2013年6月 のアーカイブ

夏越大祓

2013年6月30日 日曜日

定刻午後2時、「夏越大祓」(なごしのおおはらえ)を斎行いたしました。

参進

参進

社務所前において各自手水で清め、宮司以下神職・責任役員・自治会長・氏子崇敬者・総代が御殿に参進(さんしん)しました。

氏子・崇敬者の人形 ( ひとがた )

氏子・崇敬者の人形 ( ひとがた )

参列者が胡床(こしょう)に着座し、太鼓の合図とともに、「大祓奉告祭」(おおはらえほうこくさい)が始まりました。

大祓の神符守札

大祓の神符守札

続いて境内に斎場を移して、「大祓神事」が始まりました。

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参列者が人形(ひとがた)に息を3度吹きかけ、全身をくまなく撫(な)でて人形に罪や穢(けが)れを移し、斎串(ゆぐし:小祓)で各自左目、右目、鼻、口など身体の全てを祓いました。

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氏子・崇敬者の人形の名前を一つずつ読み上げる間、先導の神職に合わせて参列者は大祓詞(おおはらえことば)を繰り返し繰り返し奏上(そうじょう)しました。

麻苧と綿布

祓物(はらえつもの)

祓所(はらえど)の神さまの神威(しんい)により、罪穢を解除(げじょ)する儀として、当社では贖物(あがもの)である祓物(はらえつもの)を八つに取りさきます。

その祓物には木綿と麻苧(あさお)を用いています。

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汗をかきながらも一心になる姿に、多くの参拝者も様子をうかがっていたようです。

左・右・左と茅輪をくぐります

左・右・左と茅輪をくぐります

思ふこと みなつきねとて 麻の葉を きりにきりても 祓ひつるかな

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三度繰り返すこと、歌を唱えることも古き故事によることです。

総代さんが人形をお焚き上げ

総代さんが人形をお焚き上げ

昔は脇の小川に人形を流して河海に祓いやっていましたが、現在では浄火でお焚き上げをしています。

限定 「 茅輪守 」

茅輪守

尚、大祓の申込の出来なかった方には、限定「茅輪守」を授与所で頒布しています。

車の茅輪くぐり

2013年6月30日 日曜日

今年は駐車場の入口に斎竹(いみだけ)を立てて注連縄(しめなわ)を張り、茅(かや)を飾って 車用の〝 茅輪 ( ちのわ ) くぐり 〟 としました。

青々とした茅がある時期の風物詩となればいいです。

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新車の購入でご祈祷に来られた方に、早速そのことをお話しすると、皆さん喜んでいらっしゃいました。

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本日は「夏越大祓」でしたが、午前と午後に店舗の開店清祓や地鎮祭などの出張祭典もありました。

開店清祓 おめでとうございます

開店清祓 おめでとうございます

明日から新しい月となりますが、お祓いを受けて気持ちよい始まりとなりますようお祈り申し上げます。

7月の予定

2013年6月29日 土曜日

いよいよ参議院選挙は4日(木)公示、21日(日)投開票で本格的な選挙戦に入ります。

参議院は良識の府という異称をもちますが、それに相応しい人物を是非とも清き一票で選んで欲しいと思います。

さて、明日は半期に一度の「大祓」。清々しい心身で7月を迎えたいと思います。

7月の社頭ポスター

7月の社頭ポスター

7月の予定をお知らせいたします。

祭事予定としては、1日(月)と15日(月)の月次祭のみとなります。

しかしながら、兼務社では夏祭りや大祓、水神祭などの予定が続きます。

2日(火)落幡神社(秦野市鶴巻)大祓、6日(土)上平間(伊勢原市上平間)水神祭、熊野神社(平塚市千須谷)水天宮祭、7日(日)八剱神社(平塚市上吉沢)大祓、北金目神社(平塚市北金目)大祓、9日(火)十二柱神社(伊勢原市田中)大祓、13日(土)下平間(伊勢原市下平間)清水祭、真田神社(平塚市真田)動座祭(宵宮)、14日(日)真田神社例祭、南金目神社(平塚市南金目)大祓、16日(火)日月神社(伊勢原市沼目)大祓、20日(土)神明社(伊勢原市上平間)大祓、21日(日)御嶽神社(伊勢原市伊勢原)例祭、八坂神社(平塚市上吉沢)神輿祓

