2011年2月 のアーカイブ

殿内調度品

2011年2月28日 月曜日

今日は、冬が戻ったような冷たい雨が一日降り続きました。足下が悪い雨の外祭奉仕は大変でしたが、地鎮祭の祝詞を奏上して自座へ戻ると、施主さん施工さんともにブルブル震えていました。住居のありがたさをつくづく感じるところです。

さて、1月31日の拝殿(はいでん)に続いて、幣殿(へいでん)の壁代(かべしろ)と門帳(もんちょう)を新しいものに取り替えました。

朽木(くちき)模様の壁代

朽木( くちき )模様の壁代

調度品(ちょうどひん)を新調して社殿の中が明るくなりました。2時間足らずの作業でしたが、装束屋さんも寒かったと思います。

また、御神前に掛かる鈴緒も3月下旬頃に新しいものに付け替え予定です。

門帳

門帳  菊葉繋に菊花紋 

 

短い2月も終わり、明日から3月。3月は年度末ということもあり、各種行事で多忙な方も多いと思います。比々多神社でも4月の大祭準備に本格的に取り掛かるところです。

3月 県神社庁ポスター

3月 県神社庁ポスター

祈 心願成就

2011年2月27日 日曜日

土手の河津桜が開き始めました。濃い桃色がとても綺麗です。

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昨日今日は、統一地方選挙も間近とあって、社殿では後援会の必勝祈願、出張祭典では後援会の事務所開き神事が執り行われました。

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「抱いた志に緩(ゆる)みなく、心身ともに健康に、其処彼処(そこかしこ)に説く言の葉に過ちなく、邪心(よこしまごころ)なく、直く正しく、、、」といった気を引き締める文言の祝詞を奏上いたしました。

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事務所には、それぞれ神棚を設(しつら)え、朝夕に手を合わせて忠実(まめ)に拝むことにより、支援者の心を一つにし、新たな力をいただき、更なる活力をもって行動することができると思います。

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選挙は魔物とか、風が吹くなどといわれますが、目に見えない神さまのご加護のもと、努力を重ね、心願が叶うようお祈り申し上げます。

梅の開花

2011年2月26日 土曜日

予報通り、本日は寒さが戻りました。

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しかしながら、寒さをこらえながらも梅が開き始めました。

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早春、百花にさきがけて咲く梅の蕾(つぼみ)が開くこの瞬間こそ、清楚で気品高く何ともいえない美しさを感じます。

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人形感謝祭(3月17日)に向けて、納められた人形は有終の美を飾っています。

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

猛暑の昨夏、安産祈願で来られた方が無事出産、まことにおめでとうございます。みんな素敵な笑顔です。

風の神さま

2011年2月25日 金曜日

ニュージーランド南島・クライストチャーチ付近で起こった大規模地震では、多くの方々が尊い命を失いました。謹んで哀悼の意を表するとともに、依然行方のわからない日本人留学生の早期無事発見をお祈り申し上げます。

今日は、強い南寄りの風「春一番」がかけぬけました。温度の急な上昇が見られましたが、明日は再び冷え込みそうです。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

外で行う出張祭典は、場所によっては強風に気を揉みながらのご奉仕となりました。

春一番は漁師の人たちから起こった言葉といわれますが、昔から気象状況を感じながら生活をしてきた私たちにとって、風は暮らしの重要な指針となっています。

さて、「シナツヒコ」は風を司る神さまで、古事記には「志那都比古神」、日本書紀には「級長津彦命」と記されるイザナギノミコト・イザナミノミコトの子神です。

奈良県生駒郡(いこまぐん)に鎮座する「龍田大社」(たつたたいしゃ)は、天御柱命(あめのみはしらのみこと)・国御柱命(くにのみはしらのみこと)と称される風神をおまつりするお宮で、五穀豊穣や交通を左右する神さまといわれています。

当社のお隣り、二宮・川勾(かわわ)神社では、風を司る対の神さま「級長津彦命」(しなつひこのみこと)「級長津姫命」(しなつひめのみこと)をおまつりしています。

相武(さがむ)と磯長(しなが=師長)が合わさって相模国が成立しましたが、5月5日の国府祭(こうのまち:県無形民俗文化財指定)で行われる特殊神事「座問答」(ざもんどう)では、寒川神社と川勾神社が、一宮を争って神さまの座を交互に上位に進めること三度、ついに三宮である当社が仲裁に入り、「いづれ明年まで」と円満解決、和を以て次の年にもちこされます。

