(そせい)すべし」と記されています。

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神通力

2011年11月25日 金曜日

境内一面に、落ち葉の散り敷く頃となりました。

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多くの人たちの目を楽しませ、心を和めてくれた菊華展もお仕舞いです。今日は比々多神社菊華会の皆さんが菊小屋の片付けをしました。12月2日にあらためて解散式を執り行います。

さて、天皇陛下には、風邪による発熱と気管支炎に軽度の肺炎を伴う気管支肺炎を患われ、11月6日に東京大学医学部附属病院に入院されましたが、昨日の午後に無事退院されました。その笑顔のご様子に心和まされ、安堵した国民も多かったと思います。

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旧官国幣社(きゅうかんこくへいしゃ)はもとより、全国津々浦々の神社では、「病気平癒祈願祭」や日毎の「日供祭」(にっくさい)において、神々に「・・・元の如くに健康(すこやか)なる大御体(おほみま)に立返らしめ給ひ堅磐(かきは)に常磐(ときは)に大御寿(おほみいのち)を長く久しく守り・・・」と祈り奉りました。

神通力(じんつうりき)と申しますが、霊妙な力が発揮されたことと思います。

地鎮祭 工事の安全をお祈り申し上げます

地鎮祭 工事の安全をお祈り申し上げます

大安の今日は数件の地鎮祭がありました。一般住宅と異なり、大きな建物の場合には、大勢の人が参列することが多いですが、非日常であるおまつりの空間において、関係者が心を一つにして、願い、祈ることは大切です。

神社庁特別に掲げる神社

2011年11月24日 木曜日

神奈川県神社庁役員会の議を経て、去る11月1日付で、神奈川県神社庁献弊使(けんぺいし)参向神社に認定され、神社庁特別に掲げる神社と規定されました。

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比々多神社の歴史を紐解くと、「延喜式内社」(えんぎしきないしゃ)、「相模國三之宮」という、とても由緒正しき格式を誇ります。

『延喜式』は、平安初期・醍醐天皇の延喜年間につくられた国家の法制書です。その第9巻・第10巻は「神名帳」(じんみょうちょう)といわれますが、そこに所載の神社が3132座(2861社)あり、これを「式内社」「延喜式内社」「式社」といいます。相模の国には、13座(社)あります。

これらの神社には、国幣(こくへい)といって国庫から幣帛(へいはく)がご神前に供えられ、領国の安全と繁栄を祈願しました。

毎年4月22日の例祭(れいさい)には、献弊使が差遣(さけん)され、神社本庁からの幣帛がご神前に供えられています。

伊勢原市民文化祭・秋豊会菊花展特別賞

伊勢原市民文化祭・秋豊会菊花展特別賞

新穀勤労感謝祭

2011年11月23日 水曜日

本日は勤労感謝の日。祝日法には「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」と記されています。

天皇陛下には、新穀を天神地祇(あまつかみくにつかみ)にお供えされ、御自ら新嘗祭(にいなめさい)をおつとめになられ、神々とともに親しくお召し上がりになります。これは、宮中祭祀の中でも最も重要な儀式の1つです。

陛下には、現在体調をお崩しになられ、皇室祭祀令に基づいて掌典長(しょうてんちょう)が代拝されました。

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全国津々浦々の神社でも新嘗祭を斎行し、神々に新穀をお供えして感謝の念を捧げました。

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また、天皇陛下平癒祈願や神宮大麻頒布式を併せて執り行った神社もあったと思います。

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当社では、「新穀勤労感謝祭」といっていますが、内容は「新嘗祭」と同じです。

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氏子中から多くの新穀・初穂が上がり、ご神前に供えました。

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篤農家の皆さんからの新米も、沢山上がりました。

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丹精込めてつくられた野菜や果物も、横山の如く並べました。

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午前10時、境内の祓所(はらえど)でお祓いのうえ、斎主・祭員、唐櫃(からひつ)を捧げ持つ白丁(はくちょう:三ノ宮奉仕)、責任役員、自治会長、総代らが御殿に参進しました。

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古事記や日本書紀の神話に記されているように、穀物はもとより、生産されるものは神さまの霊産(むすひ)の力をいただいて生み出されています。

大きな自然災害が生じた年だけに、尚更お蔭に感謝するとともに、支え合って生かされていることにも思いを致し、各自が生業に励んでいかねばなりません。

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いよいよ年の瀬に向かいますが、神さまの神威(しんい)のこもった新しい年(とし=穀物)をいただいて元気になり、良い年を迎える準備に入りたいと思います。

いい夫婦の日

2011年11月22日 火曜日

いよいよ日毎寒さが増して来ました。北海道では氷点下、九州では霜が降りたところもあったようです。当地では日中は日が差し、割合暖かく過ごすことができました。

境内の紅葉の色づきは、気象の影響で遅れています。

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さて、本日は語呂合わせで「いい夫婦の日」(11月22日)でした。

出張祭儀(元湯陣屋)では、結婚式のご奉仕をいたしました。

ご結婚おめでとうございます

ご結婚おめでとうございます

誓詞(ちかいのことば)では「互いに相和し、相敬し、苦楽をともにし・・・」と気持ちを込めて読み上げられました。

お宮には、初宮参りや七五三参りの家族連れがありました。

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

「子は鎹(かすがい)」といいますが、良き節目の機会にあたり、夫婦の絆をより深めてもらいたいと思います。

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出張祭典

2011年11月21日 月曜日

昨日は汗ばむほどの陽気だったので、今日は体感的にもぐっと冷え込んだ感じです。

それでもお天気に恵まれ、地鎮祭や上棟祭、家祓などの祭儀は予定通りに行うことができました。

リフォーム後の家祓

家祓

中古住宅を購入された方が、リフォームを終えて、家祓の申し込みがありました。希望をされたので簡易式の神棚をお頒ちして、御神札をおまつりしました。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

一般住宅や工場、住宅型有料老人ホームの地鎮祭もありました。

老人ホーム地鎮祭 

老人ホーム地鎮祭 

工事が年末に差し掛かり、気忙しくなると思いますが安全をお祈り申し上げます。

出張祭典のお申し込みは随時承っていますので、先ずはお電話をいただきたいと思います。

jitinsai 2比々多神社社務所

電話 0463-95-3237

e-mail    hibita@athena.ocn.ne.jp

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