‘なぜ?なに?’ カテゴリーのアーカイブ

火の神

2020年1月12日 日曜日

今日は消防署・消防団による消防出初式が行われ、地域の消防団が鎮火水(ちんかすい)を持ってお宮にお参りになりました。

消防団には、安全を祈願した御神札(おふだ)を頒布(はんぷ)しました。

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鎮火祭(ちんかさい)は「ひ(ほ)しずめのまつり」ともいい、古代の律令(りつりょう)の中で、『神祇令』(じんぎりょう)登載(とうさい)の令制祭祀(りょうせいさいし)の一つです。

当時は宮城(きゅうじょう)の防火守護のための祭儀として、6月と12月の年2回行われました。

祭神はカグツチ(迦具土神・軻遇突智)または、ホムズビ(火産霊)で、イザナミがこの神を生むときに陰部(いんぶ)を焼かれ、それがもとで亡くなったとされる火の神です。

火災防止の目的で鎮火祭を執り行っている兼務社もありますが、乾燥が続くこの季節、あらためて火の恐ろしさに思いを致し、予防と点検に気を引き締めたいと思います。

御神前の鈴緒

2019年12月28日 土曜日

今年も師走28日の朝一番の仕事として、御神前の鈴緒(すずお)と鐘楼(しょうろう)の掛緒(かけお)を掛け替えました。

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参拝者の真心が神さまに届くよう、毎年職員が真心込めて撚(よ)り合わせ、綯(な)い上げています。

IMG_0761持ち手には、国産の麻苧(あさお)をふんだんに用いています。

師走大祓式

2019年12月20日 金曜日

数日前までは雨を覚悟していましたが、日差しに恵まれて「師走大祓式」(しわすのおおはらえしき)を迎えました。

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神社祭式関係規定では、大祓は「〇〇祭」とは区別され、恒例式にあたります。

毎年六月と十二月の二季(にき)ですが、今年は大嘗祭(だいじょうさい)に伴う臨時の大祓がありました。

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当社では大祓式に先立ち、社殿で大祓奉告祭(おおはらえほうこくさい)、続いて、境内に設けた祭場で大祓式を執り行っています。

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大祓神事では、祓物(はらえつもの)として木綿(ゆう)と麻布を正面に置き、これらに罪(つみ)や穢(けが)れを移し、祓所(はらえど)の神々の神威(しんい)により、解除(げじょ)を願うものです。

古代、贖物(あがもの)という財物(ざいもつ)を罪の償(つぐな)いとして出したことが起源とされています。

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また、半紙で作った「人形」(ひとがた)は、息を吹きかけ身を撫(な)でて、罪・穢れを移したもので、比々多地区内はもとより、崇敬者の方々の氏名が記されています。

祭員に合わせて参列者が大祓詞(おおはらえのことば)を繰り返し奏上(そうじょう)する間、人形の名前を全て読み上げ、各家庭の災禍(さいか)を除くものです。

祓い清めた後は、総代により忌火(いみび)で焚(た)き上げられました。

庭積机代物の供納

2019年11月23日 土曜日

例年であれば「新穀勤労感謝祭」(しんこくきんろうかんしゃさい)の祭典日にあたりますが、本年は大嘗祭奉祝祭(だいじょうさいほうしゅくさい:11月15日)にその意を踏まえて執り行ったことから、兼務社の祭事に充(あ)てることができました。

午前中は落幡神社(秦野市鶴巻南)、午後は石座神社(秦野市鶴巻)において「大嘗祭奉祝祭」「神宮大麻頒布式」を執り行いました。

今般の大嘗祭では、庭積机代物(にわづみのつくえしろもの)といって、各都道府県から選ばれた特産品が大嘗宮(だいじょうきゅう)に供納(きょうのう)されましたが、秦野市から落花生が選ばれたこともあり、祭典後の直会(なおらい)はその話でもちきりとなりました。

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天皇皇后両陛下には、国事行為である「即位の礼」、そして御一代(ごいちだい)一度の「大嘗祭」を終えたことをお告げになる「親謁の儀」(しんえつのぎ)を昨日は外宮、本日は内宮において臨まれました。

神宮大麻頒布式」(じんぐうたいまはんぷしき)は伊勢の神宮を遙拝(ようはい)して執り行うことから、そのことにも話が及んだ次第です。

臨時大祭

2019年11月9日 土曜日

本日から年末の兼務社の祭事が始まりました。

例年は「新嘗祭」(にいなめさい・しんじょうさい)、当社では「新穀勤労感謝祭」(しんこくきんろうかんしゃさい)という名称で斎行(さいこう)する祭儀(さいぎ)ですが、本年は天皇陛下の御即位に伴い、御一代(ごいちだい)に一度限りの「大嘗祭」(だいじょうさい:11月14日・15日)が執り行われることから、全国の神社でも「大嘗祭当日神社に於て行ふ祭祀」として、神社本庁幣(じんじゃほんちょうへい)を奉(たてまつ)る臨時大祭(りんじたいさい)となります。

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当社では兼務社が25社に及ぶことから、11月初旬から約1ヶ月の間、土曜日と日曜日に祭事が続くことになります。

