2010年1月 のアーカイブ

冬の花

2010年1月31日 日曜日

広辞苑によれば、関東や中部地方では、正月晦日のことを、晦日節(みそかぜち)、晦日宵(みそかよい)、晦日正月(みそかしょうがつ)、蔦の正月(つたのしょうがつ)などといい、松の内に年始参りに行けなかった家へこの日に行くそうです。

早くも1月はお仕舞い。明日からは2月です。境内には、寒椿(かんつばき:冬椿)や水仙などの冬の花が咲いていますが、春の花も目に見えぬところで準備を進めています。

寒椿

寒椿

日本寒水仙

日本寒水仙

舞台づくり

2010年1月30日 土曜日

今日は早朝から総代さんが集まり、節分祭の特設舞台をつくりました。

安全第一で無事出来上がり

安全第一で無事出来上がり

今年も多くの皆さんが集まって賑やかな節分祭になることを期待しています。

豆まき・宝まきの様子

豆まき・宝まきの様子

一粒万倍日

2010年1月29日 金曜日

今年も神奈川県神道青年会(http://www.kanagawa-jinja.com/)では、神社近くの御神田で稲作体験を計画している様子なので、耕作者の長嶋さん(当社責任役員)にご尽力をお願いするところです。

神奈川県神道青年会御神田

神奈川県神道青年会御神田

今日は一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)。これは暦に記されている選日(せんじつ:撰日)の一つで、一粒の種をまくと籾(もみ)が万倍にも実を結ぶという意。

このことから、開店、種まき、投資などには吉日とされ、逆に人から物やお金を借りるのは凶日といわれます。

日本人は、農耕を中心として暮らしを営んできました。暦には、自然とともに生きる先祖の知恵がふんだんに活かされています。多様化する現代社会ですが、私たちの生活の指針として暦は大いに役立つものです。

(「神社トリビア・日は何の日?」もご参照ください。)http://www.hibita.jp/trivia.shtml

運命宝鑑(右 1,500円)・神社開運暦(左 1,000円)

運命宝鑑(右 1,500円)・神社開運暦(左 1,000円)

旧暦では、立春(2月4日)が新年の始まりです。暦を今年の手引きにしてみては如何でしょうか。

御神木の杉

2010年1月28日 木曜日

何日ぶりでしょうか、今日は雨が降りました。空気が乾燥し、そろそろスギ花粉が飛散し始めていた時期だけに恵みの雨でした。参道脇の杉の御神木も水分が潤ってふっくらとした気がいたします。

神さまが宿る御神木

神さまが宿る御神木

杉(椙)は、スギ科の常緑針葉樹で、幹が真っ直ぐに伸びるので建築用材に用いられますが、日本の樹木の中でも最長寿の種であり、屋久杉には3千年とも4千年ともいわれるものもあります。

日本神話(『日本書紀』巻1・神代上)では、スサノヲノミコトが抜いて放った鬚髯(ひげ)が杉になり、眉毛(まゆのけ)が櫲樟(くすのき)になり、この両木を以て浮寶(うきたから=船の美称)とせよと記されています。

参道脇の御神木は、樹齢500年といわれますが、真っ直ぐに伸びたその高みから、参拝者をあたたかく見守り、時折木に触れる人たちに限りない力を授けてくれます。

神の木の由縁です。

国旗

2010年1月27日 水曜日

今日1月27日は、国旗制定記念日と暦に記されています。

明治3年(1870)1月27日(新暦では2月27日)、太政官布告で郵船商船規則が定められ、旗の規格が定められたのに因み国旗協会が制定したそうです。

(国旗についてはこちらをご覧ください)http://www.hibita.jp/nazenani/kokki.shtml

比々多神社境内併設の三之宮郷土博物館には、旧社地から堀得しものと伝わる「布目瓦」(長さ5寸8分・横9寸8分)があります。これは、『新編相模風土記稿』(江戸時代の官撰地誌・1841年)に記されており、扇形で日の丸の紋が入り布目の珍しいものです。

日の丸紋の布目瓦

日の丸紋の布目瓦

文化財防火デー

2010年1月26日 火曜日

今日は文化財防火デーです。昭和24年1月26日に法隆寺で火災が起こり、翌年に文化財保護法が制定されました。その1月26日を文化財防火デーと定めています。

(文化財について) http://www.hibita.jp/museum/index.shtml

看板で文化財に対する意識を喚起

看板で文化財に対する意識を喚起

特に、この時期は乾燥していますので火災には一層の警戒が必要です。

隔年で行われる消防訓練の様子

隔年で行われる消防訓練の様子

それぞれのお仕事ですが、こういう大がかりな訓練を目の当たりにすると危険を伴う消防員や地元の消防団のありがたみを感じます。

郷土の大切な財産を守るため、一層身を引き締めねば、、、と心に誓いました。

幣帛料って何?

