2014年9月 のアーカイブ

〝事始め〟のご神徳

2014年9月30日 火曜日

今日で長月もお仕舞い、月の暦も残り3枚となります。

本日は御礼参りや神恩感謝、会社設立にあたっての社業繁栄祈願などの諸祈願がありました。

当社の主祭神は、『古事記』では神代七世(かみよななよ)の一柱として「豊雲野神」(とよくもぬのかみ)の名で、『日本書紀』では国常立尊(くにのとこたちのみこと)、国狭槌尊(くにのさつちのみこと)に続き、第三番目に「豊斟渟尊」(とよくむぬのみこと)として現れる神さまです。

神名から混沌(こんとん)の状態を神格化したもの、土地の成立、動植物の出現、整備などを表現するといわれ、天地開闢(てんちかいびゃく)の国土神であり、国土創造という極まりなき広いご神徳を発揚(はつよう)される神さまです。

故に、大地開発、発明、創造、結婚、出産、入園、入学、就職、新車、新宅など、あらゆる〝事始め〟のご神縁(しんえん)を垂れ給うわけです。

正式参拝後の集合写真

正式参拝後の集合写真

さて、午後から静岡県駿東支部女子神職会の皆さまがお参りになりました。

神奈川県神社庁は10支部で組織されていますが、静岡県神社庁は15支部で、静岡県東部の御殿場市、沼津市、駿東郡から女性神職の方々が参拝研修でお越しになりました。

限られた時間ではありましたが、神社の地理や由緒、お祭りや地域の特徴などのお話をするとともに、様々な意見交換をする有意義な場となりました。

〝事始め〟の神さまのご神威(しんい)を得られて、新たな始まりとなりますようお祈り申し上げます。

神々の宿る峰

2014年9月29日 月曜日

未だに噴煙の上がる御嶽山(おんたけさん)では、陸上自衛隊や県警機動隊などによる必死の捜索が続いていますが、有毒ガスや噴石、火山灰などの障害により活動が阻まれているようです。

古くから信仰の山として神聖視されてきたお山ですが、神々が宿る峰には、五つの龍(一の池から五の池)が棲む「龍神伝説」があるそうです。

御嶽神社 里宮

御嶽神社 里宮  平成22年8月撮影

御嶽神社の奇(く)しきご神威が発揚され、犠牲者がこれ以上増えないことを願いつつ、被災状況を伝える報道を見守りながら、火山の沈静化を祈るばかりです。

銀杏

銀杏 ぎんなん

さて、今日の当地は夏が戻ったように気温が高かったものの、からっとした天気の一日でした。

木々に実を結んだ果実を見上げると、秋の深まりをしみじみと感じます。

学校行事の代休でしょうか、平日ながら七五三詣の子供たちの着物姿が何とも微笑ましく、家族の幸せの一端を垣間見ることができました。

石榴 ざくろ

石榴 ざくろ

今晩は榊会(さかきかい:元氏子総代の会)の役員会があり、来る10月29日(水)に第69回正式参拝を実施することが決まりました。

前鳥さんのおまつり

2014年9月28日 日曜日

秋晴れのもと、昨日は市内の大田小学校、緑台小学校、石田小学校、今日は大山小学校において、盛大に秋の大運動会が開催されました。

さて、本日は前鳥神社(平塚市四之宮)において大祭が執り行われ、宮司の名代(みょうだい)、また相模中連合支部副支部長として禰宜が例祭式に参列しました。

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前鳥神社は、国府祭や相模国の延喜式内社として、そして同じ相模中連合支部で、お互いに兄弟付き合いをする神社です。

神輿の発輿

神輿の発輿

式典には100名近くの氏子・崇敬者が参列されましたが、中・平塚・伊勢原連合神社総代会で顔見知りの総代さんも数多く、身近な話題が広がる一時でした。

宮司さんの挨拶 直会(なおらい)

宮司さんの挨拶 直会(なおらい)

