‘なぜ?なに?’ カテゴリーのアーカイブ

良き日を選んで

2017年8月6日 日曜日

昨晩の納涼祭の片付けも朝の早い時間に綺麗に片付き、今日も変わらぬ蝉時雨の境内です。

明日は立秋で残暑見舞いとなりますが、今日は酷暑の一日でした。

おめでとうございます

おめでとうございます

さて、当社で神前結婚式を挙げられたご夫妻が赤ちゃんを授かり、晴れて初宮参りにお越しになりました。

ご祈願の間、祝詞(のりと)や鈴祓いの音にも驚かず、すやすやと気持ち良さそうに眠っていました。

神さまの御神徳(ごしんとく)により強い生命力を得て、暑さはもちろんのこと、寒さにも負けず、元気に丈夫に育って欲しいと祈り上げました。

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初宮参りの時期については、男子が誕生後31日目、女子が32日目に参る風習がありますが、必ずしも一様(いちよう)ではありません。母子の産屋(うぶや)明けの期日ともいわれていますが、期日後の良き日を選んでお参りするのが宜しいと思います。

今日は少し涼しくなった夕方を選んでのお宮参りもありました。

どのご家族も神さまに無事成長を願うためのお参りですが、公の初めての神事により、家族の絆も更に深まるものです。

二十三夜塔

2017年8月2日 水曜日

昨晩は比々多観光振興会の正副会長会が神社で開かれました。

秋に行われる正祭(しょうさい)、慰霊祭・鎮魂奉納太鼓に合わせ、境内において「骨董蚤の市」(こっとうのみのいち)が開催される予定で、諸団体との話し合いのもと準備が進められています。

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さて、昨日は敷地の片隅にお祀(まつ)りされるお稲荷さんの奉還祭(ほうかんさい)をお仕(つか)えしました。

諸事情により継続することが叶わなくなったわけですが、長年の恩恵に感謝するとともに、今後の無事を祈り上げました。

お供えした米・酒・塩などで式後にお清めをした折、お稲荷さんのすぐ横の茂みに、「二十三夜塔」(にじゅうさんやとう)の石塔があるのに気がつきました。

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旧暦23日の夜、「月待ち」をすれば願いが叶うという民間信仰で、十三夜・十五夜・十七夜などの特定の月齢に行われた月を祭るしきたりの内、全国的にも最も多く行われていたもので、町人文化が発展した文化・文政期(1804-1830)の化政文化の頃流行したようです。

また、月待ちは毎月ではなく、正月・五月・九月が重要視されていたようです。

二十三夜が最も盛んだったこともあり、二十三夜講の人たちが造塔したものが多く見られます。

この石塔には嘉永2年(西暦1849年)と刻まれていました。

土用の丑

2017年7月25日 火曜日

今日は土用(どよう)の丑(うし)の日でしたが、夏負けを防ぎ、食欲減退防止に鰻(うなぎ)を食した方も多かったのではないでしょうか。

今年は二の丑(にのうし)もあり、次の土用の丑の日は8月6日(日)となります。

痩せたる人を咲(わら)へる歌

石麻呂(いはまろ)に吾物申す夏痩せに良しといふものぞ鰻(むなぎ)取り食(め)

『万葉集』大伴家持

気温は鰻登りというよりは、最低気温が摂氏25度以上の熱帯夜(ねったいや)のまま、気温変化があまりない最低気温の高い一日となり、湿気の多い蒸し暑さが不快感を増したようです。

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さて、土用は「土旺用事」「土王用事」といって、土の気が旺(さかん)になる意で、土は物を変化させる作用があることから、「土を犯し殺生(せっしょう)を忌(い)む」として、葬儀や土を動かす造作が凶とされてきました。

「土用波」(どようなみ:南方に台風が生じて寄せる波)「土用干し」(どようぼし:かびや虫害を防ぐために、衣服や書物などを干すこと)「土用休み」(夏休み・芝居興行の休業)「土用芽」(どようめ:植物の芽)といった言葉がありますが、この時期を表したものです。