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また、出向予定として、2日(火)神奈川県神社庁本宗奉賛委員会、4日(木)神政連一都七県協議会引継会、8日(月)神奈川県女子神職会総会、14日(日)-16日(火)来宮神社(静岡県熱海市)例祭助勤奉仕、23日(火)中・平塚・伊勢原連合神社総代会総会、26日(金)-28日(日)第62回神宮式年遷宮「御白石持行事」奉仕、29日(月)相模中連合支部理事会などがあります。

神職の養成

2013年6月28日 金曜日

ここ数日、明後日の「夏越大祓」(なごしのおおはらえ)を前に、各自治会や個人の方々の「人形」(ひとがた)申込が続いています。

今日はご神前に、お酒や果物などの奉納が上がりましたが、各家庭同様、時期にはまだ早いものの〝 お中元 〟 の到来も始まっています。

献備品

献備品

さて、私たち神職を養成する高等機関・國學院大學から、来年の入試を前に「神道文化学部入学のすすめ」という広報パンフレットが届きました。

キャンパスのある渋谷は再開発が進んでいますが、大学でも施設設備が全く一新され、教育環境の充実化が図られています。

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折しも神社では、当社へ奉職を希望する方の面接を行いました。

また、現任の権禰宜(ごんねぎ)2名は、神社庁で開催された「祭式並衣紋研修会」(1日間)に参加して、祭式作法の基本動作を学ぶとともに、衣紋(えもん:装束の着つけ)の技術向上を図り、明日からの奉仕に心を新たにしていると思われます。

榊について

2013年6月27日 木曜日

田植から3週間足らず、御神田では青々とした苗が少しずつ背を伸ばしています。

水中に目を落とすと、蛙(かえる)の幼生(ようせい)である御玉杓子(おたまじゃくし)が元気に泳いでいます。

草刈りを終えた畦(あぜ)には、小鳥が餌(えさ)を求めにやって来ました。

今日の御神田

今日の御神田

さて、本日は大安吉日。

強い日差しの下で地鎮祭が何件かありました。

この時期は、神事に用いる「榊」(さかき)も青さが美しく、「立派な榊ですね」といわれることがよくあります。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

当社では、地鎮祭において神さまの依代(よりしろ)となる「神籬」(ひもろぎ)、お祓(はら)いに用いる「大麻」(おおぬさ)、拝礼で神前にお供えする「玉串」(たまぐし)は、境内神域の常緑樹(じょうりょくじゅ)「榊」(賢木、境木)を用いています。

榊の剪定(せんてい)にあたっては、枝振(えだぶ)りや大きさなどを吟味したうえで、次に育つ枝を生かして切るように心がけています。

また、枝や葉を一つずつ丁寧に拭いて水につけ、生き生きとした状態で祭儀に用いるようにしています。

榊の花

榊の花

関東以北では、同じくツバキ科の常緑小高木で、葉が小さく、鋸歯(きょし)のある「柃」(ひさかき:非榊とも)を代用することもありますが、当社では柃は祖先のまつりに用いることにしています。

定例協議員会

2013年6月26日 水曜日

本日は本格的な雨の一日となりました。

午前10時、神奈川県神社庁において平成25年定例協議員会が開催されました。

県内から神職・総代66名が出席し、今年度の業務計画や予算について審議いたしました。

冒頭、庁長から3月下旬に天皇陛下に拝謁(はいえつ)の折に、今次の第62回神宮式年遷宮にあたり、全国津々浦々の神社の奉賛活動に対して慰労のお言葉を賜ったこと、〝 大御心のこもった深い御一礼 〟 を受けられたことをお伺いして、かたじけなく熱い思いがこみ上げてきました。

協議員会

協議員会

平成19年6月の伊勢神宮式年遷宮奉賛会神奈川県本部設立より6年に及ぶ募財活動を続け、お蔭様で本県目標額の140%に達することができました。

県本部としては11月27日(火)、当社が属する相模中連合支部(中郡・平塚市・伊勢原市・秦野市)では9月17日(火)に、それぞれ解散式を計画しています。

協議員会終了後には、「班幣式」(はんぺいしき)が執り行われ、県内10支部の支部長に神社本庁からの幣帛料(へいはくりょう)が頒(わか)たれました。

所管する兼務社の幣帛料

所管する兼務社の幣帛料

私たち神職にとって最も大切なのは〝 祭祀の厳修 〟( さいしのげんしゅう ) ですが、各社の例祭においてご神前に供進(ぐしん)する幣帛料となります。

推薦図書

2013年6月25日 火曜日

参道に設置した茅輪(ちのわ)を、看板を見ながらくぐる参拝者の様子が何とも微笑ましく感じます。

大祓までは5日ありますが、多くの方にくぐっていただきたいと思います。

水無月の なごしの祓 する人は ちとせの命 のぶといふなり 『 拾遺和歌集 』

さて、『比々多讀本』についてブログ(6月14日)でご紹介しましたが、本日は戦前の修身(しゅうしん)や国語の国定教科書から名文を厳選して収録した『日本人を育てた物語』(錦正社)をお薦めいたします。

