2016年7月7日 のアーカイブ

なまめかしけれ

2016年7月7日 木曜日

今日は二十四節気の「小暑」(しょうしょ)で、初候は「温風至」(あつかぜいたる)です。

暑気(しょき)に入り、暑中見舞いを書く頃合いですが、日差しは灼熱(しゃくねつ)、炎暑(えんしょ)、炎熱(えんねつ)といった表現がぴったりの一日でした。

tanabata

さて、今日は五節句の一で「七夕」(たなばた・しちせき)です。

牽牛星(けんぎゅうせい)の彦星(ひこぼし)と織女星(しょくじょせい)の織姫(おりひめ)が天の川をはさんで出会う伝説は、中国から伝わった「星祭」ですが、手芸の上達を願った「乞巧奠」(きこうでん)の風習と合わさり、日本古来からの「たなばたつめ」(棚機つ女)伝説と結びついて、宮廷・貴族から民間に広まり、手習いの上達を願う短冊行事になりました。

また、東北の夏を象徴する青森の「ねぶた」や秋田の「竿灯」(かんとう)は、盆前の穢(けが)れを水に流す禊(みそぎ)ですが、日本固有の民俗行事として「七夕祭」の一つとなっています。

たなばたまつるこそなまめかしけれ ( 七夕を祭る行事は優雅である ) 『 徒然草 』