今日2月11日は「建国記念の日」。祝日法(国民の祝日に関する法律)には、「建国をしのび、国を愛する心を養う」と記されています。
神倭伊波礼毗古命(かむやまといわれびこのみこと)が、九州・日向(ひゅうが)から東征(とうせい)し、大和(やまと)への長い道のりの間、民を苦しめる豪族を平らげて苦難を克服し、人々の豊かで幸せな暮らしを祈り、畝傍(うねび)の橿原(かしはら)において、初代・神武(じんむ)天皇として御位(みくらい)につかれました。
日本サッカー協会のシンボルとなっている3本足の “ 八咫烏 ” (やたがらす)は、神武天皇を熊野から大和へと導いた鳥です。
日本の皇室は、世界でも類稀(たぐいまれ)なる万世一系(ばんせいいっけい)の長い歴史と伝統を誇り、今上陛下は第125代にあたります。今年は皇紀2671年(神武天皇ご即位から数えて)です。
今日は、日本の建国を祝う会(神社本庁内)により、明治神宮会館(渋谷区代々木神園町・明治神宮内)において、「建国記念の日奉祝中央式典」が開催され、井尻千男氏(拓殖大学名誉教授)による「僥倖(ぎょうこう)の国日本」と題した記念講演が行われました。
また、明治公園から青山通り、表参道、明治神宮に向かい、首都圏の大学によるマーチングバンドや鼓笛隊、神輿の連合渡御などで構成された奉祝パレードが盛大に実施されました。
神奈川県でも、主催:日本会議神奈川・鎌倉明治会・神道政治連盟神奈川県本部、後援:神奈川教育正常化連絡協議会・教科書を良くする神奈川県民の会・日本世論の会神奈川県支部・新しい歴史教科書をつくる会神奈川県支部により、鶴岡八幡宮において、祈願祭・奉祝式典・記念講演が開催されました。
記念講演には、皇學館大学教授・新田均氏をお迎えして「伝統と誇りある日本」~男系皇統維持は歴史的責務~と題してお話をいただきました。
全国各地でも同様の催しが開催されています。建国の理想を大切に、国の安寧(あんねい)と発展を祈る一日でした。
「紀元節の歌」(作詞:高崎正風・作曲:伊沢修二)は万葉調の品格ある詩文で、日本人のアイデンティティを感じるものです。
一、雲に聳(そび)ゆる 高千穂の
高根おろしに草も木も
なびきふしけん 大御世(おおみよ)を
仰ぐ今日こそ たのしけれ
二、海原なせる 埴安(はにやす)の
池のおもより 猶ひろき
めぐみの波に 浴(あ)みし世を
仰ぐ今日こそ たのしけれ
三、天(あま)のひつぎの 高みくら
千代よろずよに 動きなき
もとい定めし そのかみを
仰ぐ今日こそ たのしけれ
四、空にかがやく 日のもとの
よろずの国に たぐいなき
国のみはしら たてし世を
仰ぐ今日こそ たのしけれ