‘なぜ?なに?’ カテゴリーのアーカイブ

祖先のまつり

2017年6月16日 金曜日

昨日は参集殿において、神葬家の祖先のまつりを執り行いました。

神道(しんとう)では仏教の位牌(いはい)にあたる「霊璽」(れいじ)に、通夜の晩に故人の御霊(みたま)を遷(うつ)し留めます。

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神道では概(おおむ)ね、忌明(きあ)けを五十日祭(百日祭または一年祭とする場合もあり)後としています。

忌明け後の御霊代(みたましろ)は、累代(るいだい)の祖霊が鎮まる祖霊舎(それいしゃ)に合祀(ごうし)され、永遠に家の守護として崇められます。

無病息災を祈る

2017年6月9日 金曜日

残り3週間もすると、平成29年の半分が終わります。

6月30日は「夏越大祓」(なごしのおおはらえ)ですが、半年間の穢(けが)れを祓い、無病息災を祈る日本の伝統行事です。

古く大宝令(たいほうりょう:701)に記され、延喜式(えんぎしき:927)には六月・十二月の大祓が制定されています。

人形

人形

大祓には半紙で象(かたど)った「人形」(ひとがた)を配りますが、人形で身体を隈(くま)なく撫(な)で、息を3度吹きかけて、心身の穢れを人形に負わせます。

大祓の神符

大祓の神符

参道には茅(かや)を束ねた茅の輪(ちのわ)を立てます。

これを左足から入り右足から出て、左右左と3回くぐり心身を清めるのが、季節の風物詩でもあります。

左:麻苧 右:木綿

贖物

延喜式には、「贖物」(あがもの:代償として差し出す品物)として、米・酒・塩・糸・麻(あさ)・木綿(ゆう)・鍬(くわ)・海藻などが記され、現在でも祭典には欠くべからざるものとして整えています。

茅輪守

茅輪守

この期間の特別限定で、「茅輪守」(ちのわまもり)を授与所で頒布(はんぷ)致します。

「管絃と舞楽の夕べ」の演目

2017年5月11日 木曜日

例祭(4月22日)、国府祭(5月5日)が過ぎて、「第30回まが玉祭」(5月20日・21日)の準備を徐々に進めています。

日本気象協会が運営する天気予報専門メディア(tenki.jp)の10日間予報では、20日(土)は晴れとなっています。

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さて、20日(土)に行われる「管絃と舞楽の夕べ」(かんげんとぶがくのゆうべ:横浜雅楽会)の演目をお知らせします。

祭祀舞(さいしまい)の「朝日舞」(あさひまい)で始まり、管絃は「太食調音取」(たいしきちょうねとり)、「長慶子」(ちょうげいし)、「輪皷褌脱」(りんここだつ)、舞楽は「振鉾」(えんぶ)、「敷手」(しきて)、「還城楽」(げんじょうらく)となっています。

m朝日舞は宮司舞(ぐうじまい)ともいい、榊(さかき)を右手に持って舞いますが、かつて第5回と第10回の折に、宮司とともに職員の神職が舞いました。

明治天皇の御製(ぎょせい)に作曲作舞したものです。

さしのぼる 朝日のごとく さはやかに もたまほしきは 心なりけり

目に見えぬ 神にむかひて はぢざるは 人の心の まことなりけり

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管絃は「三管両絃三鼓」(さんかんりょうげんさんこ)、つまり管楽器(かんがっき)の鳳笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)、絃楽器(げんがっき)の琵琶(びわ)、箏(そう)、打楽器(だがっき)の鞨鼓(かっこ)、太鼓(たいこ)、鉦鼓(しょうこ)により演奏されます。

舞楽には中国系の唐楽(とうがく)で舞う左舞(さまい)、朝鮮系の高麗楽(こまがく)で舞う右舞(うまい)があります。左舞は赤色系の装束、右舞は緑色系の装束です。また、演奏は左舞は三管三鼓、右舞は篳篥、高麗笛(こまぶえ)、三ノ鼓(さんのつづみ)、太鼓、鉦鼓で構成されています。

装束干し

2017年4月12日 水曜日

ようやく雨が上がり、神職が大祭に用いる正装(せいそう)の装束(しょうぞく)「袍」(ほう)、「単」(ひとえ)、「袴」(はかま)などを箪笥(たんす)から出して干すことができました。

