‘暦’ カテゴリーのアーカイブ

日と月の話

2020年9月9日 水曜日

今月に入ってから、兼務社(25社)の総代さんが来社する機会が多くなっています。

祭礼の準備やコロナ禍の対応、年末の祭典日程や御神札(おふだ)の頒布予定、共済(きょうさい)の見直し等、多岐にわたる相談内容です。

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さて、今日は「日と月」について少し記してみます。

日本人は暦(こよみ)好きともいわれ、年末になると多くの暦やカレンダーが売られます。

自然や四季の移ろいに対する感情を表す日本人にとって、暦は生活の指針ともいえます。

太陽・月・星の運行により、季節や月日は定められますが、暦は「日読み」(かよみ)からきたとされ、日を数えることを意味していたそうです。

日本神話では天照大御神(あまてらすおおみかみ)と月読命(つくよみのみこと;月読尊、月夜見尊など)は日と月の対象として登場しますが、日の神は女神、月の神は男神[万葉集では「月読壮士」(つきよみおとこ)の表現]として比較されます。

神話の神名(しんめい)には彦や姫が多く現れますが、日の神の子で、男は「日子」(彦)、女は「日女」(姫)といいます。

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太陽(日)に対して太陰(月)、旧暦(太陰暦)では月の満ち欠けで一ヶ月を数えますが、月の見えない新月、つまり朔(さく・ついたち)から次の月の見えない日までの期間が約30日となります。

日は太陽であり、その見える時間であるから「日」が毎日を数える単位に、「月」が月の見える期間を指すから一ヶ月を単位とする助数詞となったという考えもあるようです。

陰暦十五夜(じゅうごや)の月を満月(まんげつ)といい、「みてりつき(満月)」「もてりつき(最照月)」が「望月」(もちづき)の語源ともされます。

満月の欠けたところのないことから、偉大・盛大な意をもつ枕詞(まくらことば)として、「望月の」は「湛(たたは)し」「足れる」「めずらし」にかかります。

(参照『現代こよみ読み解き事典』『日本語をみがく小辞典』『日本大百科全書』)

御浄火でお焚き上げ

2020年9月7日 月曜日

今日も台風10号の影響により活発な雨雲が発生して大気が不安定となり、激しい雨が降ったり止んだりの天気でした。

暦の上では二十四節気の白露(はくろ)で、〝月の雫(しずく)〟とも呼ばれる露(つゆ)が草花に宿り、秋気が本格的に加わる季節です。

旧年の御神札のお焚き上げ

御浄火でお焚き上げ

さて、9月17日には伊勢の神宮内宮神楽殿(ないくうかぐらでん)において、「大麻暦頒布始祭」(たいまれきはんぷはじめさい)が執り行われます。

これは新年に頒布する神宮大麻(じんぐうたいま)と神宮暦(じんぐうれき)の頒布始めの奉告祭(ほうこくさい)です。

当社でも新年にお頒(わか)ちする神宮大麻を始め、御神札(おふだ)や御守(おまもり)の準備を既に進めています。

そのような中、本日は旧年の神宮大麻をお祓いして、御浄火(ごじょうか)でお焚(た)き上げを行いました。

9月の予定

2020年8月31日 月曜日

雨続きの7月、日照り続きの8月でしたが、今日は暦日(れきじつ)の雑節(ざっせつ)で「二百十日」(にひゃくとおか)です。

立春から数えて210日日目、稲の開花期にあたり台風の襲来を警戒する日といわれています。

台風19号が沖縄に近づき、今後の気象情報に注意を払いたいところです。

扁額 宝暦2年(1752)

扁額 宝暦2年(1752)

さて、長月の予定です。

1日(火)月次祭、5日(土)総代奉仕、13日(日)真田神社(平塚市真田)月次祭、八幡神社(伊勢原市坪ノ内)例祭、地神社(秦野市鶴巻南)例祭、15日(火)月次祭

新型感染症の影響により、予定していた「一心泣き相撲比々多場所」「三ノ宮・木津根橋 産土講祭」「所管神社連絡協議会伊勢参宮旅行」が中止となっています。

徐々に

2020年8月10日 月曜日

祭事の少ない今月は、職員も交代で夏季休暇を取っています。

感染症の影響により先の予定は分かりませんが、各種祭事や年末年始の準備を徐々に進めるのもこの時期の大切な仕事です。

社務所では事務作業も多く、熱中症に注意を払いながら、時折水分補給をして取り組んでいます。

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さて、三連休の最終日、今日は国民の祝日で「山の日」ですが、山歩きの出立ちをした参拝者の姿が朝から見られました。

猛烈な暑さが続きますが、御朱印巡りの人出も徐々に戻りつつあるようです。

夏詣の「限定御朱印」は一両日で終了となりそうです。

猛烈な暑さ

2020年8月7日 金曜日

暦の上では立秋となりましたが、今年一番の猛烈な暑さとなり、しばらくは暑気に悩まされそうです。

明日から山の日を含めて3連休、お盆休みも含めて長期休暇となる方もあると思われます。

感染症の広がりが高止まりの状態にあり、首都圏からの移動は控えられると予想されるところです。

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さて、お盆前の週末の大安ということで、本日は共同住宅や一般住宅等の地鎮祭が重なりました。

照りつける日差しのもと、感染症にも気を遣いながら無事にご奉仕することが出来ました。

新しいおみくじ

2020年7月2日 木曜日

昨日は七十二侯(しちじゅうにこう)夏至の末候で、雑節(ざっせつ)の一つにも数えられる「半夏生」(はんげしょう)で、梅雨明けの時期にあたります。

また、この頃の雨を「半夏水」(はんげすい)というそうですが、この頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)、大雨による洪水を「半夏水」(はんげみず)といい、警戒する地方もあるようです。(『雨のことば辞典』より)

