ゆく年くる年除夜の鐘を待ちわびながら、参道に並ぶ参拝者の間を、静かにゆっくりと御殿に歩を進めました。
定刻午前零時、境内に響きわたる報鼓(ほうこ)とともに、「歳旦祭」(さいたんさい)が始まりました。
歳旦祭は神社祭祀規定による祭祀区分では、中祭(ちゅうさい)にあたります。「元始祭(げんしさい)、紀元祭(きげんさい)、神嘗祭当日祭(かんなめさいとうじつさい)、明治祭、天長祭(てんちょうさい)、その他これに準ずる祭祀で、国家公共のおまつりです。
皇室の弥栄と御安泰、国の安寧と繁栄、氏子崇敬者の平穏無事を祈り上げました。
未曾有の大災害の起こった昨年を振り返り、穏やかな生活を祈った人が多かったと思います。
参拝者の浄化・蘇(よみがえ)りを願い、お祓いを繰り返し繰り返し行いました。
飛龍とはいかないまでも、徐々に運が開け、笑顔の絶えない幸せな一年であるよう願うばかりです。