また、鰻の他に精のつくものとして、「土用蜆」(どようしじみ)「土用餅」(どようもち)「土用卵」(どようたまご)などがあるようです。

けじめの期間

2017年7月22日 土曜日

昨日発生の台風5号・6号に続き、今日は台風7号が発生したようです。

子供たちは夏休みに入り、週末を海で楽しむ家族連れも多いと思いますが、気象情報には十分注意して下さい。

非常に暑い日が続いていますが、今週は2件の神葬祭(しんそうさい)奉仕がありました。

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古くから私たち日本人は、身内に不幸が生じた場合、その心の痛みをぬぐい去り、普通の生活に戻るまでの間、ある一定の期間を定めて慎むことを慣わしとしてきました。

これを「服忌」(ぶっき)とか「忌服」(きぶく)といい、「喪がかかる」「日がかり」などと称して、神社の参拝やお祝い事への参加を遠慮してきました。

また、喪家(もけ)においては、服忌中は神棚を白紙で覆い、神祭りを控えます。

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この慣習は時代背景や地域性、また個々の考えによっても異なるものですが、現代社会の生活における〝 心のけじめ 〟となる期間をお示ししますのでご参考にして下さい。

服忌期間一覧神奈川県神社庁より)

ア 父母・夫・妻・子については五十日

イ 祖父母・孫・兄弟姉妹については三十日

ウ 曾祖父母・曾孫・甥・姪・伯叔父母については十日

エ その他の親族については三日

オ 特に親しい友人知己については二日程度

カ 配偶者の親族については前項を一項ずつ繰り下げた日数による。但し、前項エ・オについては服さない。

キ 本葬・社葬などが上記期間を過ぎて行われる場合は、更にその当日のみ服する。

世界文化遺産

2017年7月9日 日曜日

5日のブログで話題に上げましたが、「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」が世界文化遺産に登録されることが決まりました。

当初はユネスコの諮問機関が構成8資産の内、4資産を除外するように勧告していましたが、逆転して見事一括での登録となりました。

これで国内の文化遺産は17件、自然遺産と合わせた世界遺産は21件を数えます。

宗像大社 辺津宮

宗像大社 辺津宮

沖ノ島の沖津宮(おきつぐう)には長女神である田心姫神(たごりひめのかみ)、大島の中津宮(なかつぐう)には次女神の湍津姫神(たぎつひめのかみ)、そして本土の辺津宮(へつぐう)には末女神の市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)がおまつりされ、これら三宮を合わせて宗像大社が構成されています。

辺津宮 高宮祭場(たかみやさいじょう)

辺津宮 高宮祭場(たかみやさいじょう)

天照大御神(あまてらすおおみかみ)の御子神である三女神が一体となって登録されたことは、長い歴史と伝統文化、祭祀の関連性からいえばごく当たり前のことですが、関係者の熱意と努力が認められたことは喜ばしいことだと思います。

棚機

2017年7月7日 金曜日

今日は五節句の一「七夕」。

棚機(たなばた)とも書き、「たなばたつめ」の略です。

鷲座(わしざ)のアルタイル、すなわち牽牛星(けんぎゅうせい)、彦星(ひこぼし)、犬飼星(いぬかいぼし)、男星(おぼし)、男七夕(おたなばた)などといわれる星と、琴座(ことざ)のヴェガ、すなわち織姫星(おりひめぼし・しょくじょせい)、妻星(つまぼし)、女星(めぼし)、機織姫(はたおりひめ)、棚機姫(たなばたひめ)、女七夕(めたなばた)が天の川を隔てて接近する年に一度の逢瀬(おうせ)は「星の契」(ちぎり)「星の妹背」(いもせ)「星の恋」などにも喩えられ、様々な伝説もあります。

牽牛(ひこぼし)の嬬(つま)迎へ船榜(こ)ぎ出(づ)らし天の河の霧の立てるは 『万葉集』山上憶良

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短冊に詩歌や様々な願いを託した人も多かったことでしょう。

当社の御祭神の一柱には、機織りの神さまである稚日女尊(わかひるめのみこと)がお祀りされています。

現代社会の風に合わせた願い事が多いと思いますが、古歌や古詩の思いを今日は願ってみてはいかがでしょうか。

夏越し

2017年6月30日 金曜日

水無月(みなづき)の晦日(みそか)は、全国津々浦々(つつうらうら)の神社で夏越大祓(なごしのおおはらえ)が行われます。

六月祓(みなづきはらえ:水無月祓)とか夏越祓(なごしのはらえ:名越祓)ともいい、夏越し(なごし)は「和ごし」「和儺」であり、人の心を和やかにするという説もあります。

