2016年2月 のアーカイブ

今後の安全

2016年2月29日 月曜日

昨日、一昨日と新居や改築したお宅の清祓に伺いました。

住宅の新築工事にあたり、施主・施工等関係者参列のもと、事始めの儀式として行われるのが「地鎮祭」(じちんさい)で、敷地の守護神を祭り神慮を和め、土地の平安堅固、工事の安全を祈ります。

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無事竣功成就すると、神明の加護に感謝し喜び祝うとともに、更なる神恩により今後の安全を願うのが「新室祭」(にいむろさい)です。

建売住宅やマンションの購入、改築などの際にも、今後の生活の安全を願って「家祓」を執り行います。

家祓

家祓

明日は朔日(ついたち)を迎えますが、「転居をしたので神棚を新しくしたい」「火事に見舞われたので新しい神棚を」など、「神棚入魂」のご祈願をお受けしています。

日本人の心と形

2016年2月28日 日曜日

今日の日中は暖かで穏やかな気候のもと、十二柱神社(伊勢原市伊勢原)、日月神社(伊勢原市沼目)で祈年祭を執り行いました。

また、社頭では晴れやかに結婚式のご奉仕をすることができました。

ご結婚おめでとうございます

ご結婚おめでとうございます

ご親族からは「昔のお姫さまみたい」といった声も聞こえてきましたが、白無垢に包まれた花嫁さんは実に華やかで、視線を独り占めしていました。

参進

参進

和婚には、私たちが遠い祖先から受け継ぎ、長い年月を経て育まれてきた日本人の心と形が表れています。

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ご夫妻の和合を祈り、新たな門出をお祝い申し上げます。

今日の社頭

2016年2月27日 土曜日

朝一番の地鎮祭では、手が悴(かじか)んで注連縄(しめなわ)に垂らす紙垂(しで)も思うように通らないほどでしたが、次第に気温が上がりました。

今月最後の土曜日、社頭は初宮参りや厄除け、交通安全などのご祈願、また御朱印参拝などで賑わいました。

式内社巡りの御朱印

相模式内社巡りの御朱印

明日の午前中は神前結婚式の予定が入っていますが、午後には5月予定の結婚式の申込みと打合せがありました。

また、六郷神社(東京都大田区)崇敬会御一行さまが大型バスで参拝になりました。

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梅一輪に暖かさを感じながら、お参りの方々の幸せをお祈り申し上げます。

提灯献灯奉納の募集

2016年2月26日 金曜日

如月も残り3日となり、この先少しずつ暖かくなりそうですが、花粉症で悩む方には辛い時期に入りそうです。

さて、例年献灯をお願いしている氏子・崇敬者の方々には、「提灯献灯奉納のお願い」を差し上げました。

お蔭様で、早速にお申込みを頂き、僅かな時間ながら皆様と四方山話(よもやまばなし)をするありがたい機会ともなっています。

昨年の様子

昨年の様子

今後準備を進め、4月上旬から例祭当日(4月22日)まで、約3週間点灯する運びとなっています。

新規申込も随時承っていますので、社務所までお尋ね下さい。(締め切りは3月末日)

白い大型の小田原提灯で、両面にご芳名が記名されます。

初回は製作費を含めて初穂料15,000円、次年度以降は初穂料10,000円となっています。

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比々多めぐり 白根・神戸編

2016年2月25日 木曜日

今日も真冬並みの寒い一日でした。

朝の内は曇り空に薄日がもれていましたが、ひらひらと雪が舞い、見上げる阿夫利嶺も白くなっていました。

神明社(白根)

神明社(白根)

さて、今日は比々多観光振興会の会員研修-第4弾「白根・神戸」編が開催されました。

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これまでの参加者は40名余りでしたが、70余名も集まり、資料が足りなくなって事務局としても嬉しい悲鳴となりました。

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本日の行程は約3時間、白根の神明社、小永井民具資料館、立石権現、神戸のあふり~な比々多店、木下神社、吉川醸造を歩いて巡りました。

小永井民具資料館

小永井民具資料館

その昔、白根は比々多神社の氏子(三ノ宮・栗原・神戸・木津根橋)の一つでしたが、祭礼における若衆のもめ事で、明治5年に離脱することになったといわれています。

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その理由として、①祭礼には「三之宮」の提灯を提げる決まりがあるのに「白根村若者連中」と書いた提灯を持ってきた ②神輿蔵の鍵は白根が保管することになっていたが、三ノ宮が引き渡しを要求した  ③神輿は白根が出し入れするのに白根に納めさせなかった などの言い伝えが残っています。

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小永井民具資料館では、小永井家に伝わる農機具や日用品、考古資料、戦時中の書簡、古銭など、貴重な品々を拝見することができました。

立石権現

立石権現

また、耳聾(じろう:耳がよく聞こえないこと)の人が祈ると験(しるし)があったとされる耳の神さま〝 立石さん 〟についての解説を聞いて、神戸へと移りました。

あふり~な比々多店

あふり~な比々多店

神戸では「あふり~な比々多店」(伊勢原市農協直売所)を訪れて買い物と休憩、そして木下(こかげ)神社へ詣りました。

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木下神社はもともと神戸・吉川家の邸内社でしたが、一時期比々多小学校へ遷り、現在は神戸地区の氏神さまとして親しまれています。

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行程の最後は、市内唯一の酒蔵である吉川醸造で酒造りについて学びました。