前鳥神社では、氏子会や崇敬会、青年会、雅楽保存会、囃子太鼓保存会、婦人会、左喜登利会などの組織が充実していて、各々が十分な機能を果たしつつお祭りが支えられている様子を肌で感じました。

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これで年内の大祭参列はお仕舞いです。

いよいよ秋から年末年始にかけての行事やそれぞれの支度に奔走する日々を迎えます。

今日の出来事

2014年9月27日 土曜日

昨晩はFM湘南ナパサ(78.3MHZ)「おしゃべりマンデー」の収録があり、「七五三」の意義や歴史、人生儀礼などについて話す機会となりました。

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長野と岐阜の県境に位置する御嶽山(おんたけさん)噴火のニュースがお昼頃に飛び込んできました。

今年は台風や大雨による土砂災害など、自然災害が多発していますが、今後の動向を見守るとともに、避難者の安全、噴石や火山灰による被害がないよう祈るばかりです。

境内の金木犀

境内の金木犀

境内では金木犀(きんもくせい)がほのかに香るようになりました。

また、招魂社脇の銀杏(ぎんなん)も強い臭いを放ち始めています。

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今日は広島県大竹市、また京都市右京区からの長旅で、二組の家族連れが正式参拝でお見えになりました。

参拝の動機を伺うと、「何かの本で知り、前々からお参りしたいと思っていました。」とのことでした。

事始めの神さまの広大なご加護のもと、帰路の安全はもちろんのこと、諸願成就をお祈り申し上げます。

建築儀礼

2014年9月26日 金曜日

昨日の雨空とは打って変わり、秋晴れの一日となりました。

彼岸明けの大安の佳(よ)き日、地鎮祭や竣工祭、解体祓、伐木清祓、神棚祭などの出張祭儀がありました。

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個人でも会社でも建物を建てるというのは、とても大きな事業です。

土木事業の着工前に行われる地鎮祭(じちんさい・とこしずめのまつり)は、敷地の守護神をまつって神慮(しんりょ)を和め、土地の平安堅固(へいあんけんこ)を祈ります。

「建前」(たてまえ)「棟上げ」(むねあげ)といわれる上棟祭(じょうとうさい)は、家屋の守護神及び工匠(たくみ)の神をまつって新屋(にいや)に禍(わざわい)なく、幸を願います。

建物が完成して入居にあたり行う竣工祭(しゅんこうさい)は、家祓(やばらい)ともいわれ、神明の加護により無事竣工成就したことに感謝し、寿(ことほ)ぎ祝うとともに、室屋の安全堅固ならんことを祈ります。

これらは「建築儀礼」といわれていますが、中古住宅の購入や事務所の開設にあたり、家屋や事務所の清祓(きよはらえ)をして、神棚を設けてお神札をおまつりするのも、その一つといえるでしょう。

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神社の社殿以外の臨時の場所で行われるお祭りでは、祭場に神さまを招き(降神)、また帰去(昇神)を願いますが、青葉常磐木(あおばときわぎ)である真榊(まさかき)に御幣(ごへい)をつけた神籬(ひもろぎ)を依代(よりしろ)として、降神詞(昇神詞)を微音で唱え、「オーオーオー」という警蹕(けいひつ)を発して神さまを迎え(送り)ます。

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まとめてお知らせ

2014年9月26日 金曜日

18日のブログ「外国からのお参り」でご紹介しましたが、今度は伊勢原版の外国人向け観光案内(フリーペーパー)が発行(伊勢原市伊勢原市観光協会)され、羽田空港や都心の駅頭など、外国人の多いところに置かれる予定です。

昨晩は比々多地区の観光振興会発足に向けた準備会合が開催されました。

地域がもつ魅力を発信しながら地域振興につなげていく計画です。

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また、伊勢原市公式イメージキャラクター「クルリン」のサクマドロップス第2弾(ver.2014)が発売されました。

