今日は旧暦の元旦。横浜の中華街では春節をお祝いし、賑やかなイベントが行われました。
低気圧が南下し、太平洋側や関東南部でも夜は雪、明日の通勤・通学への影響が心配です。
日中、社会福祉協議会の皆さまが初詣でに来られました。車椅子の方が多かったですが、お焚き上げで暖をとりながら、愁眉(しゅうび)を開いていました。
さて、週の始まりということもあり、問い合わせの電話も多く、「年末に不幸があり、火掛かりなので御神札はいつからおまつりしてよいか」「葬儀に参列したがご祈祷に行っても良いか」などの「服忌」(ぶっき)=「忌服」(きぶく)に関するものが数件ありました。
服忌は、親族に不幸が生じた場合に、血縁関係により一定期間喪(も)に服(ふく)することです。明治7年に定められた太政官布告によれば、父母の場合に忌50日、服13ヶ月となっています。家に籠もり身を慎む50日はできても、喪服を着て1年以上も過ごすというのは大変なことです。
家の中で不幸が生じた場合、神棚を50日間半紙で覆います
戦後はその効力もなくなっていますが、その名残として喪中の葉書を出して年賀の挨拶を遠慮したり、門松などの正月飾りをしないなどのことが残っています。
服忌の期間は、①父母・夫・妻・子は50日②祖父母・孫・兄弟姉妹は30日③曽(そう)祖父母・曽孫(ひまご)・甥姪(おいめい)・伯叔父母(おじおば)は10日④その他親族は3日⑤特に親しい友人知己(ちき)は2日というのが、神社庁の定めとなっています。
また、配偶者については、各項目を1つずつ繰り下げた日数として換算します。
上記の忌明け後は、神棚を覆った半紙を外し、日々のお参りを再開いたします。また、お正月がまたがった場合には、新しい御神札を神社で受けて、お力をいただくようにしてください。
特に、お宮の総代や世話人などの立場、あるいは式に参列する場合には、鳥居外の祓所(はらえど)において、神職による清祓を受けていただくことも可能です。
喪は故人に対する慎みの心であるとともに、清浄を尊ぶ日本人のまことの心、倫理観の表れです。
「ハレとケ」という言い方をいたしますが、「気が枯れてケガレ」となり、「甦(よみがえ)りがハレ=晴れ」となります。