‘なぜ?なに?’ カテゴリーのアーカイブ

頒布する時期

2018年11月11日 日曜日

昨日は兼務神社の神明神社(伊勢原市笠窪)と雷電神社(伊勢原市串橋)において、「新穀勤労感謝祭」(しんこくきんろうかんしゃさい)を斎行(さいこう)し、併せて「神宮大麻頒布式」(じんぐうたいま はんぷしき)を執り行いました。

新穀勤労感謝祭は新穀を神さまにお供えして神恩(しんおん)に感謝する祭儀で、新嘗祭(にいなめさい)のことです。

明治6年の新暦から毎年11月23日となっていますが、兼務する神社では前後する土曜日や日曜日に予定を調整しています。

新嘗祭(神宮)

新嘗祭(神宮)

また、皇室の祖神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)の大御恵(おおみめぐみ)を頂く大御璽(おおみしるし)として、神宮大麻を氏神さまや年神さま、荒神さまの御神札(おふだ)とともに、組札(くみふだ)にして各家庭に頒布(はんぷ)する時期となりました。

週末は御神札を受けにお参りになる方が見られるようになってきました。

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亥の月亥の日

2018年11月10日 土曜日

立冬(11月7日)を過ぎたものの、少し動くと汗ばむような陽気でした。

行楽日和ですが、社頭は七五三詣の家族連れで賑わいました。

さて、江戸時代には旧暦十月初亥(はつい)は武士、二の亥は庶民が炬燵(こたつ)を出す日でした。

旧暦十月は月の干支(えと)で亥の月にあたり、亥は五行思想で水を司ることから、「亥の月の亥の日」は火事にならないと考えられていたわけです。

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今週はボイラー室の火入式[鞴祭(ふいごまつり)]の御奉仕もありましたが、季節の行事といえば、鍛冶屋(かじや)まつり(鞴祭)です。

今日は敬神の念があつい工場において、44回目の祭儀をお仕えしました。

明治維新150年目の明治節

2018年11月3日 土曜日

平成30年の今年は、明治の改元から数えて150年にあたります。

そして、今日は明治天皇の166年目のお誕生日(嘉永5年・1852年)にあたりますが、昭和2年に「明治節」として祝日に定められ、短い間でしたが国民に親しまれ、戦後の昭和23年には「文化の日」とあらためられました。

また、日本国憲法が公布された日(昭和21年)でもあります。

全国の旧官幣社・旧国幣社等を中心に、この日は中祭(ちゅうさい)として「明治祭」(めいじさい)が斎行(さいこう)されています。

神社本庁の定める神社祭祀規定には、「わが国を近代国家として発展せしめられた明治天皇の聖徳大業(せいとくたいぎょう)を景仰(けいこう)し、皇威(こうい)の隆昌と国運の発展とを祈り、明治維新の大精神を振作(しんさく)して民族の自覚を新にし、ますます文化を進め産業を興し永遠の平和繁栄をこひ願ふ」とあります。

明治神宮

明治神宮

明治天皇がお祀りされる明治神宮では、宮中より勅使参向(ちょくしさんこう)のもと、例祭式が執り行われています。

古代から一貫して変わることなく

2018年10月26日 金曜日

伊勢の神宮には、年間1500に及ぶという恒例のお祭りがありますが、その中でも最も重要とされるのが「神嘗祭」(かんなめさい)であり、6月と12月の月次祭(つきなみさい)とともに、「三節祭」(さんせつさい)と呼ばれています。

今年も去る10月15日から17日にかけて、外宮(げくう:豊受大神宮)と内宮(ないくう:皇大神宮)において、由貴大御饌(ゆきのおおみけ)、奉幣(ほうべい)、御神楽(みかぐら)の儀等が斎行(さいこう)されたとのことです。

そののち25日まで、別宮(べつぐう)・摂社(せっしゃ)・末社(まっしゃ)・所管社(しょかんしゃ)125社全ての社で神嘗祭が斎行されました。

天皇陛下には勅使(ちょくし)を遣(つか)わされ、幣帛(へいはく)を御奉納になる奉幣(ほうべい)が執り行われますが、皇居内水田で御自らお育ての稲穂を神宮に奉(たてまつ)られるとともに、当日朝には皇居内の神嘉殿(しんかでん)において神宮を御遙拝(ごようはい)、賢所(かしこどころ)の内陣(ないじん)において御拝礼ののち御告文(ごこうもん・おつげぶみ)を奏(そう)せられます。

