2011年9月 のアーカイブ

がんばろう!日本

2011年9月30日 金曜日

昨晩、伊勢原市民文化会館で日本復興へ向けた特別講演会が開催され、禰宜が参加させていただきました。

講演は、リーダー論を語り、「危機管理の充実」をうたう “ ヒゲの隊長  ” こと佐藤正久参議院議員、教育再生を通して「人づくり大国・日本」を目指す “ ヤンキー先生 ” こと義家弘介参議院議員という豪華講師陣でした。

義家氏については、以前のブログでも登場していますので、今回は佐藤氏の講演について記させていただきます。

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佐藤正久氏は、今次の大震災で被災地に40度以上も足を運ばれ、被災地を歩き、被災者に寄り添って必要な措置を考えて行動して来られたそうです。

自衛官出身ということもあり、初動の72時間、不眠不休で被災地の救援にあたられた自衛隊の様子、またそのメンタルケア、身を挺してその任務遂行にあたられた警察、消防、海保についてリアルに語られ、まさしく「国を守る」という職責を担う人たちの使命感の高さを感じました。

また、自衛隊として戦地への海外派遣という体験から、命の尊さということを身を以て学ばれ、何百名もの部下の命を預かるリーダーとしての的確な判断や行動の大切さ、その精神力の高さに驚きを感じるとともに、国を守ることの意味を実感することができました。

日本青年会議所の高校生400名への調査では、「日本の国境はどこか」を地図に描かせる調査を実施したところ、全問正解者はわずか7人(1.8%)だったそうです。

本日の新聞に掲載されていましたが、高校生らを対象に地理に関する知識や思考力を競う国際大会「国際地理オリンピック」の募集ポスターには、北方領土を「ロシア領」と表記した地球儀の写真が使われていることが発覚したそうです。文科省の後援もあり、大きな責任問題となりそうです。

佐藤氏のお話にもありましたが、農家が自分の田んぼや畑がどこからどこまでかを把握し、水の分配などを認識しているのと同様、自分の国が自分の国の境をしっかり把握し、国民に教えることは当然の責務です。

根室・金刀比羅神社では北方四島の神社の神さまをお預かりしています

北方領土の神社(戦前)

北方四島(歯舞群島・色丹島・国後島・択捉島)の名前を尋ねる質問をしても答えられる高校生はごく少ないと思います。

沖縄本島は本土から510㎞離れていますが、地質学的にも北海道・根室半島の延長である歯舞群島は16.6㎞、国後島も16㎞しか離れていません。また、国後島や択捉島は沖縄本島より大きい島です。

尖閣諸島が沖縄県石垣市、竹島が島根県、壱岐・対馬が長崎県であることも認識は薄いと思います。

日本の面積は世界で62番目ですが、排他的経済水域(EEZ)は世界第6位の海洋国家です。水産資源及び鉱物資源についても非常に大きな経済性を含んでいます。

ロシアや中国、韓国の圧力に負けないためには、まず国民の領土・領海や主権に対する意識、関心がもっとも大切なことだと思います。

綺麗な祭壇でご奉仕

2011年9月29日 木曜日
氏子総代さんから「元宮の木が倒れている」との電話が入り、軽トラックで駆け上がりました。桜の木の幹が裂け、根から持ち上がっていました。市内奉仕団体による寄贈植樹なので、すぐに植木屋さんに見てもらいましたが、残念ながら伐木することとなりました。
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本日は大安吉日につき、初宮参りや交通安全祈願などのご祈祷、また地鎮祭やお稲荷さまなどの出張祭典で忙しなく過ごしました。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

外祭(出張祭典)用の祭壇を洗い出し、削り直して新品同様となり、綺麗な祭壇で気持ち良くご奉仕ができました。
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景観まちづくり 成瀬地区

