2010年2月25日 のアーカイブ

御神像調査

2010年2月25日 木曜日

今朝早くから、市文化財課の安藤さんと諏訪間さんが国選定技術保存者の桜井さんを伴って来られました。御神像修復調査の為です。

仏像が銅製など半永久的なつくりのもの(木彫りも多い)があるのとは異なり、御神像は木造ですから、当然のことながら朽ちるわけです。しかしながら、木は生きていると感じる日本人の感性がそこに込められています。

西洋が石の文化であれば、日本は木の文化です。法隆寺のように、木の特質を生かした日本最古で最大の建造物もあれば、お伊勢さまのように20年ごとに造り替える(神宮式年遷宮)ことにより、伝統や技術を次世代に伝えていく素晴らしさがあるわけです。

木の文化の象徴であるお伊勢さま

木の文化の象徴であるお伊勢さま

 御神像は御神体ですが、お宮の杜(もり)にある木々一本一本も御神木であり、神さまの宿る木です。

米国の23%、中国の14%、イギリスの10%に対し、日本の国土に占める森林面積は66%もあります。私たちのご先祖さまが大切にしてきた木を育てる文化を考え直し、子々孫々に伝えていきたいものです。