この間、15日には外宮で陸曳(おかび)き、16日には内宮で川曳(かわび)きという「初穂曳」(はつほひき)が盛大に行われ、当県からも毎年参宮団が参加しています。

懸税

懸税

また、比々多神社下の御神田で収穫された新穀は、全国の農家からの奉納と同様に、懸税(かけちから)として正宮(しょうぐう)の内玉垣(うちたまがき)に懸(か)けられます。

米を主食とする日本人が大切にしてきた伝統であり、古代から一貫して変わることのない、天皇と国民が一体となった形で行われるのが神嘗祭です。

七五三詣

2018年10月24日 水曜日

10月は週末の度に、地域でも諸行事が行われていますが、神社では七五三詣の参拝者で境内が華やぐ時期を迎えます。

幼稚園や学校行事の振替休日により、月曜日の問い合わせも増えています。

七五三御守

七五三御守

さて、女児の七歳・三歳、男児の五歳・三歳に産土神社や崇敬する神社へ参拝し、これまでの無事成長に感謝するとともに、更なる生育と御加護を祈るのが七五三詣です。

厄年(やくどし)のお祓いと同様、数え年で行いますが、満年齢で行う事が多くなっています。

古来、男女ともに三歳になると「髪置(かみおき)の祝」が行われ、これを機に髪を伸ばし始めました。また、五歳の男児は「袴着(はかまぎ)の祝」があり、七歳女児は付け帯を取り去り、帯を締める「帯解(おびとき)の祝」が行われました。

これらは別々の行事ながら、子供の段階的な成長を神さまに願うことから、陽数(ようすう)である七五三に行われるようになり固定化されたようです。

11月15日前後の良い日を選んでお参りすることが多いですが、成長の節目に合わせた行事ですから、家族揃ってお祝いすることの意義が大きくなっています。

大嘗祭について

2018年10月13日 土曜日

今日・明日の2日間にわたり、市内最大の市民まつり「第51回伊勢原観光道灌まつり」が開催されています。

伊勢原で終焉を迎えた太田道灌公にまつわる行事で、当社で兼務する五霊神社(ごりょうじんじゃ:伊勢原市上粕屋)にお祀(まつ)りされています。

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さて、昨日は神奈川県神社庁相模中連合支部(中郡二宮町・中郡大磯町・平塚市・伊勢原市・秦野市:神職数70名)の教養研修会が平塚八幡宮で開催され、当社からも神職3名が参加しました。

6月に開催された社頭講話研修会に続き、来年の御代(みよ)替りに関するもので、「大嘗祭(だいじょうさい)について」という主題で、歴代天皇の即位式の特徴や旧皇室令である登極令(とうきょくれい)の内容を確認しながら、祭場の様子や儀式の流れ、服装、神饌(しんせん)等について学ぶ機会となりました。

大嘗祭は天皇陛下御即位後の初めての新嘗祭(にいなめさい)です。悠紀殿(ゆきでん)・主基殿(すきでん)という2つの祭場を中心に、大嘗宮(だいじょうきゅう)が設けられ、御自(おんみづか)ら祭り主となって新穀を天照大神(あまてらすおおみかみ)・天神地祇(あまつかみくにつかみ)にお供えになる一世に一度の大祭です。

天皇陛下の御即位にあたっては、天智天皇が御定めになった〝不改常典〟(ふかいのじょうてん・あらためざるつねののり)という法が引かれますが、天皇を天皇たらしめるものといえます。

報道によると、昨日は天皇陛下の御退位及び皇太子殿下の御即位に伴う式典委員会が開催され、安倍総理は以下のように述べられました。

「天皇陛下の御退位と皇太子殿下の御即位が同時に行われるのは、光格天皇から仁孝(にんこう)天皇への皇位の継承以来、約200年ぶり、憲政史上初めてのことであり、我が国にとって極めて重要な節目となります。関連する式典の準備にあたっては、このことに思いを致しながら天皇陛下の御退位と皇太子殿下の御即位を国民こぞって寿(ことほ)ぐことができるよう、政府として万全の準備を進めていかなければなりません。本日は、天皇陛下御在位三十年記念式典の次第概要を決定しました。心のこもったお祝いの式典とするため、今後更に詳細を検討してまいりたいと思います。立皇嗣(りっこうし)の礼につきましては、立皇嗣宣明(せんめい)の儀と朝見(ちょうけん)の儀の挙行日を皇太子殿下が御即位された年の翌年、すなわち再来年の4月19日に決定しました。文仁(ふみひと)親王殿下(しんのうでんか)が皇嗣となられたことをお祝いするにふさわしい時期を選ぶことができたと考えています。本日は、今後検討を進める上で大変参考となる意見が出されました。これらも踏まえ、次回以降引き続き、各式典について精力的に検討を進めてまいりますので宜しくお願い致します。尚、本委員会の付議事項ではありませんが、この機会に1点申し述べます。皇太子殿下の御即位に際し、国民の祝意を表するため、御即位の日である5月1日と即位礼正殿の儀が行われる10月22日について、来年限りの祝日とし、祝日に挟まれる4月30日と5月2日も休日の扱いとするよう、政府において所要の検討を進めることと致します。天皇陛下の御退位と皇太子殿下の御即位が国民の皆様の祝福の中でつつがなく行われるよう、引き続き政府を挙げて取り組んでまいります。」

