2012年1月 のアーカイブ

桟敷づくり

2012年1月31日 火曜日

1月も今日でお仕舞い。年明けからの一ヶ月の間、本当に多くの方々にお参りいただきました。事始めの大神さまのご加護を賜り、それぞれにより良き一年でありますよう、あらためてお祈り申し上げます。

さて、連日進めている節分祭の準備ですが、今朝は総代さんが集まり、「豆まき・宝まき神事」の特設舞台、桟敷づくりとなりました。

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一年に一度のことなので、昨年の写真を確認しながら神楽殿前に設営いたしました。

私など不器用なものには手も出ませんが、そこは器用な総代さんたち、安全に注意しながら、夕方には例年通りの立派なものを作り上げてしまいました。

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明日は境内の注連縄張りなど、半日ご奉仕いただきますが、お天気はどうやら良さそうなので、準備にも気が入ります。

年男・年女奉仕者も昨年より多く、賑やかな節分祭を迎えられそうです。

是非とも節分追儺祭に足を運んでいただき、諸事の邪気を祓い、福を呼び込んで欲しいと思います。

厄除・八方除祈願について

2012年1月30日 月曜日

全国的な大雪となり、当地でも厳しい寒の寒さが続いています。

立春正月、一陽来復の春が待ち遠しいところです。

さて、このところ「厄年」についての問い合わせの電話があります。日本では古くから、元旦を迎えると、1つ年をいただくということで、数え年で行うのが基本となります。

厄年表

また、「八方塞がり」ですが、人は生まれ年により一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白金星、九紫火星(○○□気性とも)という9つの気性に分けられます。これは、産声を上げたとき(年・月・日・時)に吸う気に、その人を支配する運命ともいえる九気が定まります。

今年は「六白金星」が中宮(ちゅうぐう)に回座し、八方塞がりとなります。

「年齢早見表」とともに、以下に添付いたしますが、生まれ年の九気の簡単な計算方法を示します。

例えば、昭和42年生まれなら、4+2=6を起算数字12から引くと、12-6=6(六白金星)となります。また、昭和11年生まれは、1+1=2を12から引いて、12-2=10となりますが0を除いた数字で、一白水星となります。

但し、起算数字は、昭和・平成生まれのみ12で、大正なら8となります。

西暦であれば、起算数字11から引けば同様の回答を求めることができます。則ち、1977年生まれなら、1+9+7+7=24で、2+4=6。これを11から引いて、11-6=5(五黄土星)となります。

*九気は立春を起点とするため、1月1日から節分(立春の前日)生まれの方は、前の年の星回りとなります。

生年・九気性・干支・年齢早見表

お仕舞いに、「厄除」「八方除」祈願の時期ですが、基本的には年初(節分まで)に行うのが妥当かと思います。地方により、特定の期間を設けているところもありますが、春の始まり、または年頭の早い時期にお祓いを受けた方が、何より安心かと思います。

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死生観

2012年1月30日 月曜日

一昨日、昨日と神葬祭(しんそうさい)、昨日は一年祭・埋葬祭などが続きました。

仏式に比べて神葬祭に出会う機会は少ないとは思いますが、祖先のまつりは日本独自の葬儀形式であるとともに、古事記神話にその様子が見られるほど古い民族固有の習俗でもあります。

現在では、葬儀場で行われることが大半となっていますが、地方による慣わしなど、その特徴が表れることもあります。

日の本(もと)に生まれ出(いで)にし益人(ますひと)は神より出(いで)て神に入るなり

江戸時代に伊勢(豊受大神宮)の神官であり、神道家であった中西直方の歌には、祖先から頂いた命はやがて神の御許へ帰ってゆくという、日本人の死生観がよく表れています。

死後の世界を考えることにより、心の安定も図れるものです。

祖霊舎

祖霊舎

1月最後の大安

2012年1月27日 金曜日

1月最後の大安となった本日、初宮参りを始め、家内安全、身体健全、交通安全、厄除開運、社内安全、商売繁昌などのご祈願がありました。

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

交通安全では、建設工事用の大型重機・ホイールローダーのお祓いもありました。

作業の安全をお祈りいたします

作業の安全をお祈りいたします

また、出張祭儀では地鎮祭が重なりました。

工事の安全をお祈りいたします

工事の安全をお祈りいたします

事始祭神宮大麻暦頒布終了奉告祭

2012年1月27日 金曜日

昨日、神奈川県神社庁(横浜市磯子区)において、「新年事始祭並神宮大麻暦頒布終了奉告祭」(しんねんことはじめさいならびにじんぐうたいまれきはんぷしゅうりょうほうこくさい)が執り行われ、禰宜が宮司の名代として参列いたしました。

