2010年11月 のアーカイブ

神政連県本部40周年に向けて

2010年11月30日 火曜日

昨晩は、神道政治連盟神奈川県本部のお付き合いで、「自民党神奈川県支部連合会 政経文化パーティー」に出席いたしました。会場(横浜ロイヤルパークホテル)には、伊勢原市・長塚市長、高山県議をはじめ、伊勢原市議や企業団体関係の方々が大勢(1,500名くらい)集まっていました。

谷垣禎一自民党総裁、ヤンキー先生こと義家弘介参議院議員、元女優・三原じゅんこ参議院議員などの挨拶の後、小泉進一郎衆議院議員の乾杯で盛り上がりました。

統一地方選挙・立候補予定者が登壇

統一地方選挙(来春)立候補予定者が登壇

神道政治連盟神奈川県本部は設立より40年を迎え、来る平成23年4月27日(水)に、横浜・関内ホール(大ホール 1,100人収容)において、記念式典・記念講演会を開催いたします。講師には、元内閣総理大臣の安倍晋三氏をお迎えいたします。

県内神社総代さんに広く声をお掛けして、盛大な大会となるよう計画を練っているところです。

神社庁神職大会

2010年11月30日 火曜日

昨日は、「第10回神奈川県神社庁神職大会」が箱根湯本・富士屋ホテルで開催され、県内神職(558名)約120名ほどが集いました。

4年前に神奈川県神社庁は設立60周年を迎えましたが、神社神道の理念に基づいて「十二の指針」を策定いたしました。その具現化に向けて、「祭りの意義の再認識」を大会テーマとして催されました。

◆十二の指針

1、神社祭祀の厳修と、祭りの意義の再認識

2、神宮式年遷宮の奉賛

3、教化活動の原点への回帰

4、教化活動の一層の多様化

5、神社庁財源の安定化

6、神社庁庁舎の将来展望

7、神社の健全運営についての指導充実

8、神社庁のIT化

9、支部等の機構再編成

10、神職の養成・研修と責務の自覚

11、総代の役割と神職との連携

12、新たな活動領域への取り組み

基調講演 まつりを伝える意義

基調講演 まつりを伝える意義

基調講演には、民俗学者・旅の文化研究所所長の神崎宣武先生をお迎えして、「まつりを伝える意義」についてお話をうかがいました。

その後、祭祀研修と神宮大麻頒布実態調査の報告が行われました。

 

12月2日には、倫理法人会で「神さまのお話」~神社の歴史と作法~という主題でお話をする機会があるので、とても参考になる大会となりました。

あらたまる

2010年11月28日 日曜日

このところ地域行事が続き、PTA県大会(26日・県青少年センター)、山王中学校区家庭教育講演会(27日・高部屋公民館)、比々多地区駅伝大会(28日・比々多地区内)と気忙しく動いています。

山王中学校区家庭教育講演会

山王中学校区家庭教育講演会(27日)

 

比々多地区駅伝大会(28日)

比々多地区駅伝大会(28日)

さて、境内は紅葉真っ盛りです。
一番の見頃を迎えました

一番の見頃を迎えました

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11月も最後の日曜日とあって、今年は分散化が著しい七五三参り、初宮参り、ウオーキングやみかん狩りの人たちで境内は賑わいました。

満天星(どうだんつつじ)も真っ赤

満天星(どうだんつつじ)も真っ赤

一日温かい陽気でしたが、風が時折吹いて落ち葉のシャワーのようでした。

散りしく落ち葉

散り敷く落ち葉

結構掃き掃除には根気がいる季節です。木々の冬支度にあたり、生命の甦りを願う時期でもあります。

七五三参り・初宮参り おめでとうございます

七五三参り・初宮参り おめでとうございます

今日はたまたまですが、双子の七五三参りが2組、三つ児の初宮参りが1組ありました。

子育てには根気や体力が必要ですが、子どもの数だけ元気をもらえるものです。

「乳児は肌を離さず、幼児は手を離さず、少年は目を離さず、青年は心を離さず。」という名言がありますが、ご神前に静かに額づきながら、親の心構えや気持ちもあらたまることが大切です。

トイレの神さま

2010年11月27日 土曜日

神社にお祀(まつ)りされる神さま(アマテラスオオミカミ、スサノオノミコト、ヤマトタケルノミコトなど)とは別に、私たちは古くから民間の神さまをお祀りしてきました。

家屋の神さま、門の神さま、竈(かまど)の神さま、井戸の神さま、道祖神、風神、山の神などが挙げられます。

現在は、トイレ(トイレットルームの略)、化粧室、便所、手洗所などといいますが、昔から、便所には厠(かわや;川の上に掛けてつくった屋の意)の神をお祀りしました。

『古事記』には、「屎(くそ)に成りませる神の名は波邇夜須毘古神(はにやすびこのかみ)・・・尿(ゆまり)に成りませる神の名は彌都波能賣神(みつはのめのかみ)」と記されています。

