午前中の社殿内の温度は6℃前後、真冬のような寒さの一日でしたが、七五三参りの子供たちは元気いっぱいでした。
昨日のブログでお知らせしましたが、仕事始めの月曜日とあって、会社の担当者から新年祈祷の予約がいくつか入りました。
明年は1月5日(金・大安)に企業関係の年頭祈願が集中する見込みです。
さて、年内の恒例行事は、日毎朝夕(ひごとあさゆう)のお日供(にっく)や月次祭(1日・15日)を除けば、新穀勤労感謝祭(11月23日)、煤払い(12月13日)、年越大祓(12月20日)となります。
禅寺などでは「葷酒山門に入るを許さず」(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)という標語が寺門(じもん)の戒壇石(かいだんせき)に彫られているのをご覧になった方もあると思います。
これは、不浄なものや心を乱すものは寺門内に入ることを許さないという意味だそうですが、葷(くん:臭気の強いネギ・ニラ・ショウガ等の野菜)は臭気を発する不浄なもの、酒はもとより戒律で禁じられていることから、修行の妨げとなるようなものの持込が禁じられたようです。
神社で神さまにお供えする飲食物を「神饌」(しんせん)といい、米、酒、餅、魚、鳥、海菜、野菜、果物、菓子などの食物を陶製または素焼きの器である平瓮(ひらか)、または掻敷(かいしき)といって、半紙や榊の葉などを下敷きにして盛り、三方(さんぼうう)や折敷(おしき)といった台に載せて並べます。
神社の故実(こじつ)や祭典の軽重により、その台数も5台、7台、9台、11台など増減します。
そして、何より清浄を期して、新鮮なもの、初物(はつもの)、珍しいもの、生産地の産品などをお供えすることにより、神さまの神威(しんい)が得られるといえましょう。ですから、〝 葷 〟であっても、新鮮であり地産のものであれば、神さまは尚更お喜びになると考えられます。
23日の新穀勤労感謝祭(新嘗祭)では、丹精込めて作られた地域の産品が沢山お供えされることと思います。