‘なぜ?なに?’ カテゴリーのアーカイブ

臨時大祭

2019年11月9日 土曜日

本日から年末の兼務社の祭事が始まりました。

例年は「新嘗祭」(にいなめさい・しんじょうさい)、当社では「新穀勤労感謝祭」(しんこくきんろうかんしゃさい)という名称で斎行(さいこう)する祭儀(さいぎ)ですが、本年は天皇陛下の御即位に伴い、御一代(ごいちだい)に一度限りの「大嘗祭」(だいじょうさい:11月14日・15日)が執り行われることから、全国の神社でも「大嘗祭当日神社に於て行ふ祭祀」として、神社本庁幣(じんじゃほんちょうへい)を奉(たてまつ)る臨時大祭(りんじたいさい)となります。

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当社では兼務社が25社に及ぶことから、11月初旬から約1ヶ月の間、土曜日と日曜日に祭事が続くことになります。

昨日は神明神社(伊勢原市笠窪)と雷電神社(伊勢原市串橋)において、「大嘗祭奉祝祭」(だいじょうさいほうしゅくさい)並びに「神宮大麻頒布式」(じんぐうたいまはんぷしき)を執り行いました。

面影

2019年10月15日 火曜日

2ヶ月ほど前、葬儀についてご相談(メール)のあった御本人がお隠れになり、神葬祭(しんそうさい)をご奉仕しました。

その時の遣(や)り取りを何度も見返しつつ、葬家(そうか・そうけ=喪家)の切なる思いを酌(く)んで、祭詞(さいし)を作文して浄書(じょうしょ)しました。

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誰しも免(まぬか)れることの出来ない死は、非常に口惜(くちお)しい限りですが、故人を慕(した)う嘆(なげ)き、悲しみ、慈(いつく)しみ、感謝に包まれながら、2日間の一連の儀式をお仕えしました。

面影を思ひ浮べてつくづくと 逝きにし人を偲ぶ今日かな

神社庁例祭並びに神宮大麻暦頒布始奉告祭

2019年10月4日 金曜日

本日は神奈川県神社庁において、例祭(れいさい)並びに神宮大麻暦(じんぐうたいまれき)頒布始奉告祭(はんぷはじめほうこくさい)が執り行われ、県内の神職・総代等が参列しました。

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いよいよ新年を迎える準備として、毎年神棚にお祀(まつ)りする神宮大麻の頒布が始まります。

伊勢の神宮で、数々の祭典を経て清浄を期して奉製(ほうせい)されたお神札が、各都道府県の神社庁を通して各神社に、そして各家庭へと頒布(はんぷ)されます。

お神札の祀り方

お祝い事

2019年9月22日 日曜日

以前は彼岸の最中はお参りが少なく、社殿での御祈祷や出張祭典も殆どありませんでしたが、彼岸入り(20日)から彼岸明け(26日)まで、ほぼ毎日のように地鎮祭が入っています。

また、三連休の中日、そして戌の日ということもあり、安産祈願や初宮参り、そして一足早い七五三参りの家族連れで賑わうとともに、御朱印巡りも多い一日となりました。

彼岸の中日は先祖に感謝する日ですが、前後の6日間は良いことと悪いことをしっかり判断し、正しい行いをするという仏教の教えにありますから、お祝い事を行うのは理にかなっているともいえます。

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多くの祝詞(のりと)の結びには、「子孫八十続五十橿八桑枝(うみのこのやそつづきいかしやぐわえ)のごとく」「向栄(むくさか)に」「彌遠(いやとお)に彌永(いやなが)に」・・等、子孫繁栄や限りない栄えを祈る語句が用いられ、予祝(よしゅく)の意(い)が込められます。

