相模国三ノ宮・比々多神社

建築儀礼

昨日の雨空とは打って変わり、秋晴れの一日となりました。

彼岸明けの大安の佳(よ)き日、地鎮祭や竣工祭、解体祓、伐木清祓、神棚祭などの出張祭儀がありました。

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個人でも会社でも建物を建てるというのは、とても大きな事業です。

土木事業の着工前に行われる地鎮祭(じちんさい・とこしずめのまつり)は、敷地の守護神をまつって神慮(しんりょ)を和め、土地の平安堅固(へいあんけんこ)を祈ります。

「建前」(たてまえ)「棟上げ」(むねあげ)といわれる上棟祭(じょうとうさい)は、家屋の守護神及び工匠(たくみ)の神をまつって新屋(にいや)に禍(わざわい)なく、幸を願います。

建物が完成して入居にあたり行う竣工祭(しゅんこうさい)は、家祓(やばらい)ともいわれ、神明の加護により無事竣工成就したことに感謝し、寿(ことほ)ぎ祝うとともに、室屋の安全堅固ならんことを祈ります。

これらは「建築儀礼」といわれていますが、中古住宅の購入や事務所の開設にあたり、家屋や事務所の清祓(きよはらえ)をして、神棚を設けてお神札をおまつりするのも、その一つといえるでしょう。

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神社の社殿以外の臨時の場所で行われるお祭りでは、祭場に神さまを招き(降神)、また帰去(昇神)を願いますが、青葉常磐木(あおばときわぎ)である真榊(まさかき)に御幣(ごへい)をつけた神籬(ひもろぎ)を依代(よりしろ)として、降神詞(昇神詞)を微音で唱え、「オーオーオー」という警蹕(けいひつ)を発して神さまを迎え(送り)ます。

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