2011年2月5日 のアーカイブ

幸福祈る

2011年2月5日 土曜日

立春大吉。立春正月。節分祭の片付けも大方済み、穏やかな春がやってまいりました。といっても、しばらくは余寒こたえる日が続きそうです。

境内の豆をついばむ鳥

節分の 豆をついばむ 小鳥かな

今日は卯(う)の日ですが、3日ほど早くお稲荷さん(金山稲荷神社)の初午祭(はつうまさい)がありました。

お稲荷さんの総本社は、京都・伏見稲荷大社ですが、2月最初の午(うま)の日に稲荷山に神さまが降神されたと伝えられ、全国の稲荷神社でおまつりが執り行われます。もともとは、稲作など農耕の守護神でしたが、商家の間で信仰篤く、商売繁昌の神さまとして全国に名高くなりました。

IMG_5081

昭和初期の小田急線開通により、氏子が線路で分断され、金山地区には氏神さまが無くなってしまいました。地域の子どもたちを守り育てる思いで、畑の真ん中にあったお稲荷さんを守護神として崇めたそうです。

昭和26年の棟札によると、当時宅地急増により、お社を東向きから南向き(現在は区画整理による道路事情で北面)に遷したようです。その頃は、分断前の本村(池端・御嶽神社)の大祭(4月9日)に合わせて盛大におまつりを行い、芝居小屋や露店で賑わったそうです。

IMG_5083

現在は、9軒のお宅で持ち回りで管理されていますが、古い棟札(明治11年・明治25年のほか江戸期のもの)に記されたひいおじいさんたちの名前を見ながら話に花が咲いていました。

明治11年の棟札には、「・・・金山稲荷神社守護幸福祈也」と記されていました。いつの時代も思いは同じです。