ニュージーランド南島・クライストチャーチ付近で起こった大規模地震では、多くの方々が尊い命を失いました。謹んで哀悼の意を表するとともに、依然行方のわからない日本人留学生の早期無事発見をお祈り申し上げます。
今日は、強い南寄りの風「春一番」がかけぬけました。温度の急な上昇が見られましたが、明日は再び冷え込みそうです。
外で行う出張祭典は、場所によっては強風に気を揉みながらのご奉仕となりました。
春一番は漁師の人たちから起こった言葉といわれますが、昔から気象状況を感じながら生活をしてきた私たちにとって、風は暮らしの重要な指針となっています。
さて、「シナツヒコ」は風を司る神さまで、古事記には「志那都比古神」、日本書紀には「級長津彦命」と記されるイザナギノミコト・イザナミノミコトの子神です。
奈良県生駒郡(いこまぐん)に鎮座する「龍田大社」(たつたたいしゃ)は、天御柱命(あめのみはしらのみこと)・国御柱命(くにのみはしらのみこと)と称される風神をおまつりするお宮で、五穀豊穣や交通を左右する神さまといわれています。
当社のお隣り、二宮・川勾(かわわ)神社では、風を司る対の神さま「級長津彦命」(しなつひこのみこと)「級長津姫命」(しなつひめのみこと)をおまつりしています。
相武(さがむ)と磯長(しなが=師長)が合わさって相模国が成立しましたが、5月5日の国府祭(こうのまち:県無形民俗文化財指定)で行われる特殊神事「座問答」(ざもんどう)では、寒川神社と川勾神社が、一宮を争って神さまの座を交互に上位に進めること三度、ついに三宮である当社が仲裁に入り、「いづれ明年まで」と円満解決、和を以て次の年にもちこされます。
この磯長(しなが)を開拓したとされる神さまが前述の2柱の神さまともいわれています。
鎌倉時代の蒙古襲来(もうこしゅうらい)の折、2度(文永・弘安の役)にわたり元艦(げんかん)を大風によって沈めさせた大風を神風(かみかぜ)と称します。
「神風や」(「かみかぜ」は「かむかぜ」の転じたもの)は、「伊勢」「五十鈴川」(いすずがわ)「御裳濯川」(みもすそがわ)「玉串」(たまぐし)などの “ お伊勢さま ” に関わる枕詞(まくらことば)です。
統一地方選が近づき、明日から後援会事務所開きがあります。選挙も様々な意味で風が重要となります。