‘なぜ?なに?’ カテゴリーのアーカイブ

山の神

2017年12月17日 日曜日

今日は屋敷内におまつりする邸内社(2社)のお祓いに伺いました。

家主さんによると、大正初年以来100余年の経過による傷みが見られ、家の新築に合わせて造替(ぞうたい)を施されたとの事でした。

1社はお稲荷さん、もう1社は山の神です。

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山の神は山を守り山を掌(つかさど)る神で、『古事記』神話では大山津見神(おおやまつみのかみ)や木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)をいいます。

前者は大山阿夫利神社の御祭神、後者は富士山を御神体とする浅間大社におまつりされ、他にも白山信仰で有名な白山神社も山の神です。

古くからの民間信仰では、山の神は農耕神で、春には山から降りてきて稲を守り、秋には山に帰って山の神になると信じられてきました。

また、林業を生業とする人たちにとっては、祟りが恐ろしい女性神とも考えられ、漁業を営む人たちからも崇められています。

神恩感謝

2017年12月11日 月曜日

昨晩から朝に掛けて強い風が吹き、今朝の境内は落葉樹に加えて針葉樹の落葉が目立ちました。

最も葉の多い欅(けやき)も残り僅(わず)かとなり、落葉掻(おちばか)きの大仕事もあと少しです。

今日は比較的暖かな日となりましたが、小学校ではインフルエンザの流行により学級閉鎖が始まり、体調管理に十分な注意を払いたいところです。

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昨日は「御礼参りをしたいのですが」と地鎮祭(じちんさい)奉仕で伺ったお宅の方がお越しになりましたが、本日は遠方から神恩感謝(しんおんかんしゃ)のご祈祷を受け付けました。

「盆と正月が一緒に来たようだ」という言葉は、不意の忙しさや大騒ぎを表現していますが、2週間余りもすると、官民挙げて仕事が休みとなる静かな「正月」を迎えます。

盆には祖霊(それい:先祖)を、正月には歳の神(としのかみ:歳神さま)をそれぞれ迎える類似点は、宗教以前に、今も息づく日本人の霊魂観ともいえ、長い歴史と文化・伝統の中に見られる特徴です。

年末にあたり、敬神崇祖(けいしんすうそ:神を敬い、祖先を崇める)という心に多く出会う季節でもあります。

お伊勢さまと氏神さまの御神札

2017年12月5日 火曜日

年末に来て、社内のパソコンに不具合が生じ、神社でも現代のパソコンに頼る仕事の多さをあらためて感じています。

さて、昨日も触れましたが、新年の御神札(おふだ)をお受けになる方が増えてきましたので、あらためて神棚まつり(家庭祭祀)についてご案内致します。

右より 大大麻・中大麻・大麻

神宮大麻(右より大大麻・中大麻・大麻)

比々多神社では、神棚の御神札一式(*1)を準備してお頒(わか)ちしています。(初穂料2,500円)

*1 神宮大麻(じんぐうたいま=お伊勢さまの御神札)・氏神様(比々多神社剣先札)・歳神様(としがみさま)・荒神様(こうじんさま=竈神、台所の神さま)・紙垂(しで)・祓串(はらえぐし)と御幣(ごへい)

氏神様(うじがみさま)は住んでいる地域の神さまです。兼務している所管神社(22社)の御神札も取り揃えています。

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日本人の総氏神さまであるお伊勢さま(神宮大麻)、氏神さまのお神札をおまつりして、家庭や職場の安全と発展を祈り、生命の蘇(よみがえ)りを図りましょう。

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日の吉凶は迷信?

2017年11月25日 土曜日

境内のモミジの葉は徐々に縮(ちぢ)れてきましたが、未だしばらくは見頃です。

今月最後の週末は土曜の大安、天候にも恵まれて七五三参りを中心に境内は多くの人出となりました。

また、兼務社の祭典や地鎮祭、伐木清祓などの出張祭儀なども重なりました。

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さて、暦には「暦注」(れきちゅう)といって、天象(てんしょう)、七曜(しちよう)、干支(えと)、朔望(さくぼう)、潮汐(ちょうせき)、二十四節気(にじゅうしせっき)、十二直(じゅうにちょく)、日の吉凶、二十八宿(にじゅうはっしゅく)、九星(きゅうせい)、六曜(ろくよう)、雑節(ざっせつ)などの事項が記されています。

「本日はお日柄(ひがら)も良く・・・」という挨拶を聞くことがありますが、暦には日の吉凶が記され、結婚式や葬式の日取りなど、現在でも広く使用される暦注の一つが「六曜」です。

六曜は六輝(ろっき)とも呼ばれ、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の六曜星(りくようせい)をいい、本来は「リクヨウ」と読むのが正しいそうです。