2011年9月28日 水曜日

本日は戌(いぬ)の日で、安産祈願や安産守を授かるお参りの方が目立ちました。

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さて、伊勢原市景観まちづくり市民ワークショップの第3弾が実施され、禰宜がメンバーとして半日参加しました。比々多地区(8月2日)・大山地区(8月27日)に続き、今回は成瀬地区のまち歩き。

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集合は、小田急線愛甲石田駅から徒歩3~4分の子安神社。石田郷の鎮守(旧村社)で、創祠は平安末期以前にさかのぼります。樹高45メートル・幹回り6.5メートル・樹齢500年の子安松がありましたが、惜しくも松食い虫により昭和40年に伐採され、現在は松の根が保存されています。

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石田地区にはビルマの首相が農業視察に訪れ、その折に子安神社で太鼓などの披露をしたことが石碑に刻まれていました。

近くに竹林が木陰をつくる湧水池があり、ここで7月末に水神祭が行われています。この地区は、大正15年から昭和3年にかけて工事を施し、中津川から水を引く昭和用水が足下に流れ、農業に用いられています。

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次に、子安神社の別当を務めた不動明王を本尊とする円光院(高野山真言宗)を参詣しました。平家物語で知られる木曾義仲を、近江の国栗津・深田に追い詰め、一矢で射止めた石田次郎為久の供養墓に手を合わせました。

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高森に小金塚と呼ばれる小高い丘があり、小金神社が鎮座しています。ここは360度のパノラマで周囲を見渡せます。大正10年11月18日、関東の陸軍大演習で摂政官・東宮(後の昭和天皇)が御野立所とされたことが、県知事謹書の石碑に刻まれています。

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歴史と文化を感じるまちなみから抜け出し、宅地開発により住宅地となったあかね台の永窪公園へ。地域住民のボランティアで、荒れた台地法面に手を入れ、竹林景観をつくりあげたそうです。ここは大山の絶景ポイントでもありました。

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高森の住宅地から柘植地蔵(つげじぞう)を抜け、昨年作られた丸山城址公園へ。丸山城は平安末期から鎌倉時代に活躍した糟屋有季(かすやありすえ)の居跡として始まり、その後築城されたようです。昭和59・60年の調査で掘・土塁などの城郭遺構が確認されています。

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大山の自然と対照的な第2東名の橋脚を眺めながら、最終地である高部屋神社へ。

ここは、醍醐天皇の延喜年間につくられた法制書「延喜式」に所載の神社で、「式内社」(しきないしゃ=延喜式内社・式社)という由緒正しき古社です。相模國には13社あり、伊勢原市には3社(大山阿夫利神社と当社・比々多神社)が登載されています。

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今回の成瀬地区は範囲も広く、他にも景観の見所は沢山ありますが、行程3時間半近くが経過し、参加者が感想を述べて解散となりました。

本事業は伊勢原市都市部都市総務課によるものですが、歴史と文化、四季折々の自然に恵まれた伊勢原のまちづくりにあたり、目に見えない(触れにくい)景観を掘り出す作業が必要だと体感しました。

千客万来

2011年9月27日 火曜日

朝夕は涼しいというか肌寒いくらいの陽気となりました。しかしながら、昼間の境内ではミンミンゼミ、ツクツクボウシ、アブラゼミが未だに鳴いています。

台風による神楽殿屋根修理で、大工さんと瓦屋さんが様子を見に来られました。現在の神楽殿は、昭和33年に神域の御神木を用材として建立されたもので、53年が経過しています。当時は、大字三ノ宮中(三ノ宮・栗原・木津根橋)により、木の切り出しから運搬の奉仕まで使役で担いました。

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昨年の秋、雨漏りに対処するため屋根瓦を葺き替え、前面の羽目板を交換、また写真スタジオとして利用出来るように床板を張り替えてフローリング仕立てにいたしました。