ご先祖様も家族のお祝い事や繁栄を、誰よりも温かく見守って下さることでしょう。

独特の祖霊信仰

2019年9月21日 土曜日

昨日、彼岸(ひがん)の入りを迎え、明後日は秋分で彼岸の中日です。

彼岸は仏教行事の印象が強いですが、そもそもインドや中国の仏教にはなく、古来より祖霊信仰のある我が国独特のものです。

墓所にお参りし、「おはぎ」をお供えして、ご先祖に感謝するのは古き良き風習です。

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神道のお宅でも祖霊祭を承っています。

暦のお話

2019年9月13日 金曜日

十五夜(じゅうごや)のお供えをしましたが、残念ながらお月さまは雲に隠れ、名月を愛(め)でることはかないませんでした。

今晩は総代の任期を終えた方々で組織する「榊会」(さかきかい)の役員会が開催され、来る10月28日(月)に「第79回正式参拝」を執り行うことが決まりました。

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さて、今日は暦のお話です。

古代中国の世界観である「陰陽五行説」(いんようごぎょうせつ)は、古く大陸から日本へと伝わり、日本人の考え方や生活に大きな影響を与えました。

律令制(りつりょうせい)では〝うらのつかさ〟ともいわれる陰陽寮(おんようのつかさ・おんようりょう)が設けられ、平安時代には安倍晴明(あべのせいめい)といった陰陽道(おんみょうどう)の大家(たいか)が現れ、徳川家康は陰陽五行説を体得(たいとく)した天海(てんかい)を重用(ちょうよう)しました。現在でも暦やカレンダーにはその哲理(てつり)が息衝(いきづ)き、年中行事や農業、占術(せんじゅつ)等の根底となっています。

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森羅万象(しんらばんしょう)は日と月、春と秋、夏と冬、東と西、南と北、昼と夜、男と女、上と下といった陽と陰の二つの気により生じるという「陰陽説」(いんようせつ)。

また、天地間に循環する木・火・土・金・水の5つの気を万物形成の元とする「五行説」(ごぎょうせつ)では、木=春、火=夏、土は季節の移り変わり、金=秋、水=冬、方角では木=東、火=南、土=中央、金=西、水=北と配当されています。

これら2つの説とともに、「十干十二支」(じゅっかんじゅうにし)、つまり「干支」(えと)は、私たちの暮らしに自然と根付いています。

季節の循環は順送りに相手を生み出す関係で「相生」(そうじょう)といわれます。

日が短くなり秋が深まってきましたが、やがて秋の金(金属)が結露(けつろ)、すなわち冬の水を生み出します。

神代の風儀をうつす

2019年9月2日 月曜日

第37回神社本庁神道教学研究大会が「大嘗祭と天皇の祭祀」という主題のもと、神社本庁において開催されました。

去る7月26日、皇居東御苑(こうきょひがしぎょえん)において、大嘗宮(だいじょうきゅう)の地鎮祭(じちんさい)が執り行われた様子を報道で御覧の方も多いと思います。

来る11月14日・15日には、「大嘗祭」(だいじょうさい)が執り行われます。

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講師の岡田荘司氏は、「大嘗祭は天武(てんむ)・持統(じとう)朝に成立したもので、壬申の乱(じんしんのらん)という国家を二分する争乱のあと、人心の安定と国家の安寧が祈られた」と述べられました。

また、同氏は即位礼(そくいれい:今回は令和元年10月22日)の儀式が「漢朝の礼儀」の影響を受けた形式であり、明治以降は和様(わよう)に改められたのに対し、大嘗祭は〝 神代の風儀をうつす 〟と、室町後期の公家(くげ)で、博学多才(はくがくたさい)で知られた一条兼良(いちじょうかねよし・かねら)の言葉を引きました。

大嘗宮には、悠紀殿(ゆきでん)、主基殿(すきでん)、廻立殿(かいりゅうでん)等の主要建造物が造営(ぞうえい)されますが、木材を剥(は)かない黒木造りの柱に、床は竹の簀の子(すのこ)に畳表(たたみおもて)を敷いた全く簡素(かんそ)な建築です。

5月13日に皇居内、宮中三殿(きゅうちゅうさんでん)の神殿前で「斎田点定の儀」(さいでんてんていのぎ)が行われ、悠紀地方は栃木、主基地方は京都に決まり、両斎田では稲穂が黄金色に変わりつつある頃だと思われます。

