‘なぜ?なに?’ カテゴリーのアーカイブ

凍み水

2018年7月13日 金曜日

今日も早い時間から気温が上がり、暑い週末となりそうです。

木々からはニイニイゼミに続いてミンミンゼミの鳴き声が聞こえてきます。

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毎年7月13日は、兼務社・稲荷神社(伊勢原市下平間)の鎮座する下平間地区において、清水祭(しみずさい)をお仕えしています。

朝早くから地域の人たちが池さらいや水路の清掃を済ませ、水神池と農業用水の流れる隧道(ずいどう)で、清々しく神事を執り行いました。

季節の野菜等を沢山お供えし、清冽(せいれつ)な湧(わ)き水を称(たた)え、「夏の盛りにも涸(か)れることなく、荒き雨風に溢(あふ)れることなく」と水神さまに祈り上げました。

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清水の語源は「凍み水」ともいわれますが、山清水、岩清水、苔(こけ)清水、岨(そば)清水、磯(いそ)清水、底(そこ)清水、門(かど)清水、家清水、寺清水、庭清水、浅(あさ)清水、涸(かれ)清水など、場所や状態で多くの言い方があるようです。

霊験あらたか

2018年6月29日 金曜日

連日の暑さが続く中、気象庁は「関東甲信地方が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。

昨年より7日早く、平年より22日早い梅雨明けで、統計開始以来最も早いものだそうです。

暑気中(しょきあた)りをおこす程の猛暑の中、明日の夏越大祓(なごしのおおはらえ)の設営準備にあたりました。

六月(みなづき)の地(つち)さへ割(さ)けて照る日にも我が袖(そで)乾(ひ)めや君に逢はずして

『万葉集』巻十

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当社には石凝姥命(いしこりどめのみこと)作と言い伝わる御神宝(ごしんぽう)の甕(かめ)が存します。

旱魃(かんばつ)の時は、この器に水を盛って神前に供えて雨を請(こ)い、霖雨(りんう)の時は社地四隅(しゃちよすみ)の土を盛って晴れを祈れば霊験(れいげん)あらたかと古くから信じられています。

水無月(みなづき:古くは清音で「水の月」)を一日残していますが、この先の水不足が大変懸念され、万民の困らない程度の降雨を願うものです。

班幣式

2018年6月25日 月曜日

本日は神奈川県神社庁において定例協議員会が開催され、協議員に選任された神職・総代66名が出席し、今年度の業務計画や歳入歳出予算について、また、天皇陛下の御即位三十年・御大典(ごたいてん)記念奉祝事業について審議がなされました。

明年4月30日には今上陛下の御譲位(ごじょうい)、翌5月1日には皇太子殿下が新帝として御即位あそばされ、明年10月22日に即位の礼が、同11月14日から15日に大嘗祭(だいじょうさい)が斎行されることが決定しています。

当庁内においても奉祝事業の準備委員会が間もなく設置され、本年11月29日に開催予定の記念奉祝大会を始め、その他事業について準備が進められるところです。

神社本庁幣

神社本庁幣

協議員会終了後、神社庁神殿の大前において、「班幣式」(はんべいしき)が執行され、神社庁長より県内10支部に幣帛料(へいはくりょう)が頒(わか)たれました。

幣帛は訓読みして「みてぐら」「ぬさ」と読み、五色絁(いついろのあしぎぬ=絹織物)や麻(あさ)のことをいいます。

ちはやぶる神の御坂(みさか)に幣(ぬさ)(まつ)り斎(いは)ふ命は母父(おもちち)がため

『万葉集』巻20

当社でも7月は兼務社4社の大祭(夏まつり)を控えていますが、例祭式(れいさいしき)の中で「神社本庁幣」(じんじゃほんちょうへい)を御神前に奉(たてまつ)り祝詞(のりと)を奏上(そうじょう)します。