お悩み相談

2018年9月24日 月曜日

当地では「入りぼた餅に  明け団子  中の中日小豆飯」(いりぼたもちに あけだんご なかのちゅうにちあずきめし)と伝わる言い回しですが、春の彼岸は花の牡丹(ぼたん)から「ぼた餅」、秋の彼岸は萩(はぎ)から「おはぎ」と季節を表すものだと教わりました。

昨日は彼岸の中日(秋分)でしたが、参集殿では三十年祭、三年祭と祖霊祭(それいさい)をお仕えしました。

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急激な社会の変化により核家族化が進み、墓じまいや永代供養が増えていると聞きます。

神道でも「跡継ぎがいない」「娘が嫁に入って守る人がいない」といったことで、仏教と同様の悩みを受けることがあります。

祖先のまつりについてのご相談はいつでも承ります。

安鎮と鎮魂

2018年9月1日 土曜日

「神社祭祀規定」で定められている祭祀(さいし)には、大祭・中祭・小祭がありますが、毎月朔日(ついたち)と15日に行う「月次祭」(つきなみさい)は、小祭にあたります。

月参りの方の赤飯や果樹農家の梨、無花果(いちじく)等を御神前にお供えして、月次祭に安鎮(あんちん)の祈りを込めました。

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また、前述の規定にない祭祀を諸祭(しょさい)もしくは雑祭(ざっさい)といいますが、これらは氏子・崇敬者等の依頼によって行われるものです。

今日は、神道式の葬祭(そうさい)により、霊魂を神霊として祭る一連の祭祀のうち、「五十日祭」という霊前祭を、参集殿内に祭場を設(しつら)えて執り行いました。

近しい身内により玉串が捧げられ、鎮魂の祈りが込められました。

警蹕

2018年8月30日 木曜日

明日で葉月もお仕舞いというのに、厳しい暑さが続いています。

今日も一般住宅の地鎮祭では、忌竹(いみだけ)を立て、四方に注連縄(しめなわ)を巡らせ、青葉常磐木(あおばときわぎ)である真榊(まさかき)を神さまの依代(よりしろ)として、暫(しば)し御降臨(ごこうりん)を仰ぎ、工事の無事安全を祈り上げました。

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祭儀に先立ち全てを祓い清めた後、警蹕(けいひつ)を称(とな)え、神さまをお招きするのが降神(こうしん)の儀です。

警蹕の警は警戒する意であり、蹕は行く先を止める意で、不敬(ふけい)の無きよう、「み先を追う」(『神道祭祀の伝統と祭式』茂木貞純)、まさに緊張に包まれる瞬間です。

降神と昇神、神職の称える「オ−−−」という長い音に、神さまがすぐそばに坐(いま)すが如く、祭場は厳かさを増すのです。

防災と祈り

2018年8月27日 月曜日

「防災の日」(9月1日)を前に、昨日は伊勢原市内の広域避難所(15会場)において、総合防災訓練が実施されました。

95年前の大正12年(1923)9月1日に発生した関東大震災に因み、災害に対する心構えと防災意識を高めるためのものです。

昭和35年の制定までは、各被災地でこの日に慰霊祭が行われていました。

今回は首都直下地震を想定して、自宅・地域・避難所における避難や防災訓練が行われましたが、猛暑日となったことから、熱中症予防にも注意が必要となりました。

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既に今年は多くの台風が発生していますが、1日は「二百十日」(にひゃくとおか)にあたり、台風(暴風雨)の襲来がある季節です。

農家にとっては稲の開花期にあたり、まさしく厄日(やくび)であり、風水害のないよう神さまに祈る日ともなります。