2014年6月 のアーカイブ

夏越大祓 神さまの心

2014年6月30日 月曜日

今日は水無月晦日(みなづきみそか)。

全国津々浦々の神社では「夏越大祓」(なごしのおおはらえ)が執り行われています。

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大祓は上代(じょうだい)にはあったとされ、朝廷では文武百官(ぶんぶひゃっかん)が朱雀門(すざくもん)に集まり、制度として公の祓が執行されました。

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知らず知らずのうちに積もった罪・穢(つみ・けがれ)を、人形(ひとがた)に遷(うつ)して祓い清め、元の健やかな心身に立ち返る神事です。

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私たちは生まれながらにして、誰もが「誠の心」(神さまの心)をもっています。

しかしながら、内より起こる我欲(がよく)や外からの現象により、その清らかな心が隠れてしまいます。

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その邪心(じゃしん)を祓い、神さまの心を見えるようにするのですが、半年に一度に行われる大きな祓が「大祓」です。

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本日は神社責任役員・総代、地区内自治会長、崇敬者参列のもと、午後2時から社殿内で大祓奉告祭(おおはらえほうこくさい)を斎行しました。

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そして、境内に設けた祭場において、大祓神事を執り行いました。

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氏子・崇敬者の申し込んだ人形に記された名前を読み上げる間、先導の神職に合わせて参列者も繰り返し繰り返し大祓詞(おおはらえことば)を奏上(そうじょう)しました。

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夏越(なごし=和し)、安く(安らか・穏やか)、これからの暑い夏を過ごして頂き、生業の繁栄を祈るばかりです。

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茅輪はしばらく設けていますので、心穏やかにお参りください。

母の分もひとつくぐる茅の輪かな 一茶

6月最後の日曜日

2014年6月29日 日曜日

6月最後の日曜日、不安定な大気に覆われて朝は時折強い雨が降りました。

それでも、雨が上がるのを見計らってか、お昼前からお宮参りの家族連れがぞろぞろと目立ちました。

hatsumiyaまた、「宝来の会」ご一行がお参りになり、心身の健康と会の更なる発展を祈り上げました。

ようこそお参りくださいました

ようこそお参りくださいました

明日は半年の締めくくりです。「大祓神事」で半年間の罪・穢(つみ・けがれ)を祓い、心新たに7月を迎えたいと思います。

どうぞお参りの上、厄災消除の茅輪(ちのわ)をくぐり、夏を健康にお過ごし下さい。

大祭反省会

2014年6月28日 土曜日

梅雨も本番、今日は湿度の高いじめじめした雨の一日でした。

弱い雨ながら、出張祭典では足下がぬかるむ中での奉仕でした。

タウンニュース 27日

タウンニュース 27日

さて、新病院竣工式(16日)の記事が各紙に掲載されました。

JAいせはら 6月号

JAいせはら 6月号

今晩は神社役員・総代、自治会、青年会が集い、大祭・国府祭の反省会を開きました。

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会議では次年度に向けての課題や改善点などが提示されました。

映像鑑賞

映像鑑賞

今年の大祭(例祭)の映像を鑑賞し、昔の写真展示も興味深くご覧頂けたようです。

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伝統を守るのは今の人たちの役割です。

先祖と自分

2014年6月27日 金曜日

昨日は総会が2つ、本日も1つありましたが、葬儀(神葬祭)奉仕につき、何かと失礼いたしました。

お葬式は突然のことですが、ご遺族に寄り添いながら、故人の御霊(みたま)の平安をひたすら祈り、祖先と遺族をしっかりとつなぐ橋渡し役で、とても重要な仕事です。

父母はわが家の神わが神と心つくしていつけ人の子 本居宣長

葬儀の準備

葬儀の準備

また、神と自分との関係をわかりやすく説いたのが次の一文です。

先祖の魂は子孫に伝はる我が身生れてあるは、即ち是れ、先祖の身分れたる故也 林羅山

一心泣き相撲比々多場所

2014年6月27日 金曜日

今年で5回目となる「一心泣き相撲 比々多場所」を来る9月7日(日)に開催します。

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参加対象は生後6ヶ月から2歳半までの男女の赤ちゃんで、限定100名となっています。

参加費は12,000円で、祈祷料・御守・記念品などを含んでいます。

現在、A:11:00~は受付終了しましたので、B:11:30~以降の時間帯でお申し込みください。

申込はこちら

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当日は、拝殿において成長祈願のご祈祷を執り行い、健康御守を授与いたします。