神社庁の御神殿には、最高貴神とも称される伊勢の神宮(内宮)の神さま、天照大御神(アマテラスオオミカミ)がおまつりされています。

皇室の弥栄と国家の安泰、今年一年の平穏無事を祈念し、今年も各家庭の神棚におまつりする神宮大麻と暦の頒布がお蔭様で終了したことを奉告いたしました。

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1月は各神社とも繁忙期につき、この時期の開催となりますが、和服姿も目立ち、参列した神職・総代ともども心穏やかに心中祈念をいたしました。

この後、場所を移して新年初集会が行われ、今後計画されている事業などの報告等がなされました。

神道政治連盟県本部結成40周年記念誌

神道政治連盟県本部結成40周年記念誌

今日は文化財防火デー

2012年1月26日 木曜日

毎年1月26日は文化財防火デー。


文化庁の呼びかけで文化財を守るため、各地での消防・消火訓練が行われていますが、当社では今年は大規模訓練はありません。(隔年実施)

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昭和24年(1949)1月26日、法隆寺で火災が発生して金堂と壁画が焼失しました。

その後、全国で文化財保護の声が高まり、議員立法により「文化財保護法が」制定されました。

第1条(目的)には、「文化財を保存し、且つ、その活用を図り、もって国民の文化的向上に資するとともに、世界文化の進歩に貢献すること。」とあります。

第2条には、文化財の規定が記され、「有形文化財」「無形文化財」「民俗文化財」「記念物」「文化的景観」「伝統的建造物群」の6種類が掲げられています。

比々多神社及び併設の郷土博物館には、貴重な郷土の財産ともいうべき数多くの文化財があります。

「うずらみか」(工芸品・県重文)、「木彫狛犬」(彫刻・市重文)を始め、「金銅単竜環把頭」、「登尾山古墳出土品」一括、「らちめん古墳出土品」一括、「尾根山古墳出土品」一括などの考古資料があります。

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当然のことながら、境内は禁煙となっていて、神事以外は “ 火気厳禁 ” となっています。

空気の乾いた状態が続いていますが、各ご家庭においても火の取り扱いにはくれぐれも気を付けてください。

「火防札」(中央)

「火防札」(中央)


中学生の総合学習

2012年1月25日 水曜日

中沢中学校の生徒6名が総合学習(フィールドワーク)でやって来ました。

総合的な学習の時間は、文部科学省のホームページによると、「変化の激しい社会に対応して、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題解決する資質や能力を育てることなどをねらいとすることから、思考力・判断力・表現力等が求められる知識基盤社会の時代に於いてますます重要な役割を果たすものである。」とあります。

学習目標として、地域の環境、産業、歴史に興味をもたせたり、課題を発見させ、ひいては自己の進路を見つめる機会としたいようです。

実際には、テーマ先への丸投げとなっていますが、こちらの思いで進められる点ではありがたいところです。

郷土の歴史や神社の由緒について話しをしながら、生徒たちからの多くの質問に答える形を取りました。また、併設の郷土博物館や下谷戸縄文遺跡などを見学してもらいました。

礼儀正しくお参りができました

礼儀正しくお参りができました

肌寒い中ではありましたが、境内において参拝作法や建造物などについても説明をいたしました。

時間が足りない程でしたが、2時間近くにわたり対話しながら学習を進めることができました。

生徒たちにとって、新たな知識や発見、興味を抱いたこともあったことと思います。発表の場で更なる成果がもたらされるよう期待するところです。

雪は豊年の瑞

2012年1月24日 火曜日

関東では6年ぶりの積雪となりました。

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伊勢原では年明け以降、何度かみぞれは降ったものの、初雪となり久しぶりの積雪となりました。

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雪のいと高うはあらで、うすらかに降りたるなどは、いとこそをかしけれ

(雪がそれほど高くはなくて、うっすらと降っているのなどは、たいそう趣がある。)

『枕草子』

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古くはその年の農作物の豊凶(ほうきょう)を、山にかかる雪で占いました。雪は稲の花にもたとえられ、「豊年の瑞」(しるし)といわれます。

