2010年1月28日 のアーカイブ

御神木の杉

2010年1月28日 木曜日

何日ぶりでしょうか、今日は雨が降りました。空気が乾燥し、そろそろスギ花粉が飛散し始めていた時期だけに恵みの雨でした。参道脇の杉の御神木も水分が潤ってふっくらとした気がいたします。

神さまが宿る御神木

神さまが宿る御神木

杉(椙)は、スギ科の常緑針葉樹で、幹が真っ直ぐに伸びるので建築用材に用いられますが、日本の樹木の中でも最長寿の種であり、屋久杉には3千年とも4千年ともいわれるものもあります。

日本神話(『日本書紀』巻1・神代上)では、スサノヲノミコトが抜いて放った鬚髯(ひげ)が杉になり、眉毛(まゆのけ)が櫲樟(くすのき)になり、この両木を以て浮寶(うきたから=船の美称)とせよと記されています。

参道脇の御神木は、樹齢500年といわれますが、真っ直ぐに伸びたその高みから、参拝者をあたたかく見守り、時折木に触れる人たちに限りない力を授けてくれます。

神の木の由縁です。