月例(げつれい)の月次祭(つきなみさい)とともに、朔日(ついたち)参りの企業参拝、工場の工事安全祈願祭等をお仕えしました。

境内には「夏詣」(なつもうで:7月1日~8月31日)の幟(のぼり)を掲げ、七夕飾りを用意しています。

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また、授与所には「アマビエおみくじ」を置き始めました。

アマビエ(アマビヱ)は、江戸時代後期の肥後国(熊本県)に伝わる妖怪(ようかい)で、豊作や疫病を予言したとされています。

おみくじは運勢や吉凶判断を占うものですが、御神慮(ごしんりょ)を仰(あお)ぎ、行動の指針とすることが大切です。

おみくじを引いた後のアマビエは、疫病退散の置物としてお持ち帰り下さい。

アマビエおみくじ

アマビエおみくじ

機織りの神さまに願いを

2020年6月30日 火曜日

明日から「文月」(ふみづき・ふづき)を迎えます。

陰暦7月の異称に「文披月」(ふみひらきづき)がありますが、7月7日の七夕(たなばた)行事に詩歌(しいか)を献(けん)じたり、書道の上達を祈り、文(ふみ=書物)を披(ひら)く意であると『こよみ読み解き事典』に記されています。

また、稲穂の膨(ふく)らみを見るから「穗含月」(ほふみづき)「含月」(ふくみづき)からの転とも考えられるそうです。

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さて、七夕(たなばた)は「星祭」(ほしまつり)ともいわれ、天の川(あまのがわ)における牽牛星(けんぎゅうせい:彦星 ひこぼし)と織女星(しょくじょせい:棚機女 たなばたつめ)の年に一度の逢瀬(おうせ)です。

当社の御祭神(ごさいじん)である稚日女尊(わかひるめのみこと)は、『日本書紀』に記されるように、神さまの御服(みそ)を織る〝機織(はたお)りの神さま〟です。

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明日から「夏詣」(なつもうで:7月1日~8月31日)が始まりますが、御神前には願いや祈りを記す七夕の短冊を準備しています。

御神前に祈りをこめ、短冊に詩歌や書道・裁縫(さいほう)の上達(じょうたつ)はもとより、縁結びや病気平癒、心願成就等、それぞれの思いや願いを記して笹竹に結んで下さい。

入梅

2020年6月10日 水曜日

広く中国地方や近畿、東海で梅雨入りしたとみられるようですが、暦に記される雑節(ざっせつ)で「入梅」(にゅうばい)にあたります。

明日は当地も雨の予報が出ていて、関東甲信地方もいよいよ梅雨入りでしょうか。

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梅雨は「梅の雨」「黄梅(こうばい)の雨」「黴雨」(ばいう)「梅霖」(ばいりん)とも表現され、詩的には「梅のつぶやき」とも詠(よ)まれるようですが、庭の梅もそろそろ熟してきました。

この時期は身長以上に伸びて、紅・白・紫などの花を咲かせる立葵(たちあおい)を目にしますが、別称を「梅雨葵」(つゆあおい)ともいうようです。

「五月雨」(さみだれ)は田植えに欠かせぬ貴重な「水取雨」(みずとりあめ)ですが、新型感染症の影響で続く巣籠(すごも)り生活に加え、霖雨(りんう=長雨)による「梅雨籠」(つゆごもり)となりそうです。

明日は出張祭典が重なるため、万全の支度を調(ととの)えて出向きますが、「梅雨時」(つゆどき)ゆえ覚悟して奉仕にあたりたいと思います。

*参照『雨のことば辞典』『現代こよみ読み解き事典』

目の前に広がる景観

2020年6月5日 金曜日

季節は五月節(せつ)の「芒種」(ぼうしゅ)となりました。初候(しょこう)は「螳螂生ず」(かまきりしょうず)です。

芒(のぎ)のある穀物を播(ま)く時期の意で、田植えの時期、一方、畑では農作物の害虫を駆除する螳螂の出番です。

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さて、本日発行のタウンニュースに、旧宮山(みややま)の元宮(もとみや)に設置された眺望板(ちょうぼうばん)と腰掛けについての記事が掲載されました。

お蔭様で、朝から問い合わせの電話やその事を尋ねる参拝者が多かったようです。

参拝の折には、足を伸ばして元宮にお参り頂き、目の前に広がる景観をお楽しみ下さい。

岩田帯の効果

2020年5月31日 日曜日

皐月(さつき)晦日(つごもり=月の最終日)の日は、日曜日の戌の日(いぬのひ)でした。

多産で安産、そして邪気(じゃき)を祓うとされる犬にあやかり、自粛生活でこの日を心待ちにしていたと思われる妊婦(にんぷ)さんが数多くお参りになりました。

当社では安産の祈願者に特別奉製(とくべつほうせい)の「祝田帯」(いわたおび)をお頒(わか)ちしていますが、「岩のように丈夫に育ちますように」との意から、この日に岩田帯をしめます。

語源は「斎肌帯」(いはたおび)ともいわれ、「胎児を保護してその位置を安定させる」「お腹を冷やさない」「胎児が育ち過ぎない」などの効果があると考えられ、何より母体に精神的・心理的な安心感をもたらすとされます

斎田帯

岩田帯

感染症予防のため一組ずつのご案内となり、時間帯によっては待ち時間が長くなったと思われますが、丈夫で元気な赤ちゃんを授かって欲しいと思います。