心身を清めた清浄の中で、皇祖天照大御神(こうそあまてらすおおみかみ)と神々に、東日本と西日本の中から選ばれた斎田の新穀が供饌(きょうせん)され、国家国民の安寧と幸せが祈念されます。

神社本庁発行『御代替り』より

神社本庁発行『御代替り』より

即位後初めての新嘗祭(しんじょうさい・にいなめさい)にして、年毎の新嘗とは異なる〝 天皇御一代一度の大儀 〟であります。

当社でも「大嘗祭当日奉祝祭」(大祭)として、関係者参列のもと斎行(さいこう)する予定です。

神に憑む

2019年8月30日 金曜日

今日は旧暦8月1日で「八朔」(はっさく)。

田の実(たのみ)の祝い、田の実節句ともいわれますが、これは稲の実りの意で、新穀を産土神(うぶすながみ)に供えて祈り、主家や知人に贈って祝う行事で、現在でも農家では贈答をする習俗や団子をこしらえて祝う地方があるようです。

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また、この頃に吹く強い風をもいい、農家にとっては厄日(やくび)として恐れられ、田の実は〝 憑む 〟(たのむ=頼む)の意であり、収穫前に神に憑む(手を合わせて祈る)時期でもあります。

予(あらかじ)め祝う「予祝行事」(よしゅくぎょうじ)により、豊穣(ほうじょう)を祈る日本人の良き風習です。

御祭神

2019年8月11日 日曜日

今日は国民の祝日で、制定より6回目となる「山の日」です。

祝日法には「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。」とありますが、旧宮山の元宮(もとみや)まで上がられた御朱印巡りの方も多かったようです。

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さて、神奈川県神社庁から刊行作業が進められている関係者名簿の原稿が送られて来ました。

主に県内に鎮座する神社の鎮座地や御祭神、例祭日、神職名等が記された内部用の名簿ですが、兼務する神社の祭神名に誤字等があるのを確認し、すぐに訂正を施しました。

我が国では、「神とは天地の諸神を始め、人や鳥獣草木(ちょうじゅうそうもく)の類、海や山、その他優れたる徳のありて畏(かしこ)きものを総(すべ)て神という」と『神道名目類聚抄』(しんとうめいもくるいじゅうしょう)にあります。

神の語源については、「鏡」(かがみ)、「明見」(あかみ)、「上」(かみ)、「畏」(かしこみ)といった説がありますが、語源からの解明は難しいです。

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神社の成立は、山や海、川、石などを神体として見立てた自然崇拝(しぜんすうはい)に始まり、伊勢や住吉、宗像(むなかた)などのごく限られた神社以外は地名・神社名を付した祭神がほとんどであったとされます。

そして、10世紀頃から古典神話に登場する〇〇命、〇〇彦(比古)、〇〇姫(媛・比咩)、〇〇主といった祭神名に移行したと考えられます。

更に、明治維新後は祭神の考証・選定が行われたようです。

追慕追遠

2019年8月10日 土曜日

今月に入り、神道の祖霊祭祀(それいさいし)で、五年祭や十年祭等の式年祭(しきねんさい)奉仕が続いています。

式年祭は一定の年忌(ねんき)に際して執り行うもので、祖霊を追慕追遠(ついぼついえん)する祭です。

本日は参集殿内に祭場を設け、注連縄(しめなわ)を張り、祭壇を据(す)えて、左右に榊(さかき)や花を飾り、神饌(しんせん)を奉(たてまつ)り、祭詞(さいし)を奏上(そうじょう)して、懇(ねんご)ろに玉串を奉り拝礼しました。

玉襷(たまだすき)かけて祈らむ世世(よよ)の祖(おや)

(おや)の御祖(みおや)の神の幸(ちは)ひを

平田篤胤

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当地では月遅れの盆で、13日に迎え火、16日に送り火となります。