本日は半年間の間に、知らず知らずに積もった罪・穢(けが)れを祓い清める「夏越大祓」(なごしのおおはらえ)です。
『源氏物語』にも記される伝統行事で、全国津々浦々の神社でも今日を中心に執り行われます。
数日前から心配していた空模様でしたが、雨儀(うぎ)も考慮に入れて、朝から祭儀の準備を整えました。
傘持参の参列者もいらっしゃいましたが、お蔭様で降られずに式典が始まりました。
殿内では「大祓奉告祭」(おおはらえほうこくさい)を斎行(さいこう)し、その後境内に設けた祭場(さいじょう)で「大祓神事」を厳修(げんしゅう)しました。
今日は五月中夏至の次候で「蝉始鳴」(せみはじめてなく)の最後にあたりますが、ニイニイゼミでしょうか、蝉の初鳴きが聞かれる中、神職・参列者が唱える大祓詞(おおはらえのことば)が境内に響きわたりました。
当社では長い間、地域の代表のみが参列して粛々と執り行われてきましたが、近年は遠方からの崇敬者もお参りになっています。
故事(こじ)に因(ちな)んだ茅の輪(ちのわ)は7月中旬頃まで設置しています。
左・右・左・と八の字にくぐって身の厄災を取り祓い、清々しく暑い夏を乗り越えるとともに、残り半年を明るく元気にお過ごし下さい。
母の分も一つくぐる茅の輪かな 一茶
今年も特別奉製「茅輪守」(ちのわまもり)を授与所で頒布(初穂料500円)しています。
門戸や玄関、神棚にご奉斎(ほうさい)下さい。