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昔ながらの道具を用いたこだわりの酒造り、凍て付く寒さの中での心意気や技の一端を知ることができました。

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結びには、お楽しみの利き酒で冷え切った身体を温めました。

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次回は3月28日(月)、第5弾「善波・坪ノ内」編を開催予定です。

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木の生長

2016年2月24日 水曜日

神明社(伊勢原市白根)では、参道の両脇に生い立つ夫婦の公孫樹(いちょう)の枝が大きく広がり、参拝者の安全を考えて枝下ろしをすることになりました。

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真冬並みの寒さでしたが、神社役員、自治会など関係者が集い、感謝の気持ちをこめて安全祈願祭を執り行いました。

木の生長を最も知る長老(96歳)の昔話に、一同が耳を傾けて聞いていました。

大祭まで2ヶ月を切り

2016年2月23日 火曜日

春の大祭(4月22日)まで2ヶ月を切りまました。

氏子の青年会からは、太鼓の桴(ばち)作りなど、今後の活動予定が届きました。

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間もなく年度末ということで、各団体の役員交代も含め、様々な通知準備などを整えているところです。

例年より少し遅れましたが、「提灯献灯奉納のお願い」が氏子・崇敬者のお手元に届きますので、ご奉賛の程宜しくお願い申し上げます。

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境内では人形感謝祭の展示が始まっています。

参拝の折には、暫し足を止めてご覧下さい。

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何の日

2016年2月22日 月曜日

余寒が堪(こた)えるものの、社務所前の梅がようやくほころび、土手の河津桜は見事な色を放っています。

今日は「戌の日」で、安産祈願のお参りがありましたが、2月22日( ニャン ニャン ニャン )で「猫の日」にあたるそうです。

竹島之碑

竹島之碑 (隠岐の島) 

さて、今日は島根県が条例で定めた「竹島の日」です。

神道青年全国協議会では、かつて竹島漁労の拠点であった隠岐の島の久見港を見下ろす高台に「竹島之碑」を建立(平成26年10月)して、日本海平安祈願祭並びに殉職者慰霊祭を執り行いました。

竹島は小・中学校の教科書や地図帳には、北方領土や尖閣諸島と同様に、我が国固有の領土として掲載されていますが、現在も韓国が不法に占拠しています。

「北方領土の日」(2月7日)や、「尖閣諸島開拓の日」(1月14日)もありますが、国民にはほとんど知られていません。

いずれの島嶼も、紛れもなく我が国に編入された史実がありますが、領土問題は遅遅として進んでいないのが現状です。

親が家族を大切に守るのと同様に、先人から受け継いだ地域や社会、国を守って発展させることが今を生きるもののつとめではないでしょうか。

明治天皇御製

よもの海 みなはらからと 思ふ世に など波風の たちさわぐらむ

境内の枝下ろし

2016年2月21日 日曜日

昨日は石座神社(秦野市鶴巻)、落幡神社(秦野市鶴巻南)、本日は御嶽神社(伊勢原市池端)、神明社(伊勢原市上平間)と兼務社の祈年祭奉仕でした。

当社では毎年2月17日に祈年祭を斎行していますが、兼務する神社(伊勢原市12社・秦野市3社・平塚市7社)では、2月中旬から3月中旬の土曜・日曜にかけて毎週のように祈年祭が続きます。

ちょうどこの時期は、近隣の市町村では公民館まつりが重なることから、地域の様々な役職の方々も掛持ちになることが多いようです。

八幡神社 枝下ろし作業

八幡神社 枝下ろし作業

今日は午後から比々多の公民館まつり(伊勢原市坪ノ内)に出向いてみました。

地元の人たちの姿が見えずにお尋ねすると、役員さんたち総出で境内樹木の枝下ろし作業とのことでした。

参拝者の安全を考えて精を出されるその姿に、ありがたく敬意を表する気持ちでした。

来週は神明社(伊勢原市白根)でも枝下ろし作業が行われます。

獺魚を祭る

2016年2月20日 土曜日

昨日は二十四節気の「雨水」(うすい)でしたが、朝は冷え込んだものの日中は気温が上がり、3月下旬から4月上旬並みの暖かさとなりました。

河津桜

土手の河津桜

二十四節気の一気を3等分して、1年を5日ごとに分けた「七十二候」(しちじゅうにこう)では、正月中雨水の初候(2月19日~23日頃)は、「獺魚を祭る」(たつうおをまつる)にあたります。(『現代こよみ読み解き事典』)

獺(「たつ」は漢音=かわうそ)が捕らえた魚を岸などに並べて食べる時節にあたるということです。

山口県岩国市周東町獺越(しゅうとうまち おそごえ)の蔵元で醸造している「獺祭」(だっさい)とうい人気の高い日本酒を御存知の方も多いでしょう。

獺(かわうそ)は捕った魚をすぐに食べずに、岸や岩などに並べておく習性があり、その姿が人が供え物をして先祖を祭るのに似ていることから「魚を祭る」(『礼記』)といいます。

俳人・歌人である正岡子規(1867-1902)は多くの雅号(がごう)をもちますが、上記の習性からから〝 本をあたりに散らかす様相 〟を号して「獺祭書屋主人」(だっさいしょおくしゅじん)といい、子規の命日(9月19日)は「獺祭忌」(だっさいき)と呼ばれます。

神の火や薄紅梅の夕まぐれ

烏帽子着て万歳走る余寒哉

鶯や我がかげうつす手水鉢

子規