この磯長(しなが)を開拓したとされる神さまが前述の2柱の神さまともいわれています。

鎌倉時代の蒙古襲来(もうこしゅうらい)の折、2度(文永・弘安の役)にわたり元艦(げんかん)を大風によって沈めさせた大風を神風(かみかぜ)と称します。

「神風や」(「かみかぜ」は「かむかぜ」の転じたもの)は、「伊勢」「五十鈴川」(いすずがわ)「御裳濯川」(みもすそがわ)「玉串」(たまぐし)などの “ お伊勢さま ” に関わる枕詞(まくらことば)です。

統一地方選が近づき、明日から後援会事務所開きがあります。選挙も様々な意味で風が重要となります。

所管神社参拝旅行 2日目

2011年2月24日 木曜日

昨晩は、ホテルに早々に到着したので、みんなゆっくりと一日の汗を流し、旅の疲れを癒しました。そして、何といっても飲み放題の宴会はたいそう盛り上がりました。

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2日目の朝、ホテルを出発し、地球の丸く見える展望台で銚子の町や犬吠埼を展望しました。キャベツ畑が広がり、その青みがとても鮮やかで、三方を海に囲まれた眺望は何とも心洗われる感じでした。

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気象条件に恵まれ、醤油づくりに適した銚子でヤマサの醤油工場を見学、また銚子漁港の海産物店で、皆さん多くのお土産を買って帰りました。

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結びは、昨年秋にオープンした羽田空港国際線のマーケットプレイス“江戸小路”をゆっくり見学、買い物をして帰路に着きました。

2日間、無事に賑やかに有意義な参拝旅行となりました。 

所管神社参拝旅行 初日

2011年2月24日 木曜日

昨日・今日は、一都七県神社庁連合会総会(23・24日 茨城)、神奈川県神道青年会賛助会員交歓会(22-24日 屋久島)、神道政治連盟皇居勤労奉仕(21-24日)と、同日の予定でご案内をいただいき、、、、、心苦しい選択でしたが、所管神社連絡協議会(今井潔会長)の参拝旅行に参加いたしました。

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今回は、宮司以下神職3名も参加し、「香取神宮参拝と海の旬を満喫する旅」と題して43名の一行は一路千葉へ向かいました。
お蔭様で天候に恵まれ、暖かい日差しの中、さほど交通渋滞もなくバスは順調に進みました。

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先ず、下総国(しもうさのくに)一宮で、武勇の神さまで知られる香取神宮に正式参拝いたしました。禰宜さんは比々多神社にも数回お参りをされているそうで、親切に丁寧にご説明いただきました。また、名物の厄落とし団子を美味しくいただきました。

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その後、小江戸といわれる佐原の水郷を船でめぐり、町中を散策し、伊能忠敬記念館、山車会館などを見学しました。途中、醤油の香ばしい香りに誘われた手焼きのお煎餅は思い出の味となりました。

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比々多神社の例祭(4月22日)で曳かれる3基のからくり人形山車は、遠くから多くの見物客で賑わいますが、佐原の山車は大きくて彫刻も素晴らしく、その台数の多さに驚きました。

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佐原を離れ、鹿嶋から犬吠埼に向かいました。宿泊は断崖から外房の海を望む暁鶏館(ぎょうけいかん)。荒々しく波が高く、白波が絶えず押し寄せていました。

皇室広報誌のご紹介

2011年2月24日 木曜日

国民的皇室広報誌として、平成10年に刊行された 『皇室 Our  Imperial  Family』編集・発行:扶桑社)は、天皇皇后両陛下、皇太子同妃両殿下ならびに皇族方が果たして来られた日本国と国民のための重要な御公務、社会的活動など、皇室の真の姿を正しく国民に伝えるための季刊誌です。 

