お天気に恵まれ、春の大祭を迎えることができました。

献幣使(けんぺいし)として、県神社庁副庁長・富岡八幡宮・佐野宮司さまをお迎えして、定刻10時に例祭式が執り行われました。


浦安の舞
天地(あめつち)の 神にぞ祈る 朝なぎの 海のごとくに 波たたぬ世を

直会(なおらい)の席では、挨拶に立つ誰しもが大震災のことに触れ、日常に戻ることを願う思いでいっぱいでした。そういう意味でも伝統のおまつりに込められた思いは大きく、決意をあらたにした方も多かったと思います。

境内では、厚木・垣澤社中により、伝統の里神楽が演じられました。

国家安泰を願う神楽師の思いが通じる最良の機会であったと同時に、神輿・山車の供奉行列がなかった分、多くの人たちがじっくりと里神楽を見学する好機ともなりました。

境内に出店した露天商の人たちにとっても特別な日でした。相次ぐイベントの中止で、「4月に入って初めての商売」「仕事が出来るだけありがたい」などという声が聞かれました。植木屋さんは、遠く愛知や群馬などからはるばるやって来ました。

午後2時半頃には短縮措置もあって、小学校の生徒であふれかえりました。子どもたちの一番の楽しみです。

当初予定では、節電の関係で日没前に片付ける予定だったようですが、人出も多く、また発電機を持参しての出店により、暗くなるまで賑わいを見せました。

神輿・人形山車・太鼓のないおまつりでしたが、境内に集まった皆さんにとっては、それなりに楽しい時間となったようで何よりでした。
これも国土創造の神さまのご神恩、お蔭さまです。
撮影 : 増山正芳氏(藤沢市)