修繕が施され、もとの姿に直るよう願うところです。

また、本日は篤農家の方から新米(30㎏)の奉納がありました。いよいよ周辺でも秋の恵み、稲刈りの時期を迎えています。

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そして、所管神社(兼務社)7社の総代さんたちが、代わる代わる負担金を納めに来社されました。各社の台風被害状況やその後の奉仕作業について、詳しくお聞きすることが出来ました。

その後も教化冊子や正月用御札類の納品、修繕をお願いしていた祭壇の納品、各種集金などが相次ぎ、座って仕事が出来ないほど千客万来の一日となりました。

七五三参り

2011年9月26日 月曜日

本日、七五三参りの千歳飴が県内業者から納品されました。

謹製の千歳飴

謹製の千歳飴

千歳飴は七五三の祝儀物ですが、江戸時代に浅草の飴売り七兵衛という人の考案で始まったとされています。背丈に合わぬ長い千歳飴の袋を引きずる姿は、何とも愛らしい気がいたします。当社の飴袋(特製)は、短寸(428㎜)で手頃な長さとなっています。

松竹梅・鶴亀の絵柄には、幾久しく健やかな成長の願いが込められています。

753七五三詣は幼児の年祝いで、人生儀礼の一つです。

男児は3歳と5歳、女児は3歳と7歳、晴れ着を装い氏神さまにお参りして、無事成長を感謝するとともに今後の健やかなる成長を祈ります。

古来、男女とも3歳になると、それまで剃っていた頭髪をたくわえる「髪置」(かみおき)の儀、5歳になった男の子が初めて袴を着ける「袴着」(はかまぎ)の儀、7歳を迎えた女児が付紐の着物から帯を使い始める「帯解」(おびとき)の儀式がありました。

現在では、食料事情や医療も発達していますが、生存の危うさが伴った時代には、非常に大切な節目の行事でした。

核家族化・少子化の時代だからこそ、その命の尊さをあらためて確認し、更なる発展を願うことが大切になっています。

伊勢原タイム

伊勢原タイム

七五三のご祈願は、11月15日を中心に、その以前に随時承っています。

10・11月の週末は、恒例行事や結婚式などの予定もありますので、日取りをご確認の上、ご家族お揃いでお参りください。

駐車場について

2011年9月25日 日曜日

三連休の方が多かったと思いますが、ご神前に置いてある奉名帳を見ると、県外など遠方からのお参りや御朱印が目立ちました。奉名帳に記していただいたお名前は、毎朝の日供祭(にっくさい)で読み上げ、身体健全と家内安全繁昌を祈願しています。

さて、地元三ノ宮自治会では、再来週に控えた比々多地区体力づくり体育祭に向けて、大縄跳びや綱引きなどの練習を当社第二駐車用で行いました。

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小生(禰宜)も小学校PTAのお役目で出席いたしますが、皆さんの健闘を期待いたします。

また、伊勢原市文化財保護委員の方々が、石造物調査で周辺を隈無く調べるため、神社を集合・解散場所として利用されました。

本日は大安の日曜日ということもあり、初宮参りや交通安全祈願などで、一時駐車場が一杯になりましたが、何とか間に合いました。

車両の清祓

車両の清祓

神社の駐車場は、原則として参拝者専用ですが、氏子地域の行事などで貸出しをすることもあります。

10月以降の週末は、秋の諸行事や七五三のお参りで混雑が予想されますが、より多くの皆さまにご利用いただけるよう便宜を図っていきたいと思いますので、ご協力をお願いいたします。

台風の落とし物(銀杏)

台風の落とし物(銀杏)

社務所廊下塗装工事

2011年9月24日 土曜日

20日から職人さんが入り、社務所廊下の塗装工事を行っています。

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築40年の建物なので、至るところに傷みや損ないも生じていますが、床板の傷や色剥げが夥(おびただ)しいため、檜(ひのき)の床板を削って塗り直す工事を施しています。

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今晩は、榊会(総代OB会)の第63回目となる正式参拝について、日程や段取りなどの打ち合わせを行いますが、秋の諸行事に向けて綺麗にしてお迎えしたいと思います。