皇室 平成23年冬 49号

皇室 平成23年冬 49号

ご購入(税込1680円)は、こちらからどうぞ。 → 財団法人国民精神研修財団

皇居二重橋

皇居二重橋

天皇陛下御製 

五十年(いそとせ)の祝ひの年に共に蒔きし白樺の葉に暑き日の射す

皇后陛下御歌

おほかたの枯葉は枝に残りつつ今日まんさくの花ひとつ咲く

(新春歌会始 1月14日 御題は「葉」)

竹島の日

2011年2月22日 火曜日

本日は、島根県が定めた「竹島の日」。島根県では、竹島の返還を要求する運動を推進し、記念式典を開催していますが、残念ながら政府関係者の出席予定はないようです。

竹島の日記念式典(平成20年2月22日)

「竹島の日」記念式典(平成20年2月22日撮影)

 本来ならば、地方自治体に任せるのではなく、国が率先して領土を守り、主権を守るのが国家としての在り方です。

「県土竹島を守る会」販売の絵葉書・シール

「県土竹島を守る会」販売の絵葉書・シール

母校・國學院大學で教壇に立つ大原康男先生の記事(産経新聞「正論」2月22日)を転載いたします。

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「竹島、尖閣の日を国が制定せよ」 國學院大學教授・大原康男氏  

 ≪今日は島根が定めた竹島の日≫

本日2月22日は何の日か-と問われ、すぐに答えられる人がどれほどいるだろうか。実は「竹島の日」なのである。平成17年3月25日、島根県議会は「県民、市町村及び県が一体となって、竹島の領土権確立を目指した運動を推進し、竹島問題についての国民世論の啓発を図るため」、条例でこの日を定めたのである。明治38(1905)年1月28日に政府が竹島を島根県に編入、2月22日に島根県知事が所属所管を明らかにする告示を行ったことに由来する。

周知のように、わが国はこの竹島のみならず、北方領土、尖閣諸島という固有の領土をめぐり、近隣諸国との間で長年にわたって領有権を争う深刻な葛藤に余儀なく巻き込まれてきた。残念ながら、解決の目途はほとんど立っていないが、この機会に長年の懸案に関し改めて全体的な視座を提示しておくのも意味あることと思い、以下、要点を摘記しておきたい。

まず、念頭に置くべきは、これらの領土に関する正確な史実である。今さら繰り返すまでもないことだが、いずれの島嶼(とうしょ)も平穏かつ適法にわが国に編入された歴史を有する日本固有の領土である。

韓国の竹島に対する領有権の主張は、連合国による日本占領末期の昭和27年1月に、韓国が一方的に「李承晩ライン」なる海上主権を宣言し、竹島を内に含む境界線を公海上に引いたことに始まった。中国の尖閣諸島へのそれも、国連アジア極東経済委員会の調査報告が東シナ海の大陸棚に巨大な石油資源埋蔵の可能性を指摘したことを契機に、46年に行われている。それまでの両国の公文書や新聞・地理書などには、日本領であることが明記されているにもかかわらず、である(後に、それらは隠蔽ないしは改竄(かいざん)された)。

≪固有の領土で国際世論形成を≫

北方領土については、もはや多言を弄するまでもない。日ソ中立条約を踏みにじった対日開戦、日本のポツダム宣言受諾後も停戦せず北方領土に侵攻・占領し、60万人を不法抑留(うち6万人が死亡)した同宣言の蹂躙(じゅうりん)、さらには領土不拡張を宣明した連合国宣言(ソ連も署名)やカイロ宣言(ソ連も加わったポツダム宣言もこれを尊重)への違反-という三重の不法行為が原点になっている。

政府はこれまで一貫して「領土問題はない」と言明してきたが、相手国が「既に解決済み」と突っぱねて実効支配を強化し続け、あるいは実効支配に向けて着実に準備しているという現状からすれば、当事国だけを対象とする主張では十分とは言い難い。これらの島々がわが国固有の領土であることを複数の外国語で簡明に説述する冊子を作成、在外公館を通して各国・地域・機関に広く頒布してわが国を支持する国際世論を地道に醸成することが肝要である。

