雲一つない青空が広がり、カメラを構える人の多い一日でした。
今宵は今年2度目のブルームーンですが、満開の夜桜とともに楽しめそうです。
今日は大祭に掲げる提灯(ちょうちん)の枠作り作業が終日行われました。
3日には総代さんの今年度最初の御奉仕で提灯が掛けられ、大祭に花が添えられます。
今日は「相模國式内社の會」の第40回式内社巡拝会が実施され、関係者36名が参加しました。
醍醐天皇の延長5年(972)に編纂された「延喜式」は50巻からなる法典で、巻1~巻10には神祇(じんぎ)・祭祀に関する規定が示され、巻9・巻10の2巻を神名帳(じんみょうちょう・しんめいちょう)といいます。
この神名帳に登載された神社を延喜式内社(または式内社)といい、その数は3132座(2861社)、相模國には13社が鎮座しています。
早朝出発した一行は、昨年9月に天皇・皇后両陛下が御参拝になられた高麗神社(埼玉県日高市)へ参りました。
神職より神社の由来や境内の説明等を受けた後、正式参拝を執り行い、高麗家住宅(国指定重要文化財)や満開の垂れ桜を堪能しました。
続いて秩父へ向かい、秩父夜祭(ちちぶよまつり)の様子を秩父まつり会館で見学した後に、秩父神社に参拝しました。
昼食後は、宝登山ロープウェイで山麓に上り、梅と臘梅(ろうばい)を楽しみながら寳登山神社奥宮に参り、下山して里宮にあらためてお参りしました。
麗(うら)らかな春の日差しに誘われて、今日は御朱印巡りの多い一日でした。
境内の桜は森の中が5分咲き、その他は2~3分咲きといったところです。
どうやら天候も良さそうで、次の週末まで十分に楽しめそうです。
さて、アパートの家主の方から依頼があり、室内で起こった不運な事故の清祓式をお仕えしました。
同様の事例で管理会社や不動産屋さんから頼まれることも少なくありません。
事故後のクリーニングや改築後に承ることが多いですが、尊い生命が失われた場合には、神道でいう「忌明け」、つまり五十日を経過した時点で厄災消除の祈願祭を執り行っています。
今日の神事では参列者の方々とともに、大祓の詞(おおはらえのことば)を奏上して心身をも祓い清めました。
残り1週間で年度末を迎えますが、今年も兼務する神社や地区自治会等、新年度の役員名簿が順に届く頃となりました。
春祭りの準備もいよいよ本格的に進められます。
さて、神社は全国津々浦々に鎮座していますが、その数は約8万社に及びます。
常に皇室の安泰と国家の繁栄、そして氏子の安泰、地域の繁栄を祈ることから、神社は公共性が強く、〝祭り〟を通して連帯意識を高め、地域社会を結んできました。
私たち神職は「祭祀の厳修」を最も大切にしていますが、氏子の代表ともいえる役員(責任役員:当社では大総代とも呼ぶ)・総代の協力を得て、神社活動を行っています。
古くから受け継がれる良き慣習ともいえますが、謙虚に受け止めて地域の役を「分け合うこころ」、また地域の人たちによる「持ち寄りのこころ」にいつも助けられています。
新年度も新しい力を得ながら、伝統の行事を準備万端整えつつ、しっかりと継承していきたいと思います。
数日続いた雨も今日の午後になってようやく上がりました。
予報では今後一週間は晴れが続いてポカポカ陽気となり、桜の開花も一気に進みそうです。
一方で、今週から来週にかけて、杉や檜(ひのき)の花粉は飛散数が非常に多くなるようで、花粉症でお悩みの方は十分な対策が必要となるでしょう。
さて、昨夕・本日と神葬祭の奉仕にあたりました。
御遺族の悲しみや悼みに寄り添いつつ、その遺徳(いとく)を偲び、通夜祭(つやさい)、遷霊祭(せんれいさい)、葬場祭(そうじょうさい)、火葬祭(かそうさい)、帰家祭(きかさい)、十日祭(とおかさい)と人生最終の重儀を粛々とお仕えして、霊魂の安鎮を只管(ひたすら)に祈り上げました。