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男性の正装は「衣冠」(いかん)といい、冠(かんむり)を被(かぶ)ります。因みに、身分に応じて定められた色や紋様(もんよう)があります。

また、女性の正装は「正服」として、染色・紋様の施された「唐衣」(からぎぬ)、「表着」(うわぎ)、「単」、「袴」を着用します。

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〝 春に三日の晴れなし 〟という気象用語がありますが、週末から宵宮(よいみや)の21日まで、4日ぐらい雨の予報が出ています。

元つ祖

2017年3月18日 土曜日

昨日は彼岸入りを迎えましたが、3連休を利用してお墓参りの方も多いと思います。

神社本庁が行った「神社に関する意識調査」では、「あなたの家庭で行っている年中行事」という設問の一番目が「初詣・お正月行事」、二番目に「お盆・お彼岸」の割合が多かったようです。

祖霊舎

祖霊舎

たまたま彼岸と重なったものの、昨日は五十日祭・埋葬祭、本日は五年祭、そして明日は一年祭、春分の日の明後日は八年祭、二十年祭と祖霊祭(それいさい)が続くとともに、神葬祭(しんそうさい)の予定も入っています。

父母はもちろんのこと、その祖父母、そして代々の祖先があることで今の自分が生を受けているわけで、元の祖(おや)に感謝することで、その思いは子孫へとつながっていくことでしょう。

親といへば父母のみに限らじな代々の祖あり元つ祖あり

先月は氏子総代をおつとめになった方の葬儀を、ご遺族のお申し出により神葬祭でご奉仕することになりましたが、改宗(かいしゅう)についての疑問はもとより、葬儀の流れやその後の祖霊祭、墓地や祖霊舎(それいしゃ)などについてのご相談を随時承っていますので、お気軽にお尋ね下さい。

娶せ給ふ

2017年3月10日 金曜日

今日は市内の公立中学校4校で卒業式が執り行われました。

9年間の義務教育課程を終えて、それぞれの道に進む15の春に幸多かれと願うところです。

二月節啓蟄(けいちつ)の次候「桃始笑」(ももはじめてさく)に入りました。花が咲くことを笑うと表現しますが、故郷の峰々も巣立ち行く生徒たちの様子を見守り、山笑うといった状況ではないでしょうか。

来週(17日)は市内の公立小学校10校で卒業式が予定されています。

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さて、昨日は今秋予定の神前結婚式の申込みがありました。

神代(かみよ)の昔、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)が神慮(しんりょ)を畏(かしこ)み夫婦の契(ちぎ)りを結ばれたのと同様に、神が〝娶(めあわ)せ給ふ〟という尊き縁(えにし)に感謝し、夫婦和合(ふうふわごう)を願うのが神前結婚式の在り方です。

お供えした御神酒(おみき)を三三九度の盃(さかずき)で取り交わすことにより、〝むすび、むすばれ〟晴れて夫婦となるわけです。

まさしく日本人の明浄正直(めいじょうせいちょく)の表れともいえます。

次の日曜日(19日)は午前と午後に結婚式の予定が入っていますので、境内でその様子をどうぞご覧下さい。

和婚の情報誌『日本の結婚式』には、当社の結婚式の内容が掲載されています。

上巳の節供

2017年3月3日 金曜日

今日は五節句(ごせっく)の一つで上巳(じょうし)の節句(桃の節句)、雛祭(ひなまつ)りです。

雛祭りはもともと穢(けが)れを雛に託して祓う神事ですが、現在では雛壇(ひなだん)に飾って祝うのが一般的となりました。

地方によっては今でも雛人形(紙の人形)を川に流す〝 流し雛 〟(ながしびな)の風習が残っています。

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節句は〝 節供 〟とも書きますが、邪気を祓い女の子の無事成長を祝う行事なので、菱餅(ひしもち)や白酒(しろざけ)を供え、厄除けの桃の花を飾ります。

菱餅の紅(くちなしの実)、白(菱の実)、緑(よもぎ)の三色は、魔除けや純潔・長寿、厄除けの意味合いがあり、雛あられの三色も同じ願いがこめられているようです。

ちらし寿司とハマグリのお吸い物を召し上がったご家庭も多いのではないでしょうか。

弥や生ひ

2017年3月1日 水曜日

伊勢原市では市制記念日を迎え、各種表彰式典が行われるとともに、益子直美さん(元バレーボール選手・タレント・スポーツキャスター)が伊勢原警察署一日警察署長に委嘱されました。