明治政府は学制を発布して子供たちがどこでも同じ教育が受けられるように、新しい教育制度をつくりました。

現在は文部科学大臣の検定を経た教科書が学校で採用されていますが、戦前の初等教育では日本全国どこへ行っても同一の国定教科書で学び、神話や偉人、歴史物語などを通して、日本人としての豊かな心や情緒を学び、徳を得ていました。

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本書は国語・小学生1・2年生、小学校3・4年生、小学校5年生、小学校6年生、修身の5つに分かれて構成されています。

東日本大震災から2年3ヶ月余りが経過しましたが、今後の日本人の生き方、生きる知恵を導き出してくる内容であり、後世に残したい名文ばかりです。

子供に声を出して読み聞きしてもらうのはもちろんのこと、大人にも読んでもらいたい好著だと思います。

社頭講話研修会

2013年6月24日 月曜日

昨夜未明、兼務社氏子内で放火と見られる火災が発生しました。残念なことに、今月に入ってから同様の火災が連続しているため、社内でも火災予防はもちろんのこと、見回りを徹底し、防犯・防災につとめたいと考えています。

さて、本日の夕刻、相模中連合支部(中郡・平塚市・伊勢原市・秦野市)の恒例の研修会が大磯の地で開催されました。

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管内から神職30名が集まり、社頭講話研修に臨みました。

始めに、講師としてお招きした神奈川県神社庁理事・琴平神社(川崎市麻生区)の宮司さんから1時間の講話をいただきました。

続いて、6名の神職による5分間の講話となりました。当社からも権禰宜(ごんねぎ)が1名、代表として話をさせていただきました。

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氏子・崇敬者の皆さんより、同職の前で話すことの方がかえって緊張しますが、これも研鑽です。

内容はもちろんのこと、話し方や間合い、構成、表現方法、時間の使い方など、それぞれに印象に残る研修となりました。

甘い玉蜀黍

2013年6月23日 日曜日

先週(6月16日)の「崇敬者祭」で献花したハイビスカスが綺麗な花を咲かせています。

参列された皆様のご家庭でも、同じような思いでご覧になっていることでしょう。

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本日は昨日同様、初宮参りや交通安全、厄除祈願などのご祈祷や地鎮祭などの出張祭儀がありました。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

日曜日とあって、遠方からのご朱印参拝も目立つ一日でした。

昨年の秋に当社で結婚式を挙げられたご夫妻がお参りになり、お父さん・お祖父さんが丹精して育てた初もぎの玉蜀黍(とうもろこし)をご神前に上げてくださいました。

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仕事の関係でしょうか、一週間遅れの父の日を今日過ごされるそうです。最盛期に向かう収穫のお手伝いも親御さんにとっては一番の喜びとなるでしょう。

甘い玉蜀黍以上に、温かい気持ちをいただいた日曜日でした。

通過儀礼の祈り

2013年6月22日 土曜日

長雨も上がって晴れ上がり、本日はお宮参りや子授祈願、厄除祈願などのお参りがありました。

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

参集殿(さんしゅうでん)では斎場(さいじょう)を設(しつら)えて、式年祭(五年祭)を行い、御霊(みたま)の平安を祈り上げました。

奥津城(*おくつき)において墓前祭(ぼぜんさい)、その後参集殿で直会(なおらい)となりました。

*奥津城(奥都城)~墓所・墓。「つ」は「の」の意の格助詞。

五年祭

五年祭

出生を祝ったり、厄除の祈願と、没後の式年祭では、神職としても臨む気持ちや対応の仕方、言葉の表現などは当然異なります。

しかしながら、一つの人生として考えると、通過儀礼(人生儀礼)として捉えることができ、冠婚葬祭(元服・婚礼・葬儀・祖先祭)という慶弔の儀式は、日本人が大切にしてきた節目の感謝の祈りといえます。