本日は勤労感謝の日。祝日法には「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」と記されています。
天皇陛下には、新穀を天神地祇(あまつかみくにつかみ)にお供えされ、御自ら新嘗祭(にいなめさい)をおつとめになられ、神々とともに親しくお召し上がりになります。これは、宮中祭祀の中でも最も重要な儀式の1つです。
陛下には、現在体調をお崩しになられ、皇室祭祀令に基づいて掌典長(しょうてんちょう)が代拝されました。
全国津々浦々の神社でも新嘗祭を斎行し、神々に新穀をお供えして感謝の念を捧げました。
また、天皇陛下平癒祈願や神宮大麻頒布式を併せて執り行った神社もあったと思います。
当社では、「新穀勤労感謝祭」といっていますが、内容は「新嘗祭」と同じです。
氏子中から多くの新穀・初穂が上がり、ご神前に供えました。
篤農家の皆さんからの新米も、沢山上がりました。
丹精込めてつくられた野菜や果物も、横山の如く並べました。
午前10時、境内の祓所(はらえど)でお祓いのうえ、斎主・祭員、唐櫃(からひつ)を捧げ持つ白丁(はくちょう:三ノ宮奉仕)、責任役員、自治会長、総代らが御殿に参進しました。
古事記や日本書紀の神話に記されているように、穀物はもとより、生産されるものは神さまの霊産(むすひ)の力をいただいて生み出されています。
大きな自然災害が生じた年だけに、尚更お蔭に感謝するとともに、支え合って生かされていることにも思いを致し、各自が生業に励んでいかねばなりません。
いよいよ年の瀬に向かいますが、神さまの神威(しんい)のこもった新しい年(とし=穀物)をいただいて元気になり、良い年を迎える準備に入りたいと思います。