2011年4月7日 のアーカイブ

宇志波伎坐大神等

2011年4月7日 木曜日

地鎮祭は、「とこしずめのまつり」と読みますが、音読で「じちんさい」といいます。単に地祭(じまつり)ということもあります。各種建物の新築、または土木事業の起工に際して、敷地の神さまをおまつりして、工事の安全、土地の平安堅固(へいあんけんこ)であることを祈るおまつりです。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

斎場(さいじょう)には、忌竹(いみだけ)を四方に立てて、注連縄(しめなわ)を張り、青葉常磐木(あおばときわぎ)の真榊(まさかき)に御幣(ごへい)を垂らし、神さまをお迎えします。

お迎えする神さまは、「此の地(ところ)を宇志波伎坐(うしはきま)す大神等(おおかみたち)」。つまり、その所在地の「産土神(うぶすなのかみ)と大地主神(おおとこぬしのかみ)」です。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

次第の流れの中で、特徴的な行事が3つあります。榊(さかき)や切麻(きりぬさ)で土地を祓(はら)い、起工行事となる鍬(くわ)入れを行い、神霊(みたま)を鎮めるための鎮物(しずめもの)を埋納(*まいのう)します。

*鎮物は本来儀式で埋めますが、基礎工事の際に埋めることが多くなっています

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地鎮祭の歴史は1300年以上も遡(さかのぼ)りますが、古くから定住生活を続けてきた日本人の生活意識と結びついたものともいえます。土地の神さまへの敬意と感謝の念が、子孫繁栄、発展への元となっています。

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