また、七曜(しちよう)は一週七日に割り当てた曜日の総称ですが、日・月に木星、火星、土星、金星、水星の五星を合わせたものです。

江戸時代には七曜に吉凶が割り当てられ、例えば日曜星は「この日は万事良し。財宝に縁あり、商人は利徳倍増、不信心の輩(ともがら)は病あるか、妻子に水損あるか、口舌(くぜつ)ごとあるか、食あたりなどあるべし。信心して良し、家造り普請(ふしん)など悪(あ)し。」(『増補暦略註』文政13年刊)などとあるようです。

日の吉凶は迷信や俗信といえばそれまでですが、内閣改造などにも大安が選ばれるそうです。

神饌について

2017年11月20日 月曜日

午前中の社殿内の温度は6℃前後、真冬のような寒さの一日でしたが、七五三参りの子供たちは元気いっぱいでした。

昨日のブログでお知らせしましたが、仕事始めの月曜日とあって、会社の担当者から新年祈祷の予約がいくつか入りました。

明年は1月5日(金・大安)に企業関係の年頭祈願が集中する見込みです。

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さて、年内の恒例行事は、日毎朝夕(ひごとあさゆう)のお日供(にっく)や月次祭(1日・15日)を除けば、新穀勤労感謝祭(11月23日)、煤払い(12月13日)、年越大祓(12月20日)となります。

禅寺などでは「葷酒山門に入るを許さず」(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)という標語が寺門(じもん)の戒壇石(かいだんせき)に彫られているのをご覧になった方もあると思います。

これは、不浄なものや心を乱すものは寺門内に入ることを許さないという意味だそうですが、葷(くん:臭気の強いネギ・ニラ・ショウガ等の野菜)は臭気を発する不浄なもの、酒はもとより戒律で禁じられていることから、修行の妨げとなるようなものの持込が禁じられたようです。

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神社で神さまにお供えする飲食物を「神饌」(しんせん)といい、米、酒、餅、魚、鳥、海菜、野菜、果物、菓子などの食物を陶製または素焼きの器である平瓮(ひらか)、または掻敷(かいしき)といって、半紙や榊の葉などを下敷きにして盛り、三方(さんぼうう)や折敷(おしき)といった台に載せて並べます。

神社の故実(こじつ)や祭典の軽重により、その台数も5台、7台、9台、11台など増減します。

そして、何より清浄を期して、新鮮なもの、初物(はつもの)、珍しいもの、生産地の産品などをお供えすることにより、神さまの神威(しんい)が得られるといえましょう。ですから、〝 葷 〟であっても、新鮮であり地産のものであれば、神さまは尚更お喜びになると考えられます。

23日の新穀勤労感謝祭(新嘗祭)では、丹精込めて作られた地域の産品が沢山お供えされることと思います。

「かながわの遺跡」展出品

2017年11月14日 火曜日

落葉の季節、境内の清掃に追われる日々です。

さて、本日は神奈川県埋蔵文化センターから、資料の借用で担当官が三之宮郷土博物館に来館しました。

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「かながわの遺跡」展横浜市歴史博物館:11/25-1/8、箱根町立郷土資料館:1/18-2/18)開催にあたり、当館所蔵の登尾山(とおのやま)古墳出土品・埒面(らちめん)古墳出土品・栗原(くりばら)古墳出土品の「銅鋺」(どうわん)、「銅鏡」(どうきょう)、「装飾大刀」(そうしょくたち)、「馬具」、「高坏」(たかつき)等、45点を出品することになりました。

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当地は古墳時代(3世紀半ばから7世紀頃)には、群集する古墳から文化の中心地とも考えられますが、出土した遺品を通して、様々な特色が浮かび上がってきます。

同展を観覧希望の方には、招待券(限定数)を差し上げます。

仲執り持ち

2017年11月11日 土曜日

少子化の影響もあって、以前に比べると七五三参りの数も減少していますが、11月に入り社頭は賑わいを見せています。

当社の御祈祷は予約制ではありませんので、随時その都度承っています。

ですから、1組のみという時もあれば、10組一緒という事もありますが、内容は全て同じです。

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岡田米夫著『続 神道百言』より

不正の祈禱(きとう)は天地(てんち)(くみ)せず、非礼の報賽(ほうさい)は神祇(じんぎ)(う)けず

北畠親房「二十一社記」

正しい祈祷、真剣の祈祷にはそれ相応の反響がある。よい加減な祈祷に、正しい反応があるはずがない。神前に上っては、真剣な祈りを捧ぐべきである。そのような態度でなせば、依頼者はその真剣な祈りに打たれる。