2010年1月25日 月曜日

今日は、山王建設株式会社(総合建設業・厚木市妻田北)の方が、広報誌『月刊サンノウくん』2月号の取材で来社されました。神社のことを記事にしたいとの申し入れでお話をいたしましたが、歴史や伝統、お祭り、存在意義、信仰など、わかりやすく説明することは難しく、当方も勉強になりました。

さて、戦後の著しい社会構造の変化により、現在では、公(おおやけ)と個の均衡の保ち方がとても大切な時代となっていますが、年間に行われている恒例の祭典では、国(や地域)の安寧(あんねい)と発展を願っています。

比々多神社は、平安の御代には、「延喜式内社」の格式を誇り、国幣(こくへい)といって国庫から奉(たてまつ)る幣帛(*へいはく)をご神前にお供えして、国の安全と繁栄を祈願していたわけです。現在でも祝詞(のりと)には“国内安けく”など国の平安を祈願しています。

*幣帛~絹や麻、木綿などの布帛(ふはく)。貨幣を以てお供えするのが幣帛料(へいはくりょう)。

(式内社についてはこちら→ http://www.hibita.jp/hibita/13sha.shtml )

例祭(大祭)にお供えする神社本庁からの幣帛料

例祭(大祭)にお供えする神社本庁からの幣帛料

 その他、氏子から奉るものは氏子幣といわれます。

戌の日

2010年1月24日 日曜日

暦の今日の干支(えと)の欄を見ると「甲戌(きのえいぬ)」と記されています。

(干支についてはこちらをご覧ください。) http://www.hibita.jp/trivia.shtml

子宝に恵まれると、5ヶ月目の戌の日に安産祈願をして帯祝いをするのが、昔からの習わしです。

懐妊して5ヶ月を迎えると安定期に入り、戌は多産でありながらお産が軽いことからこの日を選んで安産祈願をするわけです。

(帯の巻き方についてはホームページに掲載していますのでご覧ください。)

 http://www.hibita.jp/nazenani/jinsei.shtml

安産守と岩田帯(腹帯)

ご祈祷の方に授与される安産守と岩田帯(腹帯)

十二支が順番に配当されますので、1ヶ月のうちに戌の日が来るのは2回か3回です。

(戌の日一覧はこちら) http://www.hibita.jp/docs/pray_inunohi-2010.pdf

福枡登場

2010年1月23日 土曜日

授与所に、節分の福枡(ふくます)を出しました。家庭の災いを祓い除け、福を招き入れる“福豆”入りです。

限定品の福枡 初穂料1700円

限定品の福枡 初穂料1700円

 今年も歌手の平浩二さん、落語家の三遊亭遊吉さん、片男波部屋・玉乃島関、玉鷲関ほか多くの年男年女の皆様にご奉仕をいただきます。

『伊勢原タイム』掲載の広告(1月22日発行)

『伊勢原タイム』掲載の広告(1月22日発行)

えっ、神社の撤去?!

2010年1月22日 金曜日

昨日の新聞に掲載されましたが、北海道砂川市に鎮座する「空知太神社」(そらちぶとじんじゃ)の境内地(敷地)が市有地の無償提供を受けているのが違憲との最高裁大法廷判決が出ました。

(詳しい記事はこちらをご覧ください。)http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100120/trl1001201516005-n1.htm

神社は全国に約80,000社ありますが、これは「大字」(おおあざ)の数にほぼ等しいといわれています。つまり各村には各村を守る神社、鎮守の神さまが存在するわけです。

まさしく日本の伝統と文化、歴史の重みを感じる数字であり、携帯電話やインターネットはもちろんのこと、情報網が発達しない昔から、全国津々浦々にお宮がお祀りされ、伝統的な行事が行われてきたわけです。(お寺も同様です)そして、必要があったからこそ長い年月守り続けてこられたわけです。(守られてきたという方が正しいですが)

戦後、日本国憲法がつくられましたが、日本の悠久の長い歴史や文化、民族性に合ったものなのか感じる人は多いと思います。私たちのご先祖さまが、時代ごとにみんなで話し合い守り続けてきたものを拙速につくられた法律に形式的に照らし合わせて判断(上記判決)して良いものなのでしょうか。

いつの時代も、老若男女を問わず、宗教宗派を問わず、地域の人たちが集まり、絆を結んできたのが神社です。そのことを是非とも多くの皆様に再確認していただきたいと思います。

日本の伝統・文化は世界に誇る財産です

日本の伝統・文化は世界に誇る財産です