‘なぜ?なに?’ カテゴリーのアーカイブ

お悩み相談

2018年9月24日 月曜日

当地では「入りぼた餅に  明け団子  中の中日小豆飯」(いりぼたもちに あけだんご なかのちゅうにちあずきめし)と伝わる言い回しですが、春の彼岸は花の牡丹(ぼたん)から「ぼた餅」、秋の彼岸は萩(はぎ)から「おはぎ」と季節を表すものだと教わりました。

昨日は彼岸の中日(秋分)でしたが、参集殿では三十年祭、三年祭と祖霊祭(それいさい)をお仕えしました。

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急激な社会の変化により核家族化が進み、墓じまいや永代供養が増えていると聞きます。

神道でも「跡継ぎがいない」「娘が嫁に入って守る人がいない」といったことで、仏教と同様の悩みを受けることがあります。

祖先のまつりについてのご相談はいつでも承ります。

安鎮と鎮魂

2018年9月1日 土曜日

「神社祭祀規定」で定められている祭祀(さいし)には、大祭・中祭・小祭がありますが、毎月朔日(ついたち)と15日に行う「月次祭」(つきなみさい)は、小祭にあたります。

月参りの方の赤飯や果樹農家の梨、無花果(いちじく)等を御神前にお供えして、月次祭に安鎮(あんちん)の祈りを込めました。

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また、前述の規定にない祭祀を諸祭(しょさい)もしくは雑祭(ざっさい)といいますが、これらは氏子・崇敬者等の依頼によって行われるものです。

今日は、神道式の葬祭(そうさい)により、霊魂を神霊として祭る一連の祭祀のうち、「五十日祭」という霊前祭を、参集殿内に祭場を設(しつら)えて執り行いました。

近しい身内により玉串が捧げられ、鎮魂の祈りが込められました。

警蹕

2018年8月30日 木曜日

明日で葉月もお仕舞いというのに、厳しい暑さが続いています。

今日も一般住宅の地鎮祭では、忌竹(いみだけ)を立て、四方に注連縄(しめなわ)を巡らせ、青葉常磐木(あおばときわぎ)である真榊(まさかき)を神さまの依代(よりしろ)として、暫(しば)し御降臨(ごこうりん)を仰ぎ、工事の無事安全を祈り上げました。

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祭儀に先立ち全てを祓い清めた後、警蹕(けいひつ)を称(とな)え、神さまをお招きするのが降神(こうしん)の儀です。

警蹕の警は警戒する意であり、蹕は行く先を止める意で、不敬(ふけい)の無きよう、「み先を追う」(『神道祭祀の伝統と祭式』茂木貞純)、まさに緊張に包まれる瞬間です。

降神と昇神、神職の称える「オ−−−」という長い音に、神さまがすぐそばに坐(いま)すが如く、祭場は厳かさを増すのです。

防災と祈り

2018年8月27日 月曜日

「防災の日」(9月1日)を前に、昨日は伊勢原市内の広域避難所(15会場)において、総合防災訓練が実施されました。

95年前の大正12年(1923)9月1日に発生した関東大震災に因み、災害に対する心構えと防災意識を高めるためのものです。

昭和35年の制定までは、各被災地でこの日に慰霊祭が行われていました。

今回は首都直下地震を想定して、自宅・地域・避難所における避難や防災訓練が行われましたが、猛暑日となったことから、熱中症予防にも注意が必要となりました。

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既に今年は多くの台風が発生していますが、1日は「二百十日」(にひゃくとおか)にあたり、台風(暴風雨)の襲来がある季節です。

農家にとっては稲の開花期にあたり、まさしく厄日(やくび)であり、風水害のないよう神さまに祈る日ともなります。

抜穂

2018年8月23日 木曜日

二十四節気の一で、暑さがやむという意の「処暑」(しょしょ)ながら、今日も朝から日差しが強く、地鎮祭奉仕を終えると全身汗でぐっしょり濡れました。

例年台風発生時期にあたりますが、現在台風20号が接近し、各地への影響が心配されます。

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近隣の田んぼでは、穂が出て徐々に垂れ下がってきます。

神社下の御神田(比々多神社バス停前)では、10月20日(土)に神奈川県神道青年会により抜穂祭(ぬいぼさい)が執り行われる予定です。

刈り取った稲を1本ずつ抜き取って神さまにお供えすることから「抜穂」といわれます。

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我が国には〝 豊葦原の瑞穂の国 〟(とよあしはらのみずほのくに)という美称がありますが、稲田が実りの季節を迎えるのはもう少し先です。

珍しい版木

2018年8月13日 月曜日

今日の伊勢原市内には、暑さ指数「危険」予報、竜巻注意情報、大雨(浸水害)警報、火災発生情報等が流れたものの、当所は無事安泰でした。

お盆休みに入り、市内の道路は交通量が少なくなっていますが、ここ数日は遠方からの御朱印参拝が増えています。

また、地域の歴史探訪等により、併設する三之宮郷土博物館への来館者が平常よりも多いようです。

御神札の版木

御神札と御守の版木

さて、三之宮郷土博物館には神社周辺の古墳等から発掘された考古資料をはじめ、神社に伝わる古文書や絵図、掛け軸、朱印状、祭具等が収蔵展示されています。

神社らしいものとして、明治から昭和にかけて彫られた御神札(おふだ)の版木(はんぎ)を展示しています。

現在でも盗賊除(とうぞくよけ)や初午祭(はつうまさい)、虫除守(むしよけまもり)等、一部の御神札は版木で毎年刷っていますが、兼務社が25社あり、年間の様々な祭典にお頒(わか)ちする御神札の殆どは、神社専門の業者で奉製(ほうせい)しています。