「非礼の報賽」とは、礼は身分相応になすべきである。名を出さなければお礼をしないというのでは、お礼をするのでなく名を出すためのお礼となる。

ƒvƒŠƒ“ƒg神を祭るもの、これを取次ぐものの心得として、あらためて心に刻み、明日も神さまと祈願者の〝 仲執り持ち 〟として、神前奉仕にあたりたいと思います。


日本武尊の御神徳

2017年11月7日 火曜日

冬立つ、冬に入(い)る、冬来ると表現され、旧暦では冬の始まりとなる「立冬」を迎えました。

さて、昨日は11月初酉(はつとり)の「一の酉」(いちのとり)にあたり、関東各地の大鳥(鷲)神社で祭礼が執り行われました。

当社御祭神でもある日本武尊(やまとたけるのみこと)は叡智(えいち)と勇気に満ち溢れた武運の神さまですが、東夷征伐(とういせいばつ)による開運の御神徳(ごしんとく)を合わせもちます。

その命日にあたる11月酉の日に「酉の市」が開かれ、開運招福・商売繁昌を願い、縁起物の熊手が売られています。

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江戸時代から続く年中行事に足を運んでみては如何でしょうか。

今年は二の酉(11月18日)、三の酉(11月30日)があります。

新嘗祭の月

2017年11月1日 水曜日

天皇陛下には、皇居の神嘉殿(しんかでん)において、新穀を天神地祇(てんしんちぎ:天つ神と国つ神=全ての神々)にお供えになり、神恩感謝を祈り、御自から親しくお召し上がりになる「新嘗祭」(にいなめさい)をお仕えになります。

これは宮中の恒例祭祀の中でも最も重要なもので、現在は11月23日に、古くは陰暦11月の中の卯(う)の日に行われていました。

全国津々浦々の神社でも執り行われますが、当社では「新穀勤労感謝祭」として御奉仕しています。

そして、その後に初めて新米を頂くというのが神さまや生産者への感謝の思いです。

霜月 社頭掲示

霜月 社頭掲示

さて、霜月の予定です。

1日(水)月次祭、8日(水)酒祭、9日(木)天皇陛下御即位三十年奉祝記念相模国府祭大神輿渡御実行委員会、11日(土)雷電神社(伊勢原市串橋)新穀勤労感謝祭・神宮大麻頒布奉告祭、12日(日)真田神社(平塚市真田)月次祭、神明神社(伊勢原市笠窪)新穀勤労感謝祭・神宮大麻頒布奉告祭、15日(水)月次祭、16日(木)・17日(金)第44回中・平塚・伊勢原連合神社総代会参拝旅行、18日(土)北金目神社(平塚市北金目)新穀勤労感謝祭・神宮大麻頒布奉告祭、八幡神社(伊勢原市坪ノ内)新穀勤労感謝祭・神宮大麻頒布奉告祭、23日(木)新穀勤労感謝祭、石座神社(秦野市鶴巻)新穀勤労感謝祭・神宮大麻頒布奉告祭、25日(土)熊野神社(平塚市千須谷)新穀勤労感謝祭・神宮大麻頒布奉告祭、26日(日)落幡神社(秦野市鶴巻南)新穀勤労感謝祭・神宮大麻頒布奉告祭、八坂神社(平塚市入野)新穀勤労感謝祭・神宮大麻頒布奉告祭、29日(水)神奈川県神社庁設立七十周年・神奈川県神社総代会連合会設立六十周年記念大会

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長寿の祝い

2017年10月25日 水曜日

今日も雨降る一日となりましたが、境内では雨に濡れない御神木の下で、七五三詣の家族連れが写真撮影をしていました。

初宮参り、七五三、成人式など、折々の成長の節目に行われる人生儀礼は、私たち日本人の人生観を表しているともいえます。

明治天皇御製

さまざまのうきふしをへて呉竹(くれたけ)のよにすぐれたる人とこそなれ

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さて、今日は米寿(べいじゅ)を迎えた女性が長寿の祝いでお参りになりました。

長寿を祝う風習は古代中国の「敬老思想」の影響で、平安時代以降、貴族を中心に儀式が広まったといわれています。

「算」は年を数えることから年齢を意味して、算賀(さんが)、年賀、賀の祝いともいいますが、40歳を「初老」(しょろう)といい、50歳を「五十の賀」(いそじのが)、60歳を「六十の賀」(むそじのが)、「下寿」(かじゅ)、70歳を「古稀」(こき)、80歳を「傘寿」(さんじゅ)、「中寿」(ちゅうじゅ)、90歳を「卒寿」(そつじゅ)、「鳩寿」(きゅうじゅ)、百歳を「百寿」(ももじゅ)、「上寿」(じょうじゅ)、「紀寿」(きじゅ)といいました。

鎌倉時代以降には端数も加わり、61歳を「還暦」(かんれき)、77歳を「喜寿」(きじゅ)、81歳を「半寿」(はんじゅ)、88歳を米寿、99歳を「白寿」(はくじゅ)、108歳を「茶寿」(ちゃじゅ)、111歳を「皇寿」(こうじゅ)として祝うようになったようです。

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