さて、今日より「弥生」(やよい)となりました。

弥は「いよいよ」「ますます」の意、生は「生い茂る」の意ですが、「木草弥や生ひ月」(きくさいやおひづき)が縮まり、「いやおひ」が変化したものといわれます。

暮春(ぼしゅん)、季春(きしゅん)、晩春(ばんしゅん)、嘉月(かげつ)、花見月(はなみづき)、夢見月(ゆめみづき)、早花咲月(さはなさづき)、春惜しみ月(はるおしみづき)、桜月(さくらづき)、花つ月(はなつづき)など、陰暦3月の異称は多くあります。

倉庫新築工事地鎮祭

倉庫新築工事地鎮祭

神社では月次祭(つきなみさい)を執り行うとともに、企業の月参祭や地鎮祭などのご奉仕にあたりました。

春は張るから出た言葉で、新たな生命の兆しを感じるものです。

社頭や出張祭典の奉仕では、あらゆる生命の躍動に期待をしつつ、〝弥や生ひ〟を念じて挨拶や乾杯の音頭を取らせて頂きました。

御身大切に

2017年2月13日 月曜日

神道(しんとう)では、神さまや祖先の恩恵により命を授かり、現世(うつしよ)でその使命を果たし、御霊(みたま)は幽世(かくりよ)に帰り、祖霊(それい)となって子孫を見守るという、日本固有の祖霊信仰に基づく霊魂観(れいこんかん)をもちます。

日の本(もと)に生(うま)れ出(いで)にし益人(ますひと)は神より出(い)でて神に入(い)るなり

中西直方

そのことから、人が亡くなることを「帰幽」(きゆう)といいます。

昨日は、昨年帰幽された御方(おかた)の一年祭を斎場と墓前の両方でお仕えしました。

一年祭(墓前祭)

一年祭(墓前祭)

葬儀関係者にお話を伺うと、年末年始や2月が一番の繁忙期のようで、当社の統計でも12月から3月の間が最も神葬祭奉仕が多くなっています。

両親、またその両親、遡(さかのぼ)ってご先祖さまから頂いた尊い命ゆえ、受け継いだ魂(心)、いわゆる分身といえる〝御身(おんみ)大切に〟過ごすべき季節でもありましょう。

先祖の魂は子孫に伝はる我が身生れてあるは、即(すなわ)ち是(こ)れ、

先祖の身分れたる故也(ゆえなり) 林羅山

2677回目の誕生日

2017年2月11日 土曜日

「六国史」(りっこくし=日本書紀(にほんしょき)・続日本紀(しょくにほんぎ)・日本後紀(にほんこうき)・続日本後紀(しょくにほんこうき)・日本文徳天皇実録(にほんもんとくてんのうじつろく:文徳実録)・日本三代実録(にほんさんだいじつろく:三代実録))は、奈良・平安時代に勅撰(ちょくせん)により編纂された国史(こくし)で、中でも『日本書紀』(『日本紀』『紀』ともいう)は日本最古の歴史書にあたります。

天武天皇の第3皇子・舎人親王(とねりしんのう)が勅(ちょく)を奉(ほう)じて太安万侶(おおのやすまろ)らと編纂し、養老4年(720)に成立してから1297年、3年後には、編纂1300年という歴史的に大きな節目を迎えます。

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「辛酉年春正月(かのととりのとしはるむつき)、庚辰朔(かのえたつのついたち)、天皇橿原宮(すめらみことかしはらのみや)に即帝位(あまつひつぎしろしめす)。是の歳を天皇の元年と為(な)す。」と紀に記されていますが、神武天皇が橿原宮(奈良県橿原市)に即位された日を現行暦に換算したのが2月11日で、今日が2677回目の日本の誕生日です。

明治6年「紀元節」(きげんせつ)として祝日となりましたが、先の敗戦により廃止されたものの、国民の切実な願いにより昭和41年に「建国記念の日」という名で復活しました。

祝日法には「建国をしのび、国を愛する心を養う」と記されています。

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昔は紀元節を別名〝梅花節〟といったそうです。

欧米諸国では一国主義化が広がっていますが、私たちも日本の建国について理解を深めることが必要です。

それが国際社会で協調する第一歩であるとともに、今年は明治以来150年という年にあたり、国の有り様を見つめ直す機会ともいえそうです。