今日は水無月晦日(みなづきみそか)。
全国津々浦々の神社では「夏越大祓」(なごしのおおはらえ)が執り行われています。
大祓は上代(じょうだい)にはあったとされ、朝廷では文武百官(ぶんぶひゃっかん)が朱雀門(すざくもん)に集まり、制度として公の祓が執行されました。
知らず知らずのうちに積もった罪・穢(つみ・けがれ)を、人形(ひとがた)に遷(うつ)して祓い清め、元の健やかな心身に立ち返る神事です。
私たちは生まれながらにして、誰もが「誠の心」(神さまの心)をもっています。
しかしながら、内より起こる我欲(がよく)や外からの現象により、その清らかな心が隠れてしまいます。
その邪心(じゃしん)を祓い、神さまの心を見えるようにするのですが、半年に一度に行われる大きな祓が「大祓」です。
本日は神社責任役員・総代、地区内自治会長、崇敬者参列のもと、午後2時から社殿内で大祓奉告祭(おおはらえほうこくさい)を斎行しました。
そして、境内に設けた祭場において、大祓神事を執り行いました。
氏子・崇敬者の申し込んだ人形に記された名前を読み上げる間、先導の神職に合わせて参列者も繰り返し繰り返し大祓詞(おおはらえことば)を奏上(そうじょう)しました。
夏越(なごし=和し)、安く(安らか・穏やか)、これからの暑い夏を過ごして頂き、生業の繁栄を祈るばかりです。
茅輪はしばらく設けていますので、心穏やかにお参りください。
母の分もひとつくぐる茅の輪かな 一茶