社務所の厠を改修工事中

社務所の厠を改修工事中

また、雪隠(せっちん)といういい方もありますが、「セッチンガミ」ともいわれています。雪隠には喩(たと)えが多く、「雪隠で饅頭」(こっそり自分だけ利益を得ようとする喩え)、「雪隠の火事」(やけくその洒落)、「雪隠詰め」(逃げ道のないところに追い詰めること・将棋で追い詰めること)などがあります。

しばらくはご迷惑をお掛けいたします

しばらくはご迷惑をお掛けいたします

便所は汚物をためるところなので、常に清潔にしておく必要があります。女性は便所を綺麗にすると美しい子を授かるとか、お産が軽いともいわれています。

そういえば、今年NHK紅白歌合戦に初出場が決まった植村花菜(うえむらかな)さんの歌う「トイレの神様」が爆発的なヒットを飛ばしています。

“ ♪ トイレには~それはそれは綺麗な女神さまがいるんやで~だから毎日綺麗にしたら~女神さまみたいにべっぴんさんになれるんやで~ ♪ ”

 亡くなったお祖母ちゃんの温もりと、優しかったお祖母ちゃんを思う気持ちに、目頭が熱くなります。

菊華会解散式

2010年11月26日 金曜日

昨日の雨もあり、菊小屋(テント)の片付けは先延ばしとなりました。が、予定通りに菊華会の解散式を執り行いました。

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今年は猛暑の影響もあり、菊育てにも苦労があったと思います。素人目にも菊の水遣りは大変で、三度の食事同様にズルの利かない作業です。その心持ちが綺麗な花を咲かせてくれるわけで、皆さんに見ていただくことが最大の喜びなのではないかと思います。

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平日で来られない方もありましたが、直会(なおらい)も和やかに過ごされた様子でした。

また、本日は不動講の解散式(納め)がありました。昔から、稲荷講、恵比須講、水神講、太子講、金比羅講など、様々な講がありますが、時代の趨勢でしょうか。あとを担う人たちがなくなり、残念ながら解散式が行われました。

比々多神社とお不動さんの掛け軸

比々多神社とお不動さんの掛け軸

三ノ宮・上谷戸組の講の皆さんが参列し、拝殿内に祭壇を設えて感謝のおまつりを執り行いました。

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お蔭に感謝するのはもちろんですが、講によりつくられた絆やつながりをいつまでも大切にして欲しいと願います。

心をこめて

2010年11月25日 木曜日

今朝は、伊勢原市倫理法人会のモーニングセミナー(フォーラム246)で、薬剤師の先生に薬の話を伺いました。薬は用い方により毒にもなるとのことで、医師や薬剤師などの指示に従い、処方を正しく用いることを認識いたしました。

来週は、不肖(ふしょう)私儀(禰宜)、神社についてのお話をさせていただくことになりました。(胃痛?)

つわぶき

つわぶき

社務所の玄関脇に、石蕗(つわぶき)が黄色い花を咲かせています。葉は蕗(ふき)に似ているものの、キク科の多年草のようです。葉は腫物(はれもの)や湿疹(しっしん)などの薬用に用いられるそうです。

本日は平日ながら大安吉日で、七五三や初宮参り、また地鎮祭などの出張祭典がありました。

七五三参り・初宮参り おめでとうございます

七五三参り・初宮参り おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

さて、ご祈願の方に「表書きは何と記したら良いですか」とよく尋ねられます。

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一般的には、「初穂料」や「玉串料」と記しますが、「御供」「御神前」「上」「奉献」「奉納」などでも構いません。表書きは自分の気持ちを伝えるものなので、心をこめて書くことが大切です。

 

菊華会の皆さんの花が境内から搬出されました。約1ヶ月の間ありがとうございました。七五三参りを始め多くの参拝者が、にこやかにシャッターを押していました。明日は菊華会の解散式を執り行います。

神道いろは

2010年11月24日 水曜日

神社(広く神道)の歴史はとても古く、お祭りの伝統や境内の建物、樹木などを見れば一目瞭然でわかります。さらに『古事記』や『日本書紀』などを読むと、日本の始まりや神さまのことが理解できます。

日本神話の漫画や本

日本神話の漫画や本

残念ながら、戦後の教育では神話の勉強をする機会がありません。世界のどこの国に生まれても、国の始まりを教えない国はありません。親がいて自分があるのと同様、日本の始まりがあって今の社会があり、それが安心をもたらすと思います。

比々多神社には、幼児でも分かり易い「まんが古事記」を用意していますので、是非ともご覧ください。

日本の起こりとともに始まった「神道」ですが、大陸から伝わった仏教や儒教の影響により理論化され、時代とともに変遷しながらも、日本人の生活と密接な関係を今も保っています。