かのフォークランド紛争に際してもわが国民の関心は低かったように、「極東」の領土をめぐるもめ事など、当事国でない多くの国には縁遠い問題であるからだ。

それだけに、米国は特に重要である。何よりも、米国は「竹島は1905年以降、島根県の管轄下にあり、韓国から過去に領土権の主張はなされていない」(ディーン・ラスク米国務次官補の書簡 昭和26年)、「国後など北方四島は正当に日本の主権下にあることを認める」(日ソ共同宣言発出時の公式声明 昭和31年)、「尖閣諸島は日本の施政下にある。従来通り安保条約の適用を確認した」(国務省の公式見解 平成21年)と日本の主張を支持してきた。

≪重要な米国との連携の強化≫

米国の対応は対中、対韓外交の現場でぶれることもあるが、日米同盟を安全保障の支柱とするわが国は領土保全面でも米国との緊密な連携を保たねばなるまい。ただし、韓国は集団的自衛権の行使を認めており、わが国の対米同盟はその部分では後れをとっていることにも留意すべきであろう。

さて、冒頭で紹介した「竹島の日」と並んで、「北方領土の日」(2月7日 昭和56年制定)と「尖閣諸島開拓の日」(1月14日 平成22年制定)がある。「北方領土の日」は閣議了解によるもので、当日には、首相も出席して盛大な返還要求大会が挙行される。

だが、「尖閣諸島開拓の日」は歴史も新しく、地方自治体(沖縄県石垣市)の条例に基づくものであるため、政府の支援がないどころか、むしろ過敏な外交上の配慮から冷淡に扱われているという点で「竹島の日」と変わらない。

ことは同じ領土問題である。実施すれば中韓両国が猛反発することは予想されるが、とりあえず、この2つの記念日を閣議了解で再制定し、地方マターを全国マターに格上げすることが望まれる。

ここまでは政治レベルの事柄だが、国民の意識改革も必要。一部報道によれば、竹島を訪れる外国人の大部分が日本人であるというが、これでは、韓国の管轄権の事実上の容認につながりかねない。ロシアのビザによる北方領土訪問の自粛は既に政府方針となっているが、竹島への渡航もまず国民自らが控えるべきであろう。

職能神

2011年2月22日 火曜日

今日の境内は、春疾風(はるはやて)というか、まだ冷たい強い風が吹いています。

毎年、立春過ぎに伺う不動産屋さんで、例年通り年頭安全祈願祭が行われました。

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不動産屋さんの立場からすると、商売繁昌や事業繁栄、社運隆昌、また社員の安全や健康などが願意の中心となるところです。

家族や友人、社員などに沢山のことを、それも一度にお願いをするのは “ 虫の良すぎる話 ” となります。神さまは大らかですから、全て聞き届けてくれますが、お願いする側の心構えとして感謝の念をもつことは大切です。

さて、神さまには、ある職能についてのご神徳(しんとく)をもち、守護してくれる職能神(しょくのうしん)または司職神(ししょくしん)というのがあります。

木の神はククノチノカミ、火の神はカグツチノカミ、土の神はハニヤスビコ(ビメ)ノカミ、金の神はカナヤビコ(ビメ)ノカミ、水の神はミヅハノメニカミなどです。

また、お稲荷さんは殖産興業、天神さんは学問、大黒さんや恵比寿さんは商売繁昌などの例があります。

もちろん、先ずは氏神さま(住む土地の神さま)にお願いをすることが肝心です。

公民館まつり

2011年2月20日 日曜日

境内の杉の雄花が重たく垂れ下がって来ました。花粉の飛散も間もなくです。

杉花粉の飛散も間近

杉花粉の飛散も間近

さて、昨日今日と伊勢原市政施行40周年を記念して市内各公民館において公民館まつりが開催(高部屋・成瀬・伊勢原南・比々多公民館)されました。

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禰宜も小学校PTAのお役目で、17日の祈年祭に参列された自治会長さんたちとともに参加し、2日間で650食以上の焼きそばを作りました。「まつり」といっても、神社の伝統的なおまつりとは全く異なりますが、地域交流の場として多くの人たちと触れ合う機会になりました。

 

夕方は、気持ちを切り替えて、通夜祭(つやさい)・遷霊祭(せんれいさい)の葬儀奉仕にあたりました。

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今日は兼務社の祈年祭が2社ありましたが、近年は土日に各種祭事、行事が集中して重なる傾向にあります。

恒例行事はともかく、ご祈願や出張祭典については、予め確認のお電話をいただければ助かります。