昨日は神明神社(伊勢原市笠窪)と雷電神社(伊勢原市串橋)において、「大嘗祭奉祝祭」(だいじょうさいほうしゅくさい)並びに「神宮大麻頒布式」(じんぐうたいまはんぷしき)を執り行いました。

面影

2019年10月15日 火曜日

2ヶ月ほど前、葬儀についてご相談(メール)のあった御本人がお隠れになり、神葬祭(しんそうさい)をご奉仕しました。

その時の遣(や)り取りを何度も見返しつつ、葬家(そうか・そうけ=喪家)の切なる思いを酌(く)んで、祭詞(さいし)を作文して浄書(じょうしょ)しました。

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誰しも免(まぬか)れることの出来ない死は、非常に口惜(くちお)しい限りですが、故人を慕(した)う嘆(なげ)き、悲しみ、慈(いつく)しみ、感謝に包まれながら、2日間の一連の儀式をお仕えしました。

面影を思ひ浮べてつくづくと 逝きにし人を偲ぶ今日かな

神社庁例祭並びに神宮大麻暦頒布始奉告祭

2019年10月4日 金曜日

本日は神奈川県神社庁において、例祭(れいさい)並びに神宮大麻暦(じんぐうたいまれき)頒布始奉告祭(はんぷはじめほうこくさい)が執り行われ、県内の神職・総代等が参列しました。

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いよいよ新年を迎える準備として、毎年神棚にお祀(まつ)りする神宮大麻の頒布が始まります。

伊勢の神宮で、数々の祭典を経て清浄を期して奉製(ほうせい)されたお神札が、各都道府県の神社庁を通して各神社に、そして各家庭へと頒布(はんぷ)されます。

お神札の祀り方

お祝い事

2019年9月22日 日曜日

以前は彼岸の最中はお参りが少なく、社殿での御祈祷や出張祭典も殆どありませんでしたが、彼岸入り(20日)から彼岸明け(26日)まで、ほぼ毎日のように地鎮祭が入っています。

また、三連休の中日、そして戌の日ということもあり、安産祈願や初宮参り、そして一足早い七五三参りの家族連れで賑わうとともに、御朱印巡りも多い一日となりました。

彼岸の中日は先祖に感謝する日ですが、前後の6日間は良いことと悪いことをしっかり判断し、正しい行いをするという仏教の教えにありますから、お祝い事を行うのは理にかなっているともいえます。

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多くの祝詞(のりと)の結びには、「子孫八十続五十橿八桑枝(うみのこのやそつづきいかしやぐわえ)のごとく」「向栄(むくさか)に」「彌遠(いやとお)に彌永(いやなが)に」・・等、子孫繁栄や限りない栄えを祈る語句が用いられ、予祝(よしゅく)の意(い)が込められます。

ご先祖様も家族のお祝い事や繁栄を、誰よりも温かく見守って下さることでしょう。

独特の祖霊信仰

2019年9月21日 土曜日

昨日、彼岸(ひがん)の入りを迎え、明後日は秋分で彼岸の中日です。

彼岸は仏教行事の印象が強いですが、そもそもインドや中国の仏教にはなく、古来より祖霊信仰のある我が国独特のものです。

墓所にお参りし、「おはぎ」をお供えして、ご先祖に感謝するのは古き良き風習です。

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神道のお宅でも祖霊祭を承っています。

暦のお話

2019年9月13日 金曜日

十五夜(じゅうごや)のお供えをしましたが、残念ながらお月さまは雲に隠れ、名月を愛(め)でることはかないませんでした。

今晩は総代の任期を終えた方々で組織する「榊会」(さかきかい)の役員会が開催され、来る10月28日(月)に「第79回正式参拝」を執り行うことが決まりました。

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さて、今日は暦のお話です。

古代中国の世界観である「陰陽五行説」(いんようごぎょうせつ)は、古く大陸から日本へと伝わり、日本人の考え方や生活に大きな影響を与えました。

律令制(りつりょうせい)では〝うらのつかさ〟ともいわれる陰陽寮(おんようのつかさ・おんようりょう)が設けられ、平安時代には安倍晴明(あべのせいめい)といった陰陽道(おんみょうどう)の大家(たいか)が現れ、徳川家康は陰陽五行説を体得(たいとく)した天海(てんかい)を重用(ちょうよう)しました。現在でも暦やカレンダーにはその哲理(てつり)が息衝(いきづ)き、年中行事や農業、占術(せんじゅつ)等の根底となっています。

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森羅万象(しんらばんしょう)は日と月、春と秋、夏と冬、東と西、南と北、昼と夜、男と女、上と下といった陽と陰の二つの気により生じるという「陰陽説」(いんようせつ)。

また、天地間に循環する木・火・土・金・水の5つの気を万物形成の元とする「五行説」(ごぎょうせつ)では、木=春、火=夏、土は季節の移り変わり、金=秋、水=冬、方角では木=東、火=南、土=中央、金=西、水=北と配当されています。

これら2つの説とともに、「十干十二支」(じゅっかんじゅうにし)、つまり「干支」(えと)は、私たちの暮らしに自然と根付いています。

季節の循環は順送りに相手を生み出す関係で「相生」(そうじょう)といわれます。

日が短くなり秋が深まってきましたが、やがて秋の金(金属)が結露(けつろ)、すなわち冬の水を生み出します。