しかしながら、神社のことは難しいと考えている人は意外に多いと思います。

ホームページには、神社のなぜ?なに?のコーナーを設け、「家庭のまつり」「人生儀礼」「服忌(喪)の心得」「国旗と国歌」について解説させていただいています。

『神道いろは』

『神道いろは』

神社では、氏子崇敬者の身近な疑問にお答えする『神道いろは』~神社とまつりの基礎知識(神社新報社)を備えていますので、お気軽にお尋ねください。

新穀勤労感謝祭(新嘗祭)

2010年11月23日 火曜日

本日、天皇陛下には、皇居内生物学御研究所脇の稲田において、御自らお田植、お刈り取り遊ばされた新穀(糯米・マンゲツモチと粳米・ニホンマサリ)を宮中神嘉殿(きゅうちゅうしんかでん)にお供えされ、新嘗祭(にいなめさい・しんじょうさい)を御親祭(ごしんさい)遊ばされます。

全国の神社でも御神恩に感謝するおまつりとして新嘗祭が執り行われます。

宮司・祭員・白丁・責任役員・自治会長・総代が参進

定刻10時に、宮司以下祭員、白丁(はくちょう)、責任役員、自治会長、総代が参進いたしました。

祓所(はらえど)でお祓い

祓所(はらえど)でお祓い

新嘗祭の起源は『日本書紀』によると、アマテラスオオミカミが「吾が高天原(たかまのはら)にきこしめす斎庭(ゆにわ)の稲穂を以て、また吾が児(みこ)にまかせまつるべし」と仰り、皇御孫命(すめみまのみこと)の降臨(こうりん)に際して、 “ 斎庭の稲穂 ” を授けられたことに遡(さかのぼる)といわれています。

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宮司の祝詞(のりと)では、「山野(やまの)の物は甘菜辛菜(あまなからな)海川の物は鰭(はた)の広物(ひろもの)鰭の狭物(さもの)奥(おき)つ藻菜(もは)辺(へ)つ藻菜に至るまで横山の如く置き足(た)らはし種種(くさぐさ)の物をも合わせて献奉(たてまつ)りて」と、秋の実りである海の幸山の幸を沢山にお供えして感謝の意を捧げます。

唐櫃(からひつ)担ぎのご奉仕をいただいた白丁さん

唐櫃(からひつ)のご奉仕・白丁さん

私たちの生活の根本である農林水産業はもちろんのこと、商工業やあらゆる産業の実りに感謝し、更なる繁栄を祈念いたしました。

直会(なおらい)の様子

直会(なおらい)の様子

このおまつりが終わると、年末年始の準備に一気に入ります。

実りに感謝

2010年11月22日 月曜日

今日は二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ「小雪」。読みは、“ こゆき ” ではなく “ しょうせつ ” 。冬といっても寒さも雪もそれ程でもでもないという意。一日、静かな優しい雨が降り続きましたが、寒さはそれ程でもありませんでした。

紅葉の赤が増してきました

紅葉の赤が増してきました

語呂合わせでは「いい夫婦の日」。神社や結婚式関連会社では、1122を電話番号にしているところが見受けられます。

イザナギ・イザナミの国生み

イザナギ・イザナミの国生み

日本神話では、イザナギノミコト(男神)・イザナミノミコト(女神)が2人で力を合わせて行ったのが「国生み」です。

夫婦は苦楽をともにし、互いに手を取り合って世の荒波をしのいでいくものです。相手のの良いところを褒め、相手の足りないところを補うことこそ大切です。ともに過ごしてきた実りの生活に感謝です。

さて、明日は新穀勤労感謝祭(新嘗祭)です。ご神前には氏子崇敬者からの心尽くしの献穀米や野菜・果物が沢山上がりました。

氏子からの献穀米

氏子からの献穀米

氏子・崇敬者からの献穀米

氏子・崇敬者からの献穀米

氏子崇敬者からの奉納品

氏子崇敬者からの奉納品

実りに感謝。

八百万の神々

2010年11月21日 日曜日

今日の境内は、七五三などのお参りやウオーキング、写生などで終日混雑いたしました。

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車のお清め

車のお清め

外祭(出張祭典)では、家屋解体祓などもありました。長年住んだ家に対する思いはその人にしか分からないものです。

家屋のお清め

家屋のお清め

鎌倉時代に京都・下鴨神社の神職家に生まれた歌人の鴨長明(かものちょうめい)は、その著書『方丈記』(ほうじょうき)の中で、

「魚は水にあかず。魚にあらざればその心を知らず。鳥は林を願ふ。鳥にあらざれば其の心を知らず。閑居の気味も又同じ。住まずして誰かさとらむ。」と記しています。

人にとっての住まい、縄文の昔から定住生活をしてきた日本人にとっては、家への執着は尚更です。

家には、神棚、床の間、竈(かまど)や厠(かわや)など様々なところに神さまが宿っています。四方八方に気配り心遣いをする、繊細な日本人ならではの性質が、八百万の神々をおまつりする文化を生み出したともいえます。