写真の版木は、養蚕(ようさん)が盛んだった頃を示す「蚕満足御棚祭」、戦地へ赴く兵隊さんの健全を祈る「鎮守軍人健全御守」で、その時代を象徴する珍しいものです。

神霊を鎮める

2018年8月11日 土曜日

平成26年に制定されてから、3度目の「山の日」(山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する)となりました。

お盆休みと重なり、市内でも下り車線は朝から渋滞続きの一日です。

大山では山の日と絡めた地域行事が行われ、午後には山を下る人たちが御朱印参拝でお越しになりました。

また、お盆中(当地では13日の迎え火、16日の送り火)は、神道による葬儀奉仕のお宅に伺い、祖霊祭詞(それいさいし)を上げますが、今日は五十日祭・埋葬祭(まいそうさい)、三年祭、三十年祭等の申込みがありました。

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さて、日中はお盆前最後の地鎮祭(じちんさい)奉仕で、たっぷりと汗をかきました。

土旺用事(どおうようじ)といって、土用(どよう)はちょうど四季の移り変わり(18日間)にあたりますが、この期間は「土を掘り起こしてはいけない」といわれ、建築業者によっては今でも土用中の工事を避けることがあります。

因みに、今年の夏土用(なつどよう)は、立秋前の7月20日から8月6日でした。

地鎮祭では土地の神さまの神霊(みたま)を鎮める儀式として、米・塩・切麻(きりぬさ)の散供(さんく)や、「鎮物」(しずめもの)の埋納(まいのう)が行われます。

鎮物は儀式で埋めるべきものですが、一般的には、基礎工事の埋め戻しの際に、建物中央に納めます。

凍み水

2018年7月13日 金曜日

今日も早い時間から気温が上がり、暑い週末となりそうです。

木々からはニイニイゼミに続いてミンミンゼミの鳴き声が聞こえてきます。

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毎年7月13日は、兼務社・稲荷神社(伊勢原市下平間)の鎮座する下平間地区において、清水祭(しみずさい)をお仕えしています。

朝早くから地域の人たちが池さらいや水路の清掃を済ませ、水神池と農業用水の流れる隧道(ずいどう)で、清々しく神事を執り行いました。

季節の野菜等を沢山お供えし、清冽(せいれつ)な湧(わ)き水を称(たた)え、「夏の盛りにも涸(か)れることなく、荒き雨風に溢(あふ)れることなく」と水神さまに祈り上げました。

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清水の語源は「凍み水」ともいわれますが、山清水、岩清水、苔(こけ)清水、岨(そば)清水、磯(いそ)清水、底(そこ)清水、門(かど)清水、家清水、寺清水、庭清水、浅(あさ)清水、涸(かれ)清水など、場所や状態で多くの言い方があるようです。

霊験あらたか

2018年6月29日 金曜日

連日の暑さが続く中、気象庁は「関東甲信地方が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。

昨年より7日早く、平年より22日早い梅雨明けで、統計開始以来最も早いものだそうです。

暑気中(しょきあた)りをおこす程の猛暑の中、明日の夏越大祓(なごしのおおはらえ)の設営準備にあたりました。

六月(みなづき)の地(つち)さへ割(さ)けて照る日にも我が袖(そで)乾(ひ)めや君に逢はずして

『万葉集』巻十

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当社には石凝姥命(いしこりどめのみこと)作と言い伝わる御神宝(ごしんぽう)の甕(かめ)が存します。

旱魃(かんばつ)の時は、この器に水を盛って神前に供えて雨を請(こ)い、霖雨(りんう)の時は社地四隅(しゃちよすみ)の土を盛って晴れを祈れば霊験(れいげん)あらたかと古くから信じられています。

水無月(みなづき:古くは清音で「水の月」)を一日残していますが、この先の水不足が大変懸念され、万民の困らない程度の降雨を願うものです。

班幣式

2018年6月25日 月曜日

本日は神奈川県神社庁において定例協議員会が開催され、協議員に選任された神職・総代66名が出席し、今年度の業務計画や歳入歳出予算について、また、天皇陛下の御即位三十年・御大典(ごたいてん)記念奉祝事業について審議がなされました。

明年4月30日には今上陛下の御譲位(ごじょうい)、翌5月1日には皇太子殿下が新帝として御即位あそばされ、明年10月22日に即位の礼が、同11月14日から15日に大嘗祭(だいじょうさい)が斎行されることが決定しています。

当庁内においても奉祝事業の準備委員会が間もなく設置され、本年11月29日に開催予定の記念奉祝大会を始め、その他事業について準備が進められるところです。

神社本庁幣

神社本庁幣

協議員会終了後、神社庁神殿の大前において、「班幣式」(はんべいしき)が執行され、神社庁長より県内10支部に幣帛料(へいはくりょう)が頒(わか)たれました。

幣帛は訓読みして「みてぐら」「ぬさ」と読み、五色絁(いついろのあしぎぬ=絹織物)や麻(あさ)のことをいいます。

ちはやぶる神の御坂(みさか)に幣(ぬさ)(まつ)り斎(いは)ふ命は母父(おもちち)がため

『万葉集』巻20

当社でも7月は兼務社4社の大祭(夏まつり)を控えていますが、例祭式(れいさいしき)の中で「神社本庁幣」(じんじゃほんちょうへい)を御神前に奉(たてまつ)り祝詞(のりと)を奏上(そうじょう)します。