正式参拝

2018年6月24日 日曜日

去る6月21日(土)・22日(日)の両日、相模國府祭の類社(るいしゃ)有志による参拝旅行で宮城県を訪問し、県内を代表する竹駒神社金華山黄金山神社志波彦神社鹽竈神社において正式参拝(昇殿参拝)するとともに、県内各社を巡拝しました。また、東日本大震災の津波被害により全壊となった神社の再建の様子等を視察することが出来ました。

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正式参拝というと、御神前に幣帛料(へいはくりょう)を奉(たてまつ)り、神職によるお祓いを受けた後に玉串拝礼を行います。

神社により神楽(かぐら)や祭祀舞(さいしまい)の奉奏(ほうそう)が執り行われる場合もあります。

通常の参拝では、社殿の外からとなりますので、拝殿(はいでん)や幣殿(へいでん)、本殿等の様子を窺い知ることはなかなかできません。

何より、神さまのお近くで拝礼することにより、心安らかに、そして清らかな気持ちになります。

また、神職より詳細な説明を受けることにより、由緒や歴史、祭礼、社殿建築、その他の特色や地域の事を学ぶことが出来ます。

当社でも正式参拝は随時承っています。

事前に日時、団体名、人数等を御連絡頂くだけで構いません。

今なお大切に

2018年6月23日 土曜日

当社で神前結婚式を執り行い、安産祈願、初宮参りと人生儀礼を行われたお宅へ、本日は建築儀礼の始まりとなる地鎮祭の御奉仕で伺いました。

これらの儀式は、私たちの暮らしとともにある民間のまつりで、生活様式が様変わりする中において、今なお大切にされているものといえます。

安産祈願「斎肌帯」

斎肌帯

午後には雨が降り出しましたが、今月2番目の戌の日にあたり、安産祈願の御祈祷(ごきとう)が続きました。

命を授かるという意味において、妊娠・出産は気遣いが必要となる重要な産育(さんいく)です。

不安を安定へと導き、出産という未知の困難を和らげるため、人知(じんち)の及ばないところに神さまの御加護が必要なのです。

稲作に思うこと

2018年6月5日 火曜日

去る5月25日、天皇陛下には皇居内の生物学研究所脇の水田において御田植えをなされました。

稲作は昭和天皇から引き継がれた恒例行事であり、予定されている御譲位(平成31年4月30日)を推し量ると、今年が最後の御田植えともいえます。

『日本書紀』に記された「吾(あ)が高天原(たかまのはら)に所御(きこしめ)す斎庭(ゆにわ)の穂(いなほ)を以(も)て、亦(また)吾(あ)が児(みこ)に御(まか)せまつるべし」という一文は、「斎庭稲穂の神勅」(ゆにわのいなほのしんちょく)といわれ、天照大神(あまてらすおおみかみ)が皇孫(こうそん・すめみま)である天津彦火瓊瓊杵尊(あまつひこほのににぎのみこと)に授けたものです。

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小学校5年生による「田植え体験」のお手伝いをしてから7年目となりましたが、今年も無事に行うことが出来ました。

稲作が神話と直結しているという尊さを感じるとともに、あらためて恵まれた日本の風土や環境に感謝する次第です。

そして、人の繋がりや稲作に不可欠な相互扶助のの精神、更にはこつこつと守り伝えて来た真面目な日本人の性格も重要なのでしょう。

瑞穂国(みずほのくに)という日本の美称は、まさしくそれらを含めていうものだと熟々(つくづく)思います。

天翔り国翔り

2018年6月3日 日曜日

昨日の神奈川県神青会による「御田植ゑ」の記事が各社新聞に掲載されました。

神奈川新聞

神奈川新聞

読売新聞

読売新聞

さて、当社の統計では一年の内で最も葬儀の少ない5月ですが、昨日は神葬祭(しんそうさい:神道の葬儀)を行っている神葬家の一年祭[霊前祭(れいぜんさい)並びに墓前祭(ぼぜんさい)]、そして今日は遷霊祭(せんれいさい)・葬場祭(そうじょうさい)・火葬祭(かそうさい)の御奉仕がありました。

