‘兼務社’ カテゴリーのアーカイブ

夏の祭事

2021年7月25日 日曜日

今日も強い日差しが照りつけ、熱中症には十分な注意が必要となりそうです。

大型の台風8号が本州に近づき、関東に接近して明後日には上陸しそうな予報です。

IMG_7032

さて、兼務社の夏の祭事も今日が最後となります。

御嶽神社(伊勢原市伊勢原)では、昨年に続いて祭儀のみとなりましたが、神社の清掃整備から始まり、注連縄(しめなわ)の張り替え、国旗や幟(のぼり)、提灯(ちょうちん)、神饌(しんせん:神さまへのお供え物)、玉串(たまぐし)等、少人数でも役員さんが真心を込めて例年通りの支度で迎えてくれました。

かさ神さま

かさ神さま(淡島社)

また、通称「かさ神さま」(淡島社 あわしましゃ)といわれる疫病除けの神さまに、自治会や商店会、太鼓保存会の健康安全を祈りました。

日向の祭礼

2021年7月17日 土曜日

朝から気温が上がり、本格的な夏の暑さで真夏日となりました。

境内では徐々に蝉の鳴き声も増しています。

IMG_6983

さて、今日は伊勢原市日向(ひなた)の2社で例祭式をご奉仕しました。

午前は村持ちの神社で藤野地区の八坂神社、午後は新田(しんでん)地区の飯綱(いいつな)神社です。

両社とも2年続けて神輿(みこし)や太鼓がないのは寂しい限りですが、毎年世話役が交替しながらも、祭りの伝統をしっかりと引き継いでいます。

IMG_6992

2年ぶりの清水祭

2021年7月13日 火曜日

毎年7月13日は兼務する稲荷神社(伊勢原市下平間)の氏子地域にある水神池の「清水祭」です。

昨年はコロナ禍の影響で神事については取り止めとなりましたが、今年は2年ぶりに執り行うこととなり、役員さんが事前の打ち合わせでお越しになりました。

IMG_6943

恒例により、池さらいの終わった清水の湧く水神池と少し離れた隧道(ずいどう)の2箇所の祭場において、懇(ねんご)ろに水神祭をお仕えしました。

また、本年は池の脇に生える、別称を犬楠(いぬぐす)という御神木の大きな椨(たぶのき)の枝下ろしにあたり、伐木安全の祈願祭も執り行いました。

IMG_6947

今夏は大雨による災害が各地で起きていますが、水の涸(か)れることなく、溢(あふ)れることなく、恵みがもたらされるよう心一つに願いました。

暑気とともに

2021年7月11日 日曜日

今年も暑気とともに真田のお天王さまの季節がやって来ました。

IMG_6926

真田神社(平塚市真田)は地域の名称となっていますが、古くは八坂神社です。

IMG_6925

京都には祇園祭(ぎおんまつり)で有名な八坂神社がありますが、ご祭神の素戔嗚尊(すさのおのみこと)は疫病退散の神さまとして知られています。

IMG_6930

昨年に続き、神さまのお出ましによる神輿渡御(みこしとぎょ)等の神賑(しんしん)行事は出来ませんでしたが、氏子崇敬者のご安泰と地域の発展を祈りました。

紙垂の準備

2021年7月9日 金曜日

今月は「夏詣」のご案内をしていますが、感染症拡大防止や梅雨の影響もあり、比較的参拝者の少ない日が続いています。

タウンニュース伊勢原版 7月9日号

タウンニュース伊勢原版 7月9日号

さて、7月の週末は兼務社の例祭が3社、大祓が6社、水神祭が2社、村持ちの神社の祭礼が2社あり、平日はその祭典準備を順番に進めています。

祭礼の前には清浄を期すため、注連縄(しめなわ)を張り替え、新しい紙垂(しで)を垂らしますが、神社によって社殿の構造や施設が異なり、祭典内容によりその種類や大きさ、また数量も違うため、神社ごとの備忘録に頼っています。

注連縄

尚、神社では紙垂(大・中・小)を常時準備していますので、祭礼のみならず、神棚や邸内社等、御用の方はいつでもお尋ね下さい。

金目川の氾濫と祈り

2021年7月3日 土曜日

本日早朝、伊勢原市内に「警戒レベル4避難指示」が発令されました。

幸いにして、当社では災害が発生することなく、施設を含めて境内全域は安泰でした。

観音橋から金目川上流を望む

観音橋から金目川上流を望む 午後2時半

午前中は北金目神社(平塚市北金目)、午後は南金目神社(平塚市南金目)において大祓が予定されていましたが、平塚市内には「警戒レベル5緊急安全確保」が発令され、金目川(かなめがわ)が増水したことから、氾濫による浸水被害が発生する可能性も出ました。

早急に両社の責任役員と連絡を取り、北金目神社については祭典を11日(日)に延期することになりました。

当社から南金目神社へ行くには金目川を渡りますが、平素であれば、川の遠景に富士山を眺め、禊(みそぎ)をする清らかな気持ちで観音橋を通行しますが、今日ばかりは溢(あふ)れるほどの濁流が流れていました。