台風一過、大掃除

2011年9月22日 木曜日

昨日、台風15号による影響で首都圏では交通網が麻痺し、利用者の足を奪い大混乱となったようです。また、街路樹の倒木、車の横転なども各所であったようです。

当社では、本殿裏の椎(しい)、鳥居左手の欅(けやき)、神楽殿裏の樫(かし)、招魂社の楠(くす)など、樹齢百年以上の大木ばかり、幹から分かれた大枝が暴風で裂かれるように折れました。

枝が折れて神楽殿の屋根を損壊

枝が折れて神楽殿の屋根を損壊

枝の重みと衝撃で、神楽殿屋根の損壊、招魂社・燈籠(しょうこんしゃ・とうろう)の倒壊、外灯の倒壊などがありましたが、社殿回りは無事でした。

外灯と燈籠を倒壊

外灯と燈籠を倒壊

しかしながら、人的な被害がなかったことが何よりでした。

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早朝から神社責任役員・総代さんたちが総出で様子を確認、その後片付け清掃奉仕にあたっていただきました。

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それぞれ、チェーンソー、のこぎり、箒(ほうき)を片手に、枝処理や運搬など、大汗をかきながらの作業でした。

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葉と小枝、太い幹などに分けて切り刻み、何度も何度も軽トラックで運んでいただきました。

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途中から、重機を用いて燈籠(とうろう)の運搬処理や太い枝を運びましたが、殆どが手作業だったので大変だったと思います。

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夕方まで、丸一日ご奉仕をいただき、綺麗に片付きました。

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皆さま、洵にありがとうございました。

台風15号

2011年9月21日 水曜日

強い台風15号(ロウキー)は暴風と大雨をもたらしました。伊勢原市でも大雨警報・土砂災害警戒情報が発令されました。

市内の幼稚園は休園、小中学校は午前中3時間の授業でお昼過ぎに下校となりました。

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夕方から次第に風が強まり、すぐに回復したものの停電も起こりました。境内の樹木は強い風を受けて大きく揺れ、欅(けやき)の大枝が2度折れ、道路を塞(ふさ)ぎました。

2度目は巡回していた消防団の皆さまのご協力で、道路脇の駐車場に一時撤去してもらいました。

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明日は境内一円を確認した後、現状復帰のため大掃除となりそうです。

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皆さまにも被害がないことを祈ります。

彼岸の入り

2011年9月20日 火曜日

本日は相模國一之宮・寒川神社の例祭。国府祭の類社の関係で、宮司が祭典に参列いたします。

連休の昨日は、お宮参りや交通安全祈願などのお参りで社頭は賑わいました。

初宮参り  おめでとうございます

初宮参り  おめでとうございます

一昨日は、比々多地区老人クラブ連合会から健康祈願祭の申し込みがありましたが、昨日は榊会(総代OB会)の役員さんが、秋の正式参拝の件で相談に来られました。

初宮参り  おめでとうございます

初宮参り  おめでとうございます

今後、諸行事が続き、七五三の繁忙期を迎えますが、諸事準備万端進めていきたいと思います。

地鎮祭  おめでとうございます

地鎮祭  おめでとうございます

彼岸の入りを迎えましたが、雨の影響もあって気温もようやく落ち着きそうな気配です。「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、季節の変わり目とともに、古くからご先祖さまをおまつりする大切な時期。春のぼた餅に対して、秋のお萩をお供えして季節も味わって欲しいと思います。

神道の先祖まつりのお宅で祖霊舎(それいしゃ)を新調され、お清めのお祓いをして、ご先祖さんにお遷りいただきました。

木の香りがする新しい祖霊舎

木の香りがする新しい祖霊舎

お盆にはご先祖さまをお迎えしましたが、お彼岸はお墓参りをしてご先祖さまに会いにいく意味合いがあります。

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ともあれ、いただいた命に感謝です。