一昨日、昨日と神葬祭(しんそうさい)、昨日は一年祭・埋葬祭などが続きました。
仏式に比べて神葬祭に出会う機会は少ないとは思いますが、祖先のまつりは日本独自の葬儀形式であるとともに、古事記神話にその様子が見られるほど古い民族固有の習俗でもあります。
現在では、葬儀場で行われることが大半となっていますが、地方による慣わしなど、その特徴が表れることもあります。
日の本(もと)に生まれ出(いで)にし益人(ますひと)は神より出(いで)て神に入るなり
江戸時代に伊勢(豊受大神宮)の神官であり、神道家であった中西直方の歌には、祖先から頂いた命はやがて神の御許へ帰ってゆくという、日本人の死生観がよく表れています。
死後の世界を考えることにより、心の安定も図れるものです。