2015年11月 のアーカイブ

最初が肝心

2015年11月30日 月曜日

昨日は三ノ宮・西谷戸組のご奉仕により、正月事始め「縄綯い」(なわない)が行われました。

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今年も御神田(神奈川県神道青年会)で獲れた古代米の新藁(しんわら)を用いています。

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青々と綺麗な藁は背丈が高く、しなやかで綯いやすく、注連縄(しめなわ)づくりには向いています。

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藁鋤(わらす)き、藁打ちなど、例年通り手際よく、分担して進められました。組内の平素からの自然な付き合いがあってこそです。

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長くて太い注連縄を撚(よ)り合わせるには、束を幾つも繋(つな)いでいきますが、束の太さが同じということが重要です。

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これも確認するわけでもなく、平然と行われているのが伝統のなせる業といえます。

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いよいよ縄綯いです。「何事も最初が肝心」と長老の声が上がります。

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慎重に確認しながら、3人の両手に握られた藁が撚り合わされていきます。

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ここでも、押さえる役、継ぎ足す役など、気持ち一つに進められました。

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予定通りに進められ、鳥居と御神木の注連縄が見事に出来上がりました。

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2週間後の12月13日(日)には、大縄が掛けられます。

霜月最後の日曜日

2015年11月29日 日曜日

霜月最後の日曜日、聖峰(ひじりみね)登山や市内各地区体力づくり振興会の蜜柑狩り、自治会のウオーキングなど、朝から境内は多くの人で賑わいました。

また、初宮参りや七五三のご祈祷、御朱印参拝などもちょうど重なりました。

ご結婚おめでとうございます

ご結婚おめでとうございます

午後からは結婚式のご奉仕がありました。

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季節を自然にあしらったリングピローはとても素敵でした。

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穏やかなご奉仕

2015年11月28日 土曜日

今朝は冷え込みが厳しかったものの、日中は暖かな日が差し込みました。

明日までは若干ながら七五三のお参りがありそうです。

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北海道は暴風や吹雪による荒れた天候でしたが、昨日は当地でも強風に悩まされました。

しかしながら、今日は打って変わり出張祭典も穏やかなご奉仕となりました。

地鎮祭

地鎮祭

今日は石座神社(秦野市鶴巻)、明日は落幡神社で新穀勤労感謝祭・神宮大麻頒布式です。

第13回神社庁神職大会

2015年11月27日 金曜日

昨日は箱根湯本において、「第13回神奈川県神社庁神職大会」が開催され、県内神職112名が参加しました。

今年は終戦70年にあたり、靖國神社英霊顕彰(えいれいけんしょう)事業として、神社庁や神政連、総代会、敬神婦人会、また県内各社主催による昇殿参拝が数多く行われました。

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大会の基調講演として、靖國神社前権宮司で学校法人皇學館常務理事の山口建史(たてぶみ)先生をお招きし、「靖國神社の本質について」という演題でお話を拝聴しました。

御祭神となられた英霊について、天皇陛下の御親拝が取り止めとなった経緯や首相による公式参拝、春秋の例祭における勅使(ちょくし)の差遣(さけん)など、あらためて学ぶ貴重な場となりました。

紅葉の色づき

2015年11月26日 木曜日

昨日の朝から降り続いた雨もようやく午前中に上がりました。

朝夕の冷え込みが段々と厳しくなってきますが、境内の紅葉(もみじ)も色づき始めました。

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週末には赤く染まるのが楽しみです。

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すっきりしました

2015年11月25日 水曜日

昨日の暖かさから一転、冷たい雨が降り師走の寒さとなりました。

風邪はもちろんのこと、体調を崩さないように注意が必要です。

神棚祭

神棚祭

さて、11月最後の大安吉日、神棚の奉還祭(ほうかんさい)や稲荷社鳥居の新造、改築祓、建物解体祓、地鎮祭などの出張祭儀が重なりました。

出張祭儀では神棚祭や稲荷祭など、神社での祭典と同様にお祀(まつ)りされている神さまに祈る場合と、室内や庭上(ていじょう)などに祭壇(さいだん)を設け、常磐木(ときわぎ)の榊(さかき)を立てて神さまの宿る依代(*よりしろ)とし、土地や建物などを司る神さまを降神(こうしん)して祈る場合があります。

*「神座」(しんざ)、「神籬」(ひもろぎ)ともいう

建物解体祓

建物解体祓

地鎮祭や解体祓、井戸埋清祓などでは、清祓(きよはらへ)といって、神職が榊の大麻(おおぬさ)や切麻(きりぬさ:半紙と麻を切ったもの)で祓うとともに、施主や施工者が米・酒・塩などで一緒にご奉仕をしてもらうことで、祭典後に「すっきりしました」という言葉をよく耳にします。

