2014年6月23日 のアーカイブ

榊の花

2014年6月23日 月曜日

今日は新車の納車が多かったのか、車のお祓いが続きました。

軽トラックを購入された生産農家の方は、「これがないと仕事ができないから」と、生活との関わりの深さをしみじみと感じさせてくれました。

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さて、境内には常磐木(ときわぎ)である榊(さかき)が沢山植わっています。

読んで字の如く、枝葉(しよう)を神事に用いますが、『日本書紀』や『延喜式』などの古典には「賢木」(さかき)と記され、「境木」(さかき)や「栄木」(さかき)の意ともいわれます。

古事記の中で、天照大御神(あまてらすおほみかみ)が天石屋戸(あめのいはやど)にこもる段では、「天香山(あめのかぐやま)の五百津(いほつ)眞賢木(まさかき)を根(ね)こじにこじて」とあり、鏡と勾玉、幣(ぬさ)を取りつけて神事に用いたことが記されています。

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地方により異なりますが、当社では神事には「本榊」(ほんさかき)を用い、縁(ふち)に波状の鋸歯(きょし)がある「柃」(ひさかき)は、祖先のまつりに用いています。

現在、本榊は梅雨の雨を逃れるかのように、葉のつけ根に白い花を下向きに咲かせています。

その花の蜜や花粉を集めるため、花蜂が沢山飛んでいるのを目にすることができます。