相模国三ノ宮・比々多神社

榊について

田植から3週間足らず、御神田では青々とした苗が少しずつ背を伸ばしています。

水中に目を落とすと、蛙(かえる)の幼生(ようせい)である御玉杓子(おたまじゃくし)が元気に泳いでいます。

草刈りを終えた畦(あぜ)には、小鳥が餌(えさ)を求めにやって来ました。

今日の御神田

今日の御神田

さて、本日は大安吉日。

強い日差しの下で地鎮祭が何件かありました。

この時期は、神事に用いる「榊」(さかき)も青さが美しく、「立派な榊ですね」といわれることがよくあります。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

当社では、地鎮祭において神さまの依代(よりしろ)となる「神籬」(ひもろぎ)、お祓(はら)いに用いる「大麻」(おおぬさ)、拝礼で神前にお供えする「玉串」(たまぐし)は、境内神域の常緑樹(じょうりょくじゅ)「榊」(賢木、境木)を用いています。

榊の剪定(せんてい)にあたっては、枝振(えだぶ)りや大きさなどを吟味したうえで、次に育つ枝を生かして切るように心がけています。

また、枝や葉を一つずつ丁寧に拭いて水につけ、生き生きとした状態で祭儀に用いるようにしています。

榊の花

榊の花

関東以北では、同じくツバキ科の常緑小高木で、葉が小さく、鋸歯(きょし)のある「柃」(ひさかき:非榊とも)を代用することもありますが、当社では柃は祖先のまつりに用いることにしています。

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