神葬祭の儀式

2015年11月24日 火曜日

一ヶ月にわたり、参拝者の目を楽しませ、心を和ませてくれた菊の展示が終わりました。

今日は菊華会の皆さんが、菊を撤収し、手際よく菊小屋の片付けを行いました。

来月にはご神前で解散式を執り行います。

sinnsousaiさて、昨夕・本日と神葬祭のご奉仕がありました。

神葬祭は仏式葬儀に対する神道の葬儀で、日本固有の民族精神にもとづくものです。命は一つ限りながら、祖先から脈々とつながる祖霊をまつる信仰で、伝統的な世界観や他界観が儀式に表れています。

斎場の事情や家の都合などにより省略、あるいは異なることもありますが、枕直しの儀、納棺の儀、柩前日供(きゅうぜんにっく)の儀、帰幽奉告(きゆうほうこく)の儀(産土神社)、墓所地鎮祭(ぼしょじちんさい)、通夜祭(つやさい)、遷霊(せんれい)の儀、発柩祭(はっきゅうさい)、発柩後祓除の儀、葬場祭(そうじょうさい)、火葬祭(かそうさい)、帰家祭(きかさい)、毎十日祭(十日、二十日、三十日、四十日、五十日)、埋葬祭(まいそうさい)、百日祭、一年祭、合祀祭(ごうしさい)などの儀式があります。

亡骸(なきがら)となった遺体は奥津城(おくつき)という墓所に埋葬されますが、通夜の折に故人の御霊(みたま)は霊璽(れいじ:仏教の位牌にあたる)に遷(うつ)し留(とど)められます。

命の再生

2015年11月23日 月曜日

今日は二十四節気の一で「小雪」(しょうせつ)。

心配していた空模様でしたが、お蔭様で降られずに「新穀勤労感謝祭」を斎行することができました。

参進

参進

宮中の神嘉殿(しんかでん)では、天皇陛下が新穀を神々に御親供なされ、全国津々浦々の神社でも「新嘗祭」(にいなめさい・しんじょうさい)が斎行されています。

昭和天皇御製 新米(にいよね)を神にささぐる今日の日に深くもおもふ田子のいたつき

祭儀に先立つお祓い(修祓)

祭儀に先立つお祓い(修祓)

天照大御神(あまてらすおおみかみ)が「吾が高天原にきこしめす斎庭の稲穂(ゆにわのいなほ)を以て、また吾が児(みこ)にまかせまつるべし」と仰せになって、天孫降臨(てんそんこうりん)に際して、斎庭の稲穂をお授けになったことが祭儀の起源ととらえることができます。

お米は神代の昔から伝わる神聖な命の根〝 イネ 〟であり、命の再生を今に伝えるこの祭儀の意味合いはとても重要です。

新嘗祭の準備

2015年11月22日 日曜日

伊勢原市内では大山の紅葉ライトアップや農業まつりなど、様々な催しに多くの人出があったようです。

お蔭様で、当社も七五三や御朱印参拝など、賑やかな一日となりました。

比々多地区内の献穀米

比々多地区内の献穀米

さて、11月23日は新穀を神々に献って神恩に感謝する「新嘗祭」(にいなめさい)です。

昨日は兼務社の八幡神社(伊勢原市坪ノ内)、今日は北金目神社(平塚市北金目)でも同祭典を執り行いましたが、当社では「新穀勤労感謝祭」といい、明日の午前10時に斎行します。

篤志者からの献備品

篤志者の献備品

今日は総代さんのご奉仕により、境内・境外の注連縄(しめなわ)張りが行われました。

夕方から殿内の舗設を整え、明日の準備にあたりました。

式内十三社巡り

2015年11月21日 土曜日

三連休の初日は好天に恵まれ、雨で日延べした方も、晴れて七五三を迎えました。

境内は終日賑わい、「いせはら歴史ふれあいウオーク」(伊勢原市教育委員会主催)参加の方々も当社及び三之宮郷土博物館を訪れました。

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さて、昨日・今日と式内社巡りの御朱印が多く見受けられます。

延喜式とは弘仁式(こうにんしき)・貞観式(じょうがんしき)に続いて編纂された律令の法制書(施行細則)で、醍醐天皇の延喜年間に勅により編纂に着手したことからこの名があります。

50巻より成り、第1巻から10巻までが神祇(じんぎ)・祭祀(さいし)に関する規程が記され(神祇式)、第9巻・10巻をいわゆる「神名帳」(じんみょうちょう)といいます。

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ここに記された社を「延喜式内社」といい、天神地祇(てんしんちぎ)3132座(2861社)、相模国は13社で、祈年祭に幣帛料(へいはくりょう)をあずかりました。

平安時代には全国の神社数は約3万社といわれ、式内社2861社を除いたものが式外社(しきげしゃ)になります。