関東甲信地方もようやく梅雨明けとなり、夏本番の暑さに向かいます。
さて、熱戦が繰り広げられる「第98回全国高等学校野球選手権」では、地方の頂点を極めた学校が次々と甲子園行きの切符を手にしています。
球児たちの流す爽やかな汗と涙は大きな感動をもたらしてくれますが、熾烈(しれつ)な闘いの神奈川大会でも準決勝出場の4校が決定しました。
また、「第31回オリンピック競技大会」(リオデジャネイロオリンピック2016)がいよいよ来週に迫りました。
4年に1度の五輪は劇的な感動を生み出しますが、東京五輪を控えて話題性も高く、日本人選手の活躍が大いに期待されるところです。
運動競技における正々堂々たる振る舞い、公明正大な行為は「フェアプレー」と称され、そのような態度や心構えが「スポーツマンシップ」というスポーツの高潔さを保っています。
特に、アマチュアスポーツではその評価が勝ち負けではなく、それまでの鍛錬や努力が重要であり、〝 全力で戦う 〟姿勢に人々は魅了されるものです。
忠誠・勇気・敬神・礼節・名誉・寛容などの徳を理想とする西洋の騎士道と同じように、忠誠・犠牲・廉恥(れんち)・礼儀・潔白・名誉などを重んじた武士道は、日本人の精神性の高さを物語り、今なお高い評価を受けています。
今夏行われる大小様々な競技大会を通して、その価値をあらためて見出し、東京オリンピックにつなげて欲しいと願う次第です。