乾燥が続いていますが、今晩あたり雨が降りそうです。
この辺りでは、「18日の大磯・高麗(こうらい)さんのおまつりが晴れるとこちらの22日の例祭は雨。向こうが雨ならこちらが晴れ」といわれています。予報では18日が雨なので、今年は平気でしょうか?
しきしまのやまと心を人問はば朝日に匂ふ山桜花 本居宣長
時折強い風が吹き、桜の花吹雪をくぐって子どもたちが遊んでいます。足下には桜の絨毯(じゅうたん)。川には桜の花筏(はないかだ)、、、。中国では牡丹(ぼたん)が花王といわれますが、日本の春の代名詞、文句なく桜が花王でしょう。
淡紅白色の花容は、何とも日本人に好まれるものです。栄華ともろさ、頼りなさもその象徴です。
ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ 紀友則
世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし 在原業平
そして、爛漫に咲き誇ったのとは対照的に、散り際の慌ただしさが、ひとしお愛惜されます。
散 る 桜 残 る 桜 も 散 る 桜 良 寛
境内では、花期が遅くて濃艶な八重桜(牡丹桜)が開き始めました。
九重に久しくにほへ八重桜のどけき春のかぜと知らずや 金葉和歌集