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六花(むつのはな)・雪の花・雪華(せっか)・牡丹雪(ぼたんゆき)・小米雪(こごめゆき)・粉雪(こなゆき)・綿雪(わたゆき)・小雪・大雪・深雪(みゆき)・吹雪(ふぶき)・雪明り・根雪(ねゆき)・新雪(しんせつ)・しまり雪・べと雪・雪紐(ゆきひも)・筒雪(つつゆき)・水雪・細雪(ささめゆき)・餅雪・堅雪(かたゆき)・・・・、などその表現法は多種にわたります。

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梅の花 それとも見えず 久方(ひさかた)の 天霧(あまぎ)る雪の なべて降れれば

(梅の花がそこにあると区別がつかないよ、空一面に真っ白い雪が降っているから。)

『古今和歌集』 よみびとしらず

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新(あらた)しき 年の始めの 初春の 今日降る雪の いや重(し)け吉事(よごと)

(新しい年の始めの、新春の今日降る雪のように、いよいよ重なれ、良いことが。)

『万葉集』 大伴家持(おおとものやかもち)

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この雪が、良きことの予兆(よちょう)となるよう願うばかりです。

服忌(ぶっき)について

2012年1月23日 月曜日

今日は旧暦の元旦。横浜の中華街では春節をお祝いし、賑やかなイベントが行われました。

低気圧が南下し、太平洋側や関東南部でも夜は雪、明日の通勤・通学への影響が心配です。

日中、社会福祉協議会の皆さまが初詣でに来られました。車椅子の方が多かったですが、お焚き上げで暖をとりながら、愁眉(しゅうび)を開いていました。

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さて、週の始まりということもあり、問い合わせの電話も多く、「年末に不幸があり、火掛かりなので御神札はいつからおまつりしてよいか」「葬儀に参列したがご祈祷に行っても良いか」などの「服忌」(ぶっき)=「忌服」(きぶく)に関するものが数件ありました。

服忌は、親族に不幸が生じた場合に、血縁関係により一定期間喪(も)に服(ふく)することです。明治7年に定められた太政官布告によれば、父母の場合に忌50日、服13ヶ月となっています。家に籠もり身を慎む50日はできても、喪服を着て1年以上も過ごすというのは大変なことです。

不幸が生じた場合、50日間神棚を半紙で覆います

家の中で不幸が生じた場合、神棚を50日間半紙で覆います

戦後はその効力もなくなっていますが、その名残として喪中の葉書を出して年賀の挨拶を遠慮したり、門松などの正月飾りをしないなどのことが残っています。

服忌の期間は、①父母・夫・妻・子は50日②祖父母・孫・兄弟姉妹は30日③曽(そう)祖父母・曽孫(ひまご)・甥姪(おいめい)・伯叔父母(おじおば)は10日④その他親族は3日⑤特に親しい友人知己(ちき)は2日というのが、神社庁の定めとなっています。

また、配偶者については、各項目を1つずつ繰り下げた日数として換算します。

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上記の忌明け後は、神棚を覆った半紙を外し、日々のお参りを再開いたします。また、お正月がまたがった場合には、新しい御神札を神社で受けて、お力をいただくようにしてください。

特に、お宮の総代や世話人などの立場、あるいは式に参列する場合には、鳥居外の祓所(はらえど)において、神職による清祓を受けていただくことも可能です。

喪は故人に対する慎みの心であるとともに、清浄を尊ぶ日本人のまことの心、倫理観の表れです。

「ハレとケ」という言い方をいたしますが、「気が枯れてケガレ」となり、「甦(よみがえ)りがハレ=晴れ」となります。

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団体参拝

2012年1月22日 日曜日

二日以上にわたって降り続いた雨はようやく上がりました。年末からの乾燥した大地に良い湿り気をもたらしてくれました。

市内では少しずつインフルエンザの蔓延が広がり、学級閉鎖を行う学校も増えつつあります。うがいや手洗いなどを励行し、人の多く集まる場所はなるべく避けるなど、流行性感冒には十分に気をつけて欲しいと思います。

さて、早朝の澄んだ空気が満ち溢れる中、製造業を営む会社で安全祈願に来られました。

一年間の諸業安全をお祈り申し上げます

一年間の諸業安全・発展をお祈り申し上げます

社員70名が拝殿に上がり、真摯に社業の安全を祈られました。

また、東京からバスで26名の団体参拝もありました。

生憎、節分祭の景品準備などで、社務所は待合に使用出来ませんでしたが、境内のお焚き上げ所で暖をとりながら控えていただきました。

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大型バスは第2駐車場に3台まで駐車できますが、団体参拝の場合には事前にお知らせいただけると助かります。