‘境内’ カテゴリーのアーカイブ

御蔭

2020年7月11日 土曜日

昼間の境内では、ニイニイゼミの鳴き声が聞かれるようになり、夕方にはヒグラシの初鳴きも耳にしました。

さて、本日は邸内社(ていないしゃ)をお祀(まつ)りするお宅へ伺いました。

大正15年の建立記録が残る「金神宮」(こんじんぐう・こんじんのみや)と刻まれた石の祠(ほこら)でしたが、現在はお稲荷さんがお祀(まつ)りされていました。

金神(こんじん)は、陰陽道(おんみょうどう)でまつる方位の神で、その神の方角に対して土木を起し、移転や嫁取り、旅行などをするのを厳しく忌(い)むものです。

諸事情により取り壊す事となったことから、御饌御酒種々味物(みけみきくさぐさのためつもの)をお供えして、これまでの御蔭(おかげ)に感謝するとともに、今後の無事をお祈りしました。

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神道(しんとう)は〝惟神(かんながら)の道〟といわれますが、天地(あめつち)の神の恵みがあればこそ、毎日の生活も事なく送ることが出来るわけで、衣食住は天地人(てんちじん)すべてのお蔭ともいえます。

天地の神のめぐみしなかりせば一と日一と夜もありえてましや 本居宣長(もとおりのりなが)

短冊の願い事

2020年7月8日 水曜日

各地で豪雨による河川の氾濫(はんらん)がもたらされた昨日は、皮肉にも国土交通省の定める「川の日」だったようです。

七夕の短冊には、新型コロナウイルスの終熄(しゅうそく)はもとより、家内安全や家族の健康、子供の無事成長、無事出産、子宝、夫婦円満、良縁成就、就職成就、学力向上、技芸上達、その他心願の成就を願うものが沢山ありました。

七夕飾りは片付けましたが、短冊はしばらくの間は御神前に捧げ、神さまに祈りをお届けしたいと思います。

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今後も活発な梅雨前線の影響で、大雨の警戒が必要となります。

夕方になり、境内には薄日が差して蝉(せみ)が一斉(いっせい)に鳴き始めました。

限定御朱印の頒布

2020年7月3日 金曜日

残り半年を元気に過ごす、暑い夏を乗り越える、お盆を迎える準備等、新しい風習としての「夏詣」(なつもうで:7月1日~8月31日)が始まりました。

鳥居には提灯台を設け、幟(のぼり)とともに雰囲気づくりをしています。

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今年は疫病による災禍の影響で、「夏越大祓」(なごしのおおはらえ)を7月25日(土)に日延(ひの)べしましたが、疫病退散・厄災消除の「茅の輪」は月末まで設置する予定です。

また、明日からは限定御朱印(書置きのみ)の頒布(はんぷ)を始めます。

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新しいおみくじ

2020年7月2日 木曜日

昨日は七十二侯(しちじゅうにこう)夏至の末候で、雑節(ざっせつ)の一つにも数えられる「半夏生」(はんげしょう)で、梅雨明けの時期にあたります。

また、この頃の雨を「半夏水」(はんげすい)というそうですが、この頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)、大雨による洪水を「半夏水」(はんげみず)といい、警戒する地方もあるようです。(『雨のことば辞典』より)

月例(げつれい)の月次祭(つきなみさい)とともに、朔日(ついたち)参りの企業参拝、工場の工事安全祈願祭等をお仕えしました。

境内には「夏詣」(なつもうで:7月1日~8月31日)の幟(のぼり)を掲げ、七夕飾りを用意しています。

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また、授与所には「アマビエおみくじ」を置き始めました。

アマビエ(アマビヱ)は、江戸時代後期の肥後国(熊本県)に伝わる妖怪(ようかい)で、豊作や疫病を予言したとされています。

おみくじは運勢や吉凶判断を占うものですが、御神慮(ごしんりょ)を仰(あお)ぎ、行動の指針とすることが大切です。

おみくじを引いた後のアマビエは、疫病退散の置物としてお持ち帰り下さい。

アマビエおみくじ

アマビエおみくじ

神さまの恵み

2020年6月13日 土曜日

コロナ禍による影響はあっても、清浄を旨とする神社にあっては、日々の清掃整備は重要な職務です。

神社は鎮守の杜(もり)によって荘厳な雰囲気を保っていますが、尊い立木(たちき)に敬愛、親しみの念を抱くものです。

天地(あめつち)の中に満ちたる草木まで神のすがたと見つつ恐れよ 卜部兼邦

さて、昨日は植木職人により、枝の剪定(せんてい)作業が行われました。

豊後梅(ぶんごうめ)の実が熟し始めたこともあり、神さまの恵みをありがたく収穫しました。

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時鳥の聞き做し

2020年6月12日 金曜日

今日の境内では、夏鳥のホトトギス(時鳥・杜鵑・霍公鳥・郭公・子規・不如帰・蜀魂・杜宇・田鵑・沓手鳥など)の雄(おす)が「キョッキョッキョキョキョキョ」[他に「テッペンカケタカ」「ホゾンカケタカ」「特許許可局」などと聞き做(な)す]と鳴いていました。

『万葉集』に「霍公鳥(ほととぎす)来(き)喧(な)く五月(さつき)に」とありますが、正(まさ)しく〝喧(かまびす)しい〟(やかましい・さわがしい)という印象です。