南金目神社

南金目神社

南金目神社は金目川を見下ろす高台にあり、古く雷電(らいでん)神社と称し、雷神(いかづちのかみ)をお祀(まつ)りするお宮です。

金目川の氾濫の歴史においても、その御神徳(ごしんとく)の発揚(はつよう)を祈る、重要な位置に鎮座していることが理解出来ます。

寄進工事

2021年6月27日 日曜日

当社では、毎年6月30日に夏越大祓〔(なごしのおおはらえ=六月大祓(みなづきおおはらえ)〕を執り行いますが、兼務社でも7社で同様の予定が入っています。

本日は八剱神社(平塚市上吉沢)で大祓奉告祭・大祓式がありました。

新設の鳥居と参道の石畳

鳥居の寄進と参道の整備工事

既に拙ブログ(4月16日 5月9日)でご報告していますが、八剱神社では氏子の篤志(とくし)者のご奉納により、新たな両部(りょうぶ)鳥居が設けられ、その後参道(一部)整備工事も無事に出来上がりました。

令和の御大典記念事業として、後世に語り継がれる立派な寄進工事となりました。

タウンニュース平塚版 5月13日号

タウンニュース平塚版 5月13日号

鳥居の竣功

2021年5月9日 日曜日

4月26日のブログでお知らせしましたが、兼務する八剣神社(平塚市上吉沢)において鳥居の建替工事が行われ、欅(けやき)づくり銅板葺(どうばんぶき)の鳥居が無事竣功を迎えました。

IMG_6232

地域内には回覧で内容の伝達が行われましたが、コロナ禍の状況も踏まえ、寄進者及び工事に携わった職人、神社役員・総代のみで竣功祭を執り行いました。

IMG_6250

取り壊した鳥居の枘(ほぞ)部分には、年号や寄進者、職人の名前が記され、あらためて歴史を知ることが出来ました。

昭和9年以来87年ぶりの建て替えですが、令和の記念事業として後世に語り継がれると思います。

IMG_6254

今次(こんじ)の工事では、両部鳥居(りょうぶとりい)といわれる四脚(よつあし)鳥居を忠実に再現しつつ、島木(しまぎ)と柱の間に台輪(だいわ)が加えられ、台石(だいいし)には黒御影(くろみかげ)が用いられました。

神社下には天台宗の名刹(めいさつ)で妙覚寺が鎮座していますが、この山門が四脚門(県指定重要文化財)で、その関係性も興味深いところです。

兼務社15社の例祭

2021年4月29日 木曜日

本日は日月神社(伊勢原市沼目)において、例祭並びに新型コロナウイルス感染症鎮静祈願祭をお仕えしました。

4月3日から始まった兼務神社の大祭も15社目、感染症対策による縮小した祭事となりましたが、役員・総代を始め関係者のご理解のもと、全ての祭典を厳粛(げんしゅく)に斎行(さいこう)することが出来ました。

日月神社

日月神社

昨年と同様、役員のみの参列で祭典を執り行った神社もありますが、境内で太鼓を叩いた神社、幟(のぼり)を例年通りに掲げたところ、提灯(ちょうちん)の献灯(けんとう)、国旗掲揚等、それぞれの神社で熟慮の末、様々な工夫を凝らして臨んで頂きました。

IMG_6167

感染症の一日も早い終熄(しゅうそく)を願い、明年は賑やかな祭礼が行えることを信じて、春の例祭をお仕えしました。

人形衣装の納品式

2021年4月17日 土曜日

二十四節気(にじゅうしせっき)の穀雨(こくう)は20日(火)ですが、今日は百穀(ひゃっこく)を潤す柔らかな春の雨が降りました。

神明社(伊勢原市上平間)では例祭式と地区戦没者慰霊祭、北金目神社(平塚市北金目)では例祭式と境内樹木の伐採奉告祭・清祓式を執り行い、併せて両社で疫病鎮静(えきびょうちんせい)祈願の祝詞(のりと)を奏上(そうじょう)しました。

4月3日(土)から始まった兼務社の例祭も13社目、29日(木)の日月神社(伊勢原市沼目)を残すのみとなりました。

三ノ宮 加藤清正の人形

三ノ宮 加藤清正の人形

さて、4月8日の拙ブログでも紹介しましたが、助成金を活用して修繕が行われていた加藤清正の人形衣装が本日納入され、三ノ宮自治会による納品式が関係者により行われました。

7メートル50センチの山車(だし)の頂(いただき)にあるのとは異なり、目前にする人形は非常に大きくて迫力があります。

人形山車師によれば、時代考証(じだいこうしょう)に基づき古来の伝統的な製法で修理を施し、金具の凹凸(おうとつ)や金箔(きんぱく)仕立ての細部にも技術を尽くされたようです。

22日(木)の例祭には、神楽殿に3体の人形を飾る予定となっており、密を避けながらも間近で観賞して欲しいと思います。

422