2015年2月 のアーカイブ

弥生の予定

2015年2月28日 土曜日

昨日は県立高校入試の合格発表がありましたが、新たな始まりに心あらたに向かって欲しいと願うばかりです。

春風に誘われてでしょうか、今日は御朱印の参拝者が多い一日でした。

如月も仕舞いですが、不動産業を営む会社へ社運隆昌・商売繁昌祈願祭に伺いました。

年度末を迎えますが、引っ越しや新年度の準備など、業種によっては奔走の日々を送るのかと、様々な思いを巡らせつつ祈りを上げました。

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弥生の予定です。

1日(日)月次祭、八剱神社(平塚市上吉沢)祈年祭・玉垣新築工事安全祈願祭、3日(火)中・平塚・伊勢原連合神社総代会研修会、5日(木)国府祭類社会議、7日(土)八坂神社(平塚市入野)祈年祭、8日(日)真田神社(平塚市真田)月次祭、11日(水)総代会慰労会、15日(日)月次祭、17日(火)人形感謝祭、24日(火)相模国式内社の会巡拝会

各種団体の総会

2015年2月27日 金曜日

昨夕は相模国府祭の類社(寒川神社・川勾神社・比々多神社・前鳥神社・平塚八幡宮・六所神社)で会合を開き、「御朱印めぐり」の新しい発案について話し合いました。

3月5日には類社総会が大磯で開かれ、今年の国府祭(県無形民俗文化財)の斎行について、具体的な準備が進められます。

当社では、今年の当番字は栗原となります。

国府祭 金目川 ( 昨年 )

国府祭 金目川 ( 昨年 )

本日の午前中は比々多神社菊華会の総会が参集殿で開かれました。

会員の高齢化もありますが、菊作りの楽しさを伝えながら、充実化を図っていくことが大切です。

また、6月14日(日)には、比々多観光振興会設立総会が当社で開かれる予定です。

各種団体との連携の中で、地域の魅力を広げていくことが振興につながっていくことでしょう。

雛人形と桃の節句

2015年2月26日 木曜日

春の雨の一日でしたが、人形感謝祭(3月17日)の申し込みで雛人形(ひなにんぎょう)を抱えた家族がお越しになりました。

境内に飾られた雛人形は、女の子の無事成長の願いが込められたものです。

古雛(ふるびな)のため、人形に損傷があったり、手に持つ道具がなかったりと様々ですが、家家の歴史や思いが沢山詰まっていると思います。

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雛祭(ひなまつり)は、人の穢(けが)れを人形に移して川に流した祓えの神事です。当社ではこの古儀にならい、申し込みの際に半紙で象(かたど)った形代(かたしろ)を雛人形に付け、託された思いを形代に負わせて浄火で焚き上げます。

伊弉冉尊(いざなみのみこと)に会うため黄泉(よみ)の国を訪れた伊弉諾尊(いざなぎのみこと)は、その変わり果てた姿に驚いて逃げ帰る際、醜女(しこめ)に追いかけられ、比良坂(ひらさか)に成っていた桃の実を3つ投げつけて難から逃れました。

「上巳」(じょうし)である雛祭は、「桃の節句」でもあります。氏子の花農家の方から戴いた桃が、雛人形を邪気から守ってくれています。

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今日は家屋2棟の解体安全祈願祭がありましたが、古い建物にも様々な生活の思いが蓄積されています。

感謝の祈りは、明日への更なる元気を後押ししてくれることでしょう。

めぐみ

2015年2月25日 水曜日

社務所玄関前、晩生(おくて)の梅が花を一輪咲かせました。

清楚で気品高く、古来詩歌に詠われたのも納得できます。

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白梅は早春の肌寒さを感じますが、花色の濃いものは暖かな季節が近づいている気配を与えてくれます。

河津桜

河津桜

駐車場や土手の河津桜はこの数日で一気に花を開きました。

河津桜

河津桜

第2駐車場では、ひっそりと咲く四季桜も綺麗です。

四季桜

四季桜

3月に行われるウオーキングの下見で、中学校の先生が大勢お越しになりました。

当日は中学生に自然の〝 めぐみ 〟(恵み・芽ぐみ・萌み)を是非とも感じて欲しいものです。

禊と祓

2015年2月24日 火曜日

本日、企業の社長さんから「社員が子供の霊を見たのでお祓いをして欲しい」との電話を頂きました。

先ずはお話を具(つぶさ)に伺ってからとなりますが、神道は祓えに始まって祓えに終わるといわれるほど明浄を尊ぶ宗教です。

祓所 伊奈波神社(岐阜県)

祓所 伊奈波神社(岐阜県)

伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が黄泉国(よみのくに)の汚穢(おわい)に触れたことから、筑紫(つくし)の日向(ひむか)の橘(たちばな)の小門(おど)の阿波岐原(あはぎはら)において、水に入り穢(けが)れを流し去ったのが「禊祓」(みそぎはらい)の起源とされます。

禊岩 土佐神社(高知県)

禊岩 土佐神社(高知県)

禊は「身滌ぎ」「身削ぎ」とも表現され、本来の清浄な姿、人間生来の心身に戻ることにより、神と交流し、融和することができるのです。

よくないことや忘れたいことを〝水に流す〟といいますが、これは神道の考えである禊をする意と理解できるでしょう。

五十鈴川の御手洗場 神宮(三重県)

五十鈴川の御手洗場 神宮(三重県)

また、「祓え」は素戔嗚尊(すさのおのみこと)が高天原で行った乱暴な行為に対する償(つぐな)いとして、八百万神(やおよろずのかみ)が千座置戸(ちくらおきと)を負わせ、贖(あがな)わせたことが起源といわれます。