大山・日向・三ノ宮・伊勢原が缶にデザインされています。

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本日発行のタウンニュースには、神奈川県神社庁主催の青少年書道展・絵画展において、絵画の部門で特別賞に選ばれたお二人のことが掲載されました。

これを契機に更に沢山の絵を描いて欲しいと願うところです。

おめでとうございます

おめでとうございます

そして、中・平塚・伊勢原連合神社総代会主催の参拝旅行の案内が到来しました。

「旅(たび)」の語源は、「たどる日」「他日(たび)」「外日(とび)」「外辺(たび)」「飛(とび)」「発日(たつび)」「他火(たび)」など諸説あるようですが、住む地を離れて、一時、よその地に行くことです。

今年で41回目を数える旅行ですが、管内の神社総代・役員・神職等とよその地で親睦を深める良い機会です。

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観光まつり

2014年9月25日 木曜日

昨晩からの強い風と激しい雨の中にもかかわらず、都内からバスで団体参拝がありました。

当社に続いて、県内3社をお参りの予定でしたが、雨も上がって行程も順調に進んだのではないでしょうか。

全国的にいえるようですが、社寺の〝御朱印集め〟が多い現象で、秋の深まりとともにその対応も増して来ると思われます。

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雨とあって農作業が捗らないこともあり、兼務社の総代さんが神社負担金の納入で数社来社されました。

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伊勢原市最大の観光イベント「第47回伊勢原観光道灌まつり」(10月4日・5日開催)の行事予定が実行委員会から届きました。

5日(日)には、太田道灌公(太田資長命)をおまつりする五霊神社(ごりょうじんじゃ:伊勢原市上粕屋〆引)において例祭を斎行しますが、商店会の神輿のお祓いや各種団体の役目で各種行事に出席することになります。

相模國式内社の会総会

2014年9月24日 水曜日

本日は第37回相模國式内社の会総会が寒川神社で開催されました。

上程議案について全て審議がなされ、新たな年度の始まりです。

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今年は特別事業として新規パンフレットの作成がありますが、七五三時期を目処に完成を目指して作業が進められています。

また、来春には県外の式内社巡拝会(山梨県)が予定されています。

社日のおまつり

2014年9月24日 水曜日

今日は秋分にもっとも近い戊(つちのえ)の日で「社日」(しゃにち)です。

春と秋の年2回ありますが、生まれた土地の神さまである産土神(うぶすながみ)に、春は豊作を願い、秋は収穫に感謝する日です。

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昨日は社日を前に、地神社(秦野市鶴巻南)において例祭式を執り行いました。

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地元では〝大エノキ〟として親しまれている樹齢600年以上の大ケヤキ(県指定天然記念物)をご神体として古くから崇めています。

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ご祭神である土の神さま「埴安姫」(はにやすひめ)は農業にとっては大切な神さまです。

地域では稲刈りの繁忙期を迎えていますが、感謝の祈りと更なる繁栄を願い上げました。

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今日感じたこと

2014年9月23日 火曜日

抜けるような青空が広がる秋晴れのもと、秋の真中「秋分の日」を迎えました。

宮中では「秋季皇霊祭」(しゅうきこうれいさい)が行われていますが、お墓参りをしてご先祖さまをおまつりする穏やかな日を過ごされたご家庭も多かったのではないでしょうか。

神社周辺の土手には彼岸花が見事に咲いていますが、境内では徐々に紅葉も始まっています。

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「お蔭様で、春分の日、こどもの日、秋分の日と、祝日に家族のおめでたい節目の日を迎えています。」とお参りされたご家族がありましたが、感謝の真心が更なる幸せをもたらしてくれるものだと感じ入りました。

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

夕方には来春結婚式予定のお二人が申込みと打ち合わせでお参りになりました。

お話を伺うと、「御朱印の参拝で雰囲気が気に入った」とのことでした。

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今日も多くの御朱印参拝がありましたが、お一人お一人の真心を大切にしたいとあらためて感じた一日でした。