昨日は神奈川県神社庁相模中連合支部の正副支部長会、支部宮司会が開催されました。
少し早いものの、忘年会や新年会の日程も定まり、年末年始の準備に向けて驀地(まっしぐら・ましぐら)です。
例年通り、社頭に掲げるポスターや神棚奉斎(かみだなほうさい)の趣意書、広報物などが配布されました。
一昨日の「鎮魂奉納太鼓」の様子をお知らせ致します。
午後1時の集合時間には各太鼓連(9団体)が順番に揃い、団体毎に社殿に参拝しました。
参加者全員をお祓いした後、宮司と神社役員、自治会連合会長、太鼓連代表の玉串拝礼に合わせて招魂社にお参りをしました。
朝は冷たい風が吹いていましたが、秋の暖かな日差しをいっぱいに受けながら心地良い開会となりました。
太鼓連は位置を順番に替っていますが、今年は白根地区が平成21年に初参加して以来、初めての代表当番となりました。
老若男女が集い、太鼓を通して絆を深める、本当に充実した賑やかな一日となりました。
戦後70年という節目にあたり、戦争を知らない多くの若人が集い、地域の先人に感謝の真心を捧げることができたと思います。
昨日の午前9時、秋の祭礼「正祭」(しょうさい)を斎行しました。
現存の『社伝記』(天保5年)によれば、「第十代 崇神(すじん)天皇の七年、神地「神戸」(ごうど)を奉られ」とあり、そのことに感謝する由縁の祭典(現在は10月17日に近い日曜日)です。
『日本書紀』巻第5の「御間城入彦五十瓊殖天皇」(みまきいりひこいにゑのすめらみこと=崇神天皇)の七年の項には、神地(かむどころ)・神戸(かんべ)を定めたことが記されています。
即ち、「世の中に疫病が流行し災害が起こるのは、善政が無いために咎めを受けているのだ」と、崇神天皇は八十萬神(やそよろずのかみ)を集めて占い、大田田根子(おほたたねこ)に大物主大神(おほものぬしのおほかみ)を祭らせ、百官とともに祈ることにより神慮(しんりょ)をなだめ、はじめて疫病が止み、五穀が実り、国民が賑わったということです。
その結果、天社(あまつやしろ)・国社(くにつやしろ)、また神地・神戸を定められたことが記されています。
現在、氏子地域には神戸(ごうど)が地名として、神戸(かんべ)が姓として名残をとどめています。
昨日、神奈川県神社庁相模中連合支部(二宮町・大磯町・平塚市・伊勢原市・秦野市)では、駒澤大学名誉教授・西修先生を講師にお迎えして、「時局問題研修会」(於:平塚八幡宮)を開催しました。
神職という立場上、法律や憲法について考えることの少ない私たちですが、平和安全法制についての解釈や憲法の国際比較など、真剣に勉強する好機となりました。
悠久の歴史に育まれた美しい伝統と文化、日本の国柄が示された憲法、国民の命と平和を守る憲法、大災害やテロから人命を守る憲法、美しい自然と国土を保護する憲法、国民生活の根本である家族を規定した憲法 ・・・押しつけの憲法を国民の手に取り戻すための議論は国民にしかできません。
世界に類例のない厳しい規定により改正を阻まれてきましたが、後の世に続く人の暮らしを守るためにも憲法について深く考える時です。