大祓式

大祓式

午後2時、宮司以下禰宜(ねぎ)、権禰宜(ごんねぎ)、責任役員、自治会長、総代、崇敬者が社務所前から御殿(ごてん)に参進し、大祓奉告祭(おおはらえほうこくさい)を執り行いました。

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続いて、境内に設(しつら)えた祭場において大祓式(おおはらえしき)を執り行いました。

祭員の先導(せんどう)に合わせ、参列者がが大祓詞(おおはらえし・おおはらえのことば)を繰り返し唱える間、氏子崇敬者からお預かりした「人形」(ひとがた)に記された名前を全て読み上げ、各家庭の災禍(さいか)を祓いました。

茅輪神事

茅輪神事

「茅輪神事」(ちのわしんじ)は「茅輪くぐり」「輪越祭」「菅貫」(すがぬき)「菅抜」(すがぬき)ともいわれ、過(あやま)ちを除き、不満を除けば穏やかになることができる伝統行事です。

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都内や遠方からのお参りもありましたが、参列者からは「清々しい気持ちです。」という感想が聞かれました。

茅輪はしばらく残してありますので、ご都合でお参りの上、清々しくくぐって下さい。

神社の役員と総代

2017年6月29日 木曜日

昨夕は秦野市内に鎮座する神社の氏子総代さんが、研修のためバスでお参りになりました。

正式参拝の後、殿内で由緒等の説明をさせて頂き、神輿殿、三之宮郷土博物館をご案内しました。

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さて、神社には宮司や禰宜(ねぎ)、権禰宜(ごんねぎ)などの神職が奉務(ほうむ)していますが、氏子崇敬者の中から選ばれた徳望の厚い人が、役員・総代という立場で宮司に協力して祭礼や社務の運営に携わっています。

「宗教法人〇〇神社」の代表役員は規則により宮司が当たりますが、その他に氏子崇敬者から選ばれた責任役員が役員会を構成し、法人の重要事務を議決する機関となっています。

また、総代は法が存在する以前の古い宗教上の機関で、祭祀(さいし)をはじめ様々な面で神社の活動に寄与しています。

役員・総代の任務や選考等については、宗教法人法に基づく神社本庁庁規を受けて定められた神社規則に規定されています。

慎みの中にも精進

2017年6月25日 日曜日

日差しとは別れて、予報通りの雨となりました。

当社で結婚式を執り行ってから、欠かさずお参りされるご夫妻が、初物の玉蜀黍(とうもろこし)をお供えになりました。

神前奉納

神前奉納

この週末は赤ちゃんの初宮参りが多かったものの、厄年のお祓いが続きました。

厄除祈願は節分までの年頭に集中しますが、残り半年という時期、暑い夏を迎える前に諸々の禍事(まがごと)を祓いたいという方もあるようです。

日本武尊御神像 大鳥神社(大阪府堺市)

日本武尊御神像 大鳥神社(大阪府堺市)

当社御祭神の一柱である日本武尊(やまとたけるのみこと)は、叡智(えいち)に長(た)けた勇猛(ゆうもう)な神さまです。

尊の東国征討(とうごくせいとう)の折、賊軍(ぞくぐん)に火を放たれたところ、草薙剣(くさなぎのつるぎ)で草を薙(な)ぎ払い(草薙の地名の起こり)難を逃れました。これは三種の神器(さんしゅのじんぎ)の一つ、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)であり、叡智や勇気、武の象徴ともされています。

叔母の倭姫命(やまとひめのみこと)から草薙剣を授かる際に、「慎みてな怠りそ」(つつしみてなおこたりそ)という言葉を賜りましたが、慎みの中にも精進(しょうじん)を重ねることの大切さを伝えるものです。

御祭神の御神徳を授かり、難を逃れるとともに、道が明るく開かれるよう、残り半期の無事をお話しました。

祖先のまつり

2017年6月16日 金曜日

昨日は参集殿において、神葬家の祖先のまつりを執り行いました。

神道(しんとう)では仏教の位牌(いはい)にあたる「霊璽」(れいじ)に、通夜の晩に故人の御霊(みたま)を遷(うつ)し留めます。

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神道では概(おおむ)ね、忌明(きあ)けを五十日祭(百日祭または一年祭とする場合もあり)後としています。

忌明け後の御霊代(みたましろ)は、累代(るいだい)の祖霊が鎮まる祖霊舎(それいしゃ)に合祀(ごうし)され、永遠に家の守護として崇められます。