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例祭 その2

2019年4月23日 火曜日

例祭(れいさい)の片付けも無事終り、静かないつもの境内に戻りました。

昨日の続きで大祭の様子をお伝えします。

栗原 熊谷直実

栗原 熊谷直実

今年は栗原(くりばら)、三ノ宮、神戸(ごうど)の順で人形山車(にんぎょうだし)が進みます。

山車に人形を据えたのは江戸期といわれますが、その昔は神さまの依代(よりしろ)である御幣(ごへい)を立てて、その高さを競ったとも伝わっています。

三ノ宮 加藤清正

三ノ宮 加藤清正

東名高速道路が建設されてからは、その北側でしか運行が出来なくなり、神輿と行列が神戸の行在所(あんざいしょ)から戻る帰路に合流することになっています。

神戸 仁木弾正

神戸 仁木弾正

従って、往路は山車の様子を脇に眺めながら、神戸へと向かいます。

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東名高速道路をくぐると、〝神戸渡し〟といって、三ノ宮・栗原の青年から神戸に担ぎ手が替わります。

その直前には、「振奉幣(ふりほうべい)の儀」といい、御幣(ごへい)を神輿に向かって左右左と振ること三度、ここでも神威(しんい)の発揚(はつよう)を願います。

神戸行在所 着御祭

神戸行在所 着御祭

嘗(かつ)て宵宮(よいみや)には、神戸の御旅所(おたびしょ)で一泊し、翌日に神幸祭(しんこうさい)の2日目が行われていました。

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現在では、着御祭(ちゃくぎょさい)と発輿祭(はつよさい)を執り行い、その間に暫(しば)しの休息を取ることになっています。

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再び東名高速をくぐると、新芽で盛り上がってきた山を背景に山車の姿が現れ、なんともいえぬ長閑(のどか)な祭礼風景に心が落ち着きます。

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化粧塚(けしょうづか)を越えて、神輿と3基の山車が神社に近づくと、待ちかねるように多くの見物客が迎えてくれます。

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担ぎ手の気持ちも昂(たか)ぶり、掛け声も殊更(ことさら)大きくなるのを感じます。

また、太鼓の音も一層大きく響き亘り、祭礼の雰囲気が最高潮に達する時でもあります。

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惜しまれる気持ちもありますが、定めの時間に宮入りを迎えます。

神輿が拝殿に安置され、神さまには粛々と本殿にお遷(うつ)り願います。

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鎮座(ちんざ)を寿(ことほ)ぎ、「ちまき行事」が始まります。

各地区総代から青年に粽俵(ちまきたわら)が手渡され、ヨイショの掛け声とともに、俵が高く放り上げられます。

そして、四方八方にちまきが撒(ま)かれます。伝えによれば、〝散り撒く〟その動態から「ちまき」と名付けられたといいます。

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境内は出店を楽しむ小・中学生や多くの人たちで賑わい、今年も例祭(れいさい)の一日が過ぎて行きました。