春に鶯(うぐいす)の鳴き声をよく耳にしましたので、その巣に托卵[たくらん;他種の鳥の巣に産卵し、その鳥に抱卵(ほうらん)・育雛(いくすう)させること]したのかもしれません。

花札「藤に杜鵑」

花札「藤に杜鵑」

この鳥は卯月鳥(うづきどり)、早苗鳥(さなえどり)、文目鳥(あやめどり)、橘鳥(たちばなどり)、妹背鳥(いもせどり)、黄昏鳥(たそがれどり)、偶鳥(たまさかどり)、時つ鳥、田長鳥(たおさどり)、勧農鳥(かんのうちょう)、夕影鳥(ゆうかげどり)、夜直鳥(よただどり)、魂迎鳥(たまむかえどり)、死出田長(しでのたおさ)と数多(あまた)の異名をもつことでも有名です。

多くの和歌に詠(よ)まれ、古典文学や漢詩(かんし)に登場する印象深い鳥でということが分かります。

図鑑などを見ると毛虫(けむし)を好んで食すようで、ありがたい反面、樹木の消毒も気に掛けなければならない時期です。

第二駐車場の開放

2020年5月30日 土曜日

今日は気温・湿度ともに高く、熱中症の危険もあってマスクを時折外して過ごす一日でした。

緊急事態宣言解除後の土曜日、そして大安とあって、昇殿祈祷(しょうでんきとう)の予約が重なり、閉鎖していた第二駐車場を開放することになりました。

都内や他県ナンバーの車も見られ、徐々に人の移動が活発になっていることの証左(しょうさ)といえます。

第二駐車場

第二駐車場

神社ではこれまでと変わらずに感染症対策を施していますが、昇殿祈祷では手指の消毒、マスク着用の上で1組ずつ対応させて頂いています。

また、御神札授与所(おふだじゅよしょ)では、直接手が触れないように授受(じゅじゅ)を行い、おみくじは未だ控えています。

御朱印は書置きのみの対応で、4種類準備しています。(当社の朱印帳をお受けの方は可能)

今後ともご理解ご協力をお願い申し上げます。

山帽子の総苞

2020年5月29日 金曜日

新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が25日に解除され、当市では6月1日から小中学校の教育活動が段階的に再開となります。

しかしながら、未だ緊張を緩めるわけにはいかず、本格的な経済活動が始まるのは未だ先になりそうです。

神社における対策も、現状では緊急事態宣言の最中と変わらずに継続する予定です。

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さて、今年は神社下の御神田での稲作体験は見送りとなりましたが、今日は神奈川県神道青年会による「くろつけ」作業が行われました。

御田植ゑの神事は、6月2日に縮小した形で執り行われるようです。

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境内ではミズキ科の落葉高木(らくようこうぼく)の山法師(やまぼうし:山帽子、別名:山桑)が、球状に集合した花を咲かせようとしています。

よく間違えられますが、少し前に咲く花水木(はなみずき)と同様で、白い4片(写真)の花弁のようにみえる部分は苞(ほう:包)または総苞(そうほう:総包)といい、花の基部(きぶ)につく葉(包葉)なのだとか。

新緑の葉に白い苞片(ほうへん)の色が美しく、その野趣(やしゅ)に魅力を感じますが、大型な総苞は昆虫の誘引器官ともなるようです。

9月には真っ赤に実が熟し、11月には紅葉を楽しむことが出来ます。

雨蛙と田植え

2020年5月26日 火曜日

境内では、紫陽花(あじさい)の辺りから湿度に敏感といわれる雨蛙(あまがえる)の雄(おす)が、「ケケケケ ケケケケ クワクワクワ」と雨鳴き(あまなき=レインコール)を繰り返し、田んぼに水が張られるのを待っているようです。

英語で雨蛙を調べると、樹上で生活していることもあり tree  frog とあります。

日本でも別名を枝蛙(えだかわず)といい、日本語の奥深さを感じるものです。

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民間信仰でいう田の神は、山の神が田の神となって里に降り、稲田の生育を守り、秋には再び山に帰っていくと信じられてきました。

五月(さつき)、早苗(さなえ)、早乙女(さおとめ)、さおり(=さびらき:田植え前に田の神を迎える行事)等、「さ」は接頭語(せっとうご)で稲魂(いなだま)を意味しています。

当地では間もなく田植えの時期を迎えますが、皐月躑躅(さつきつつじ)が綺麗に咲き、五月晴れ(さつきばれ)や五月雨(さみだれ)の季節です。

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微笑ましい撮影風景

2020年5月24日 日曜日

4月7日に発令となった緊急事態宣言ですが、政府は明日25日に全面解除の方向で方針を固めたようです。

神奈川県内では人口あたりの新規感染者数が、目安より依然として高い数値で推移していますので、引き続き緊張感を保たなければなりません。

また、今日は最高気温が25度を超す夏日となり、マスクによる熱中症の危険にも注意を払うようです。

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神社では感染症予防の対策をこれまでと同様(最新情報の4/8・4/9)に施しますが、状況を捉えながら勘案(かんあん)したいと思います。

そのような中、今日は比較的参拝者の多い一日となり、事前予約の初宮詣りを始め、医療関係者の安全祈願等をお仕えしました。

初宮詣りでは提携の写真スタジオの他、出張撮影のカメラマンによる撮影もあり、微笑ましい場面が垣間見(かいまみ)られました。

尚、御朱印もしばらくは書置き(紙)対応となります。