2014年6月1日 のアーカイブ

紅一点の頃

2014年6月1日 日曜日

昨日に比べて風が少ない分、暑さを感じる一日でした。

朔日(ついたち)を迎え、月次祭(つきなみさい)を斎行し、皇室の御安泰と国の安寧(あんねい)、氏子崇敬者の安全と発展を祈り上げました。

今日から社殿祈祷や外祭の狩衣(かりぎぬ)を更衣(ころもがえ)しました。

職員一同、心新たにご奉仕にあたっていきたいと考えています。

夏の狩衣

夏の狩衣

水無月(みなづき)は陰暦6月の異称で「水の月」。水を田に注ぎ入れる月の意(『広辞苑』)です。

関東甲信地方の昨年の梅雨入りは6月10日頃、平年は6月8日頃のようですが、エルニーニョ現象の影響で季節の進みはゆっくりと、梅雨入りも遅くなるとの予報が出ています。

宋代の詩人・王安石が石榴(ざくろ=柘榴・若榴)の花を詠(うた)った「万緑叢中紅一点・・・」(ばんりょくそうちゅうこういってん)は〝紅一点〟(こういってん=多くの男性の中にただ一人の女性がいること)の語源のようですが、この紅い花が咲くのが梅雨の頃合いになります。

陰暦5月の異称を「榴月」(りゅうげつ)というのも、石榴の花が咲く時期だと理解出来ます。

石榴の紅い花

石榴の紅い花

ローマ神話では、女性の結婚生活を守護するユーノー(Juno)の加護を受けることから〝 6月の花嫁 〟(ジューンブライド)といわれますが、日本では梅雨の時期に当たることもあり、結婚式は少ない時期です。

しかしながら、先週結婚式を挙げられたお二人が御礼参りに、また今週末結婚式を挙げられる方が正式な申し込みでお参りになりました。

週末だけは晴れて欲しいと願う梅雨前の思いです。