平成27年も「大晦」(おおつごもり)となりました。
お蔭様で、新年を迎える準備も万端整いました。
例年に比べて暖かいものの、夜になって冷え込んできました。
予定していた巫女奉仕者も全員揃い、正式参拝を執り行いました。
神職一同も潔斎(けっさい)して午前零時の「歳旦祭」(さいたんさい)に臨みます。
今日は総代さんによる年末最後のご奉仕です。
神社境内の注連縄(しめなわ)張りや正月用賽銭箱の入替え、元宮参道の舗装工事、駐車禁止看板の設置など、惜しみ無くお勤めいただきました。
明日の晩には臨時の巫女さんたちが大勢集まりますが、今日は男子学生など多くの男手により隈無く準備を進めることができました。
予報では天候にも恵まれて、正月らしからぬ暖かな新年の始まりとなりそうです。
毎年のことながら、新年を祝う書状(年賀状)は社務多用につき、年末最後の大仕事となってしまいます。
年賀に用いる賀詞には「寿」「福」(一文字)、「賀正」「迎春」「初春」(二文字)、「恭賀新正」(きょうがしんしょう)、「敬頌新禧」(けいしょうしんき)、「春風献上」(しゅんぷうけんじょう)「献寿歳旦」(けんじゅさいたん)「謹賀新年」(四文字)、「明けましておめでとうございます」「謹んで新春のご祝詞を申し上げます」(文章)など、目上や目下、友人などによって表現を使い分ける楽しさがあります。
現在ではメールで済ませることも多いようですが、年に一度じっくりと考えて日本語のもつ奥深さを再認識する良き機会ともいえます。
「門松(かどまつ)は年(歳)神様(としがみさま)の依代(よりしろ)」「注連縄(しめなわ)は年神様をお迎えするために清浄を示すもの」「鏡餅は年神様のお供え物」「橙(だいだい)=代々栄える」「ゆずり葉=後の世代までゆずり絶やさない」「海老=腰が曲がるまで長寿」「昆布=喜ぶ=子生(こぶ;子供が生まれる)」など、正月準備の中でも子供たちに伝える日本の文化や風習は山ほどあります。
正月飾りは正月七日の七草まで、鏡餅は1月11日の鏡開きまで、そしてお飾りは地域の〝どんど焼き〟でお焚き上げをします。
尚、当社では1月14日に「古札焼納祭・どんど焼き」を執り行います。
今年最後の日曜日、午前中は安産祈願や初宮参りなどの家族連れ、午後は遠方からの御朱印めぐりなどが多かったように感じます。
大掃除を済ませたご家庭も多いと思います。この数日は、神棚におまつりする新しい御神札(おふだ)を受けに多くの方がお参りです。
明後日は〝二重苦〟(29日)、31日は一夜飾りとなることから、神棚のおまつりを末広がりの “ 八 ” となる28日、または30日になさるご家庭が多いようです。
住宅事情などにより神棚まつりがままならないご家庭向けに、授与所では簡易神棚を準備しています。
また、身内の不幸により「神棚の事をどうして良いか分からない」「初詣をしても良いのか」など、この時期ならではの問い合わせが寄せられます。
迷わずにどうぞお気軽にお尋ねください。
市内の公立小・中学校では2学期の終業式を迎え、下校の児童や生徒たちは非常に楽しそうな様子でした。
学校の冬季休業はもちろんのこと、公共機関や企業の冬季休暇も日本ならではのものであり、〝 正月を祝う 〟風習をいつまでも大切にしたいものです。
さて、今日は今年最後の「戌の日」となりました。
年末とあって数は少なかったものの、妊婦さんを取り囲むご家族の暖かな眼居(まなこい=眼差 まなざし)に、つい見入ってしまいました。
これから寒い季節に入りますが、丈夫な赤子(あかご)を授かるよう神さまに願い上げました。
今日は北半球では太陽の高さが一年で最も低くなり、昼が一番短く夜が最も長くなる極点の「冬至」(とうじ)です。
これから寒さが次第に厳しくなりますが、〝 陰極まりて陽に転ず 〟という一陽来復(いちようらいふく)に幸運を願いつつ、冬至南瓜(とうじかぼちゃ)と柚子湯(ゆずゆ)で風邪をひかずに元気に年末年始を過ごしたいところです。
明日は祝日を迎えるため、普段よりも遅い時間まで電話やファックス、メールなどがありました。
元日から一週間は最も多事多端な日々となりますので、昇殿祈祷や出張祭典のお申込みはお早めにお願い致します。
また、恒例の正月巫女奉仕者説明会を明日に控え、授与品の準備なども万端整えました。