2013年6月10日 のアーカイブ

祖霊の安定・鎮魂

2013年6月10日 月曜日

昨日、霊園の礼拝堂において五十日祭、続いて奥津城(おくつき=墓所)において埋葬祭の奉仕がありました。

この施設では仏式の法要ばかりで、神道は初めてとのことでしたが、近くの住職さんからのご紹介ということで早めに出掛けて準備を整えました。

みつぼなす 仮(か)れる身そとは 知れれども なほし願ひつ 千歳(ちとせ)の命を 大伴家持

五十日祭

五十日祭

本来は、祖先のまつりは自宅の祖霊舎(それいしゃ)や祖霊社(祖霊殿)で行われるものですが、当社を含めて物故者の霊をおまつりする祖霊社という施設を設けている神社はほとんどないのが実情です。

当社では、社務所で通夜・葬儀以降の霊祭(れいさい)や祖霊祭を行うことも可能ですが、昨日のように霊園の礼拝施設で行うこともしばしばあります。

私たち祠職として「敬神・崇祖」(けいしん・すうそ)の念を大切にする以上、祖霊の安定・鎮魂を祈るのは重要な役割です。

世の中は 空(むな)しきものと 知る時し いよよますます 悲しかりけり 大伴旅人