神道では現世(うつしよ)を第一義としていて、霊魂(れいこん)は不滅であり、祖霊(それい)となって子孫を見守ると考えています。

「天翔(あまがけ)り国翔(くにがけ)り」という表現が祭詞(さいし)にありますが、子孫のもとにやって来て見守って下さいと願うものです。

saisi秦野市伊勢原市環境衛生組合では秦野斎場の増築改修工事を行っていましたが、4月1日から新火葬炉(7基)及び新待合室(現在4室)が利用出来るようになりました。

更衣

2018年6月1日 金曜日

最近のカレンダーには記されることが少ないようですが、今日から衣替えです。

環境対策によるクールビズが定着して、役所などでは既に5月からノーネクタイとなっています。

お宮では大祭に着用する正服(せいふく)を立夏(りっか:今年は5月5日)・立冬(りっとう:今年は11月7日)で夏服・冬服に切り替えますが、「更衣」「衣更え」という表記を用いています。

薄衣(紗)の狩衣

薄物(紗)の狩衣

伊勢の神宮では、古式のままに織り上げられた和妙(にぎたえ:絹布)・荒妙(あらたえ:綿布)を神さまに奉(たてまつる)「神御衣祭」(かんみそさい)が5月と10月の14日に斎行(さいこう)(されています。

因みに、旧暦の4月1日と10月1日に改める習慣が今に至っているわけですが、現在も和服では袷(あわせ:10月1日-5月31日)、単衣(ひとえ:6月1日-30日)、薄物(うすもの:7月1日-8月31日)、単衣(9月1日-9月30日)となっています。

長く久しく

2018年5月28日 月曜日

来る6月9日には皇太子同妃両殿下(こうたいしどうひりょうでんか)の御結婚満25年の慶事を迎えます。

長く久しく幸(さきは)ふことを御神前に祈り上げる次第です。

20180528145904749_0001さて、今年は天皇陛下の御即位30年を迎え、相模國府祭(5月5日)では奉祝記念の大神輿渡御(おおみこしとぎょ)が盛大に執り行われました。

神社新報記事

神社新報記事

来年の4月30日には光格天皇以来約200年ぶりの御譲位(ごじょうい)となり、翌5月1日には新帝が御即位(ごそくい)になります。

「即位の礼」(そくいのれい)では、剣璽(けんじ)等継承の儀により、三種の神器(さんしゅのじんぎ)である「草薙剣」(くさなぎのつるぎ)や「八坂瓊勾玉」(やさかにのまがたま)等が受け継がれ、新帝が高御座(たかみくら)に就かれます。

そして、全国から「悠紀田」(ゆきでん)「主基田」(すきでん)が選定され、来秋にはその新穀がお供えされて「大嘗祭」(だいじょうさい)が古式ゆかしく斎行(さいこう)されます。

社頭には、御大典(ごたいてん)や宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)について、分かりやすく解説した小冊子が置いてあります。

御世(みよ)替りにあたり、あらためて学んでみてはいかがでしょうか。

茅の生育状況

2018年5月24日 木曜日

年々減少しているように思えますが、今年も自生する茅(かや)を沢山刈ることが出来ず、相模國府祭(5月5日)に作る粽(ちまき)の量が限定されました。

因って、全ての参拝者に粽を頒布(はんぷ)することが出来ずにとても残念でした。

國府祭に頒布する粽

國府祭に頒布する粽

元宮(もとみや)の隣接地に茅場(かやば)を設けていることもあり、その生育状況を見に旧宮山へ上がりました。

未だ一月余りありますが、6月30日の夏越大祓(なごしのおおはらえ)では、大きな茅の輪(ちのわ)を参道に設(しつら)えます。

これをくぐって悪疫退散(あくえきたいさん)・厄災消除(やくさいしょうじょ)を祈り、生命の蘇(よみがえ)りをはかるのが、古くから伝わる茅の輪の故事(こじ)です。

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