また、記念品の四股名兜(しこなかぶと)を付け、色とりどりのまわしの中からお好きなものを選んで土俵での勝負となります。

尚、四股名は事前に1~7文字程度で考えていただき、土俵入りで読み上げるのはもちろん、兜や手形、番付表に名入れされます。

茅輪守

2014年6月25日 水曜日

昨日に続いて大気の非常に不安定な一日でした。

「夏越大祓」(なごしのおおはらえ)まで5日となり、地区内自治会では、古例にならい罪穢(つみけがれ)を負わせた「人形」(ひとがた)を組毎に集めて頂いています。

連日個人申込の方々もお参りになっています。

人形

人形

現在、授与所では「茅輪守」(ちのわまもり)を限定頒布(はんぷ)しています。

『備後国風土記』(びんごのくにふどき)に伝わる悪疫退散(あくえきたいさん)の茅輪を神符(しんぷ)として特別奉製したものです。

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社頭講話研修会

2014年6月24日 火曜日

本日は朝から、工場解体安全祈願祭の打ち合わせ、文化財めぐりの相談、神葬祭の依頼・・・など、諸々の打ち合わせがありました。

伊勢原市南公民館では、生き生きみなみ塾の講座として、宮司が比々多神社の歴史について講演をさせて頂きました。

また、中・平塚・伊勢原連合神社総代会の総会(7月25日)に先立ち、監査と役員会が開催され、役職を担っている責任役員ともども会合に出掛けました。

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そして、夕方からは相模中連合支部(中郡・平塚市・伊勢原市・秦野市内の神社神職の会)の社頭講話研修会が開催され、当社から4名、支部内神職30名以上が参加しました。

私たち神職にとっては、祭祀(さいし)の厳修(げんしゅう)が最も大切ですが、神社の歴史、由緒、祭り、神さまのこと・・・など、参拝者や祈願者にわかりやすく説明することも大きな役割です。

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神職の前で神職が話すことはとても難しいことですが、今日は1時間の講演に続き、20代から70代の神職6名が各々の知識や経験を活かしながら工夫を凝らして5分間の講話を行いました。

話すのも聞くのもとても良い勉強で、有意義な機会となりました。

榊の花

2014年6月23日 月曜日

今日は新車の納車が多かったのか、車のお祓いが続きました。

軽トラックを購入された生産農家の方は、「これがないと仕事ができないから」と、生活との関わりの深さをしみじみと感じさせてくれました。

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さて、境内には常磐木(ときわぎ)である榊(さかき)が沢山植わっています。

読んで字の如く、枝葉(しよう)を神事に用いますが、『日本書紀』や『延喜式』などの古典には「賢木」(さかき)と記され、「境木」(さかき)や「栄木」(さかき)の意ともいわれます。

古事記の中で、天照大御神(あまてらすおほみかみ)が天石屋戸(あめのいはやど)にこもる段では、「天香山(あめのかぐやま)の五百津(いほつ)眞賢木(まさかき)を根(ね)こじにこじて」とあり、鏡と勾玉、幣(ぬさ)を取りつけて神事に用いたことが記されています。

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地方により異なりますが、当社では神事には「本榊」(ほんさかき)を用い、縁(ふち)に波状の鋸歯(きょし)がある「柃」(ひさかき)は、祖先のまつりに用いています。

現在、本榊は梅雨の雨を逃れるかのように、葉のつけ根に白い花を下向きに咲かせています。

その花の蜜や花粉を集めるため、花蜂が沢山飛んでいるのを目にすることができます。

結婚式のご神縁

2014年6月22日 日曜日

本日は梅雨らしい雨の天気となりましたが、日柄も良く、初宮参りの赤子の声で一時賑やかになりました。

出張結婚式の奉仕に出かける矢先、2年前に神前結婚式を挙げられたお二人がお見えになり、朝もぎの玉蜀黍(とうもろこし)をご奉納くださいました。

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ご神前にお供えして拝殿から下がると、4年前に結婚式を挙げられたお二人がお参りになりました。

参進前の列立(れつりゅう)

参進前の列立(れつりゅう)

そして、出張結婚式から戻り、午後の結婚式準備をしていると、今度は3年前に結婚奉告祭をされた方から家のお祓いの依頼がありました。

ご結婚おめでとうございます

ご結婚おめでとうございます

良い日であると思っていると、結婚式で社殿に向かう参進の寸前に、ぴたりと雨が上がりました。

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境内での写真撮影も叶(かな)い、晴れの婚儀まことにおめでとうございました。

結婚式のご神縁に包まれた一日でした。

夏至

2014年6月21日 土曜日

今日は二十四節気の一「夏至」(げし)。

梅雨の合間の晴れで、日の長さを実感することができました。

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30日は「夏越大祓」(なごしのおおはらえ)ですが、もう少しで一年の半分を迎えるという時期です。

今日を含めて各種団体の総会が7月まで続きますが、当社でも午後から責任役員さんが集まり、各祭典の会計整理を行いました。

日々大祓の人形(ひとがた)の申し込みが続いていますが、人形が不足の方は社務所までお気軽にお尋ねください。