2011年11月8日 のアーカイブ

ボイラー火入式(鞴祭)

2011年11月8日 火曜日

本日は冬の節となる立冬でしたが、体感的にもぐんと気温が下がった感じでした。

温もりを求める時期ですが、大学のボイラー室で火入式、「鞴祭」(ふいごまつり)が行われました。

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ボイラー室は、地下などに設けられることが多いようですが、まさしく縁の下の力持ちです。

ぬくぬくと過ごせるのもそのお蔭。また、危険を伴い作業面でもきつい場所ですが、安全あっての暖房設備です。

引き締まる気候とともに、気を引き締めて作業に当たっていただきたいと思います。

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各家庭でもそろそろ暖房器具の準備を始める頃合いでしょうか。

風邪の対策やインフルエンザ予防も早めに対応したいものです。

酒祭 其の二

2011年11月8日 火曜日

続いて、神社に戻ってからの祭典についてご紹介いたします。

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沢山(さわやま)から戻り、お水をご神前に並べ、準備を整えて11時半に社務所前から参進しました。

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遠く大化元年(645)、大酒解神(おおさかとけのかみ)・小酒解神(こさかとけのかみ)が当社におまつりされた折に、「うずら瓶」(うずらみか:県重文)が奉納されたといいます。(天保5年社伝記)

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同社伝記によると、天長9年(832)相模国の国司・橘朝臣峯嗣(たちばなのあそんみねつぐ)を勅使として、当国総社・冠大明神の神号を賜りました。

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この橘氏の氏神さまは京都・梅宮大社で、ご祭神は酒解神です。当時の地方長官が、氏神さまを思う気持ちは強く、当社へも庇護の思いがあったと推察されます。

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さて、三段の滝のお水は、神さまにお供えされ「御神水」となりました。

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蔵元や卸、酒販店の神棚に1年間供えられ、生業の安全と発展のみしるしとなります。

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商売の厳しさはどの業界でも同様だと思いますが、神さまに頭を垂れて感謝の念を捧げ、新たな気持ちで励むことが大切だと思います。それが、「正直の頭に神宿る」です。

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1時間余りに及ぶ祭典を修め、直会(なおらい)に移りました。早朝から長丁場の儀式でしたが、それぞれ心を新たにされた様子でした。

酒解神のご神威(しんい)をいただかれ、生業の繁栄をお祈り申し上げます。

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明日は酒蔵の蔵祓が予定されています。

撮影:増山正芳氏

酒祭 お水取り神事

2011年11月8日 火曜日

本日行われた酒祭(さかまつり)についてご紹介いたします。

2回に分けてご報告いたしますが、先ずは沢山(さわやま)でのお水取り神事です。

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午前9時45分、比々多神社境内に参集した参列者(蔵元・卸・酒販店・神社総代)35名は、各々車に乗り合わせ、栗原の三段の滝入り口まで参りました。

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そこから約10分程でしょうか。山道を歩き、三段の滝の斎場に向かいました。

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ここには小さな石祠ですが、水神さまがおまつりされています。御食御酒をお供えして、お水取り神事を執り行いました。

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昨日よりぐっと気温が下がったせいか、沢ガニや蚊などの姿も見られませんでした。

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しかしながら、澄んだ空気の中、神気を浴びながら粛々と神事が行われました。

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既述(11月6日ブログ)の通り、台風被害により滝壺前に大木が倒れ、土砂が崩れたため、足場の悪い状態での祭儀でしたが、お水は清らかでした。

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この後行われる酒祭において、神実(かむざね)「うずら瓶」(うずらみか:県重文)に注がれます。

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総代さんたちは、祭典の正装である「紋付羽織袴姿」で山を登り、準備片付けが伴いましたが、そのお蔭で例年通りに儀式を行うことが叶いました。

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撮影:増山正芳氏