つまり、自分の犯した罪を償(つぐな)い、障りや災禍を除く(解除 げじょ)ことと考えられます。

水盤 神魂神社(島根県)

手水鉢 神魂神社(島根県)

神社には、湧き水や清水が流れていたり、手水鉢に水が引かれています。また、手水舎(てみずや)として覆屋が設けられていたりします。

参拝する際、手を洗い、口を漱(すす)ぐのも心身の罪穢を祓い除くためのものです。

手水舎(重要文化財) 東照宮(静岡県)

手水鉢(重要文化財) 久能山東照宮(静岡県)

大きな祭事の折には、臨時に手水桶(てみずおけ)、柄杓(ひしゃく)、水受、拭紙(ぬぐいがみ)、拭紙受などの手水具を弁備することもあります。

手拭(てふき)には布ではなく、白い半紙を用いるのは衛生上の配慮といえます。

松尾大社(京都府)

亀の水口 松尾大社(京都府)

祓詞(はらへことば)

掛(か)けまくも畏(かしこ)き伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ) 筑紫(つくし)の日向(ひむか)の橘(たちばな)の小戸(おど)の阿波岐原(あはぎはら)に 御禊(みそぎ)祓(はら)へ給(たま)ひし時に生(な)り坐(ま)せる祓戸大神等(はらへどのおおかみたち) 諸(もろもろ)の枉事(まがごと)罪穢(つみけが)れ有らむをば 祓へ給ひ清め給へと申すことを聞こし食(め)せと恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まを)す

稲荷の信仰

2015年2月23日 月曜日

今年は初午が建国記念の日(11日)と重なったため、二の午の本日、企業の邸内社の稲荷祭や屋敷内のお稲荷さんで竣工式などがありました。

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暖かな春風に包まれて、気温は20度近くまで上がりました。

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奥手は開き始め、早生は満開の花びらが舞い、それぞれの庭に咲く梅の遅速を愛でることができました。

(ふた)もとのむめに遅速を愛すかな 蕪村

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稲荷社のご祭神は、宇加之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)や保食神(うけもちのかみ)、御食津神(みけつかみ)などで、「ウカ」「ウケ」「ケ」と食物を意味する神さまです。

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その信仰形態は食物や農耕、商業や工業、そして屋敷神など多様な広がりをもち、民衆信仰の最たるものといえます。

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千代の御在所

2015年2月22日 日曜日

年初に神葬祭奉仕をしたお宅の五十日祭を参集殿にて執り行いました。

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ご遺族にとっては「葬儀後あっという間の月日だった」との声も聞かれましたが、一人一人心の丈(たけ)を玉串に籠(こ)めてお参りいただきました。

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雨の心配もありましたが、先祖累代(るいだい)の奥津城(おくつき=墓所)で唐櫃(かろうと)に無事納まり、埋葬祭(まいそうさい)をご奉仕しました。

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「此の所を千代(ちよ)の御在所(みありか)と思(おぼ)し召(め)して御心(みこころ)穏(おだい)に鎮まりませ」と祈り上げました。

開花を楽しみに

2015年2月21日 土曜日

昨夕、一心泣き相撲実行委員会が開催され、今年度の運営について様々な議論を行いました。

比々多場所は今年で6回目となりますが、9月6日(日)に実施する予定です。

今日は午前に石座神社(秦野市鶴巻)、午後は落幡神社(秦野市鶴巻南)で祈年祭でした。

明日は御嶽神社(伊勢原市池端)と神明社(伊勢原市上平間)です。

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境内の遅咲きの梅は蕾(つぼみ)を固く保っていますが、来週には開きそうです。

4月に当社で結婚式を挙げるお二人がお参りになりました。

新郎さんはスウェーデン人で、ご親族は日本の桜を楽しみに来日されるようです。

考古資料

2015年2月20日 金曜日

昨日から伊勢原市中央公民館で公民館まつりが始まり、第28回考古資料展などを見学しました。

伊勢原市は県内では鎌倉市に続いて文化財が多く、その殆どが埋蔵文化財です。

新東名高速道路などの建設工事に伴い、現在発掘調査が進められていますが、来月3月14日には平成26年度遺跡調査報告会が行われます。

三之宮郷土博物館

三之宮郷土博物館

当社併設の三之宮郷土博物館は市内唯一の博物館として、神社周辺の遺跡などから発掘された考古資料を中心に、神社伝世品など約2000点を保管展示しています。

県敬婦連靖國参拝

2015年2月19日 木曜日

本日は神奈川県敬神婦人連合会の初詣・初集会が開催され、県内神社から約220名が集いました。

今年は戦後70年の節目にあたることから、靖國神社参拝が企画され、先ず遊就館を見学しました。

靖國神社

靖國神社

何度訪れてみても、近現代史を間近に学ぶ絶好の場所です。

終戦七十年遊就館特別企画「英霊に贈る手紙」の展示では、戦時中の遺族の思いや苦労が切々と伝わり、涙なしでは見ることができませんでした。

遊就館内

遊就館玄関ホール

その後、246万6千余柱の神霊が鎮まる本殿に昇殿し、やす国の心を以て静かに拝礼をしました。

声なき声を感じながら、今日の平安を感謝しました。

参集殿

参集殿

国民の四分の三以上が戦後生まれとなった現在、先人の弛まぬ努力と思いに触れる機会は貴重であり、そのことが現在そして未来を考えることにもつながります。

南門 狛犬

南門 青銅の狛犬

御製 ( 平成6年 歌会始 波 )

波立たぬ世を願ひつつ新しき年の始めを迎へ祝はむ